なぜ今地方でも中学受験なのか?学力格差の真実と親ができる対策 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

なぜ今地方でも中学受験なのか?学力格差の真実と親ができる対策

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今回は【なぜ今地方でも中学受験なのか?学力格差の真実と親ができる対策】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

教育に関心があり、色々とインターネットで検索をしているとそれが中学受験ありきの幼児教育、または小学生の教育が多く、地方に住んでいる教育熱の高い親にピッタシの情報は限られています。

そして、地方に住んでいる親は【住んでいるのは地方だし、中学受験なんて関係ない】と思いがちです。

しかし、地方でも中学受験を選ぶ家庭も増えています。

地方に住んでいる親で教育熱の高い親というのは【両親ともに大卒】【中学生の時に高校受験のために塾通いをしていた】【子どもには良い教育を、と考えている】という特徴があります。

ですから、小学校での英語教科化や学習指導要領改訂の影響で学校の授業も親世代の頃とはかなり変わっていることも把握している方も圧倒的に多いと思ってください。

そして、地方特有の問題、つまり【塾の数が少ない】【受験や進学に関する情報が入りにくい】といった環境の中、大学進学を念頭に子育てをしているにもかかわらず、子どもが【全国基準】から置いていかれるリスクがあります。

 

地方と都市部の子どもたちは、大学入試まで相まみえることはありません。

そのため、お互いがお互いの教育事情に関心を持てないのは仕方がないことでもあります。

ただ、大都市圏に住んでいて中学受験をする子達は【低学年から受験に向けた家庭教育をしている】【小学生の頃から偏差値を知っている】【親も積極的に情報収集している】という状態です。

こうした差を知りつつ、気が早いかもしれませんが大学受験をする予定であれば都会の子達の動向を把握しつつ、地方の子も準備をしていくのが理想的です。

では、どうすれば地方に住む親はこの流れに対応できるのかと考えていくと、地方でも公立中高一貫校を軸とした中学受験を経て大学受験に挑むことも選択肢とする家庭も増えています。

一貫校に入れば大都市圏の中学受験組の子達と同じように高校受験なく6年間、先取り学習をしつつ勉学に励むことができます。

しかも、地方であっても公立中高一貫校の受験を筆頭に、突破するために子どもたちはしっかり勉強をして臨んでいます。

そうすると、親世代の頃以上に、地方の子どもたちの学力差はかなり広がっているわけです。

同じ小学校に大都市圏の中学受験する子に近いレベルの学力を持つ子と、昔ながらの【小学生の頃は伸び伸びと過ごしている】という子が混在しているということを理解してください。

こうした状況の中に地方の子どもたちはいるということを踏まえ、今回は大学受験を念頭に置いているのなら地方でも中学受験をチョイスするメリットや、学力格差、そして親ができる対策をご紹介していきます。

 

地方でも教育環境が違う地域がある

まず、大きな要因は、教育環境そのものの差です。

地方の公立小学校では、住んでいる地域の教育熱にかなり違いがあります。

いわゆる文教地区というものが存在し、そういう地域の小学校や中学校には学力層の高い子とミドル層よりも上の子が集まります。

教育に関心のない家庭が多い地域の小中学校に通う子達とは勉強に対する意識差に違いがあります。

地方でもこうした状況です。

こうした差は、日々の積み重ねによってどんどん広がります。

とくに小学3年生以降は、抽象的な思考や複雑な文章問題が急増する時期です。

このとき、地方に住んでいる中学受験を検討している子どもたちはすでに家庭学習や塾で勉強をしているので学力の面でかなりリードしています。

一般的な地方の子どもたちが学校の授業と宿題だけで対抗するのは難しくなっています。

 

かつて中学受験といえば、【私立中に通うための特別な進路選択】【中学受験する子なんていない】という超レアなイメージがありました。

ですが、いまの中学受験は、【より良い教育環境を自ら選ぶ手段】【大学受験を6年間受験のない環境で迎えたい】に変化しています。

とくに地方では、学力上位層の子どもが中高一貫校などに進学することで、専門的で質の高い教育を受けられると注目が集まっています。

我が家でも、子ども①の時よりも子ども②の時の方が私立中学を含めて中学受験する同級生は増えました。

公立中学の進度やレベルでは物足りない、落ち着いた雰囲気の中で子どもの力を伸ばせる場所で学ばせたい。

そんな願いから、中学受験が選ばれているのです。

 

さらに、地方の親が気づきにくいのが、【全国レベルでの学力格差】です。

たとえば、全国模試での平均偏差値や、地域ごとの入試傾向の違いがあります。

私も塾で仕事をしている時に初めて知りましたが、公立入試の問題も自治体によってかなりの難易度の違いがあります。

また、学校の宿題と進学塾での学習内容のレベル差、とくに中学受験コースで学ぶ内容の差は相当なものがあります。

問題は、その事実、差が見えにくいことです。

【学校のテストでは90点取れてるから安心】と思っている子でも、全国模試を受けたらどの教科も平均以下だったというケースも珍しくありません。

このような都会との見えないギャップが、将来の進路や選択肢の幅を狭めてしまうこともあります。

地方だからこそ、まずは現状を知ることが重要です。

そして、どのタイミングで、どのような対策が必要なのかを親が把握することが、地方で学ぶ子どもたちにとっての最初の進路戦略となります。

 

【地方だから中学受験は関係ない】と考えていたはずが、いざ5年生、6年生になると、周囲の子たちから、クラスの中の中学受験をするという噂話が広まり、急に親の方が慌てることもあります。

