今回は【学年でも一目置かれる子の家庭学習法】と題し、お話をしていきます。
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【うちの子、ちゃんと宿題もやってるし、授業も真面目に受けているのに、なぜか成績が伸びない…】そんな疑問や不安を抱えるご家庭は少なくありません。
小学校中学年から少しずつ表面化してくる学力差ですが、学年が進むにつれて徐々に差は広がり、気づいたときには大きな開きができていることもあります。
その差を生むのは、塾や教材のレベルではなく、【家庭での学習環境や習慣、親のかかわり方】であることが多いです。
学校で受けている授業内容は同じでも、日々の過ごし方によって、理解の深さや応用力に差が生まれ、それが定期テストや思考力を問う課題で如実に表れます。
そこで今回は、中学受験をする・しないに関係なく、小学校6年間で【学年でも一目置かれる存在になる子】が家庭でどんな学びをしているのか、その秘訣を具体的に紹介していきます。
学力差をつけるための3つの方法
まず、同じ学校に通い、同じ授業を受けているのに、なぜか【できる子】と【伸び悩む子】の差はついていきます。
この学力差は、決して才能の違いだけではありません。
むしろ多くの場合、家庭での過ごし方、学びとの向き合い方、日々の習慣の差が蓄積されて、半年後、1年後に見える差となって現れてくるのです。
小学生の学力を大きく左右するのは、塾や教材の質よりも、【学習習慣・読書習慣・好奇心】の3つの土台です。
毎日の勉強が【義務】になってしまっている子と、【面白い】【もっと知りたい】と思いながら机に向かっている子では、集中力も理解度も大きく違ってきます。
ここでは、学力差を生む具体的な要因として、次の3つの方法を取り上げます。
1つ目は【読書習慣】。言語力や思考力の土台となる重要な習慣です。
2つ目は【自分で学ぶ力】。学習を親に管理されずに進める力が、中学以降の伸びを左右します。
そして3つ目は【好奇心を刺激する家庭環境】です。
学びを楽しめる心が、自然な探究心と知識の広がりにつながります。
それぞれ、すぐに家庭で取り入れられる内容ばかりなので、今日からでも意識してみてください。
①読書習慣で【言語力・思考力】を伸ばす
小学生の学力において、もっとも土台となるのが【言語力】です。
これは国語に限らず、算数・理科・社会・英語とすべての教科で求められる力でもあります。
問題文を正しく読み取る、内容を要約する、考えを整理する、記述する。
これらすべてに読書量が関係しています。
とくに低学年から本に親しんでいる子は、自然と言葉のリズムや語彙が身についており、授業の理解度も高く、発言力や表現力にも差が出てきます。
読書は、受け身の知識ではなく、頭の中で【情景を描く】【内容をつなげる】といった思考を必要とする能動的な学びです。
家庭での読書習慣を育てるには、【読書しなさい】と命令するのではなく、親が一緒に読む時間を作る、本棚を充実させる、好きなジャンルから入るといった工夫が効果的です。
読んだ内容を話す、感想を共有するだけでも、理解力や思考力が深まります。
毎日の10分が、数年後の大きな差につながる。
それが読書習慣の威力です。
②自分で学ぶ時間を毎日確保する
子どもが学力を伸ばすうえで非常に重要なのが、【自分で学ぶ力】を育てることです。親に言われたから勉強する、宿題だけをこなす。
それでは本質的な学力は身につきません。
むしろ、自分から机に向かい、自分で課題を設定し、わからないことに挑戦できる子こそ、長期的に見て大きく伸びていきます。
その第一歩として大切なのが、家庭内に【毎日、静かに机に向かう時間】を確保することです。
勉強の時間は必ずしも長くなくて構いません。大切なのは、【毎日学ぶことが当たり前】というリズムと、【自分で取り組む】という感覚を身につけさせること。
親がスケジュールを一方的に管理するのではなく、子どもと相談しながら【今日は何をする?】【どこが難しかった?】と対話を重ねていくことが、自走する力を育てます。
また、学習内容を自分で振り返る時間を設けることで、ただの作業ではなく、学びとして定着させることができます。
自分の頭で考え、自分のペースで学びを進められる子は、中学以降も安定して成績を伸ばしていけるのです。
③好奇心を刺激する環境をつくる
子どもが学力を伸ばす土台にあるのが、【知りたい!】【やってみたい!】という好奇心です。
これは学ぶことを楽しむ原動力であり、放っておいても学びに向かう力を生み出します。
成績上位の子の多くは、この好奇心が非常に旺盛です。
家庭でできることはたくさんあります。
たとえば、図鑑や地図、理科系の動画、時事ニュース、科学実験キットなど、子どもの【なにこれ?】を刺激する仕掛けをあちこちに用意しておくこと。
