今回は【算数と国語を同時に鍛える【一石二鳥】の学習法! 思考力を爆上げする戦略】と題し、お話していきます。
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算数が苦手だという子どもの相談を受けると、多くの親は【計算が遅い】【式が立てられない】といった算数そのものの問題に目を向けがちです。
しかし、実際に丁寧にやり取りすると、根本には別の要因が潜んでいることが少なくありません。
それは、国語力、とくに文章を正確に読み、言葉の意味を捉え、論理的に関連づける力です。
算数の文章題は、読んだ情報を抽象化し、数量の関係として再構成する高度な読解活動です。
国語が苦手な子ほど、この抽象化の段階でつまずきます。
また、設問が何を問うているかを正確に捉える語彙力も不可欠です。
【合わせて】【差は】【〜倍】など、日常とは異なる数学語彙を読み取れないと、そもそも解法にたどり着けません。
つまり算数は、計算力だけでなく、言語を使った思考の総合力が問われる教科なのです。
そこで今回は、算数と国語がなぜ同時に伸びるのか、その理由を解説し、さらに両者を一気に高める三つの戦略、そしてそれを家庭で継続させるための親の対話術を紹介します。
なぜ算数と国語は【同時に】伸びるのか?
まず、算数が伸びる子どもと、国語が伸びる子どもを比較すると、一見別々の才能を持っているように見えます。
しかし実際には、両者は全く異なる能力ではなく、同じ思考の土台を共有しています。
算数の文章題を読み解くとき、子どもはまず言葉の意味を把握し、状況を頭の中で整理し、数量の関係を再構成します。
これは国語の読解で、文章構造をつかみ、筆者の意図を読み取る過程と極めてよく似ています。
つまり【算数の文章題が苦手】という悩みの背後には、実は言語を扱う力の不足が隠れていることが少なくありません。
逆に、国語が苦手な子でも、因果や対比を図式化する算数的な思考を取り入れることで理解が急激に深まる場合もあります。
ここでは、算数と国語がなぜ同時に伸びるのかを、三つの観点から明らかにしていきます。
両教科の共通点が見えれば、子どもに必要な学習の【核心】がつかめ、勉強の効率も驚くほど上がります。
①課題の【抽象化】と【構造把握】
算数と国語の最大の共通点は、どちらも抽象化と構造把握を必要とする点です。
算数の文章題では、具体的な登場人物や物語を読み、その中に潜む【数量の関係】を取り出す必要があります。
【りんごが3個あり、さらに2個増えた】という具体的状況を、【3+2】という抽象的な式に変換する力こそ、算数の核心です。
一方、国語の読解でも同じことが起こります。
文章を読み、細かな描写や説明に惑わされず、段落ごとの役割や主張の流れを抽象的に捉えます。【具体例→理由→結論】という構造をつかめる子は、算数でも文章題の骨格をつかむのが早いのです。
つまり、算数と国語の違いは内容の違いであって、使われている思考のプロセスは同質です。
抽象化できる子は両方が伸び、【具体】に縛られる子は両方が伸び悩む。
だからこそ抽象化の練習は、教科を超えて大きな影響を持ちます。
②【論理的検証】と【矛盾の発見】
算数は論理の教科と呼ばれますが、国語の読解もまた論理的な検証を欠かすことができません。
算数では、立てた式が条件に合っているか、計算結果が問題の状況と矛盾していないかを確かめる必要があります。
たとえば【人数が増えたのに答えが小さくなる】ような不整合は、論理の段階での誤りを示します。
国語でも同様に、選択肢が本文の内容と合っているか、筆者の主張と矛盾していないかを検証しながら読む力が必要です。
論理的検証が弱い子は、算数では式のミスに気づけず、国語ではなんとなくで選んで不正解になります。
逆に、矛盾を見抜く力が強い子は、算数の文章題で迷ったときも【この結果は条件に合っている?】と自然に答えを点検できます。
論理をチェックする習慣が、両教科にまたがって効果を発揮するのです。
③【言葉の定義】の正確さ
算数と国語の双方に決定的な影響を与えるのが【言葉の定義の精度】です。
算数では、【割合】【差】【比】【単位量当たり】などの専門語を正確に理解していないと、問題を読んでも状況がつかめません。
定義が曖昧なまま計算だけを覚えても、文章題になると突然解けなくなるのはそのためです。
国語でも同じで、【根拠】【要旨】【主張】【対比】などの言葉の定義が曖昧だと、文章の構造がつかめず、
設問の意図も読み違います。
