今回は【小5で高校レベルがわかる?そこから逆転するための3つのステップ】と題し、お話をしていきます。
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小学校6年間の中で、勉強に関しての最大の難所、ここで学力差がハッキリと出てしまい、学力グループも固定してしまうという学年を一つ上げるとするならば、私は迷わず【小学5年生】と言います。
中学受験の世界でも、小学5年生の一年間で志望校をどの辺りにするのかを現実的な選択肢の中で選ぶようになります。
小学5年生で学ぶ受験算数はもの凄く大切で、算数の出来不出来によって志望校のランクを下げるか決めるくらい受験への影響力は凄まじいものがあります。
受験をしない小学生にとっても、算数では割合、図形で様々な公式を覚えたり、比を学んだりとこれまでの算数とはテイストが変わる単元が激増して戸惑いを覚える子も少なくありません。
実は、小学5年生の時点である程度将来進学できそうな高校のレベルが見えてくるのは事実です。
なぜなら、学習内容が本格化し、基礎学力の定着度によってこの先の【伸びしろ】に大きな差が出てくるからです。
とくに、算数と国語の理解度は、そのまま中学以降の学力を左右します。
でも、ここで【もう手遅れなの?】と諦める必要はまったくありません。
むしろ、小学生の今だからこそ、まだまだ逆転は可能です。
そこで今回は、小5時点で進学のレベルが見え始める理由を解説しつつ、そこからワンランク上の高校を目指すための3つの具体的なステップを紹介します。
子どもの未来の選択肢を広げるために、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ【小5で高校レベルがわかる】と言われるのか
まず、【まだ小学生なのに、もう高校の話?】と感じる方も少なくないかもしれません。
けれども実際は【小5の段階で、将来進学できる高校のレベルがほぼ見えてくる】と断言できます。
これは決して脅しでも、大げさな話でもありません。
なぜなら、小学5年生はちょうど【学力の地盤】が形づくられる時期だからです。
とくに算数・国語といった基礎科目において、理解できているかどうかが中学に入ってからの伸びしろを大きく左右するのです。
塾に通っている子なら、模試やテスト結果ですでに偏差値や志望校判定との付き合いが始まっている頃でしょう。
学区の公立中学に進学予定の家庭学習中心の子でも、学校の成績や授業態度などから、学力の傾向が見え始めます。
では、なぜここまで早い段階で進学先の可能性が見えてしまうのか。
ここでは、その理由を解説していきます。
① 小5時点の学力で【進学ゾーン】が見えてくる理由
小学5年生というのは、学力の差が一気に広がり始める時期であり、学力グループが固定する時期です。
その理由のひとつは、学校の授業内容がぐっと難しくなり、中学の基礎へとつながる学習単元が増えてくるからです。
小学5年生の勉強の難しさの象徴でもある算数では、分数の計算、割合、図形といった【中学でも使う考え方】が登場します。
国語でも、説明文や文学的文章を【読んで解釈する力】、つまり読解力が求められるようになります。
これらは単にテストで点を取る力だけでなく、学力の土台そのものとなる力です。
この時期に、授業で学んだ内容がしっかり定着している子と、躓きが続いている子の間には、理解力・思考力に大きな差が生まれます。
そしてその差は、時間が経つごとに加速度的に広がっていきます。
また、塾に通っている場合、小5からは【志望校判定】が出る模試も増え、すでに地元の高校の進学ゾーンがある程度見えてしまう現実もあります。
つまり、学力の定着状況を見れば、将来どのレベルの高校に手が届くか、ある程度の予測がついてしまうのです。
②【学力は中学で伸びる】は本当か?
