今回は【【中1からでいいや】は危険 後伸びする子が小学校高学年で取り組んでいること】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
【本格的に頑張るのは中1からでいい】。
そう考えている家庭は少なくありません。
しかし現実は逆です。
中1で感じる壁は、突然現れるものではなく、小学校高学年までの積み重ねの延長線上にあります。
学習内容が抽象化し、英語が本格化し、定期テストという順位が可視化される世界に入ったとき、土台の差が一気に表面化するのです。
中学で伸びる子は、小6の終わりにすでに【準備】が整っています。
知識を覚えるだけでなく、使いこなす姿勢が身についている。
親に言われなくても机に向かえる。
基礎単元に穴がない。
こうした静かな積み上げが、中1を助走期間に変えます。
一方、【まだ小学生だから】と先送りにすると、中1は復習ではなく初見の連続になります。
その差は想像以上に大きいのです。
小学校高学年は、遊びと学びのバランスを取りながらも、質を一段引き上げる最後の好機。
この時期をどう使うかが、その後3年間の景色を決めます。
学習の質:知識の【詰め込み】から【使いこなせるか】への移行
まず、小学校高学年は、学習の量よりも質を切り替える最後のタイミングです。
これまでのように、漢字や計算を正確にこなすだけでは、中学以降の学びには十分対応できません。
中1で多くの子がつまずくのは、内容が急に難しくなるからではなく、【考える学習】に慣れていないからです。
中学では、公式を覚えるだけでなく、その意味を理解しているかが問われます。
文章題は長くなり、記述問題も増えます。
【なんとなくわかった】では通用しません。
だからこそ高学年の今、答えを出すことをゴールにする学習から一歩進み、【どうしてそうなるのか】を説明できる学習へと移行する必要があります。
知識は土台ですが、それを使いこなせてこそ武器になります。
中学で伸びる子は、小学生のうちにこの質的転換を経験しています。
ここでは、その具体的なポイントを整理していきます。
①【なぜ?】を突き詰める概念理解の習慣
中学で一気に伸びる子に共通しているのは、答えの正誤よりも【なぜそうなるのか】に強い関心を持っていることです。
小学校高学年のうちに、この概念理解の習慣が身についているかどうかが大きな分かれ目になります。
たと例えば算数で正解できたとしても、【どうしてその式になるの?】【別の解き方はある?】と問い直す。
理科であれば、【なぜこの実験結果になるのか】【条件が変わったらどうなるのか】と一歩踏み込んで考える。
こうした姿勢が、思考の筋力を鍛えます。
重要なのは、スピードよりも深さです。
早く解けることを評価しすぎると、思考は浅くなります。
時間がかかっても、自分の言葉で説明できる理解を目指す。
この積み重ねが、中学の抽象的な数学や文章量の多い理科・社会に直結します。
【なぜ?】を繰り返す子は、知識を点ではなく線で結び始めます。
その瞬間、学びは暗記から探究へと変わります。
高学年は、この思考習慣を育てる絶好の時期なのです。
②圧倒的な【語彙力】と【読解スピード】の育成
中学で成績が安定する子の土台には、例外なく【語彙力】と【読解スピード】があります。
数学の文章題も、理科や社会の資料問題も、英語長文も、すべては読む力の上に成り立っています。
小学校高学年は、この基礎体力を一気に伸ばせる最後の黄金期です。
語彙が豊富な子は、問題文の意図を正確に捉えられます。
逆に、言葉の意味が曖昧なままだと、内容理解以前の段階でつまずきます。
日常会話や読書の中で新しい言葉に出会ったら、その意味を確認し、使ってみる。
こうした積み重ねが、思考の解像度を高めます。
また、読解スピードは訓練で伸びます。
毎日少しでも文章に触れ、時間を意識して読む習慣をつける。
速さと正確さの両立を目指すことで、中学の定期テストでも余裕が生まれます。
読む力は、全教科に波及する静かな武器。
高学年のうちに鍛えた子は、中学で一歩抜け出します。
③【ミス】を分析し、仕組みで解決する能力
小学校高学年のうちに身につけておきたい重要な力の一つが、【ミスとの向き合い方】です。
中学で伸びる子は、間違いを単なる失敗で終わらせません。
【うっかり】【ケアレスミスだった】で片づけず、原因を具体的に言語化します。
たとえば計算ミスなら、【途中式を書かなかった】【符号を確認しなかった】といった原因を特定する。
そして、【必ず途中式を書く】【解き終えたら符号だけを見直す】など、再発防止のルールを決めるのです。
