理想と現実のギャップがあっても成績が伸びる子の特徴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

理想と現実のギャップがあっても成績が伸びる子の特徴

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今回は【理想と現実のギャップがあっても成績が伸びる子の特徴】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

 

理想と現実が大きすぎて、結局何でも中途半端に終わってしまう人はけっこういます。

勉強に関しても、身の丈に合わない大きすぎる理想を掲げてしまうと、たいていは頓挫して【やっぱりダメだったね】となり、失敗をしたという現実だけが残ることになります。

【こうなりたい】という思いが強すぎる、完璧な理想を夢見ていると自分ができる努力との差が大きすぎて、結局は理想を捨ててしまう人がかなりいます。

しかし、中にはギャップが大きくても理想とする【自分】を作り上げる、達成する子がいます。

 

なかなか難しいことですが、多くの子が挫折するようなことを成し遂げる子の全員が、何か特別な才能を持っているわけではありません。

普通に小学校や中学校に通っている普通の子ども達の中に紛れ込んでいます。

とは言え、自分の子どもがそういうタイプの子どもではない限り、

『理想と現実のギャップがあっても願いを叶えるために努力する子なんているわけない』

『理想を求めて努力して達成する子は超レアケース』

と思ってしまう方の方が圧倒的に多いはずです。

身近に、『すごいな。あんなことを実現させたよ』という子がいないと小説や漫画の世界のような、非現実的な話として受け止めてしまうことでしょう。

レアケースなので、『うちの子には関係のない話』と横に置いてしまっても仕方がないことです。

ただ、実際に『現地点ではクリアするのは難しいけれど乗り越えられる子』はいます。

そんなことができる子は親にとっては羨ましい存在かもしれませんが、今回は『理想と現実のギャップがあっても成績が伸びる子の特徴』をご紹介していきます。

 

1.自分のリアルな学力を受け止めている

『よし、今日から頑張るぞ』と何かを始める時、その時に直面している課題や改善したい点をちゃんと受け止めていないと、いくら努力しても思うように進まないことが多々あります。

勉強で言えば、小学生であれば『最近学校のテストでどの教科も90点台がなかなか取れないから次のテストで90点オーバーを目指す』『漢字の50問テストで満点を目指す』。

中学生なら『校内順位を20位くらい上げたい』『英語の英単語があやふやだから毎日英単語を覚える時間を設ける』。

こうした自分が抱えている問題点と向き合わないと、成績を伸ばすことができません。

つまりは自分の弱点をしっかり受け止めなければいけないのですが、これは大人でも子どもでも逃げてしまう人の方が多いと思います。

弱点を克服することは大切です。しかし、自分の弱さを全部背負いこんで改善しようと戦うのはかなり勇気が必要です。

『そのうちやります』『まだ受験学年ではないので』

こんな言葉を口にして自分の弱さを見ず、努力する、成績、学力を上げるために頑張ろうという気持ちを先延ばしにする子が多いです。

 

実際、理想が大きい生徒は口ばかりで、目標に見合うような努力をすることができない子が圧倒的に多かったです。

自分の言葉に責任を持てない、無責任なところがありました。

人生をどのように歩いていくかは、家庭環境も大きいですが、成長すれば自分の考え次第になっていきます。

ご存じの通り、時は流れていき『今』という瞬間は二度と戻ってきません。

現実の自分の学力と理想とする自分の差があっても、その差を埋められる子はたとえ現状は厳しくても自分のリアルな学力を受け止めて、時間を無駄にせず、努力の先延ばしをすることなく『このままではいけない』と強い意志を持って『現状をどのように打破していけばよいか』『どのくらいの努力をしたら達成できるか』と冷静に考えることができます。

 

2.計画を立てて勉強している

『理想の自分になる』と思い立って行動に移せる子はそう多くはないなかで、理想と現実のギャップがあっても差を縮められる子は『計画を立てて勉強する』ということをしています。

