今回は【勝手に勉強する子に育つ!小学生の【自走モード】を作る3ステップ戦略】と題し、お話していきます。
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【そろそろ勉強しなさい】【まだ終わってないの?】
この声かけが、毎日のように必要になっていないでしょうか。
親が声をかけ、机に向かわせ、横で見守ってやっと進む学習は、いわば手動スイッチの状態です。
このやり方は、短期的には効果があるものの、親のエネルギーを消耗させ、子ども自身も【言われないと動かない】学習スタイルを身につけてしまいます。
本来、学びは外から押されて動くものではなく、内側から自然に回り出すものです。
その状態が【自走モード】、つまり自動スイッチが入った学習です。
自走モードとは、完璧な計画を立てて黙々と勉強することではありません。
【次に何をするか分かっている】【つまずいても戻る場所が分かっている】状態を指します。
ここに入ると、親の声かけは最小限で済み、学習は日常の一部として定着していきます。
大切なのは、【やる気を出させる】ことではありません。
やる気はコントロールできるものではなく、環境と経験の結果として生まれるものです。
だからこそ必要なのは、やる気が出てしまう構造を家庭の中に用意することです。
そこで今回は、小学生のうちにこの自走モードへ切り替えるための具体的な3ステップ戦略を、親の関わり方とともに解説していきます。
【やらされる勉強】を【自分のプロジェクト】に変える
まず、子どもが自分から勉強するようになるかどうかは、テクニック以前に【勉強をどう捉えているか】に大きく左右されます。
多くの小学生にとって、勉強は【やらなければ怒られるもの】【終わらせることが目的のもの】になりがちです。
この状態では、どれだけ環境を整えても、親の声かけがなくなった瞬間に学習は止まってしまいます。
自走モードの第一歩は、勉強を【他人に管理される作業】から【自分のプロジェクト】へと位置づけ直すことです。
プロジェクトである以上、うまくいかない日があっても当然ですし、試行錯誤しながら改善していくこと自体に価値があります。
この感覚を持てるようになると、子どもは勉強に対して受け身ではなくなります。
ここで大切なのは、子どもに無理やり意識改革を迫ることではありません。
親の言葉の選び方や評価の軸を少し変えるだけで、勉強の意味づけは大きく変わります。
ここでは、やらされる勉強を自分のプロジェクトへ変えていくための、3つのマインドの育て方を紹介します。
①【結果】ではなく【プロセス】を承認する
多くの家庭では、テストの点数や正解数といった【結果】に目が向きがちです。
しかし、結果だけを評価され続けると、子どもは【失敗しないこと】を最優先に考えるようになります。
その結果、難しい問題を避けたり、挑戦そのものを嫌がったりするようになります。
これでは、自走モードは育ちません。
自走モードの土台になるのは、【どう取り組んだか】に価値があると実感できることです。
たとえば、【最後まで考えたね】【途中でやり方を変えたのは良かったね】といった声かけは、結果に関係なく子どもの努力を認めています。
プロセスを承認されると、子どもは【考えること自体が意味のある行為だ】と学びます。
この評価軸の転換は、親にとっても意識的な練習が必要です。
しかし、プロセスを見てもらえる環境で育った子は、失敗を恐れずに挑戦できるようになります。
挑戦できる子だけが、自分から学びに向かう力を身につけていくのです。
②プロセス承認を【日常の言葉】に落とし込む
プロセスを大切にする姿勢は、特別な場面だけで示しても効果は限定的です。
大切なのは、日常の何気ない会話の中で、それを一貫して伝えることです。
たとえば、勉強後に【できた?】と聞く代わりに、【どこが一番考えどころだった?】と尋ねてみてください。
この問いは、自然と子どもの意識を結果から過程へと向けます。
また、【早く終わらせなさい】ではなく、【どうやって進めるつもり?】と聞くことで、子どもは自分なりの計画を考え始めます。