感覚ではなく、仕組みで改善する姿勢が大切です。
ミスを分析する習慣がある子は、自分の弱点を客観視できます。
これは中学以降、定期テストや模試の振り返りで大きな武器になります。
逆に、原因を曖昧にしたままだと、同じ間違いを繰り返し、自信を失ってしまいます。
間違いは能力の低さの証明ではなく、成長のヒントです。
高学年の今こそ、【できなかった理由】を宝物に変える力を育てておくことが、後伸びへの確かな土台になります。
自走の土台: 【親の管理】からの計画的な卒業
さて、中学に入ってから成績が伸びる子は、例外なく【自分で回せる力】を持っています。
スケジュールを管理されないと動けない状態のままでは、部活や人間関係が一気に広がる中学生活に対応できません。
だからこそ小学校高学年は、親の管理を少しずつ手放し、自走の準備を始める重要な時期です。
もちろん、いきなり放任するという意味ではありません。
大切なのは【段階的な卒業】です。
今日やることを自分で決める、小さな時間を有効に使う、失敗したら自分で立て直す。
こうした経験を積ませていくことが、やがて大きな差になります。
中1の壁は、学習内容だけの問題ではありません。
時間管理、優先順位づけ、感情のコントロール。
これらを含めた生活全体のマネジメント力が問われます。
高学年の今は、その練習期間。ここでは、自走の土台をつくる具体的なポイントを整理していきます。
①隙間時間を使いこなす【タイムマネジメント】
中学で伸びる子は特別に長時間勉強しているわけではありません。
違いは、【時間の使い方】にあります。
小学校高学年のうちに身につけたいのが、隙間時間を活用するタイムマネジメント力です。
10分、15分という短い時間をどう使うか。
学校に行く前のひととき、習い事までの空き時間、夕食前の数分。
こうした細切れ時間に、漢字の復習や計算練習、英単語の確認など軽いタスクを組み込める子は、自然と学習量が積み上がります。
重要なのは、【長時間やらなければ意味がない】という思い込みを捨てることです。
むしろ短時間で集中する経験を重ねることで、集中力そのものが鍛えられます。
また、自分で【今できることは何か】を判断する力も育ちます。
時間は待っていても増えません。
しかし、使い方は変えられます。
高学年のうちに時間を意識する習慣を持った子は中学で部活と勉強を両立させながらも、着実に成果を出せるようになります。
②【自学】のスタイルを確立している
中学で成績が安定する子は宿題以外に【自分でやる学習】を持っています。
言われたことだけをこなすのではなく、【今日はこれをやろう】と自分で決めて机に向かう。
この自学の型が、高学年のうちにできているかどうかは大きな差になります。
自学といっても、特別なことをする必要はありません。
学校のテストで間違えた問題をもう一度解き直す、計算ドリルを1ページ進める、読書の感想を短く書く。
大切なのは内容よりも、【自分で決めて、やり切る】という経験です。
さらに重要なのは、やり方を固定することです。
毎日同じ時間に机に向かう。
同じノートを使う。
終わったらチェックを入れる。
こうした小さなルーティンが自学を特別な努力ではなく当たり前の習慣に変えます。
中学では提出物や定期テスト対策など、自分で計画を立てる場面が一気に増えます。
小学校高学年の今こそ、自分の学習スタイルを試行錯誤しながら確立する絶好のタイミングなのです。
③失敗を【早めに、小さく】経験しておく
後伸びする子の多くは、小学校高学年のうちに適度な失敗を経験しています。
ここでいう失敗とは、大きな挫折ではありません。
テストで思うように点が取れなかった。
計画通りに勉強が進まなかった。
そんな日常の小さなつまずきです。
重要なのは、その失敗を親がすぐに回収しすぎないことです。
先回りして整えてしまうと、子どもは立て直す経験を積めません。
自分で原因を考え、次はどうするかを決める。
そのプロセスこそが、自走力を育てます。
小さな失敗を早めに経験しておくと、【うまくいかないことはある】という現実を自然に受け止められるようになります。
そして、感情を引きずりすぎず、修正に向かう力が身につきます。
中学では、テストの順位や内申点など、よりシビアな評価が待っています。
だからこそ高学年のうちに、失敗を怖いものではなく改善の材料として扱う訓練をしておくことが、後伸びへの大きな布石になるのです。
戦略的貯金:中1の授業を【復習】に変える先取り
ところで、【先取りは焦りにつながるのでは?】と心配する声もあります。
しかし、ここでいう先取りは、難関内容をどんどん進めることではありません。
