多様性の中で生きる 公立中サバイバル術 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

多様性の中で生きる 公立中サバイバル術

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今回は【多様性の中で生きる 公立中サバイバル術】と題し、お話していきます。

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子どもの受験と言えば地方では高校受験が当たり前ですが、中学受験する家庭もあります。

中学受験する理由は様々です。

中高一貫校で6年間過ごして大学受験に備える、公立中の内申書や評定が心配で中学受験をする、教育方針が共感できる私立学校がある、そして学区の中学が荒れているから受験をして非難をする、というのがよく聞く受験理由でしょうか。

 

地方でも学区の中学が荒れている、またはその学年だけ問題児が多くて優秀な生徒は逃げるようにして中学受験する年もあったりします。

しかし、そういう行動に出る家庭はやはり全体的に多くはなく、大勢の子ども達は学区の中学に進むことになります。

公立中学は地域によって在校生の雰囲気、学力レベルなど全く異なります。

ただ言えることは、受験をして入る学校のように生徒間の学力差が狭いわけではありません。

学力トップ層とボトム層の学力差はそれこそ偏差値40くらい違います。

そして、家庭環境や子育て、教育方針がバラバラなので今風で言えば【多様性にあふれる世界】で中学校生活の3年間を送ることになります。

子ども達にとって中学校3年間は反抗期、思春期と大人に対して歯向かうだけでなく、生徒同士のイザコザが起きやすい親にとっては非常に気になる時期です。

その時期を乗り越えて、次の進路進学はそれぞれの将来や学力に見合ったものになるので、【ただそこに住んでいるだけで自動的にどのような多様性な社会なのか予想できない場所に身を置く】という世界とはサヨナラすることになります。

 

中学3年間は人生の中でも忘れられない出来事、高校生以降はおそらく出会わない、接点を持たないようなタイプの子と過ごす学校生活になるので親としては心配なこともあります。

そこで今回、自分自身が公立中で、二人の子どもが国立中に受験し進学し、学区の中学に進学した子のママさん達から話を聞いてきたという経験を踏まえ、多様性に満ちた公立中学で安全に3年間過ごすにはどのようなことに気をつけるべきなのかを考えていきます。

 

1.どの部活に入るかは極めて重要

公立中は全国どこも同じ雰囲気、同じレベルということはありません。

学力レベルの高い生徒が多い公立中や、勉強を軽視している家庭の子が多い公立中とかなりの違いがあります。

私も塾で仕事をしている時に、定期テストの違いなどで驚くことが多々ありましたが、そのくらい学区によって学校のカラーが異なります。

勉強面は小学生の頃からの家庭学習、小学校高学年や中学生になってから塾に通うなどしてある程度カバーできますが、中学校生活でどうしても大きな軸となるのが部活動です。

中学校3年生の夏休み前、または文化部であれば秋まで活動が続くので、どのような部活に入るかは非常に重要なポイントになります。

公立中学の部活でも、活動内容にはかなりの違いがあります。

休日に活動する回数もほとんどない部活もあれば、ほぼ毎週末練習をする部活や遠征を伴う活動をする部活もあります。

中学生になると部活と勉強の両立が大きな課題になりますが、周囲に誘われるがままに部活に入らないよう気をつけて下さい。

部費も違いがあるので、進学前から先輩ママさんから以下のような情報収集をしましょう。

・休日の練習頻度や遠征が多いかどうか

・お揃いのTシャツなど含めて部費はどのくらいかかるのか

・保護者会などで打ち上げの準備をしているのかどうか

 

強豪部でもないのにイベントが多い部活や学業に影響があるくらい拘束時間の長い部活もあるので、【何となくこの部活に入ろうかな】にならないよう気をつけてください。

 

また、野球やサッカー、バスケットボールといった団体競技では部活の休みの時に仲間と一緒に出かけることもあります。

時には羽目を外して予定していない場所に行き、危険なことをするかもしれません。

中学生になると親が主催のイベントではない限り親が出先に付き添うこともなくなります。

そのメンバーがどのようなタイプの子なのか、親は事前に把握しておきましょう。

一人一人みれば問題を起こすことがなくても、大所帯になって行動すると思いもしないようなことをしてしまうのが中学生です。

大切な我が子がトラブルに巻き込まれる、または引き起こすような子が含まれていないか確認して仲間で出かける際も責任ある行動をして、危険なことをする友達を止める勇気、危険なことさせられそうならすぐに帰る勇気を持つようしっかり話をしましょう。