こうした小さな言葉の積み重ねが、【勉強は自分で考えて進めるもの】という感覚を育てます。
プロセス承認が日常化すると、子どもは親の評価を気にしすぎなくなります。
代わりに、【自分は納得しているか】【昨日より成長しているか】という内側の基準が育っていきます。
この内的基準こそが、自走モードを支える重要なエンジンになります。
③自己効力感を高める【小さな成功】の積み重ね
自走モードに欠かせないのが、【自分はできる】という感覚、すなわち自己効力感です。
これは、根拠のない自信ではありません。
【やれば前に進める】という実感の積み重ねによって育つものです。
そのために必要なのは、最初から高い目標を掲げることではなく、確実に達成できる小さなゴールを設定することです。
【今日はこの2問を理解する】【自分から机に向かう】といった目標で十分です。
達成できたら、【ちゃんとできたね】と事実として認めます。
この小さな成功体験が積み重なると、子どもは勉強を【失敗が怖いもの】ではなく、【工夫すれば前に進めるもの】と捉えるようになります。
自己効力感が育った子は、親に言われなくても、自分の判断で学習を始められるようになります。
これが、自走モードが回り始めたサインです。
迷いをゼロにする【PDCAサイクル】の導入
さて、子どもが自分から勉強できるようになるとき、マインドだけでは不十分です。
【何から手をつければいいのか分からない】【今日はどれをやろうか迷う】という状況では、やる気があっても動き出せません。
自走モードを安定させるためには、迷いをなくす仕組みが必要です。
家庭で使える最もシンプルな仕組みのひとつが、PDCAサイクルの導入です。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(振り返り)→Action(改善)の循環を家庭用にアレンジすれば、子どもは【次に何をすべきか】が自然に分かるようになります。
ここでは、小学生でも無理なく取り入れられるPDCAサイクルの3ステップを紹介します。
①計画:時間の【見える化】
子どもが自走モードで学習を進めるためには、まず【何を、いつやるか】を明確にすることが不可欠です。
【あとでやる】と言っているうちは、ほとんどの場合やりません。
子どもは目の前の誘惑や気分に流されやすく、計画が曖昧だと迷いが生じ、やる気があっても行動に移せないことがあります。
そこで重要なのが、学習内容と時間を【見える化】することです。
見える化とは、単に時間割を書くことだけを指すのではありません。
学習する科目や単元、取り組む順番、所要時間などを具体的に書き出すことで、子どもは【次に何をすればいいか】が一目で分かります。
たとえば、ホワイトボードやカレンダー、付箋を使って【算数ドリル1ページ】【漢字練習10問】といったタスクを可視化すると、迷いなく机に向かえるようになります。
さらに、子ども自身に計画を書かせることも効果的です。
【自分で決めた】経験が、自律性や責任感を育むからです。
もちろん、最初は親がサポートしながら一緒に作る必要がありますが、徐々に子どもが自分で計画を立てられるようになれば、親がいなくても自然に学習を進められるようになります。
この【時間の見える化】は、単なるスケジュール管理ではなく、自走モードへの土台作りです。
計画が目に見える形で示されているだけで、子どもは迷いを減らし、集中しやすくなります。
小さな成功体験を積み重ねるためのガイドとしても機能し、勉強の習慣化と自律的学習の両方を後押しするのです。
②実行:集中を邪魔する【時間泥棒】の排除
計画を立てても、子どもがその通りに学習を進められないことがあります。
その原因の多くは、環境に潜む【時間泥棒】です。
スマホやゲーム、テレビといった明らかな誘惑はもちろん、声や雑音などのちょっとした刺激も、子どもの集中力を妨げます。
意志の力だけに頼って対処するのは難しく、親がどれだけ声をかけても効果は限定的です。
そこで必要なのは、集中しやすい環境を意図的に整えることです。