そんな状況に驚き、【うちの子はのんびりしていて大丈夫か】と感じる親もいます。

地方でも中学受験するかどうかによって【目に見えにくい学力格差】がじわじわと広がっているので、周囲の動向は気にするようにしましょう。

 

教育に対する意識差は大きい

さて、地方の小学生の親の間では教育に対する考え方も千差万別です。

その中でも最も大きな差だと個人的に感じているのが【情報】です。

地方でも、中学受験向けのクラスがある塾では保護者向けの教育セミナーを行っています。

毎年中学受験する生徒がいるので、自然と進路に対する知識が蓄積されていきます。

 

一方、地方の普通の家庭では中学受験の情報に積極的にアクセスすることはありません。

そもそも、近所に中学受験を経験した家庭も少ないです。

または、学区の公立中学に進むのが当たり前で、わざわざ受験することを理解できない方もいます。

中学受験向けの塾の数も限られているため、いつ何から始めたらいいのかわからないまま学年だけが進んでしまうケースもあります。

結果的に、高学年から【中学受験をしてみようか】と思っても、受験に向けた動きが遅れており、5年生からの挽回が難しくなります。

また、住んでいる地域の習い事教事情の差も大きな要因です。

地方でも、県庁所在地や郊外の新興住宅地には学習塾や英語教室、運動系や音楽系の教室が身近にあり、親も幼児期から習い事選びができる環境が整っています。

休日には博物館や科学館での体験活動、資格試験や読書イベントなど、知的な刺激に触れる機会もあります。

それに対して地方でも少子化が進んでいる地域や、県庁所在地から離れているエリアでは、こうした教育関係の施設が充実していません。

【放課後はゲームをして過ごす】【休日はショッピングセンターに行く」といった考えが定着している家庭が多い地域もあります。

このような環境の違いが、小学校3年生から4年生にかけての学習習慣の形成に影響を与え、家庭によって【学びの差】が大きく広がっていくのです。

さらに見逃せないのが、学校教育そのものの【地域差】です。

進学校に進む子が多い公立中学のある学区では、子どもたちが【勉強するのは当たり前】という雰囲気なので、勉強をせずに遊んでばかりの子は居心地が悪くなります。

一方、教育熱の低い地域では【勉強を真面目にやっている子】は変に目立ってしまい、同級生と話が合わず、孤立しやすくなるか、周囲から特別視されて、小学校や中学校での友達関係の広がりが見れないということもあります。

中学受験は教育熱の低い地域に住んでいる、賢い子にとってより整った教育環境を選択するための一つの手段にもなっています。

 

親と家庭でできる今すぐできる対策

ところで、中学受験を視野に入れたとき、地方だからこそ【家庭の力】がカギになります。

中学受験に特化した塾が近くにない時や、そもそも受験する子がほぼいない小学校では対応に慣れていないため、親が環境や習慣を少しずつ整えていくことで、子どもの可能性を広げていくしかありません。

特別な知識や教材がなくても、家庭ですぐに取り入れられる対策を3つの視点からご紹介します。

まず、 地域に頼らない学びの仕組みをつくっていきましょう。

地方に住んでいるからといって、学ぶ環境を制限される必要はありません。

今は、質の高い映像授業やオンライン型の塾、マンツーマンの家庭教師サービスが全国どこでも受けられる時代です。

私の周囲でも、オンラインの家庭教師を受験期に活用したという高校生がいました。

【近くに塾がないから…】と諦めるのではなく、ネット環境を活かして、都市部と同等の情報や教材に触れることが可能です。

また、検定を上手に活用することも大切です。

漢検・英検・算数検定など、目に見える目標は、子どもにとってもモチベーションの源になります。

検定を腕試しとして位置づけることで、自然と学習に向かう姿勢が身につきます。

 

そして、日頃の勉強も見直してみましょう。

宿題やプリントだけで終わってしまう家庭学習に、ちょっとした工夫を加えるだけで、定着度と学習習慣は大きく変わります。

たとえば、朝の10分間で漢字、夜寝る前の10分間で読解問題をやるといった【プラスαのスキマ時間活用】がおすすめです。

また、毎週1回、【30分の学習ふり返り会】を親子で開くのも効果的です。

我が家でも、子ども①②から勉強に関する愚痴などを時間を取って聞いて、ガス抜きをしてきています。

【今週わかったこと】【躓いたこと】【次にやりたいこと】を話すだけでも、学びへの意識が変わっていきます。

さらに、地方在住というハンデをカバーするため、オンライン英会話や学習アプリなどを取り入れることで、【自分から学ぶ習慣】が自然と育ちます。

こうした無理のない仕組みが、子どもの学習リズムと自信を支えていきます。

 

地方在住の私も強く感じていますが、何より大切なのは、【親子の対話】です。

単に【勉強しなさい】と言うのではなく、【なぜ勉強するのか?】【どんな未来を思い描いているか?】という問いかけを、日常の中で少しずつしていくことが緩い雰囲気の地方に住んでいるなら、なおさら大切です。

まずは、目標は高すぎなくて大丈夫です。

【図書室で1番本を読む子になる】【漢検5級を目指す】【クラスの地理博士になる】など、小さく具体的なものが理想です。

子どもの性格やペースに合わせて、【今できていること】を親がしっかり認めてあげることで、内側から湧き上がるモチベーションが持続します。

地方だからこそ、目標と向き合う時間を親子で確保しやすいという利点もあります。

【子どもと一緒に考える】【できることを探して一緒に動く】

その積み重ねが、地方でも学び続ける力を育てる大きな力になります。

 

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