 

2.スマホトラブルは「起きる」が前提

子ども①②は中学生の間はスマホを持たないというのが我が家のルールなので持っていません。

また、進学した国立中学でもスマホを持っている子はかなり多いですが、家庭内のルールがしっかりしているのか俗にいうライントラブルなどはない状態です。

しかし、学区の中学では子ども①②の知り合いの子も勝手な噂をLINEグループで流されたりと色々な問題が多発しています。

近所のママさんに聞いても【大きな事があったら学年集会があるけど、小さなトラブルは多すぎて対処できないようだ】ということでした。

子ども②が夏休みに小学生時代からのお友達に会った際、【LINEトラブルでもう夏休み前までに2回くらい集会があって面倒だ】とこぼしていたようです。

 

スマホの使い方は各家庭がルールを決めているので、ルールが厳しいか緩いかという差が所持した時点から生まれています。

緩いと小学生の頃から動画サイトへの投稿をしている子もいます。

子ども②の年代から小学校高学年からスマホを所有している子も増えてきたので、6年生の時にLINE問題も起きていました。

SNS投稿などのルールも個人情報の観点から制限している家庭もあれば、そんなことお構いなくとアカウントを作成して子ども任せにしているケースもあります。

LINEの投稿一つにしても、見聞きしているなかで【どうなの?!】と思うことがあるので、中学校生活でトラブルに巻き込まれないためにもLINEの取扱いというのは非常に気をつけないといけないです。

中には本人の承諾を得ず、勝手に他人にアカウントを教えるという事例もあるので、それこそ『中学時代までのスマホ』と割り切って、高校生になったら新たに電話番号も一新して公立中学時代に出会ったトラブルメーカーと縁を切る覚悟も必要です。

 

3.優等生になると安全性がアップする

混沌とした中学校生活を安全に過ごすには、やはり優等生になることが一番の安全策です。

教育熱の低い地域で勉強をしていると【つまらない奴】と馬鹿にされることもありますが、大人しく過ごしていれば直接的または間接的に被害を受ける可能性がグッと低くなります。

問題を起こす子も中学2年の冬を過ぎると少しずつ【進学をどうするか】と考えて、何かと優等生に勉強について質問してくることもあります。

その時も、サラリと馬鹿にすることなく勉強を教えると【なんだ、アイツ良い奴だ】と認識されて悪いような扱いはされません。

教育熱の低い学区であれば優等生になると自ずと先生からの評価もよくなり、高校進学時に内申書のことで色々悩まないですみます。

 

ちょっと余談になりますが、女の子であればルックスが良い子は僻みや妬みの対象になることもあるので、極力目立たないようルックスの良さがバレないよう地味に学校生活を過ごすのが無難です。

子ども達の同級生の可愛い女の子が女子生徒から人気を集めている男子や先輩などからアプローチされ、【なによ!】と意味なく女子達から恨みを買い、大問題となったという話も耳にしています。

個人的に、ルックスでギャーギャー騒ぐのは非常に見苦しいことですが、世の中にはそういう考えの人たちもいるので、もし、我が子がひいき目なしで見てもルックスが良いなら【目立たないよう静かに過ごす】【勉強できる子になりギャーギャー騒ぐ人間を寄せ付けない】というのを意識させるのが無難です。

本当なら、その容姿を隠す必要もないのですが、如何せん理解し難いことで難癖をつけてくる子もいるのでトラブルを招かないためにも地味に学校生活を過ごすというのも公立中でのサバイバル術といえるでしょう。

 

まとめ

教育に関心のある親からすると学区の公立中は学力差が激しく、様々な家庭環境の子が集まる社会の縮図のような学校で色々と心配な面もあります。

高校以降の人生は概ね子どもの学力や職種に合う人と出会うため、中学までが【不可抗力で色々な人と出会う場所】になります。

色々な考えの子どもと接するというと【子どもが多様性を身につける】とメリットとして捉えることもできますが、やはりトラブル発生も避けられないことがあります。

とくに親世代の頃にはなかったスマートフォンを端緒とする問題は、もはや子育てをしていると直面することがある避けられないものです。

 

混沌とした中で、たくましく子どもが3年間を過ごせるよう小学生の頃から【いかに学校生活を送るか】を意識してください。

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