学力のふるいにかけられても脱落しない子の育ち方とは | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

学力のふるいにかけられても脱落しない子の育ち方とは

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今回は【学力のふるいにかけられても脱落しない子の育ち方とは】と題し、お話をしていきます。

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最近、【学力の二極化】がますます進んでいると言われています。

学力のフタコブラクダ、という表現もされています。

我が家の子ども①が通う高校でも、進路指導部の先生が【生徒の学力が二極化が進んでいるので由々しき事態】という話をしたようです。

高校受験を経て、選ばれた生徒しかいない高校においてもそういう状態なのですから、公立小や公立中学ではさらに深刻な状態だと思っていいでしょう。

 

とくに小学校高学年から中学、高校と進む中で、目に見える形で子どもたちがふるいにかけられる現実があります。

定期テスト、模試、受験──数字で示される成績は残酷なほどに、子どもたちの立ち位置をはっきりと浮かび上がらせます。

 

しかし、こうした競争の中でも、継続的に上位に食い込み、脱落することなく着実に学力を伸ばしていく子どもたちが存在します。

一体彼上位層をキープする子とは何が違うのでしょうか?

そして、親や家庭はどのように関われば、わが子をそのような【脱落しない子】に育てていけるのでしょうか?

 

そこで今回は、まずそうした子どもたちの特徴を明らかにし、次に彼らがどのように学力をつけているのかを掘り下げていきます。

そして最後に、家庭で親ができる改善策を3つご紹介します。

子どもの未来を支えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

 

小学校6年生でも上位層にいる子の特徴とは

まず、余程の神童さんではない限り、小学校に入学したばかりの頃は、子ども同士にとんでもないような大きな学力差は見られません。

しかし、学年が進むにつれて、特に6年生頃には【できる子】と【伸び悩む子】の差がはっきりしてきます。

この時期は中学受験を視野に入れる家庭も増え、塾に通い始める子どもたちも多くなるため、より一層の学力差が表面化するのです。

 

それでは、6年生の時点ですでに【上位層】にいる子どもたちには、どのような共通点があるのでしょうか。

親の経済力や塾の有無だけでは説明できない、日々の習慣や思考パターン、学び方の違いがそこにはあります。

ここでは、上位層にいる子どもたちに共通する3つの特徴を紹介します。

 

特徴①:学ぶことを【自分ごと】にできている

学力上位にいる子どもたちの最大の特徴のひとつは、勉強を【やらされていること】ではなく、【自分自身の目的のためにやるべきこと】として捉えている点です。

親や先生に言われたから仕方なくやるのではなく、自分の中に学ぶ理由や意味を見出しているため、勉強に対して前向きで、自主性のある姿勢が自然と身についています。

 

このような姿勢は、突然生まれるものではありません。

背景には、幼い頃からの【小さな成功体験】の積み重ねがあります。

【できた!】【わかった!】という喜びを繰り返し経験することで、学びに対してポジティブな感情が芽生え、自分で学ぶことの楽しさを実感するようになります。

つまり、最初のうちは周囲のサポートがあっても、いずれは子ども自身の内発的な動機へと変わっていくのです。

 

さらに、【自分で決める】【自分で選ぶ】という経験も大きな役割を果たします。

宿題の順番を自分で決める、興味のある本を選んで読む、自主学習の内容を自分で工夫する。

こうした小さな【選択の自由】が、子どもの意欲と主体性を育てていきます。

学力の差は、こうした日々の積み重ねによって、じわじわと広がっていくのです。

 

特徴②:言葉で考える力が高い

上位層にいる子どもたちは、単に知識を覚えるだけでなく、それを【言葉で説明できる力】が優れています。

これは、学力における最も大切な土台のひとつであり、【言葉を使って考える力=思考力・読解力】は、すべての教科において大きな武器になります。

たとえば、算数の文章題では、問題の意図を読み取る力が不可欠ですし、理科や社会でも記述式の問題に対応するためには、論理的に整理しながら言語化する力が求められます。

 

こうした力は、一朝一夕には身につきません。

日頃の読書習慣や親子の会話の質が深く関わっています。

単に文字を読むのではなく、物語の内容について【主人公はどう思ったんだろう?】【なぜこうなったのかな?】と問いかけながら読んだり、ニュースや出来事に対して親子で意見を交わしたりすることが、自然と言葉で考える力を鍛えていきます。

 

