今回は【反抗期と思春期になってから成績を上げられるのか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもが成長していくと、親に対して歯向かう、反論してくることが増えてきます。
これは健全に大きくなっている証でもありますが、親からすると色々とシンドイ時期に突入するわけですし、親子の会話も激減することも珍しくなく、家庭内も緊張状態になることもあります。
しかも、その時期というのは受験が重なっているため、場合によっては親の悩みも倍増します。
反抗期や思春期は子どもの自立心が芽生えてきて、親の指図で動くのを嫌がったり、さほど反抗期が酷くない子でも、【自分でやれる】と親離れが進んでいきます。
子どもによっては親の言うことを素直に受け入れられなくなるため、勉強に対するアドバイスなどを拒否しがちになります。
こうなると、これまでの親誘導の家庭学習がうまくいかなくなるのも当然です。
ただ親としては心配は尽きません。
牧歌的な小学生時代から中学生になると定期テストや塾のテスト、模試で順位、偏差値、志望校判定が出て、子どもは自分のリアルな学力と向き合うことになります。
友人関係や将来への不安など、内面の悩みが増えることで、勉強への関心が薄れることも少なくありません。
また、感情の起伏が激しくなり、集中力が続かないことも学習意欲の低下につながります。
難問山積、という状態になりやすいものの、子どもも戸惑いを感じている可能性もあります。
反抗期や思春期は自我が芽生え、自分の将来について真剣に考え始める、漠然とした不安を感じる時期です。
この時期は親が頭ごなしに指示するのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながらサポートすることがより重要になってきます。
親と喧嘩しても、親の愛情を感じられれば【どうせ自分なんて】とは思わず、子どものやる気がなくなるという事態を回避できます。
子どもが未来に向けて動き出す強い思いがリンクすれば、学習意欲が高まり、成績の向上につながります。
そこで今回は、受験などと時期が重なる反抗期や思春期で成績を上げていくには親は何に気をつければよいのかをご紹介していきます。
感情的にならないよう努める
まず、親が感情的にならないように気をつけましょう。
子どもが反抗期や思春期に入ると、親子の関係はこれまでとは大きく変わります。
子どもは自立心が強くなり、親からの干渉や指示に対して反発するようになります。
こうした時は、親の言葉に対して子どもが素直に反応しなくなるため、親としては【言うことを聞かない】【やる気がない】と感じ、つい感情的になってしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもの成績を上げるためには、親が冷静さを保ち、感情的に対応しないことが非常に重要です。
親が感情的になると、子どもは自分を否定されたと感じやすくなります。
たとえば、【なんでこんな成績なの!】【やる気がないならもう知らない】といった言葉は、子どもにとって心の負担になり、自己肯定感を下げてしまいます。
ガミガミ系の親で成績がすごく良い子、という組み合わせはレアケースです。
思春期の子どもは自尊心が高まりやすく、同時にとても傷つきやすいです。
ですから、親からの否定的な言葉には強く反応し、さらに反抗的になったり、勉強から距離を置くようになったりすることがあります。
そして、親が感情的になると、家庭内の雰囲気が不安定になります。
子どもにとって家庭は心の拠り所です。
学校や友人関係で悩みを抱えていることも多いこの時期に、家庭が安心できる場所でなくなると、精神的に不安定になり、勉強に集中する余裕も失われてしまいます。
親が冷静に対応することで、子どもは【自分を理解しようとしてくれている】と感じ、信頼関係が築かれます。
その信頼があるからこそ、子どもは親の助言や励ましを前向きに受け入れられるようになります。
塾でも、【普段は何も気にしないのにテストの成績が悪いと、親がここぞとばかりに叱ってきて嫌になる】という愚痴を言う子はいました。
子どもは親が思う以上に親の言動に敏感です。
学習に対するアドバイスや声かけも、押しつけでなく寄り添いの姿勢で行うことで、子どもの意欲を引き出すことができます。
反抗期や思春期は、子どもが精神的に成長し、自立していくための大切な時期です。
親が感情に流されず、子どもの心に寄り添いながら関わることで、成績だけでなく、親子の信頼関係や子どもの人格形成にも良い影響を与えることができます。
冷静で温かい関わりが、成績向上の土台となります。
子どもの長所を伸ばす