机まわりを整理し、不要なものを視界に入れないようにするだけでも、子どもの思考は途切れにくくなります。
また、スマホやゲームは学習時間中は手の届かない場所に置く、通知を切るといった工夫も効果的です。
こうした環境の工夫は、子どもの意志力に頼らず、自動的に集中状態を作る仕組みとなります。
さらに、学習中の小さな中断にも注意が必要です。
学習前に必要なものを手元に揃える準備も欠かせません。
環境を整えるだけで、子どもは迷わず学習に取り組めるようになり、PDCAサイクルの【Do(実行)】部分をスムーズに回せます。
こうした仕組みが整うと、子どもは自分で学習を始め、途中で迷わず進める習慣がつきます。
親の声かけに依存せず、自然に学習のリズムに入れることこそ、自走モードを支える大きな要素です。
③振り返り:間違いを【宝】に変える
学習の最後には、必ず振り返りの時間を設けることが大切です。
ただ【できた】【できなかった】と結果だけを確認するのではなく、【なぜ間違えたのか】【次はどうすればうまくいくのか】を整理することがポイントです。
子どもは間違いや失敗を否定されると萎縮しがちですが、振り返りの場ではそれを【学びのヒント】として扱います。
こうすることで、失敗は恐れるものではなく、成長の材料だと理解できるようになります。
振り返りを習慣化すると、子どもは自分の学習を客観的に評価し、改善点を自ら見つける力を育てられます。
たとえば、計算ミスや読み飛ばしの原因を確認したり、次回の取り組み方を考えたりするだけでも、学習効率は大きく向上します。
親はこの場で【間違い=恥】ではなく【次につながる宝】として価値づけをしてあげると、子どもは前向きに改善を重ねる姿勢を身につけます。
こうして小さな振り返りを積み重ねることで、子どもは自分で学習のPDCAを回す力を獲得します。
迷わず自分で考え、行動し、改善する習慣が身につくことで、自走モードは自然に定着します。
間違いを宝に変える振り返りの習慣は、学習だけでなく人生のさまざまな挑戦にも応用できる、非常に価値のある力です。
管理者から【伴走者】へのシフトチェンジ
ところで、子どもが自走モードで学ぶためには、親の関わり方が非常に重要です。
従来型の【管理者】スタイル、つまり勉強の進捗をチェックし、教え、指示を出す役割では、子どもは親がいないと動けません。
自走モードを育てるためには、親自身が【伴走者】に立場を変える必要があります。
伴走者とは、子どもに答えを与えるのではなく、考えさせ、挑戦を支える存在です。
子どもが自分で計画を立て、実行し、振り返るサイクルを回せるように導きつつ、必要なときにサポートする。
この微妙な距離感が、自走モードを根付かせます。
ここでは、伴走者としての関わり方を3つの具体的なステップで紹介します。
①【教える人】から【聞く人】へ
子どもが自走モードで学習を進めるには、親の立ち位置を変えることが非常に重要です。
従来の【教える人】型の関わり方では、子どもは親の指示や答えに依存しがちになり、自分で考える力を育てられません。
とくに小学生の場合、悩んでいるとついすぐに答えを教えてしまいがちですが、それでは挑戦する機会が奪われてしまいます。
そこで親は、【聞く人】に回ることを意識します。
子どもが考えていることや迷っていることを、まず丁寧に聞き出すのです。
たとえば、【ここまでやったけど、次にどうする?】や【なぜこの方法を選んだの?】と質問するだけで、子どもは自分の思考を整理し、次の行動を自ら決める習慣が身につきます。
親が答えを与えず、思考を引き出すだけでも、子どもの自律性は大きく育ちます。
また、聞く姿勢は単に質問するだけではなく、子どもが話すことを否定せず最後まで受け止めることも含まれます。
【違うでしょ】とすぐに訂正するのではなく、まずは意図や考え方を理解することがポイントです。
こうした関わり方は、子どもが失敗や迷いを恐れず、主体的に学習に取り組む力を育てます。
親が聞く立場に徹することで、子どもは自分で考え、判断し、行動する【自走モード】に自然と入るのです。