目的はただ一つ。中1の授業を初見ではなく復習に変えることです。
中学に入ると、授業スピードは一気に上がります。
部活も始まり、生活リズムも変わる中で、すべてを初めて学ぶ状態では余裕がありません。
一方、どこかで聞いたことがある、少し解いたことがあるという経験があるだけで、理解の深さも自信も大きく変わります。
これが【戦略的貯金】です。
闇雲に進むのではなく、つまずきやすい単元や重要科目に絞って、基礎だけを固めておく。
そうすることで、中1は確認と定着の時間になります。
高学年は、無理なく準備を進められる最後の余白期間。
ここでは、その具体的な貯金の中身を整理していきます。
①英語を【勉強】ではなく【特技】にしておく
中学で最初に大きな差がつきやすい教科が英語です。
小学校でも英語活動はありますが、本格的な文法学習と定期テストが始まるのは中学から。
ここで【初めて触れる科目】にしてしまうと、暗記量と理解量の多さに戸惑う子も少なくありません。
だからこそ高学年のうちに、英語を勉強ではなく慣れ親しんだものにしておくことが重要です。
英単語を少しずつ覚える、簡単な英文を音読する、短い会話表現を口に出してみる。
こうした積み重ねだけでも、中学での負担は大きく軽減されます。
ポイントは、完璧を目指さないことです。
文法を先へ先へと進めるよりも、【読む・聞く・声に出す】ことに慣れる。
英語に対する心理的ハードルを下げておけば、中1の授業は復習に近い感覚になります。
英語が得意科目になると、それは大きな自信になります。
その自信は他教科にも波及します。
高学年は、英語を武器に変えるための絶好の準備期間なのです。
②算数の【3大苦手単元】を完璧に潰す
中学の数学でつまずく子の多くは、小学校算数の理解不足を抱えたまま進学しています。
とくに差が出やすいのが、【割合】【速さ】【分数(通分・約分・分数の計算)】といった抽象度の高い単元です。
これらは中学数学の土台であり、ここに穴があると方程式や関数で一気に苦しくなります。
高学年のうちにやるべきことは、新しい内容を先へ進めることではありません。
むしろ、これらの重要単元を完璧に理解することです。
公式を覚えるだけでなく、【なぜその式になるのか】を説明できるレベルまで落とし込む。
文章題を図に表し、自分の言葉で整理する練習を重ねることが重要です。
苦手を曖昧にしたままにしない姿勢は、大きな武器になります。
算数の穴を一つずつ塞いでおけば、中1の数学は確認作業に近づきます。
数学は積み上げ科目。
高学年のうちに土台を固めた子だけが、中学で伸び続ける側に回れるのです。
③記述問題対策として【書く】ことへの心理的ハードルを下げる
中学に入ると、一気に増えるのが【記述問題】です。
数学でも理科でも社会でも、【なぜそうなるのか】【理由を説明せよ】と問われます。
ここで差がつくのは、知識量以上に書くことへの抵抗感です。
小学校高学年のうちに、【正しい答えを書く】ことだけでなく、【自分の考えを文章にする】練習をしておくことが重要です。
たとえば、算数の解き方を一文で説明する、理科の実験結果を自分の言葉でまとめる、読書後に短い感想を書く。
長文である必要はありません。
短くても、自分の頭で整理して書く経験が鍵になります。
最初はうまく書けなくて当然です。
大切なのは、完璧さよりも書くことに慣れること。
書けば考えが整理され、理解も深まります。
高学年は、思考を言語化する力を育てる絶好の時期。
書くことへの心理的ハードルを下げておけば、中学の記述問題は恐れる対象ではなく、自分の理解を示すチャンスへと変わります。
小学校高学年は、中学3年間の【プロローグ】
【中1から頑張ればいい】という考えは、一見合理的に見えます。
しかし実際には、中1のスタート時点で差はすでに生まれています。
その差は才能ではなく、小学校高学年での準備の質です。
知識を詰め込むだけでなく、【なぜ】と考える習慣を持っているか。
語彙力や読解力という土台を磨いているか。
ミスを分析し、仕組みで改善できるか。
そして、親の管理から少しずつ卒業し、自分で学習を回す力を育てているか。
さらに、英語や算数の重要単元に戦略的な貯金があるかどうか。
これらの積み重ねが、中学での余裕を生みます。
小学校高学年は、決して助走期間ではありません。
ここでの準備が、中学3年間の伸びを左右します。
今はまだ静かな差でも、時間が経てば大きな違いになります。
小学校高学年は、中学3年間の【プロローグ】。
物語をどう始めるかが、その後の展開を決めるのです。
