また、【自分の考えを話す】【相手の意見を聞いて考え直す】といった体験の積み重ねが、表現力と柔軟な思考を育てます。

国語力とは、単なる読解力ではなく、考える力そのものなのです。

思考と言語は表裏一体。

だからこそ、言葉を大切にする日常が、将来にわたる学力の礎となります。

 

特徴③:ミスを【振り返る習慣】がある

成績上位の子どもほど、テストの点数そのものよりも、【自分がどこで間違えたか】【なぜ間違えたか】をしっかり振り返る習慣を持っています。

ただミスを悔しがるのではなく、それを次の学びに活かす意識があるのです。

この自己修正力は、将来にわたって学び続けるための非常に大きな強みとなります。

 

多くの子どもは、ミスを恥ずかしいこと、怒られることとして受け止めがちです。

しかし、できる子ほど、【失敗は成長のチャンス】と捉えられる視点を持っています。

これは、家庭や学校での周囲の関わり方によって育てられるものです。

たとえば、テストが返ってきたときに【何点だった?】と結果だけを聞くのではなく、【どこで間違えたのか見てみよう】【次はどうしたらいいと思う?】とプロセスに注目する声かけをすることが効果的です。

 

さらに、ミスの原因を【理解不足】だけでなく、【思い込み】【読み違え】【ケアレスミス】など具体的に分類して見つめ直す力を育てることが重要です。

自分のミスに向き合い、それを次に活かそうとする姿勢は、まさに学びに対する主体性のあらわれです。

ミスを恐れず、前向きに取り組む姿勢が、子どもを一段上のステージへと導いてくれます。

 

学力のふるい分けにも勝てる【本物の学力】のつけ方

さて、テストの点数が良いからといって、その子に【本物の学力】があるとは限りません。

たとえば、暗記型の学習に偏っている場合、小手先のテクニックで点を取れていても、応用問題や記述問題になると急に対応できなくなることがあります。

 

逆に、目立った成績ではなくても、地道に【考える力】【表現する力】【つながりを理解する力】を育てている子は、小学校高学年、中学と進む中で力を発揮していきます。

 

では、どのようにすれば、ふるいにかけられても勝ち残れる本物の学力をつけられるのでしょうか。

ここでは3つの視点から解説します。

 

方法①:【横断的理解】を促す

学力の定着と応用力を高めるためには、【教科をまたいで知識をつなげる力=横断的理解】が重要です。

単に個別の教科をバラバラに覚えるのではなく、それぞれの内容がどう関連しているかを理解することで、学びはより深く定着します。

 

たとえば、歴史の授業で学んだ時代背景をもとに、当時の人々の暮らしや感情を想像すれば、国語の読解にも通じる感受性が育ちます。

また、算数で学ぶ【割合】や【比】は、社会科での統計やデータの読み取りにそのまま活かされます。

こうしたつながりを意識することで、知識が【使えるもの】へと変わっていくのです。

家庭でも、ニュースや読書をきっかけに、【この話、社会の授業で出てきたね】などと話題をつなげていくことで、自然と横断的な理解が促されます。

 

方法②:【アウトプット中心】の学習スタイルへ

知識を本当に自分のものにするには、【アウトプット=出力】が欠かせません。

単に教科書を読んだり問題を解いたりするだけでは、学びは受け身になりがちです。

そこで有効なのが、学んだ内容を【誰かに説明する】【まとめ直す】【クイズを出す】といったアウトプット中心の学習スタイルです。

自分の言葉で説明することで、理解のあいまいな部分が明確になり、定着も深まります。また、アウトプットには記憶の強化効果もあります。

親子で【今日は何を習ったの?】と日々の学習を軽く振り返るだけでも効果は十分です。

勉強を単なるインプットで終わらせず、頭の中で【再構成する】時間を取ることで、応用力や表現力が育ち、テストや実生活でも使える本物の学力が身についていきます。

 

方法③:【考える時間】を与える習慣

子どもの思考力を育てるには、親が【待つ姿勢】を持つことが大切です。

何かを質問されたとき、すぐに答えを教えてしまいたくなるのが親心ですが、それでは子どもの考えるチャンスを奪ってしまいます。

【ちょっと考えてみようか】【どうしてそう思うの?】と促すことで、子ども自身が思考の過程をたどる習慣が身についていきます。

正しい答えに早くたどり着くことよりも、【なぜそうなるのか】【別の考え方はないか】を探るプロセスこそが、論理的思考力や応用力の土台となるのです。

また、この習慣はミスを恐れない姿勢も育てます。

【間違っても考えたことに意味がある】と伝えることで、子どもは自信を持って思考を深めるようになります。

答えを急がず、思考の時間を大切にする家庭環境が、子どもの学力を大きく伸ばしていきます。

 

