今回は【受験が近づいてきて緊張してきた親子の過ごし方】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
受験が近づくと親も子どもも緊張してくると思います。
この大切な時期をどのように過ごせば良いか、親の方も緊張感に包まれながらも考え、悩んでいることでしょう。
ただ、親ができることは限られています。
こればかりは仕方がないことです。
そして、子どもの気持ちを理解し、共感しましょうと言われてもいざ実践するのはなかなか難しいものがあります。
我が家では、子ども①が中学と高校で受験し、子ども②も中学受験をしたりとすでに3回の受験を経験しているなかなかレアな家族です。
中学受験をしたのは国立大学附属中なのですが、附属の高校がないのでせっかく中学受験に合格しても3年後にまた受験をするというなかなかハードさがありますが、受験というのは何度やっても慣れないなというのを3回経験した親の身としてはそんな風に感じています。
本番が近づいてくると子どもが実感するのは、中学生であれば夏休み明けでしょうか。
文化部の活動も多くが終了しており、合唱部や吹奏楽部がよほどの強豪部ではない限り中学3年生は部活から引退しています。
まさに、学校が終わればそのまま塾で自習するか、もしくは家に帰って勉強するかという生活になります。
中学受験は小学校によって多くの同級生が受けるエリアもあれば、ほとんど受けないというエリアもあったりと周囲の受験率によって子どもが近づいてきたと感じるタイミングは異なると思います。
我が家の場合、秋の深まりを感じる10月や11月になって『もう受験』を自覚していました。
ただ、今年のように秋の訪れがゆっくりだと子どもの方も『冬はまだ遠い』と錯覚してしまうので、そこは気をつけて欲しいなと思います。
どのような言葉がけをすべきなのか
さて、緊張してきた子どものサポートを考えるとなかなか普段のような親子の会話ができなくなったり、頑張っていたり不安を口にする子どもへの声がけをどうすべきかと大いに悩むこともあります。
「緊張しているね。でも、ここまで頑張ってきたんだから大丈夫」
「心配なのはよくわかるよ。一緒に考えてみよう」
という言葉をかけたいけれど、イライラしている子どもにかけたら逆効果ではないかと思う方もいるでしょう。
私も、『親は心配していますよ』というオーラ全開でいるのはやめて、敢えて『不安を感じているけど大丈夫だよ』という類の言葉はかけないようにしました。
そんな言葉をかけているということは、親なりに何か心配していることがあるのだろうかと、子どもが色々と考えてしまうこともあります。
ですから、『どうした』と超短い言葉でたまに、ふとした瞬間に声をかけていました。
そうすると、子どもはたいてい吹き出します。
『いや、本当に心配しているの?』『周りの子の親はもっと真剣に考えている』といったクレームがくるので、『母さんだって心配しているよ!』と心配アピールをして突っ込まれるという一種のお笑いとしての
流れを作り、子どもの心をほぐすことをしていました。
しかし、そういう一見するとふざけているような中でも、ポツリポツリと子どもは不安を口に出して親に聞いてもらいたいことを言うことがあったので、普段の親子の関係性に合ったような形で、子どもの心の中のモヤモヤとしたものを取り除く会話を心がけるのはとても大切だと感じています。
子どもが緊張しているから面倒だから会話を減らすという考えの親に出会ったこともありますが、そうしていると子どもの方が『親は自分のことを気にしていない』とナイーブな時期に悪い方に悪い方に考えていくので、やはりどんな形であれ『気にかけている』というのをちゃんと出すようにしてください。
規則正しい生活は家族総出で乗り越える
受験生なら必ず耳にする『規則正しい生活を心がける』という言葉。
親も耳にタコができるほど学生時代に聞かされてきたと思います。
まず、規則正しい生活とは何か考えましょう。
栄養バランスの取れた食事を食べ、 十分な睡眠時間を確保し、睡眠不足解消かつ疲労を回復させる。
そして、受験シーズンは風邪シーズンと重なるため、体調管理に気をつけないといけません。
