今回は【逆境に強い子の特徴】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
未来が不確かな時代、ともよく言われる時代ですが、そうした空気が漂う中で成長する今の子どもたちはどんなことが起きても自分の手で未来を切りひらいていくたくましさが必要になってきます。
こうしたたくましさは机の上の勉強だけでは身につくことはできません。
昭和的な腕白小僧でも無理があります。
我が子がこれから先、しかもそれが高度経済成長期のように頑張れば、または高学歴であれば安定した仕事や暮らしを手に入れられる保証がないのは間違いない中で、自分らしく生きていくにはどうすればいいか。
親としては心配が尽きません。
やはり大切になってくるのは『逆境に強い』です。
小説、ドラマや漫画の主人公の設定でもよくある【自分ではどうにもならない状況から道を拓いて現状を打破していく】というものです。
フィクションの世界のような激しさはないにしても、暗澹とした社会、色々とある人生を力強く生きていくには【逆境に強い】という性格はかなり重要性が増してきています。
教育関係の仕事や習い事の先生のように常日頃から子どもに関わっていない人は、なかなか【逆境に強い子】に出会うことはないと思います。
そういう人物像を思い描くと、やはり映画の世界や小説、ドラマを思い浮かべてしまうでしょう。
しかし、子どもの世界でも心の折れない、厳しい状況でも頑張ろうと顔を上げる子がいます。
そこで今回は、親なら子どもが成長し、受験をする年頃になるとますます気になる『逆境に強い子』の特徴をご紹介していきます。
1.頑張り時に頑張れる子
逆境に強い、という言葉を耳にするとどんな人を思い浮かべるかは一人一人異なると思います。
【絶体絶命のスリリングな中で任務遂行するスパイ】とアクション映画の主人公を考える人もいれば、辛い環境、または不遇な中、下剋上を果たしてトップに立つという成り上がりストーリーを描く人もいるでしょう。
同じ言葉でも受け止め方は十人十色ですが、【逆境に強い子】と対象を子どもに限定すると大抵の人が同じようなことを考えると思います。
それは【厳しい中でも努力をする子】です。
子どもの世界で逆境に強い、というシチュエーションが生じる場面は限られています。
スポーツ、芸術、勉強の中で【上を目指して努力する】【経済的に不遇だけれど目に留まるような成績を上げて奨学金を得た】などです。
世間の注目を集めるレベルではないにしろ、追い詰められた中で結果を残す子は普通にいます。
親としては勉強面で逆境に強い子は普通の子とどんなところが違うのか気になると思います。
子どもが勉強、学習で極限まで追い込まれるというのは一番わかりやすいのが受験に関係する時です。
受験学年となり、志望校の合格圏内に到達できない厳しい中でも心を鬼にして勉強を頑張るという子でしょうか。
こうして文章にして話をしているといとも簡単に実現できそうですが、実際にそれを実行できる子は多くはありません。
まず、学習時間を増やしてダラダラ過ごす時間を排除する必要があります。
この時点で受験生でもできない子はかなりいます。
自分の楽しみを一旦全部ストップして勉強時間を増やすこともします。
昔の子どもであればテレビ視聴、漫画を読む、ゲームをするのをやめる。
今の子ども達であればスマートフォンやタブレット端末の使用時間を減らす。またはテレビで動画視聴するのを控える、になるでしょう。
受験生の追い込み時期は夏休みからスタートします。
塾の先生も夏休みの重要性はかなり口にしていますが、心に響かない生徒も毎年一定数いました。
この季節は夏祭りなどイベントも多いので、夏と受験本番の冬までまだ時間があると捉えている子どもも多く、【頑張るのはもう少し先】と考えている子もいます。
その一方で、【夏休みから受験モード突入】の子もいます。
どちらが頑張り時に頑張れるかは明らかでしょう。
同じくらいの偏差値の子だと、確実に差が出てしまいます。
夏休みが明けてからの9月になるともう受験まで残りわずかになっています。
9月、10月、11月そして12月の4ヶ月間で猛烈に追い上げようとしても、夏休みに朝から晩まで勉強してきた子に追いつく、戦いに挑んで勝てるかと言われればかなり難しいとしか言えません。
【ここが頑張り時】と苦しい中でも自分を厳しく追い込んで努力できる子は、誰が見ても逆境に強い子と言えるでしょう。
2.受験を人生の重要な通過点と捉えている
子どもが成長し、大人になる間に数回の受験を経験することになります。
中学受験する子であれば中学受験と大学受験。
