今回は【公立中学で上位層を目指す 小学生時代から取り組みたい3ステップ】と題し、お話していきます。
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公立中学校で上位層、つまり成績上位5%~10%を目指すために必要なのは、単なる【勉強の先取り】ではありません。
むしろ、小学生のうちに学ぶ姿勢・考える力・自分を伸ばす意識を育てておくことが、長期的な成功のカギになります。
中学校では、授業スピードが速くなり、定期テストや内申点など、評価の仕組みも一気に変わります。
小学生時代に【学ぶことが苦ではない子】【自分で考え、やり抜く力を持つ子】に育っていれば、どんな環境でも安定して上位層をキープできます。
そこで今回は、小1〜小6の時期を3段階に分けてそれぞれの成長段階で意識したい【スリーステップ】を紹介します。
まず初めに【やる気のエンジン】、続いて【思考の質】、最後に【中学進学への心構え】を中心に、家庭で実践できる方法を具体的にお伝えします。
【小1〜小3】やる気のエンジンを設計する
まず、小学校低学年の時期は、【どれだけ勉強を進めるか】よりも、【どんな気持ちで勉強に向き合えるか】を育てることが最も大切です。
この時期で子どもが勉強に対しての感情というものの大枠を決めてしまうと個人的には感じています。
勉強をやらされていると感じる子は、やる気がグングン育つことがないまま進級進学することになります。
その一方で、中学校で上位層に入る子どもたちは、この時期にやる気のエンジンがしっかり作られています。
学習習慣や思考力は後からでも伸ばせますが、学ぶことに前向きでいられる【心のエネルギー】がないと、どんなに勉強しても長くは続きません。
この時期の子どもは、周囲の反応にとても敏感です。
【できた!】と褒められると喜び、【ダメ】と言われるとすぐにやる気を失う。
そのため、学習のスタート地点では成功体験を重ねる設計が欠かせません。
褒めて伸ばすという言葉があるように、いかに子どもが向上した点、改善できたところを親が見つけてピンポイントで褒めるということができるかにかかっていると言っても過言ではありません。
小1〜小3の時期は、ガンガン知識を増やすよりも【勉強って面白い】【もっとやってみたい】と感じる気持ちを育てることがゴールです。
ここでは、低学年のうちに育てておきたい3つの柱、①成功体験の積み重ね、②学習の習慣化、③親の関わり方を紹介します。
この3つの要素が組み合わさることで、子どもの中にやる気のエンジンが自然と動き始めます。
①【できた!】を積み重ねる成功体験
低学年の子どもにとって、勉強は未知の冒険のようなものです。
その冒険を楽しく感じられるかどうかは、成功体験の有無にかかっています。
難しい問題を与えて【できない】と感じさせるよりも、簡単な課題を確実にクリアして【できた!】という実感を積み重ねる方が、ずっと大きな効果があります。
子どものやる気は、【自分にもできる】という自信から生まれます。
たとえば、漢字を1文字正しく書けた、音読が上手にできた、計算を早く終えられた。
そんな小さな成功を見逃さず、【すごいね】【頑張ったね】と声をかけることが、モチベーションの火種になります。
また、失敗を責めずに【あと少しでできたね】【もう一回やってみよう】と前向きな声かけをすることも大切です。
成功体験は【結果】ではなく【努力の過程】からも作れます。
努力を認める家庭環境が、子どもに【挑戦する勇気】を与えます。
この段階で【やればできる】という自己効力感を育てておくと、中学での勉強やテストへの粘り強さにつながります。小さな成功が、やる気のエンジンの燃料になるのです。
②勉強を生活の一部にする習慣化
勉強が続かない最大の理由は、【特別なこと】として扱ってしまうからです。
小学生のうちに【勉強=生活の一部】という意識を自然に根づかせることができれば、中学に上がっても安定して学習を続けられるようになります。