勉強に直結しなくても、【調べたい】【考えたい】【人に話したい】と思う体験が、思考の幅を広げ、探究心を育てます。
また、親子の会話の中で【どうしてそうなるんだろう?】という問いを大切にし、一緒に調べてみる姿勢も効果的です。
子どもが自分で答えを見つける体験を重ねることで、知的な自信や学ぶことへの肯定感が育っていきます。
勉強が得意になる子は、最初から賢かったわけではありません。
【学ぶことが楽しい】と思える環境を、家庭で自然に作ってきた結果なのです。
学力差がつかない子に足りない3つの視点
さて、【うちの子は授業も真面目に受けているし、宿題もちゃんとやっている。
なのに、なぜか成績に反映されない…】という声をよく耳にします。
実は、こうした子どもたちに共通しているのは、【学ぶ量】ではなく【学び方】に原因があることが多いです。
見た目には真面目に勉強しているようでも、思考力・復習の質・挑戦の姿勢が不足していると、学力の伸びは頭打ちになりやすくなります。
また、学校の評価は【提出物の有無】や【授業態度】も含まれるため、通知表の数字だけでは本当の学力差は見えにくいのが実情です。
小学生のうちにこの見えにくい差を放置しておくと、中学で一気に失速してしまうリスクも高まります。
伸びない理由を放っておくと後伸びを阻む要因になります。
しかし、早めに気づき、改善していけば、どの子でも変化は可能です。
今のうちに【伸びない理由】を正しく見直しておきましょう。
①間違い直しを軽視している
テストやドリルで間違えたとき、【あー間違えちゃった】とサッと答えを見て終わりにする子はけっこういます。
この間違い直しを軽視する姿勢こそ、学力が伸び悩む大きな原因の一つです。
間違えた問題は、まさに自分の理解が甘い部分や思考が足りなかったポイントが詰まった宝の山。
それを見逃してしまえば、同じような問題で何度もつまずくことになります。
間違い直しとは、正しい答えを写すことではありません。
【なぜ間違えたのか】【どこで判断を誤ったのか】【次はどうすれば解けるのか】を自分で分析する作業です。
このプロセスを丁寧に重ねることで、自分の思考のクセや知識の穴が見えてきます。
家庭でのサポートとしては、間違えた問題をノートにまとめておく、再度チャレンジする時間を設けるなどが効果的です。
また、間違いを責めるのではなく、【ここが伸びしろだね】と声をかけてあげることで、子どもが復習に前向きに取り組めるようになります。
②簡単な問題ばかり選びたがる
学力が伸び悩む子によく見られるのが、【できる問題ばかり選んでやる】という傾向です。
できることだけを繰り返しても、達成感は得られますが、思考力や応用力は育ちません。
成功体験にこだわるあまり、失敗や難しさを避けてしまう心のクセから来ていることもあります。
勉強とは本来、わからないことを少しずつわかるようにする作業です。
だからこそ、【ちょっと難しい】【すぐには解けない】問題に出会ったときこそが、思考力を伸ばす最大のチャンス。
簡単な問題をいくら解いても、それ以上の力は身につきません。
親としてできることは、【できない=ダメ】ではないという考え方を家庭内に浸透させることです。
【難しかったね。でも挑戦したのはえらい】【途中まで考えたのがすごいね】といった言葉かけは、子どもの挑戦意欲を育てます。
難しそうな問題を自分の力で乗り越えたいと思えるマインドを育てることで、どんな壁にも立ち向かえる強さが備わっていきます。
理由③他人と比較して学ぶ目的を見失う
【○○ちゃんより点が良かった】【平均点を超えてたから安心】。
こうした他人との比較が、子どものモチベーションの中心になっていると、学びが本質から外れていきます。
周囲の評価ばかりを気にしていると、【自分がどこまで伸びるか】【何ができるようになりたいか】という主体的な視点が薄れてしまうのです。
また、他人と比べることで【自分はできている】と思い込んだり、逆に【どうせ自分なんて】と落ち込んだりするなど、成長の方向性を見失う原因にもなります。
本来、学びのゴールは【昨日の自分より賢くなること】です。
自己ベストを更新するという考え方が、持続的な成長を支えてくれます。
親ができるサポートとしては、テストの点数や順位ではなく、【今回の勉強でどこが理解できた?】【前より時間をかけて取り組めたね】といった内面の変化に目を向けて声をかけることです。
競争から一歩離れ、自分なりのペースで学ぶ姿勢が、結果的に大きな学力差を生む土台になります。
学力上位層になるための親のサポート
ところで、学力上位層に入っていく子どもたちには、共通する親の関わり方があります。
それは決して【勉強しなさい】と叱ったり、先回りして手取り足取り教えたりすることではありません。