地方の子であれば高校受験、大学受験になるでしょうか。
公立小学校や公立中学校のように住んでいる地域で自動的に行く学校が決まるシステムではなく、子ども自身が自分の力で合格を勝ち取っていかないといけません。
受験するタイミングは違うにせよ、どんな子にも平等に直面する人生の分岐点になります。
勉強して合格基準となる偏差値に到達するということはもちろん大切です。
進学したい学校のレベルにまで学力を上げるというのは受験に勝つための鉄則です。
しかし、合格を目指している子は他にもたくさんいるので、『確実に受かる』という心の強さを持ちつつ、『この受験がどれだけ自分にとって重要なのか』と自分に言い聞かせ、受験期の心が不安になる中でも勉強に向き合います。
自分の人生を自分で切りひらくという気持ちが大きく、受験は人生の中でどういう道を歩いていくか決める重要な通過点と考えて妥協する姿勢は見せないです。
受験生にとって一番の恐怖は落ちることです。
これは当たり前のことですが、【この学校に入りたい】よりも【落ちるのが怖い】という気持ちが大きくなり、結果として志望校をワンランク下げる子もいます。
そういう受験戦略もありますが、合格しても【これで良かったのか】という気持ちをどこかしらに抱えてしまう子もいるでしょう。
中学受験、高校受験そして大学受験を人生の節目と捉え、『この学校を通過してどんな未来を描けるか』と予想しながら過酷な受験生時代を耐え忍び、勉強を頑張ります。
3.冷静でいられる
逆境に強い子と聞くと、芯の強さ、何事にも全力でぶつかる熱い人というイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、どんな人にも強さだけでなく弱点、弱いところがあります。
長所と短所という言い方もありますが、逆境に強い子は自分の性格を理解して【こういうのは弱い】というのを自覚して辛い状況に置かれても自分の心を落ち着かせ、対処することを冷静に考える力があります。
かつて仕事をしている時に【極限になるとついイライラしてしまう】という弱点がある子がいました。
とても真面目で努力家で賢い子でしたが、【追い込まれる時の自分】を何とかしたいという気持ちをもっていました。
その子は自分の性格が受験でマイナスになることを自覚し、【落ち着いて安全にテストを受ける】ということを心がけるようになりました。
冷静さを欠いてしまうと正しい判断を下すことも、より良い行動をすることもできません。
冷静でいられるというのは意外と難しく、塾で色々なタイプの子ども、幅広い学年の子どもと接してきた中で【冷静沈着な子】というのは多くはありませんでした。
テストや模試を受けていても、【難しいこの問題に時間をかけるよりは見直しに力を入れた方が得策】と現実的な判断をし、点数の取りこぼしを防ぐといったことが重要。
テストでこうした行動ができるということは、本番の受験でも落ち着いて【合格に近づけるためには応用問題を時間を使って解くべきか、見直しをした方が良いか】と考えることができます。
ちなみに自分の弱点を自覚し、克服した子は進学校に合格しました。
入試という受験生全員が緊張MAXの中でも冷静な判断ができるのは、大きな強みになります。
子ども①②も大きなテスト、または受験の時も『受験生の数パーセントしか解けないような問題』に固執せず、見直しに力を入れる作戦をするようはなしをしてきました。
子ども①②が通う塾でも同じようなことを先生から言われています。
子ども①は高校受験の数学の時、その作戦で20点近く救われたと平気で口にしていたので、その話を聞いた時は私も血の気が引く思いでした。
とにかく、追い込まれた時に冷静でいられるというのは逆境に強い特徴の一つです。
我が子がそういう子に近づくためには、子どもでも緊張感を感じるようなテストや習い事の昇級テストでいかに冷静でいられるかを今から意識させていくようにしましょう。
まとめ
逆境に弱い人は過酷な任務から逃げ出し、他人任せにするなど責任感があまりない人です。
反対に逆境に強い人は自分の身に起きることを受け止め、過酷な状況でいかに改善していくかを考えようとします。
子どもの世界であればスポーツ、芸術そして勉強で直面する追い込まれた状況にも押しつぶされることなくより良い結果を出す人が『逆境に強い子』になります。
子どもが成長する中で、一番『逆境に強い人』の力が発揮されるのが受験です。
受験期をストレスフルではなく、ストレス軽減で乗り越えるために今から子どもの逆境力を鍛えていくべく、特徴を増やしていきたいですね。