その日の気分で勉強をしたりやらなかったり、または勉強時間を長くしたり短くしたりしていると、結局自分のポテンシャルを上げていくことが難しくなります。

気分にムラがある子を塾で教えることが何度かありましたが、その日の心の調子で学習量がコロコロ変わるので一定量勉強している子に比べると、知識の定着に時間がかかります。

また、基本問題と応用問題を選ぶのも気分次第といった感じで本人が期待するような結果を引き寄せることはできません。

きっちり毎日同じように勉強し、土日など時間がある時は学習時間をガッツリ増やすということが成績を伸ばすには不可欠です。

楽をして成績を上げることは絶対に無理です。

辛いことですが、それが現実です。

 

そうしたシビアな事実をなんとか乗り越えるために、例えば【あと3カ月後にある定期テストでこの位順位を上げる】と目標を定め、それに向けて学習計画を考え、計画に則って勉強していきます。

途中、マイナーチェンジをしつつ自分にあった勉強法を見つけて軌道に乗っていき、結果を残します。

そこに至るまでの努力は並大抵のものではありません。

まず、毎日勉強をすることができない子の方が多いです。

勉強は『努力を継続した者勝ち』だと分かっていても、それができない子が多いのは、いかに楽な方に流されてしまう子が多数派なのかを証明していると言っていいでしょう。

学習計画を立てることは自分の弱点、直面している課題と逃げずに向き合うことを意味しています。

成績を上げるには【この教科が苦手】というのを理解し、対策をする必要があるからです。

苦手教科や苦手単元に取り組むのは嫌なことですが、そんなことを言っていたらいくら待っても理想に近づきません。

成績が伸びる子は大半の子が嫌がることをやり、粛々と継続していき差を詰めていきます。

 

3.自分を信じている

【こういうことをやりたい】

【こんな仕事をしたい】

と口にすると、それを無理だと全否定して諦めさせようとする人がいます。

意外と身近な存在の人であったりして、そのうち夢を口にするのを控えるようになっていきます。

子どもであれば、否定するのはたいてい親だったりします。

最も身近にいるべき親が【無理だからやめなさい】【そんなのできるわけない】と言えば、子どもの心は傷つきます。

子どもは応援してもらいたいという気持ちもありますが、親から【無理】と言われたら【自分にはやっぱり無理か】と諦めてしまいます。

こういう流れは子育ての中でも特段珍しいものではないでしょう。

ただ、理想と現実のギャップがあっても成績が伸びる子は【そんなの無理無理】と言われても自分の気持ちが倒れてしまうほど弱くはありません。

【努力をすれば叶えられる】と行動する自分自身を信じ、そして音を上げることなく結果が出るまで勉強に取り組みます。

 

自分を信じるというのはなかなか難しいです。

【こういう勉強をしているけれど目標に到達できるか】と疑心暗鬼になることもあります。

結果が出なければ、諦める気持ちがどんどん大きくなっていきます。

勉強をし始めて結果が出始めるのは最短で数ヶ月後です。

半年という長い期間継続しないと、確実に【成績が伸びてきた】という実感は感じないでしょう。

これは【【教育小噺】成績を上げるには忍耐力が必要なのはなぜか】で触れていますが、【学力が明らかに鍛えられてきた】と感じるのは1年の半分くらいかかります。

半年というスパンで、どうなるか分からない中で自分を信じて継続するというのはけっこうヘビーです。

とくに子どもなら尚更の事です。

半年がとても長く感じます。

しかし、理想に近づくためにしっかり学習計画を立てて努力を続けていけば自分ならできると信じて、それを実現できる子がいます。

 

まとめ

理想と現実の間に悩み、結局理想に近づくために必要な努力ができない子は少なくありません。

そうした中でも、少数派ですが自分の力で理想と現実のギャップを埋めて、【こうなりたい自分】になれる子がいます。

 

強い信念をもって行動に移すということは大人も見習いたいところです。

自分の子どもが口ばかりの子だと、ガッカリさせられることの連続だと思いますが、少しでも実現している子の特徴に近づけるよう、

【自分の今の学力を真正面から受け止める】

【学習計画を立てて勉強する】

【自分を信じるよう励ます】

を意識し、子どもと話をしていきましょう。

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