親が家庭で意識したい3つの改善策

ところで、学力の差は、才能や塾の有無だけでは決まりません。

むしろ、日々の家庭の中での声かけや関わり方こそが、子どもの学ぶ姿勢に大きな影響を与えています。

親の何気ない一言が、子どもに【学びは楽しい】【自分にはできる】と思わせるきっかけになることもあるのです。

 

子どもを学力のふるいから守るためには、単に【勉強しなさい】と言うのではなく、親自身が【どう関わるか】を見直す必要があります。

ここでは、家庭で今すぐ実践できる3つの改善ポイントをご紹介します。

 

改善策①:結果よりも【努力のプロセス】を認める

子どもの勉強に対して親ができるもっとも効果的な関わりの一つが、【結果】ではなく【過程=努力のプロセス】に注目する声かけです。

テストで高得点を取ったとき、【すごいね、100点!】と点数を褒めることは簡単ですが、それだけでは子どもは【良い点を取らなければ価値がない】と思い込んでしまう危険があります。

 

むしろ、【毎日こつこつ頑張っていたね】【自分で工夫して覚えていたね】と、どのように取り組んだかを認める声かけが、子どもにとって大きな自信とモチベーションにつながります。

このような関わりを続けることで、【がんばればできる】という成功体験が積み重なり、学びに対する前向きな姿勢が育っていきます。

結果は時に運にも左右されますが、努力の積み重ねは裏切りません。

だからこそ、家庭では努力に価値を置く文化をつくることが大切です。

 

改善策②:失敗を成長のきっかけと捉える

多くの子どもは、失敗や間違いに対して【怒られる】【恥ずかしい】といったネガティブな感情を持ちがちです。

しかし、成績上位の子ほど、失敗から学ぶ姿勢を自然と身につけています。親の役割は、そのような前向きな失敗の捉え方を日常で育てていくことです。

たとえば、テストでミスをしたときに、【どうしてこんな間違いをしたの?】と叱るのではなく、【ここで気づけてよかったね】【次はどうすればうまくいくと思う?】と、改善につながる問いかけを意識しましょう。

 

間違いを受け入れ、それを自分の成長の材料として捉えることができる子は、将来的にも困難にくじけず、粘り強く学び続ける力を持てるようになります。

失敗を【ダメなこと】とせず、【前に進むためのヒント】として扱う家庭の姿勢が、子どもの学力と心の強さを育てるのです。

 

改善策③:親自身が【学び手】である姿を見せる

子どもは、親の言葉よりも【行動】から多くを学びます。

【勉強しなさい】と口で言うだけでは、子どものやる気はなかなか育ちません。

しかし、親自身が読書をしたり、ニュースに興味を持ったり、わからないことを調べて学ぶ姿を日常の中で見せていると、子どもも自然と【学ぶことは当たり前で楽しいこと】だと感じるようになります。

親が日々何に興味を持ち、どう考え、どんな姿勢で知識と向き合っているか。

それは子どもにとって最もリアルな学びのモデルです。

また、親が学ぶ姿を見せることで、家庭の中に【学ぶ文化】が根づいていきます。

学びに年齢は関係ありません。

親が学び続ける背中を見せることが、子どもにとって最高の教育になるのです。

 

学力に強い子は、日々の積み重ねで育つ

【学力のふるい】にかけられる場面は、小学校高学年からすでに始まっています。

中学受験や学力テスト、進路選択などを通じて、子どもたちは自然と【学びの実力】を試される機会に直面していきます。

その中で脱落せず、長く学力を伸ばし続けていく子どもには、共通する育ち方があります。

それは、特別な才能や環境に恵まれているからではなく、【日々の学び方】【考え方】【親の関わり方】がしっかり育っているからです。

 

子どもの学力を支えるのは、毎日の些細な関わりの積み重ねです。

大切なのは、子どもを無理に競争へと追い立てることではなく、【自ら学び続ける力】を育てていくことです。

高い学力を持つ子は、知識の量よりも学びに向かう姿勢を土台にしています。

今日からできる一歩を、家庭から始めてみましょう。

 

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