習慣化のコツは、短くても毎日です。
たとえ10分でも、【やる】と決めたことを続けることが大切です。
朝の支度前、夕食後、寝る前など、1日の中で固定のタイミングを決めると、無理なく続けられます。
時間より【リズム】を重視しましょう。
また、宿題を【やらせる】ではなく、【一緒に取り組む】姿勢を見せると、子どもの安心感が高まります。
たとえば、親が横で読書や仕事をして【学ぶ時間】を共有するのも効果的です。
子どもは親の姿勢を見て学ぶことの価値を感じ取ります。
この時期の目的は、完璧な内容よりも【勉強が特別ではない】という感覚を育てること。
中学で上位層を維持する子は、ほぼ例外なく勉強が生活の一部になっています。
そのリズムづくりは、小1から始まる家庭の習慣によって形づくられるのです。
③親が勉強の応援者になる
低学年の子どもにとって、親の存在は絶対的です。親が【頑張ってるね】と声をかけてくれるだけで、どんな課題にも前向きに取り組むことができます。
逆に、親の言葉が厳しすぎると、【どうせできない】【勉強は嫌なもの】という意識が根づいてしまいます。
この時期の親の役割は、【教える人】ではなく【応援する人】になることです。
勉強の進捗を管理するよりも、努力や過程を認めることを意識しましょう。
【昨日より早く終わったね】【工夫したね】と声をかけるだけで、子どもは自分を見てもらえていると感じ、学ぶ意欲が高まります。
また、親自身が学ぶ姿を見せることも効果的です。
読書をする、資格試験の勉強をしている、興味を持ったことを調べるといった行動が、子どもにとっての【学びのモデル】になります。
家庭に学ぶ空気が漂っていることが、やる気を自然に引き出します。
【勉強しなさい】ではなく、【一緒に考えよう】【どう思う?】という対話を通して、子どもの思考に寄り添う時間を作りましょう。
親のまなざしが温かいほど、子どものやる気のエンジンは力強く動き続けます。
【小4〜小5】思考力の壁を乗り越える
さて、小学校4年生や5年生は、勉強が【できる・できない】ではなく、【理解して考えられるか】に変わる重要な転換期です。
小学校のクラス内ではトップ層、ミドル層、ボトム層が混在し、より一層学力差もハッキリします。
算数では文章題や図形問題、国語では長文読解や記述問題が増え、ただ暗記するだけでは太刀打ちできなくなります。
この時期を境に、思考力を育てられるかどうかが中学での学力層を決める分かれ道になります。
実際、公立中で上位を維持する子は、この時期に考える習慣を身につけています。
答えを覚えるのではなく、【どうしてこうなるのか】【別のやり方はあるのか】と自分なりに考えを深める経験を重ねているのです。
一方で、早く答えを求めすぎる子は、思考を止めてしまい、学力の伸びが鈍化します。
ここでは、思考力を育てるために小4〜小5で意識したい3つのポイントを紹介します。
【理由を説明する】習慣、【読解力】を中心に据える学び、【わからない】を楽しむ探究心。
この3つを家庭学習で意識するだけで、子どもの学びの質が格段に上がり、中学での学習内容への対応力が身につきます。
①【理由を説明する】練習をする
中学で上位層をキープできる子は、答えを出すだけでなく、その理由を説明できる力を持っています。
思考力とは、【なぜそうなるのか】を言葉にできる力のこと。
この力は、家庭でも日常会話を通して自然に鍛えることができます。
【どうしてそう思うの?】【理由を教えて】と親が問いかけることで、子どもは自分の考えを整理しながら言葉にする練習をします。
これを日常の中で積み重ねていくと、算数の文章題や理科の実験レポートなど、根拠をもとに考える力が育ちます。
また、間違えたときも【どこで違ったと思う?】と問い返すことで、答え合わせの質が上がります。
単に正誤を確認するのではなく、【考え方を振り返る】ことこそが思考力の土台です。