つまり、算数の文章題読解とは、数学の語彙による国語読解でもあるのです。
定義が正確な子は、問題文の読み取りが一気にスムーズになり、算数と国語の両方に安定した理解が生まれます。
逆に定義が曖昧なままでは、解法を何度聞いても応用が効きません。
思考の土台は、常に言葉の正確さにあるのです。
思考力を爆上げする【3つの戦略】
さて、算数と国語は同じ思考のエンジンで動いている以上、両方を同時に伸ばすには、そのエンジンそのものを鍛える学習が最も効果的です。
そこで鍵となるのが【言語化】【構造化】【定義化】という三つの軸です。
これらは一見、国語的なトレーニングに見えますが、実際には算数の文章題・図形・割合・証明などにもそのまま応用できます。
とくに最近の入試問題は、どの教科でも思考を言語化する力を強く求めており、ただ解けるだけでなく、論理的に説明できる子が高く評価されます。
ここでは、家庭でも学校でもすぐに実践でき、なおかつ継続すれば確実に思考力が伸びる三つの戦略を紹介します。
これらは短時間ででき、負担が少ないにもかかわらず、子どもの理解の深さとスピードが変わる方法です。
算数が苦手に見える子でも、国語を苦手と感じる子でも、どちらにも共通して効く横断的な学びの武器として活用できます。
①算数の【問題文を要約・言語化】する訓練
算数の文章題が解けない原因の多くは、計算力ではなく【問題文の構造を言語で整理できていないこと】にあります。
そこで効果絶大なのが、問題文を読んだあとに必ず【何が分かっていて、何を求めるのか】を短く要約させる訓練です。
たとえば【AくんとBくんの持っている個数の差は…】という問題なら、【今分かっているのは差。求めるのは個数。】など、文章を思考の部品として整理していきます。
要約の精度が上がると、どの式を選ぶべきかが自然に浮かび上がるようになり、迷う時間が劇的に減ります。
さらにこの練習は、国語の読解にも直結します。
主語と述語、因果関係、対比関係を見抜く力が鍛えられるため、説明文も物語文も理解しやすくなります。
【問題が読めるようになると解けるようになる】というのは、単なる精神論ではなく、言語化によって思考が整理されるという極めて論理的な現象なのです。
②国語の【論理的構造を算数化】する訓練
国語の読解では、文章に書かれた情報をただ読むだけでなく、因果・対比・並列・結論などの関係を整理して理解する必要があります。
これを算数的に図式化するのが本戦略です。
たとえば、【AだからB。しかしCなのでD。】という文章構造があれば、これを【A→B/C→D】という形のフローチャートに置き換えます。
物語文でも、登場人物の心情変化を【出来事→解釈→感情】の三段階で図式化するだけで、読み誤りが劇的に減ります。
このように、文章の論理を視覚化し、数式のように扱うことで、子どもは言葉の世界に隠れている規則性を発見できるようになります。
この能力は、算数の文章題、特に割合・速さ・比例の構造理解で大きく役立ちます。
言語情報を数量構造に変換する訓練こそ、算数と国語の橋渡しをする中心的な学習なのです。
③【言葉の定義】を自分で【辞書化】する
思考力の伸びを最も強く左右するのが、言葉の定義をどれだけ正確に持っているかです。
算数では【割合】【速さ】【比】【平均】など、日常語に似ていても意味が異なる専門語が多く登場します。
この定義が曖昧な子は、どれだけ問題を解き続けても応用が効かず、文章題で迷子になります。
そこで有効なのが【自分専用の定義ノート=ミニ辞書】を作ることです。
たとえば【割合=もとの量を1としたときの比】【速さ=1単位時間あたりに進む距離】など、自分の言葉で書き換えて整理します。
国語でも同様に、【主張】【根拠】【要旨】【対比】などを自分で定義し直すと、読解の骨格が一気に掴みやすくなります。
定義を整理する作業は、単なる暗記ではなく、概念の理解を深める思考の再構築です。
辞書化する習慣を続けるだけで、算数と国語の両方で理解スピードが加速します。
戦略を継続させる【親の対話術】
ところで、どれほど優れた学習法も、子どもが継続できなければ力にはなりません。
とくに算数と国語のように思考力を扱う学習では、日々の小さな対話が積み重なって初めて実力として定着します。
しかし、多くの家庭では【つい答えを教えてしまう】【間違いを無意識に否定してしまう】【語彙を日常会話に持ち込めない】といった壁があります。
ここでは、先ほど紹介した三つの戦略を長期的に持続させるために、親が実践できる声かけの技術を紹介します。