【うちの子はまだ小学生。中学に入れば伸びるはず】と信じたい方も多いでしょう。
たしかに、一部の子は中学に入ってから成績が急伸することがありますが、それはあくまで少数派です。
実際には、小5〜小6の時点で【基礎力がしっかり身についているかどうか】が、中学以降の成績に強く影響します。
なぜなら、中学の学習内容は、小学校の土台の上に構築されるからです。
小学校で曖昧なまま進んできた単元があると、それが中学の内容理解を妨げる原因になります。
特に算数の理解不足は、中学数学でのつまずきに直結します。
たとえば【割合】や【分数】が苦手なままだと、中学の方程式や関数の単元で苦労することになります。
また、国語の読解力が弱いと、すべての教科に影響が出てきます。
逆に言えば、小5〜小6の時期に基礎がしっかり身についていれば、中学での学習はスムーズに進み、定期テストや高校受験に向けた準備も効率よく行えるのです。
この時期を【踏ん張りどころ】ととらえるかどうかで、未来は大きく変わっていきます。
③公立・私立・中高一貫…高校受験の選択肢と必要な学力
高校受験には、地域によって多少の違いはあるものの、大きく分けて【公立高校】【私立高校】【中高一貫校の内部進学と外部受験】という4つのルートがあります。
それぞれに求められる学力や対策は異なりますが、共通して言えるのは【小学生の時点での学力】が、その後の選択肢の幅を左右するということです。
たとえば、私立や中高一貫校を目指す場合、小学生の段階で高い学力が必要ですし、公立高校でも上位校を狙うなら、基礎学力+応用力の土台を小学生のうちに築く必要があります。
小学生のときに十分な学力が身についていないと、そもそも【選べる高校】が限られてしまいます。
一方で、ある程度の基礎ができていれば、中学に入ってから覚悟を決めて、努力次第では、地域の難関校を目指すことも十分に可能です。
そのためには、早いうちから【自分はどのルートを目指すのか】を親子で話し合い、進学先に応じた学力を意識した学習をしていくことが大切です。
逆転を目指すなら、まずはどこを目指すのかという目的地を明確にすることが、最初の一歩となります。
小学生でも逆転できる!学力を底上げする3つのステップ
さて、【小5の時点で高校のレベルが見える】と聞くと、不安になる方も多いかもしれません。
でも、安心してください。
たとえ現時点で学力に不安があっても、小学生のうちはまだまだ逆転が可能です。
むしろ、この時期にしっかりとした対策を始めれば、中学・高校と続く学習の中で大きく伸びる土台を築くことができます。
逆転のカギを握るのは、【正しい学習の進め方】と【毎日の習慣づくり】です。
ただ量をこなすだけでなく、何を・どう学ぶかを意識することで、子どもの学力は確実に変わっていきます。
ここでは、学力を底上げするための3つの具体的なステップを紹介します。
どれも今日から実践できる内容です。
今の位置に関係なく、ワンランク上の高校を目指すためのヒントをぜひ掴んでください。
ステップ①【学力の穴】を見つけて、徹底的に埋める
学力を伸ばす第一歩は、【今の自分に何が足りていないか】を正しく知ることです。
学力の二本柱である算数と国語の基礎が抜け落ちていると、どれだけ頑張っても成果につながりません。
たとえば、小学校3年生までに学ぶ四則計算をスラスラ解ける状態でなければ小数、分数の計算や割合が解けない、理解できていない状態だと、6年生や中学の内容がすんなり入ってきません。
国語でも、文章を正確に読む力がなければ、設問の意図を読み取ることができず、すべての教科でつまずく原因になります。
国語のテストは、中学生になるとカラーテストのような世界とは全く違うものになるので、小学5年生から中学以降の国語のテストに出るような問題に慣れさせておくのが無難です。
小学校5年生は小学校の学びの集大成に入る時期でありつつ、中学生への学びへとつながる極めて重要な時期ですから、まずは【どこがわからないのか】を一緒にチェックし、苦手を放置せず、少しずつわかる体験を積み重ねていくようにしましょう。
完璧を目指すのではなく、小さな【できた!】を増やしていくことが自信につながります。
最初は1日10分でも構いません。
親子で前日の授業の内容を復習したり、苦手な単元だけを数問ずつやる習慣をつくるだけでも、子どもの中で【理解する楽しさ】が芽生えはじめます。
小学生のうちは、わからないことを恥ずかしがるより、【わかるまでやってみよう】と声をかける姿勢が、何よりのサポートになります。
ステップ②【考える力】を育てる学習にシフトする
小学生の学習では、つい【正解を出すこと】が目的になりがちです。
しかし、本当に大切なのは【なぜそうなるのか】を自分の頭で考えられる力です。
たとえば算数の文章題で、ただ数字を当てはめて解くのではなく、【なぜその式になるのか】【どう考えたらわかるのか】を一緒に話すだけで、思考力はぐっと深まります。
暗記やパターン練習だけに頼っていると、中学以降の応用問題で行き詰まってしまうことが多いのです。
そのためには、問題集の選び方にも工夫が必要です。
子どもの学力、性格に合わせつつも、【たくさん問題がある問題集】だけでなく、【1問をじっくり理解する】スタイルの教材なども選びましょう。
また、学んだことを【自分の言葉で説明する】練習も効果的です。
たとえば【なぜそう考えたの?】【どうしてこの答えになるの?】といった問いかけを習慣にすると、自然と論理的に考える力が身についてきます。
親が先生になる必要はありません。
一緒に考え、聞いてあげるだけで子どもの思考力は育っていきます。
これが、将来の入試や社会で必要とされる【自ら考え抜く力】へとつながっていきます。
ステップ③【学習習慣】を生活の一部にする
