今回は【反抗期と子どもの学力 成績が下がるのを防ぐ秘訣】と題し、お話していきます。
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子どもが成長していく過程ではイヤイヤ期のように自己主張をして自分の気持ちを伝えるという心の成長もつきものです。
親としては、子どもへの対処などで苦労することも多々ありますが、一人の人間として健全に成長するには欠かせない精神面での発達でもあります。
子どもが小学生になり、ちょうど10歳から中学生の頃に反抗期がやってきて、それまでの親子関係が大きく変わるようになります。
それまで親の言うことをよく聞いていた子でも、衝突するような言動が目立ってきて親の方が戸惑いを覚えるということも珍しくありません。
ちょうど子どもの反抗期は学力差が目立ってくることも起きるので、中学受験を考えている家庭にとってはかなり深刻な悩みになったりします。
反抗期に入ると、とにかく親の言うことに歯向かい、イラついて親に汚い言葉を投げかけるなど荒れる子もいます。
その一方で、サラッとした反抗期という子もいて本当にその時にならないと分からないので、親としても不安な気持ちが強くなってしまいます。
そして親との会話が面倒になってほとんど言葉を交わさない子も増えてきます。
私も塾で仕事をしている時に、そういう生徒にたくさん出会ってきました。
『説教ばかりされるから面倒』『自分のことに無関心だから喋っても仕方がない』『成績の事しか聞いてこない』とそういう愚痴を中学生の子ども達から聞いてきました。
それでは、保護者との面談で親はどのようなことを言ってくるのかといえば、通っている子ども達が小学校高学年くらいになると『子どもが話をしてくれない』『反抗的な態度が増えて話し合いにもならない』という嘆きの声が多くなってきました。
そもそも、中学生や高校生になると部活や塾もあり親と一緒に過ごす時間が減るので、会話も減ります。
しかし、親子の会話が減ると子どもの成績が低下するのを把握できなかったりアドバイスを送るのも難しくなります。
学力差が目立つけれど子どもとの意思疎通が難しくなってくる時期、どのようなことをしていけば子どもの成績低下を防げるか考えていきます。
1.子どもを子ども扱いしない
子どもの反抗期の出方というのは個人差があります。
親としてはあまり出ないに越したことはないのですが、これはその時にならないと分かりません。
塾で生徒たちと話をしてみて気がついた共通した親への文句というのが『子ども扱いしてイラつく』というものでした。
子どもは自分は少しずつ大人に近づいてきているということを自覚しています。
自分の事は自分でやりなさいと親も言っているのに、ここぞとばかりに子ども扱いされると腹が立つのも当然です。
『成績が下がっているのは自己管理がなっていないからだ』『楽な方に流されているからだ』と言ってくる親自身も、自分に甘くダイエット宣言をしても3日坊主を繰り返していたら説得力はゼロでしょう。
子どものやる気、このままではいけないと感じている中で親が子ども扱いしてくるというのは子どもをイラつかせるだけです。
そして、イラつかせて親子喧嘩を繰り広げるというのは時間の無駄です。
そういう時間があれば、親子で成績について現実的な話をして対策を考える方が有益です。
親からすれば子どもはいつまでたっても子どもですが、子どもがちゃんと自立して成績に関しても自分の事と受け止めて、進路進学を真面目に考えられるようになるには、親の方も子どもを一人の人間として扱い、接していくようにしましょう。
直接成績を上げることではありませんが、勉強するかしないかというのは子どもの気持ち次第です。
反抗期でモヤモヤしている子どもの気持ちを理解し、子ども扱いから脱却していきましょう。
2.子どもの意見を取り入れて学習プランを一緒に考えていく
子どもの成績が下がるきっかけは様々です。
ゲームや動画視聴に夢中になり勉強時間が減ってしまえばテストの点数は下がります。
また、学年が上がれば難しい単元を学び、理解不足のままテストを受ければ良い点数を取れません。
学力差が出始めるのは概ね小学3年生から4年生頃なので、その頃から少しずつ親誘導の学習計画から子どもの意見を取り入れて考えるようにしましょう。
学習計画を考える時に気をつけて欲しいポイントは以下の通りです。
・一日にどのくらいの量の勉強ができそうか
・苦手な教科や単元はあるか
・直近のテストで間違いが多かった教科や単元は何か
・子どもの目標は何か
・毎日勉強を継続できそうか
親誘導だと親の願望で学習計画を考えてしまうことがあります。
そうなると子どもの日頃の駄目なところを口にして、親子喧嘩になるということも起こります。
反抗期は子どもの自立心が芽生えてきていることを意味しているので、子どもの意見を聞いて親子で建設的に考えましょう。
親がやらせたいことと子どもがやりたいところが一致しない時は、お互いの『絶対に取り組ませたい、取り組みたい』の要素を含めるような妥協案を採用してください。
子どもの意見ばかりを取り入れると、どうしても甘くなりやすいです。
甘い学習計画だと、やはり結果が出るまでに相当時間がかかったり効果が出にくいという不安がつきまといます。
甘すぎず辛すぎず、メリハリをつけた計画を立てて取り組むことで子どもの成績低下を防ぐようになります。
3.説教や自分の成功談を語らない
反抗期となり自立心が芽生えてきた子どもは大人の矛盾などに気がつくようになります。
時間にルーズな親から『時間を守りなさい』と言われても子どもは納得しないでしょう。
親の説教も子どもにとっては『ああそうですか』というように軽くあしらわれるようになります。
また、親が学生時代や子どもの頃の成功談というものを子どもは嫌がります。
『(お母さん、お父さんは)毎日1時間勉強だけで学校でいつもトップ5に入っていたのに3時間勉強してもその成績なんて気合が足りない』や、部活や勉強のどちらでも優秀な成績を収めていたなど自分は優秀だったアピールをされても子どもにとっては有難迷惑です。
成功談を語られれば語られるほど、子どもは親への尊敬する気持ちが低下していきます。
職場で自分の若い頃の武勇伝を語る上司が煙たがられるのと同じです。
親としては子どもへの発奮材料として話をしているのかもしれませんが、逆効果になる可能性の方が高いです。
どちらかと言えば、子どもにとって心に響くのは『親の失敗談』です。
失敗談というのは『なぜ失敗したのか』という教訓にもなり、『親はこういうことをして成績が下がったから気をつけよう』と子どもも強く意識するようになります。
私は失敗談の塊のような子ども時代を過ごしていたので、完全なる反面教師として数々の失敗談を子ども達に語ってきました。
『こういうことをしていると後で大いに困り、辛いくらい苦労するから今から少しずつやっていこう』という励ましの言葉をかけていると、子どもは面白いもので『親子は似るというし気をつけよう』と親と同じようなことをしないよう気をつけるようになります。
子どもの成績を上げようと思うのであれば、成功談ではなく失敗談を語り、成功談であれば根性論抜きで具体的にどのようなことをして成績を上げてきたかという話をしてみましょう。
まとめ
子どもの反抗期がなければ親としては負担軽減となりますが、身近な大人である親への反抗という一種の成長儀礼を経て子どもは大人の階段を上っていきます。
全く反抗期を経験していないというのは自分の心の中の葛藤やモヤモヤした気持ちを抱えた自分と向き合うこと、そして、周囲への反発をせずに大人になることを意味するので、それはそれで心理面の成長を考えると『反抗期のない子』は親としてちょっと心配ではあります。
反抗期と向き合う時期は子どもの学力差が出始めるタイミングと重なるので、子育ての中でも匙加減が難しい時期となります。
そういう厳しい中でも、『反抗期をきっかけに成績が下がるのを防ぐ』ということを気に留めてください。