理由を説明する練習を続けることで、子どもは自然と論理的な思考を身につけていきます。
これは国語だけでなく、社会や理科、さらには作文や面接にもつながる一生ものの力です。
②【読解力】を学びの軸に置く
どんな教科でも、最終的に問われるのは【読み取る力】です。
算数の文章題、理科の実験説明、社会の資料問題と、いずれも、正確に読み、理解する力=読解力が基盤になります。
読解力が弱いと、どんなに知識があっても問題の意図をつかめず、得点につながりません。
学力差が出始める小4〜小5のうちに意識したいのは、読むことを【勉強】ではなく【思考の訓練】として捉えることです。
教科書やニュース、物語文を読むときに、【この話の要点は?】【登場人物はどう感じている?】と一歩深く考える癖をつけましょう。
学年が上がれば
家庭では、親子で同じ文章を読んで感想を話すのもおすすめです。
【どの場面が印象的?】【作者は何を伝えたいと思う?】と対話することで、考えを整理する力が育ちます。
読解力は一朝一夕で伸びるものではありません。
毎日の音読や要約、感想のやりとりを通じて少しずつ育てていくものです。
この力が定着すれば、中学の定期テストや高校入試でも【問題を解く速さと深さ】が大きく変わります。
③【わからない】を楽しめる子に育てる
多くの子どもが学習につまずくのは、【わからない=嫌だ】と感じてしまうからです。
しかし、上位層にいる子ほど、【わからない】ことを恐れず、むしろ考えるチャンスと捉えています。
この考え方の違いが、学力の伸び方を決定づけます。
家庭でできる工夫は、まず【すぐに答えを教えない】こと。
子どもが悩んでいるときに【どうすればわかるかな?】【もう少し考えてみようか】と促すことで、思考の粘り強さが育ちます。
結果ではなく、【考える過程を認める】声かけが重要です。
また、失敗を恐れずに試行錯誤できる環境をつくることも大切です。
間違えたときに【ここまで考えたのはすごいね】と評価すれば、子どもは安心して挑戦できます。
この心理的安全が、思考力の成長に欠かせない土壌になります。
【わからない】は、考える力が伸びるサイン。
家庭でその瞬間をポジティブに扱うことで、子どもは学びを自分のものとして吸収できるようになります。
探究心こそ、中学で上位を目指す子の最大の武器になるのです。
【小5〜小6】公立中学進学に向けた3つの心構え
ところで、小5〜小6になると、中学進学を意識する家庭が増えてきます。
この時期に大切なのは、単に学力を上げることではなく、中学校の評価の仕組みを理解して準備を始めることです。
公立中では、テストの点数だけでなく、授業態度・提出物・生活面などが総合的に評価される【内申点システム】が採用されています。
つまり、日々の積み重ねがそのまま成績になるのです。
小学校のうちは、まだ【テストで良い点を取ればOK】という考え方でも通用します。
しかし中学では、日常の姿勢や行動が結果を左右します。
ノートの取り方、発言の回数、提出期限の遵守など、細やかな部分が評価に反映されるのです。
そこでこの章では、中学進学前に意識しておきたい3つの心構えを紹介します。
①【努力を見せる力】、②【周囲と学び合う姿勢】、③【自分で目標を立てる力】。
この3つを小学校高学年のうちに育てておくことで、中学入学後もブレずに上位層へと進む安定した学びの基盤が築かれます。
①【努力を見せる力】を育てる
中学の内申点は、単にテストの点数では決まりません。
先生は【どれだけ一生懸命取り組んでいるか】【学習姿勢が安定しているか】を細かく見ています。
そのため、努力の中身だけでなく、見せ方も大切です。
たとえば、ノートを丁寧に書くこと。
まとめ方が整っているだけで、【学習に前向き】という印象を与えます。
また、提出物を期限内に出すことも立派な評価対象です。
小学生のうちから【やるべきことを最後までやる】経験を積ませましょう。
努力を見せるもう一つの方法は、【継続する姿勢】です。
