進学校を目指す子の多くが塾通いをしている謎 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

進学校を目指す子の多くが塾通いをしている謎

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今回は【進学校を目指す子の多くが塾通いをしている謎】と題し、お話をしていきます。

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子どもが成長し、小学校高学年、中学生になると【高校受験】の存在感が増していきます。

義務教育期間は中学3年生で終わり、その先の進学には受験、入試を無視することはできません。

塾に入ることを家庭で検討するのも概ね子どもが小学校高学年や中学生が最も多いです。

地方では、高校受験が塾にとってはドル箱受験なので、どの塾も、どの教室でも直近の入試結果を大々的にアピールする紙を窓に貼っていたりします。

かつて塾で仕事をしていた私も、春先に最新の入試結果を貼る作業をしたことがあります。

親世代が子どもの頃、とくに地方では塾に通う子というのは進学校を目指す子に限定されていたと思います。

私も中学生の同級生の中で、塾通いをしていたのは偏差値60以上の高校を目指している子ばかりでした。

時は1990年代半ばから後半、つまりはバブル崩壊後の時代でしたが、そんな時代の地方において、トップ高校を目指している生徒の中で塾通いをしていないのは私くらいでしたし、高校に入ってからどこの塾に通っていたのかという話を皆が普通にしている中で、【塾に通ったことがない】と言うと驚かれました。

21世紀に入ると少子化や個別指導塾の浸透もあって、塾の敷居は低くなり、進学校を目指す、目指さない関係なく幅広い学力層の子が塾通いをするようになっています。

 

ただ、そんな中でも、やはり進学校を目指している子の多くは塾通いをしているのは変わりないと感じています。

子ども①②の中学の同級生でも、トップ高校を受験する予定の子のほぼ全員が塾通いをしています。

子ども①が高校に入り、今まで一度も塾に通ったことのないと言っている同級生は今のところ1人しか出会っていないそうです。

 

進学校を目指す、また実際に合格する子の多くが塾に通っているのは、明確な理由があります。

子どもだけで進学校の入試に必要とされる学力、問題解決力、処理能力や応用力を家庭学習だけで対応できる、かつ高い水準で維持するのは、非常に難しいからです。

そのため、塾に入り、【志望校に合格する】という明確な目的を達成するために教育産業の指導環境に身を置くことが、多くの子どもにとって【現実的な合格への最短ルート】となっています。

そこで今回は、親なら気になる塾に入るべきかどうか問題のうち、【進学校を目指す子の多くが塾に入っている理由】を説明していきます。

 

進学校を目指すなら家庭だけでは対応しにくい

まず、進学校を目指す、あるいは実際に進学校に合格する子の多くが塾に通っているのは、進学校に合格するレベルに、家庭だけでは対応しにくい現実的な理由があるからです。

これは決して【家庭学習が無意味】ということではありませんが、受験の専門性、塾の持つ情報力そして競争環境という3つの点で、塾の役割は大きく、家庭だけでは補いきれない部分があります。

私立の進学校であれば、入試問題は基本的な学力だけでは太刀打ちできません。

教科書の内容を超えた応用力、論理的な思考力、スピード感、複雑な読解力など、総合的な力が求められます。

とくに数学では初見問題や複雑な記述が出され、国語では長文の読解に加え、記述式で自分の意見を述べる力も必要です。

一方、公立高校の進学校を受ける場合も、東京や大阪のような大都市圏ではその学校のレベルに合わせた入試問題が出されます。

地方でも進学校の合否は【応用問題が解けたかどうか】になってきますし、実際私の周りでも応用問題で苦戦してトップ高校不合格となった同級生がいました。

基本問題は解けるから、それよりレベルの高い問題の正答率をあげていく必要があるのです。

そうなった時に、毎年のように進学校の合格者を輩出している塾に通うことは大きな力になります。

 

塾は、毎年多数の進学校受験生を指導しているため、出題傾向や過去問分析、模試データをもとにした効果的な指導ノウハウを持っています。

塾は教育サービスを提供する会社ですから、限られた時間で最大限の成果を出すための戦略的学習を練り上げ、それを通っている生徒に提供します。

例えば、公立高校でもトップ高校や2番手校になると独自の採点基準というケースもあります。

塾の場合は毎年のように受験生が受け、生徒の自己採点や得点開示から【この学校は計算問題が1点になる】【応用問題の配点が高めに設定されている】【記述問題の採点が厳しめ】といった情報は、塾に通わせていない家庭ではなかなか得られません。

 

家庭学習だけに頼る場合、親が計画を立てたり、勉強の進度や質を管理したりする必要がありますが、親が専門的な指導力や時間的余裕を持ち続けるのは難しいものです。

塾では第三者の立場から客観的に子どもの状況を見て指導してくれるため、親子関係に悪影響を与えず、子どもの自主性や自己管理力も育ちます。

 

進学校合格を目指すには、基本的な学力だけでなく、応用力、実戦力、自律的な学習力が求められます。

塾は総合的に子どもをサポートしてくれる場であり、子どもの性格にもよりますが、家庭だけで完結するのは現実的には非常に難しいものがあります。

 

