今回は【夏休みの勉強 復習だけやればよいのか問題】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
新学期が始まったかと思えば、ゴールデンウィークが過ぎ、梅雨に入りそして気がついたら夏休みも目の前に迫っている。
学校生活では進級進学したと思ったら毎年あっという間に夏休みになっていることに気がつきます。
ご存じの通り、夏休みの期間は自治体によってかなり差があります。
概ね7月20日前後くらいから夏休みが始まり、終わるのが8月末までという地域もあれば、8月20日くらいに終わるという地域もあります。
自分はもう夏休みが終わり2学期が始まって学校に通っているのに「東京都内では夏休みの最後の週末を楽しむ家族でにぎわいました」というニュースを見ては羨ましいな、という気持ちでいっぱいになりました。
ただ、8月末かどうかに関わらず子どもにとって夏休みというのは特別な季節休みです。
なにせ1ヶ月以上学校に通わず、自由気ままに過ごせます。
とはいえ、親としてはそういうのを防ぐために塾の夏期講習会に参加させるなど学習時間の確保をして学力を鍛えるチャンスというように考えているはずです。
1学期の復習や前学年の苦手を総復習するのに最適な夏休みですが、「復習ばかりやらせてもいいのか」と疑問に感じることもあります。
なにせ、学習時間を確保できるのですから復習オンリーでも大丈夫なのか。
2学期からの勉強の予習はしなくてもいいのか。
そんなことを考えてしまいます。
そこで今回は、夏休み直前ということもあり復習だけで本当に良いのか、予習はどうすれば良いのかという話をしていきます。
1.総復習だとモチベーション低下になることも
夏休み前になると書店には総まとめドリルがずらりと並びます。
私もブログで夏休みは子どもの1学期の復習や、苦手克服の最大のチャンスなのでこうした総まとめドリルをフル活用してみてください、ということを主張してきました。
ただ、子ども側の立場を考えると総復習に時間を割く意味が分かるのは小学校高学年、中学生になってからです。
高学年になると【小学3年生、4年生頃から思うような点数が取れなくなった】というのを自覚しています。
そして、中学進学が迫ってきているので【中学生になるまでに何とかしないと】【復習しないと】という気持ちが大きくなっていきます。
中学生も定期テストで校内順位が出るので【マジでやばい】と勉強したくない気持ちもありながら、復習しないといけないということは理解しています。
ですから、子どもの性格で多少なりとも対応の仕方は異なりますが、復習をすることへの抵抗感はなくなっています。
しかし、小学校1年生や2年生の子は復習をすることの意味を正確に理解するのは年齢的にちょっと難しく【もう習った】【テストも良かった】と多少なりとも不満を感じながら勉強する子もいます。
塾で教えている時も内心【計算力が微妙だからもう少し基本的な内容を復習させたいと】と思っていても、【それは学校で習った】【早く九九をやりたい、かけ算をやりたい】と言ってくる子もいました。
小学校3年生でも、【出来ている】【知っている単元】と復習に取り組むのを嫌がる子もいます。
4年生頃になると学校のクラス内で学力差が確実に目立ってくるので最初から突っぱねる子というのは徐々に減ってきます。
復習をやらせようと思っても、やりたくないと言われてしまうのはよくあることです。
ただ、子ども側の要望を全部【ハイハイ分かりました】と受け入れるのは駄目ですが、全部跳ねのけてしまうと、子どもの勉強へのモチベーションが低下してしまいます。
ですから、子どもの学力だけでなく【復習することの大切さをちゃんと理解しているか】という視点を持たないと、総復習をしたことで学力が上向きになるという効果をもたらすのが難しくなります。
復習は重要なことです。
学校のテストも低空飛行が続いている子は習った単元を理解していないというのは明らかで、その時は理解しきっていないところまで戻り復習するというのがオーソドックスな学習方法の一つです。
ただ、勉強するかしないかは、心の持ちようです。
総復習ばかりで嫌になる子もいるので、表裏一体ということもあるというのを忘れないでください。