逆転を目指すなら、【勉強は特別なこと】ではなく、【毎日の習慣】にすることが最も大切です。
学力の差は、才能の差ではなく【続ける力】の差です。
実際に成績が安定している子の多くは、毎日決まった時間に少しずつ勉強する習慣ができています。
毎日15〜30分でも、【机に向かうのが当たり前】の状態を作れれば、やがて大きな成果につながります。
ただし、現代の小学生にとって、スマホやゲームなどの誘惑は避けて通れません。
こうしたアイテムとの付き合い方も、学習習慣づくりに大きく影響します。
【遊びたい】気持ちを否定するのではなく、【勉強が終わったら○○しよう】というルールを設けることで、メリハリのある生活ができます。
そしてもうひとつ大切なのは、【行動】に目を向けることです。
テストの点数よりも、毎日の努力や姿勢をしっかり評価することが、子どものやる気につながります。
【昨日より5分長くできたね】【苦手なところに挑戦したね】など、小さな成長を言葉で伝えることが、習慣化への近道です。
勉強を特別なことではなく、いつものことに変える。
それが逆転への大きな一歩になります。
中学・高校へつながる未来逆転のために、今やるべきこと
ところで、小学生のうちは、学力に差が出ていても、まだ未来を変えるチャンスは十分にあります。
むしろ、早い段階で自分の位置を把握し、【今できること】にしっかり取り組める子こそ、将来ワンランク上の高校、そしてその先の進路を選ぶ力を身につけていきます。
ただし、やみくもに勉強時間を増やしたり、高度な問題に手を出せばいいというものではありません。
大切なのは、ゴールを見据えた学び方と、そこへ向かうための毎日の行動です。
ここでは、小学生の今だからこそできる未来逆転のための考え方と、具体的な行動の積み重ね方を解説していきます。
中学、高校、そしてその先の進路に向けて、お子さんの力を最大限に引き出すためのヒントを、一つずつ見ていきましょう。
① 逆転の第一歩は【現状を知ること】から
逆転を目指すなら、まず必要なのは【現状を正しく知ること】です。
感覚的な【できてる・できてない】ではなく、客観的なデータに基づいて、自分の位置や苦手を把握することが出発点となります。
おすすめなのは、模試や検定を受けてみることです。
全国レベルでの学力の立ち位置がわかり、志望校との差を数字で認識できます。
また、日々の家庭学習でも【何が得意で、何が苦手か】を記録し、見える化するだけで、学習の方向性がクリアになります。
ここで大切なのは、【苦手を認める勇気】です。
子ども自身が、自分の課題から目をそらさず、【できるようになりたい】と思えることが、成長への第一歩。
親がその気持ちを尊重し、責めるのではなく、【一緒に頑張ろう】という姿勢を見せることで、子どもは前向きになれます。
現状を知ることは、決して落ち込むためではなく、未来を変えるための作業です。
この意識を持つだけで、学力の底上げが始まります。
②ワンランク上を目指す目標設定とスモールステップ
ただ漠然と【いい高校に行きたい】と思っても、それだけでは行動につながりません。
逆転を目指すなら、目標は【具体的・期限つき・達成可能】であることが大切です。
たとえば【半年後の模試で偏差値を3上げる】【毎日15分、計算練習をする】など、小さくても実行可能な目標を立てましょう。
そしてその目標に向けて、今日できることを明確にすることが重要です。
勉強は、積み重ねの勝負。
毎日の小さな前進が、大きな結果につながります。
また、1つ上の高校を本気で目指すなら、やるべき行動のレベルも変える必要があります。
勉強時間を少し増やす、復習の質を上げる、生活リズムを整える…それだけでも差は出てきます。
子ども自身が【目標を持って行動している】という実感を持てれば、やる気は自然と続きやすくなります。そして、その成長を親がしっかり認めてあげることが、自信と継続の原動力になるのです。
③未来は今つくる 子どもと親の【逆転タッグ】
子どもが本気で逆転を目指すには、家庭のサポートが欠かせません。
小学生の段階では、子ども一人でモチベーションや学習の質を保つのは難しいものです。
だからこそ、親は監督ではなくチームメイトとして関わることが大切です。
怒るより、【気づかせる】【見守る】【励ます】ことで、子どもは安心して前に進めるようになります。
結果を急ぐのではなく、努力のプロセスに目を向けて、日々の成長を一緒に喜んであげましょう。
未来をつくるのは【今この瞬間】の積み重ねです。
小学生だからこそ、学力だけでなく、学ぶ姿勢・考える力・努力する習慣といった土台をつくることができます。
これらは高校進学だけでなく、その先の人生でも武器になります。
【まだ小学生】と思わず、【今こそが未来を変えるチャンス】ととらえ、親子でタッグを組んで取り組んでみてください。
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな未来を切り開いてくれるはずです。
今の一歩が未来の選択肢を広げる
小学5年生の時点で、ある程度の進学の方向性が見えてしまうのは現実です。
しかし、それは決定ではありません。
むしろ、このタイミングで気づき、正しく対策を始められれば、いくらでも未来を変えていくことができます。
大切なのは、焦らず着実に【今できること】に取り組むことです。
苦手を放置せず、考える力を育て、学ぶ習慣を日常にする。
どれも小さなことのように見えますが、これらの積み重ねが、やがて大きな成長へとつながっていきます。
学力を理由に、将来の可能性を諦める必要はありません。
子どもが持つ本来の力を信じて、親子で未来を切り拓く一歩を踏み出してみましょう。
今の行動が、きっと数年後の【行きたい高校】を現実にしてくれるはずです。