体調が悪い場合は無理せず、休ませるなどし、無事に入試本番を迎える体制をしていくと思います。
ちなみに、我が家は子ども②の中学受験の直前期にコロナ禍の大騒動となり子ども①を除く全員がダウンした経験があります。
まだ入試本番は数週間後でしたので、ギリギリセーフで良かったのですが、受験生のいる家庭の健康維持の難しさを痛感した出来事でした。
規則正しい生活は一見すると簡単ですが、勉強しないといけない受験生がいる家庭で睡眠時間の確保をするというのはなかなか難しいことがあると思います。
我が家では、私が早く寝たいタイプなので問答無用で暗くして床に就くようにしていたので、子ども①②から『もう少し勉強したい』『まだ起きて勉強したい』ということはありませんでした。
親が先に寝てしまうと、子どもは『早く寝なさい』と言われないことをいいことに、頑張って勉強してしまう子もいます。
勉強していても、結局睡眠不足となって免疫力が落ちてしまうことになれば体調を崩し、風邪を引いてしまい、熱にうなされて勉強できなくなれば末転倒です。
『もう少し起きていたい』という子どもの気持ちを理解しつつも、やはり本番が近づいている中で寝不足になってしまうのは絶対に避けるべきことです。
ですから、家族全員同じタイミングで寝るようにして受験のラストスパートを過ごすこともいいと思います。
『同じタイミングで寝る』というのは家族全員が一致団結して受験を頑張る、子どもの受験を応援しているという雰囲気を作るので、受験生である子どもにとっては心強いことです。
また、栄養バランスの取れた食事も親がレシピを調べて『どれか食べたいのある』と受験生である子どもにリクエストを聞いてみるなど、ちょっとしたイベント感覚で料理を準備するのも楽しいです。
どうしても、入試が近づくと家の中はピリピリとした空気に包まれてしまうので、息抜きできるような、ほっとした瞬間を作っていくことも大切です。
子どもの自主性を尊重して過度な干渉は避ける
中学受験は親の受験、高校受験は子どもの受験と言われることがあります。
たった3年の違いですが、どちらも経験した親としては、たしかに親のサポートや励ましなどは中学受験の方が多かったです。
ただ、両方の受験で共通している気をつける問題は『親があまりにも干渉すると子どもの自立心を阻害する』『子どもが受けるのに他人事になる』ということです。
塾で高校受験をする生徒の中で親が志望校、受験校を決めて子どもはロボットのような存在という親子もいたりと、子どもの受験なのに親が前面に出てくることで何かメリットがあるとは感じられないことが多々ありました。
受験という大きなイベントなのですから親が不安を感じるのは当然のことです。
ただし、あくまで主役は子どもです。
子ども自身が主体的に学習を進められるように親は裏方として徹しましょう。
そして、親子でギスギスした雰囲気になると子どもの精神面に悪影響を及ぼすだけなので、決して喧嘩をすることなく心穏やかな日々を過ごすよう心掛けてください。
適度な距離感を維持し、リラックスできる時間を共有するのが親としてできる最高のサポートの一つです。
一緒に食事をしたり、散歩に行ったり、子どもが勉強で忙しい中でも少しでも親子の時間を共有できるようにすると、子どもの方も落ち着いて受験と向き合えるようになります。
これにより、親子間のコミュニケーションが深まり、ストレス解消にもつながります。
また、「これまで努力してきたことは無駄ではない」とポジティブな言葉をかけて、子どものモチベーションを高めるようにしていきましょう。
子どもの不安を取り除くことで、親自身もリラックスできるようになります。
我が家の場合、夫がオロオロしてその緊張具合が子どもたちに伝わるということを毎回の受験で起こしています。
子ども的には『こっちだって緊張しているのになんなの?』という気持ちになっているようで、もはやお笑いです。
ただ、親の気持ちは子どもに伝わります。
ですから、過度な心配をしないよう自分に言い聞かせてラストスパートに差し掛かる日々をなんとか平常心を持って送るようにしていきましょう。