2.予習に取り組ませると夏休みの期間を意識する
復習に対する考え方は子どもの学年などで変化してきますが、復習ばかりだと飽き飽きしてしまう子も少なくありません。
そういう時は、2学期の予習をして夏休みの勉強に取り組んでいくのをおすすめします。
学校内容の予習に一番適しているのは教科書ワークが最適です。
2学期内容を少し家で勉強していると、学校での学びが2回目になります。
ただ、予習に関して気をつけて欲しいのが【どのくらい先取りをするか】という点です。
ものすごく賢い子は2学期とか3学期、はたまた次の学年の勉強をガンガン先取りすることができますが、大半の子は1ヶ月から2ヶ月先の勉強を予習しておくのが無難です。
予習をしてみたけれど、学校で学ぶ時にはすっかり忘れているということもあるので、まだ記憶に残っている間隔差というものを意識して予習をしていきましょう。
同じ単元を2回勉強していると、理解度が深まり【学校のテストの点数アップできる】と勉強に対する意欲が湧いてきます。
そして、夏休みは1ヶ月から1ヶ月半に及ぶ長い長いお休みです。
あまりにも長いので子どもの方はつい油断してしまいます。
かつての私もそうでしたが【永遠に夏が続くと思う】という大きな勘違いをしてしまいます。
しかし、予習をすることで【夏休みはいずれは終わる】【夏が過ぎて秋が来る】【2学期が迫ってくる】というのを勉強しながら意識するようになります。
全員の子どもに当てはまることではありませんが【子ども時代は永遠に続く】という時間は無限という感覚を持っている子も少なくないです。
現実は時間は有限で、目には見えないけれどとても大切なものです。
時間をいかに上手に使えるかどうかというのは、勉強でも習い事上達でも欠かせないスキルです。
予習をすることで時の流れに気がつき【2学期に向けての心構え】を勉強を通していて理解していきます。
3.復習と予習のバランスは子ども次第
夏休み中はガッツリ復習しないといけないという子を除くと、家庭学習は復習と予習の二本立てで考えるようにしましょう。
夏休みむけの総復習ドリルと教科書ワークの2学期で学ぶ単元を勉強し、もう少し予習に取り組みたい時はインターネット上にある無料教材を利用して予習範囲の単元の問題を解いて2学期に備えるのがおすすめです。
復習と予習のバランスは子どもの学力、性格を考慮した上で【8対2】【7対3】と決めて家庭学習を進めていくようにしてください。
このバランスの取り方はまぁまぁ難しいです。
一番分かりやすいのが、学校のテストの点数の推移を思い出すことです。
テストを全部取っているという家庭もあれば、見直しをしたら処分する家庭、数日で処分する家庭もあります。
保管していなくても【テストを子どもから渡されて褒める回数は多かったか少なかったか】と思い出してみてください。
そして、前の学年に比べて点数がキープしているか、上がっているか下がっているかも記憶をたどって思い出しましょう。
その時に、どんな感情を感じたのかという視点で考えると分かりやすいです。
【怒りや情けないという気持ちが大きかったから復習しないといけない】
【前の学年と比べて大きな変化がない】
【よく頑張っていると思う】
怒りが大きければ復習に力を入れる必要があります。
テストの点数が大きく落ちていないのであれば、復習をして理解不足を埋めて学力の土台を作りつつ予習にも力を入れていきましょう。
そして、リアルタイムで学んでいる勉強を理解しているのであれば、先取り学習を多めにしても大丈夫そうです。
まとめ
子どもにとっても親にとっても夏休みというのは色々な意味で大イベントです。
子どもにとってはプール、キャンプ、バーベキュー、花火などなど、楽しいことが待ち受ける心躍る休みがやってきます。
その一方で、親としてはお出かけだけでなく子どもの勉強もスルーすることができません。
家庭によってどのような時間を過ごすのかは異なりますし、しっかり勉強して学力を鍛えていきたいと考えるのは当然のことです。
夏休みを何も考えずに過ごしてしまうのはとてももったいないです。
親子で夏休みに入る前にある程度【どんな教材を使って勉強を進めていくべきか】【復習と予習の割合】などを考えて、充実した日々を送れるよう準備をしていきましょう。