ポイントは、親が教師になることではなく、子どもの思考を引き出す役に徹することです。
子どもは【自分で考えた】という体験を繰り返すほど、学習に主体性が生まれ、思考の深さが増します。
逆に、答えを与えられる体験が続くと、学習は受け身になり、応用力も育ちにくくなります。
ここで紹介する三つの対話術は、家庭学習の質を劇的に高め、算数と国語の双方に長期的な好循環を生むための親の戦略です。
①答えを教える前に【分解】を求める
問題につまずいたとき、多くの子どもは【分からない】という一言で思考を止めてしまいます。
そこで役立つのが、答えをすぐに教えるのではなく、まず問題の分解を促す質問を投げかける方法です。
たとえば【どこまでは分かっている?】【問題を三つに分けるとしたら?】【この言葉の意味を言い換えると?】といった声かけを使います。
これにより、子どもの頭の中で混ざっていた情報が整理され、思考が再び動き出します。
算数では【条件・求めるもの・関係】の三つを切り分ける練習になり、国語では段落の役割や語句の意味を改めて確認するきっかけになります。
分解を促す対話は、子どもに【思考の方法】を教えることと同義です。
たとえその場で正解にたどり着けなくても、分解の習慣が身につけば、次の問題で自力で突破できる確率が大幅に高まります。
親の役割は答えを提供することではなく、思考を再起動させることなのです。
②【正解ではない解法】も評価する
子どもが誤った解法で解いたとき、多くの大人は【違うよ】とすぐに訂正してしまいがちです。
しかし、誤った解法には必ず子どもなりの論理があり、そこには成長のヒントが詰まっています。
そこで大切なのが、正解でなくても考えようとした過程を評価する姿勢です。
【なぜこの式にしたの?】【ここまでは合っているね】【どこからズレたと思う?】と問いかけると、子どもは自分の考えを説明し始めます。これこそが、論理的検証力を育てる最良のトレーニングです。
算数では、誤答の原因が条件の読み落としなのか数量関係の誤解なのかが見えてきます。
国語では、選択肢の消去が正しくできなかった理由や、筆者の主張の読み違いが明確になります。
誤解をそのままにしないためにもなぜそう考えたかを丁寧に聞くことが不可欠です。
間違いを叱るのではなく、思考を評価する家庭は、思考力の伸びが圧倒的に速くなります。
③【今日の言葉】を意識的に使う
思考力を持続的に伸ばすうえで欠かせないのが、日常での語彙の定着です。
算数・国語に限らず、言葉の理解が深まるほど思考の精度が上がり、問題文の読み取りもスムーズになります。
そこで効果的なのが、学習で出てきた語をその日のうちに家庭の会話へ自然に混ぜる【今日の言葉】習慣です。
たとえば、【割合】【根拠】【一貫性】【対比】【平均】などを日常場面に当てはめ、【これって割合でいうとどれくらい?】【その意見の根拠は?】と投げかけるだけで、語彙が生活に根付きます。
語彙が定着すると、算数では文章題の理解が早くなり、国語では筆者の主張の骨格を捉える力が強化されます。
また、家庭内で概念語が飛び交う環境は、子どもにとって思考を言語化するハードルを下げます。
学びと生活がつながることで、学習は単なる作業ではなく使える知識に変わり、算数・国語の両方の成績を長期的に押し上げる力となるのです。
算数と国語は【思考力】という名の両輪である
算数と国語は別々の教科として扱われがちですが、実際には思考力という同じエンジンを共有する密接な関係にあります。
算数の文章題を理解するには、言葉の意味をとらえ、条件を整理し、構造を抽象化する力が欠かせません。これは国語で文章構造を把握し、筆者の主張を読み取り、矛盾を検証するプロセスとほぼ同じです。
つまり、どちらか一方が伸びれば、もう一方も自然と押し上げられる相互強化の関係にあります。
今回、紹介した三つの戦略、問題文の要約、論理構造の算数化、言葉の定義を辞書化する作業は、この両輪を同時に鍛えるための最短ルートです。
そして、それらを継続させるための親の対話術は、子どもが【自分で考える習慣】を身につけるための最強のサポートとなります。
正解よりも思考の過程に価値を置き、日常の会話に学んだ語彙を取り入れるだけで、学力の土台は確実に強くなります。
算数と国語を分けて考えるのではなく、両者を支える思考力そのものを鍛えること。
それこそが、子どもの学びを長期的に安定させる最も効果的な方法なのです。

