習い事や読書など、1つのことを長く続ける力は、先生にも高く評価されます。
何事も【途中で投げ出さない子】は、学習面でも信頼を得やすいのです。
この時期の目的は、完璧な成績を取ることではありません。
【頑張っている姿を見せる】練習を通して、努力を外に表せる力を身につけること。
それが中学での評価の第一歩になります。
②【周囲と学び合う姿勢】を持つ
中学では、グループ活動や協働学習が増え、【一人でできる力】だけでは通用しない場面が多くなります。
そのため、他者と関わりながら学ぶ姿勢を小学校のうちから育てておくことが重要です。
学び合いの第一歩は、【人の意見を聞くこと】。
自分の考えにこだわりすぎず、相手の話に耳を傾ける習慣を持つことで、物事を多面的に捉える力がつきます。
授業中に友達の発表をしっかり聞いたり、感想を伝えたりする姿勢は、中学の評価でも高く見られます。
次に、【協力して目標を達成する経験】を増やしましょう。
グループでの発表準備や学校行事への積極的な参加は、リーダーシップや協調性を養う絶好の機会です。
家庭でも、家族の手伝いや家事分担など、小さなチーム活動を通して協働の感覚を学べます。
公立中の上位層は、【学力だけでなく人間関係の質が安定している】子が多いものです。
学びを共有し、他者と成長できる姿勢を持つことが、これからの時代の本当の強さになります。
③【目標を自分で立てる】力をつける
中学で上位を維持する子は、共通して【自分で目標を立て、自分で動ける子】です。
誰かに言われて動くのではなく、【こうなりたい】【ここを直したい】と自ら考えることが、継続的な成長を支えます。
その力を育てるには、小学校高学年のうちから自分で決める経験を増やすことが効果的です。
たとえば、【今週は漢字を10個覚える】【読書を10分続ける】など、身近な目標を子ども自身に立てさせます。
親が代わりに決めるのではなく、子どもの意見を尊重しながら進めることが大切です。
自分で決めたことは、達成への意欲がまるで違います。
目標を立てる際には、【結果】より【過程】に注目することもポイントです。
思ったようにいかなくても、【次はどうすればうまくいくか】を考えさせることで、計画力と自己分析力が育ちます。
こうした経験の積み重ねが、学習面だけでなく生活全般における自立心を養います。
中学の勉強は量も内容も増えますが、自分で計画を立てられる子は、自然と上位層へと安定して成長していきます。
小学生のうちに育てたい【学びの軸】
公立中学校で上位層を目指すために必要なのは、特別な学習法でも、難しい問題集でもありません。
小学生のうちに、【学ぶ姿勢】【考える力】【自分で伸びようとする意識】という3つの学びの軸をしっかり育てておくことが、最も確実な準備です。
今回はまず最初に、低学年期(小1〜小3)にやる気のエンジンを作る重要性を紹介しました。
小さな成功体験、短時間でも毎日続ける習慣、そして親が応援者として寄り添う姿勢。
この3つの土台が、学ぶ喜びを生み出します。
次に、中学年期(小4〜小5)に訪れる【思考力の壁】をどう乗り越えるかを見てきました。
理由を説明する練習、読解力を中心に据えた学び、そしてわからないを楽しむ姿勢が、子どもを【考える子】へと成長させます。
そして最後に、高学年期(小5〜小6)に求められる中学進学への心構えを整理しました。
努力を見せる力、周囲と協力する姿勢、自ら目標を立てる力は中学で上位層を安定して維持する子の共通点です。
学力は【積み重ね】で育ちますが、学びの姿勢は【関わり方】で育ちます。
子どもが学びを自分の力で楽しめるよう、家庭で温かく支えながら、その子らしいペースで伸びていける環境を整えてあげましょう。
その積み重ねこそが、地元の公立中で輝く子どもを育てる、何より確かなスリーステップなのです。
  
  
  
  















      
      
      
      
      