むしろ、子どもが自分で学びたくなる環境を整え、やる気を引き出す関わりができているのです。
中学以降に力を発揮する子は、小学生時代に【自分の頭で考える】【失敗を受け止める】【わかるまで粘る】といった力を家庭の中で育てられてきたケースが多く見られます。
これは一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねによって育まれていくものです。
ここでは、学力上位層の家庭に共通する3つのサポート法をご紹介します。
どれも難しいことではありませんが、意識して続けることで、子どもの学びに対する姿勢が大きく変わります。
成績に一喜一憂する前に、今の関わり方を見直してみましょう。
①家庭内の学習環境を整える
子どもが学びに集中できるかどうかは、家庭の環境によって大きく左右されます。
机や椅子の高さ、光の具合、騒音の有無など、物理的な要素も大切ですが、それ以上に大事なのは【落ち着いて取り組める空気】です。
テレビの音が常に聞こえている、親がスマホを見ながら【勉強しなさい】と言っている。
これでは、子どもも集中できません。
家庭内に【勉強するのが当たり前】の空気をつくるには、親自身が読書や学びに関心を持ち、自然と知的な会話が生まれる環境を整えることが効果的です。
子ども部屋ではなくリビング学習を取り入れることで、親の目が届き、安心して勉強に向かえる子も多くいます。
また、【この時間は勉強タイム】【ここでは静かにする】といった家庭内のルールを設けるのもおすすめです。
毎日一定のリズムで学習できるようになると、学びが習慣化し、自ら机に向かう姿勢が身についていきます。
②結果より努力に目を向ける
学力上位層の子に共通しているのは、【できる・できない】ではなく、【頑張ったか・工夫したか】に親が注目していることです。
テストの点数や順位にばかり目を向けてしまうと、子どもは失敗を恐れるようになり、挑戦心が育たなくなります。
結果だけでなく、そこに至るまでの努力や過程をしっかり見てあげることが、学びに対する前向きな姿勢を育てるカギです。
【点数は落ちたけど、今回は毎日コツコツ頑張っていたね】
【間違い直しをちゃんとやってたのがえらかったね】
このように、結果ではなく過程を認める声かけは、子どもの自分で頑張る力を育てます。
親の期待が【成果】に偏ると、子どもは萎縮し、わからないことに手を出さなくなってしまうため要注意です。
小さな努力を見逃さずに言葉にして伝えることで、子どもは【見てもらえている】【認められている】と感じ、次のステップへ進む意欲を持てるようになります。
結果ではなく、努力に光を当てましょう。
③学びを肯定する家庭の空気をつくる
子どもが安心して学びに向かえるかどうかは、家庭の空気に大きく左右されます。
学力上位層の家庭では、【学ぶことは価値がある】【知らないことに触れるのは楽しい】といった前向きな学びの文化が根づいています。
勉強=つらいこと、面倒なこと、と感じてしまう家庭環境では、どんな子も伸び悩んでしまいます。
たとえば、親が日常会話で【なんでそうなるんだろうね?】【気になるね、調べてみようか】といった言葉を自然に使っていると、子どもも【知りたい】【考えたい】と思えるようになります。
テレビやニュースを見ながら、一緒に疑問を出し合うのも効果的です。
また、子どもの失敗や疑問に対して【そんなの知らないの?】と否定するのではなく、【それに気づいたのはすごいことだね】と肯定的に受け止めることが、学ぶことへの安心感につながります。
家庭が知的好奇心を大切にする場であればあるほど、子どもは自然と学ぶことが好きになり、自ら進んで知識を深める子に育っていきます。
【差がつく子】になるために、今からできること
学力の差は、突然生まれるものではありません。
日々の家庭での学習姿勢や親の関わり方、小さな努力の積み重ねが、気づけば大きな差になって表れるのです。
【うちの子はまだ小学生だし、勉強は学校に任せていれば大丈夫】と思っていたら、中学でいきなりつまずいてしまう可能性もあります。
逆に言えば、小学生のうちから正しい学習習慣を身につけ、失敗や挑戦を恐れない心を育て、努力を認めてもらえる環境があれば、どんな子でも伸びる子になれます。
成績や順位だけにとらわれず、【どう学ぶか】【どう考えるか】に目を向けることで、子どもの学力は着実に育っていきます。
親ができる最も重要なサポートは、子どもが学びに前向きでいられる家庭の空気をつくることです。
結果を求めるだけではなく、取り組む姿勢や過程を認めてあげることが、子どもにとって最大のエールとなります。
今日からでも、できることはたくさんあります。学力差が開く前に、家庭の中で伸びる子の土台を整えていきましょう。