さて、子どもが反抗期や思春期に入ると、それまでの親子関係とは変わっていくような時期に突入することになります。
【嫌になる】と親も投げやりにならず、こうした不安定な時期こそ、子どもの長所に目を向け、それを伸ばしていくよう心掛けてみてください。
歯向かってくるなど、親のストレスも倍増してきますが、心を落ち着かせ、【子どもの良いところ】を見つけて、【良いところを伸ばそう】と意識することは、成績を向上させるためにも非常に大切です。
思春期は、自分の存在意義や将来について考え始める時期であり、同時に自己肯定感が揺らぎやすい時期でもあります。
これは、私も経験していますが、この時期に【できないこと】【ダメなところ】ばかりを指摘されると、自信をなくし、勉強に対する意欲を失ってしまいます。
反対に、自分の長所を認めてもらい、評価されることで、子どもは【自分にも価値がある】と感じ、前向きな気持ちを持てるようになります。
たとえば、算数が苦手でも図工が得意、国語は不得意でも人と話すのが上手といったように、子どもにはそれぞれ異なる個性と強みがあります。
親や周囲の大人がその長所を見つけ、言葉にして伝えることが、子どものやる気を引き出す第一歩です。【絵がとても上手ね】【人の話をよく聞けるね】といった肯定的な声かけが、自信となり、他の教科にも意欲的に取り組む原動力になることがあります。
また、長所を伸ばすことは、学習そのものへの興味や関心を広げるきっかけにもなります。
たとえば読書が好きな子には、国語だけでなく社会や英語の知識も自然と増えることがあります。
長所を土台にした学びは、無理なく、自然なかたちで学力の向上へつながりますし、長所を認める姿勢は、親子関係を良好に保つことにもつながります。
反抗期で言葉を交わすことが難しい時期でも、親が子どもを肯定的に見ているという姿勢は、子どもの心に安心感を与えます。
その安心感が、信頼関係を育み、子どもがアドバイスを素直に受け入れる土台となります。
反抗期、思春期という難しい時期に子どもの成績を上げるためには、欠点を正すことよりも、まずは長所を認めて伸ばすようにしてください。
塾などの力も借りる
ところで、子どもが反抗期や思春期に入ると、親の言葉に素直に耳を傾けなくなり、勉強のことで注意したりアドバイスをしたりしても、反発されてしまうことが多くなります。
このような状況では、親がどれだけ子どもの学習に関心を持っていても、思うようにサポートできないことが増えていきます。
そんなときこそ、塾などの第三者の力を借りることも視野に入れる必要があります。
塾には勉強を教えるプロがいます。
塾に来る生徒の年齢は、中学受験に特化している塾を除くと、メインの顧客は中学生から高校生です。
つまり、塾側も反抗期や思春期真っ只中という子どもの扱い方、接し方というのを心得ています。
こうした子に対して、集団指導、または学校とは異なる少人数制や個別指導など、子どもに合ったタイプの塾を選ぶことで、子どもが家庭で感じているプレッシャーや親からの干渉から少し距離を置き、安心して学べる環境が整っていることも、学習意欲の向上につながります。
さらに、思春期の子どもは【親以外の大人】からの言葉には耳を傾けやすい傾向があります。
私も塾で仕事をしていた時にかなり感じましたが、とくに先生との距離の近い個別指導では子どもたちが家庭内での不満、親の愚痴や学校での出来事などかなりプライベートなことまで話をすることがあります。
ここまでに至るには、相当な信頼関係が出来上がっているからなのですが、親に言われると反抗してしまうようなことでも、塾の先生からのアドバイスや励ましであれば素直に受け入れられることがあります。
信頼できる先生との関係が築ければ、勉強に対するモチベーションも高まり、前向きに取り組めるようになります。
また、塾には同じ目標に向かって努力している仲間がいます。
そうした仲間の姿に刺激を受けることで、【自分も頑張ろう】という気持ちが生まれ、学習習慣が自然と身につくこともあります。
親が何度言っても動かなかった子どもが、塾の雰囲気に触れることで自主的に勉強するようになるケースも少なくありません。
もちろん、塾に通わせるだけで成績が劇的に上がるわけではありませんが、親だけで抱え込まず、専門家の力を借りることで、子どもの学習に対する姿勢や環境が大きく変わることがあります。
反抗期や思春期の子どもにとって、家庭以外の場所を作り、そこに自分を認め、導いてくれる存在がいるということは、心の支えにもなります。
親は【勉強しなさい】と無理に言い聞かせるよりも、子どもに合った塾や家庭教師といった外部のサポートを上手に活用し、適度な距離感を保ちながら見守ることも選択に入れてみてください。