②完璧主義を捨てる勇気
子どもが自走モードで学習するためには、親が完璧を求めすぎない姿勢が不可欠です。
親が【こうでなければならない】という基準で子どもを評価すると、子どもは【失敗してはいけない】と考え、挑戦する意欲を失ってしまいます。
小学生の段階では、間違いやつまずきは学習の自然な一部であり、むしろ自己成長のチャンスです。
親が完璧を期待せず、挑戦するプロセスそのものを認めることが、自走モードを育む第一歩になります。
たとえば、計画通りに進まなかった日があっても、【予定通りにできなくても、立て直せば大丈夫】と伝えるだけで、子どもは安心して再チャレンジできます。
重要なのは、結果よりも挑戦した過程や改善の取り組みを評価することです。
また、親自身が完璧を求めすぎない姿勢を見せることも効果的です。
【間違えても大丈夫】【やりながら学べばいい】という言葉や行動を日常的に示すことで、子どもは安心して自分で考え、行動できるようになります。
完璧でなくても挑戦することが価値あることだと理解できれば、子どもは自分の判断で学習を進め、迷わずPDCAサイクルを回せるようになります。
つまり、親が完璧主義を手放す勇気は、子どもの自走モードを育てるための最大のサポートです。
失敗や未達成を恐れず挑戦できる環境こそ、子どもが自分から学ぶ力を伸ばす土台となります。
③親自身の【学び】を見せる
子どもは親の行動から多くを学びます。
とくに学習に関しては、親自身が新しいことに挑戦したり、学び続ける姿を見せることが強力な影響を与えます。
たとえば、親が資格の勉強をしたり、料理や工作で新しい手法を試したりする姿を見るだけで、【学ぶことは大人になっても続くこと】【挑戦しても大丈夫】というメッセージが自然に伝わります。
重要なのは、親が完璧にやる必要はないという点です。
途中でつまずいたり、間違えたりする姿をそのまま見せることで、子どもは失敗や試行錯誤が学びの一部であると理解できます。
【間違えてもいい】【やりながら学べばいい】という安心感が、子どもに主体的に学ぶ勇気を与えます。
また、親が学ぶ姿を見せることは、単なる知識の伝達ではなく、学習の姿勢を示す教育です。
【自分で考え、調べ、改善する】というプロセスを目の当たりにすることで、子どもは自分の学習にも同じ姿勢を適用するようになります。
このモデルがあると、子どもは親の目がなくても自分で学習を進めやすくなり、自然と自走モードが定着します。
つまり、親自身の学びは、子どもにとって最高の教材であり、伴走者としての役割を果たすカギです。
親が挑戦する姿を見せることは、子どもが自分から学ぶ力を育てる最も効果的な方法の一つと言えるでしょう。
自走モードは一生の財産になる
小学生のうちに自走モードを育てることは、単に勉強ができる子に育てる以上の意味があります。
自分で考え、計画し、実行し、振り返る力は、学習だけでなく将来のあらゆる挑戦に応用できる力だからです。
今回紹介した3ステップ戦略、マインド編、仕組み編、親の関わり編は、どれか一つだけでは十分ではなく、総合的に取り組むことで効果を発揮します。
まずマインド編では、勉強を【やらされる作業】ではなく【自分のプロジェクト】と捉え、プロセスや小さな成功を承認することで、子どもは挑戦を恐れず学習に向かう習慣を作ります。
次に仕組み編では、PDCAサイクルや時間の見える化、環境整備によって、迷いをなくし、集中して行動できる土台を整えます。
そして親の関わり編では、教える人から聞く人へ立場を変え、完璧主義を手放し、自ら学ぶ姿を見せることで、子どもが主体的に学ぶ姿勢を後押しします。
これらを日常的に少しずつ積み重ねることで、親の声かけがなくても子どもは自分から学ぶ力を育て、自走モードが定着します。
自走モードは一時的な習慣ではなく、一生にわたる学びの基盤となる財産です。
小学生のうちに芽を育てることで、将来の学習や仕事、人生の挑戦においても、迷わず前に進む力を手に入れられるのです。

