塾には仲間と競争がある

さて、塾に行くと同じ高校を目指すライバルであり仲間がいて、切磋琢磨できる環境があります。

塾によってどのレベルの高校に強いかというものがあり、【子どもが狙っているA高校の合格者が多いあの塾に通わせよう】と考えて塾を選んでいる親もいます。

集団指導の塾に入ればクラス分けテスト、小テスト等から子どもは自分の立ち位置が分かりますし、塾の先生も【A高校に入る子はこのテストで8割取れるのが理想的】と刺激したりもします。

 

仲間との競争環境があることで、同じ目標に向かって努力し、時には辛い受験も乗り越えられる絆を感じるようになります。

我が家の子ども①も小学生、中学生からずっと一緒に過ごしていた塾の仲間と同じ高校に通うことを目標にし、部活引退後のぽっかりと心が空いたような中でも何とか喰らいつくことができました。

そして仲間が集まる中で生まれる刺激や緊張感が、子どもの学力と学習意欲を大きく引き上げてくれます。

これは、家庭学習では得られにくい、集団学習ならではの大きなメリットと言えるでしょう。

勉強は孤独な作業になりがちですが、塾で周囲が一生懸命に問題に取り組む姿を見ることで、【自分も頑張ろう】と前向きな気持ちになれるのです。

この【仲間の努力】が、学習の原動力となることは少なくありません。

 

また、塾では定期的にテストや模試が行われ、成績順でクラス分けされたり順位が出たりするため、自分の立ち位置が常に明確になります。

これは時にプレッシャーになりますが、そのプレッシャーこそが成長のチャンスです。

順位が上がれば自信になり、下がれば悔しさからやる気が生まれます。

子どもたちの健全な競争は、努力を継続するモチベーションを維持しやすくします。

 

さらに、塾という集団の中にいることで、勉強のやり方や工夫も、仲間から学べ、【あの子のようになりたい】【どうやってその問題を解いたの?】というように、他の子の存在が子どもを高める起爆剤になることもあります。

一人で学ぶと視野が狭くなりがちですが、集団の中ではさまざまなアプローチに触れることができ、自分の弱点や改善点にも気づきやすくなります。

加えて、競争環境は【本番力】を鍛える効果もあります。

もちろん、競争が過度になるとストレスになることもありますが、信頼できる講師や仲間の存在があれば、子どもは自然とその環境に順応し、前向きに学ぶことができます。

総じて、塾の仲間との競争は、子どもにとって【学力を上げるための仕掛け】であり、成長のきっかけを与えてくれる重要な環境です。

このような競争を通じて、自分の限界を超える力をつけていき、進学校合格という高い目標に近づいていけるということも理解しましょう。

 

トップ高校でノー塾を貫く子は少数派

ところで、【ノー塾で進学校に入った】という話を見ても、全体で考えると少数派だということを理解し、我が子は塾なしでも受験を乗り切れるのかと見極めてください。

子ども①の部活の友達が【これまで塾に通ったことがない子】なのですが、通信教材のZ会で勉強しているので【完全に家庭学習オンリーで高校受験を突破した】というわけではありません。

私も高校の時の同級生で完全なるノー塾、ノー通信教材で合格した子は一人もいませんでした。

もう少し探せばいたかもしれませんが、今から30年前、1990年代半ばから後半にかけての地方の高校受験でも、トップ高校を受ける子は【塾通いをする】が基本路線だったことは間違いありません。

通信教材にしろ、教材を購入して勉強するにしろ、子ども本人が自分のリアルな学力を把握し、しっかりと自分のペースで勉強できなければ、なかなかトップ高校にたどり着くことはできません。

そして、進学校の入試本番では、プレッシャーの中で実力を出し切ることが求められます。

塾での模試や定期テストに慣れていれば、本番での緊張にも強くなり、【いつも通りの力を出す練習】が自然にできているということになります。

私はノー塾でしたので、同級生と比べると圧倒的に【本番さながらのテスト】の経験値が不足していました。

 

塾では過去問研究や出題傾向に基づいた指導、模試による実力把握、同レベルの仲間との競争環境が整っており、それが合格に向けた最適な学習環境を作ります。

一方、ノー塾で合格するには、本人が誘惑に負けずに勉強に取り組める強さ、高い学力スキルを持ち、親の的確なサポートが必要になります。

正直、これをすべて備えているケースはごくわずかです。

だからこそ、トップ高校を始めとした進学校を目指す子どもたちで、ノー塾で挑む中学生は少数派なのです。

子ども①②の周囲にいる神童さん達を見ても、全員が塾通いをしています。

塾で学校以上の勉強をし、家で勝手に最難関中学や最難関高校の過去問題を解いていたりと【塾に通って知的好奇心を刺激している】というような感覚の子もいます。

子どもが進学校を目指すのであれば、単に勉強をしていけばいいというわけではなく、【いかにして基本問題で落とさないか】【出題傾向と差がつく応用問題の対策】【学力を高め合う仲間】といった戦略と環境が重要になります。

塾は受験生が望むものを提供する、サポートする場として機能しているため、自然と多くの家庭で塾通いを選択しているため、ノー塾で進学校を目指すという子がどうしても少数派となってしまいます。

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