今回は【同じ賢さでもさらに伸びる子は何が違うのか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
【同じくらい賢いのに、伸びる子とそうでない子がいる」というのは、実際によくあることです。
小学校低学年の頃は同じくらいの学力だったけれど、高学年、中学そして高校進学で相当な開きとなるケースはかなり見てきました。
学年が上がり、差が広がっていくのは、元から備わった能力の高さの違いではなく【家庭での伸ばし方】や【勉強への取り組み方】が原因にあります。
そして、子どもの忍耐力も地味に伸びるかどうかを決める部分が大きいというのは感じています。
サクッと解ける問題は大好きで、そうした学びが主流の低学年では通用していたけれど、小学校3年生、4年生頃から【考えさせる問題が面倒】と感じて、基本問題ばかり解いて満足してしまう子は意外といます。
こうなると、かつては自分と同じくらいの学力だと思っていた同級生がグングン成績を伸ばし、小学校5年生や6年生のテストで満点連発している、進学した中学でも校内順位の差がかなりあるという現実に直面してしまうと【どうしてなのか】と考えこんでしまうでしょう。
学力差が生じるのは本当に些細なことの積み重ねです。
たとえ低学年の頃によくできていても、それが3年後、5年後まで【優等生】でいられると保証するものではありません。
子ども①②③の時も、計算スピードがある子が小学校2年生と3年生の途中まで目立っていましたが、小学校3年生の秋くらいからはパッタリと目立たなくなっていました。
どうしても親は目先のこと、【今の学力】に注目してしまいますが、高校受験、もっと遠くまで含めば大学受験で通用するような学力を鍛えることを念頭に置いて家庭学習に取り組ませ、【将来にわたって学力が伸びる子】に育つのが理想的です。
そこで今回は、同じ賢さでもさらに伸びる子はどのようなことをしているのかをご紹介していきます。
理解不足を放置しない
まず、伸びる子は、わからないことにすぐ反応します。
自分で調べたり、親や先生に質問し、そして【なぜ間違えたのか】と考え直します。
これは私も塾で教えている時にすごく感じましたが、【分からない】に対する小学生から高校生に至るまで、年齢関係なく対応の仕方は成績によって本当に異なりました。
理解がしっかりしていない部分をそのままにしておくと、今後の勉強やで大きな問題になりかねません。
そうした根本的な部分を理解しているだけでなく、小さなモヤモヤを抱えたまま勉強したくない、という特徴があります。
すぐに問題を解消する姿勢があるので理解が深く広がり、結果として学力が鍛えられるわけです。
細かい点で理解が曖昧なままだと、【どうしてこの単元をよく間違えるのか】と自分の能力に疑問を持ち始め、勉強へのモチベーションが下がってしまうこともあります。
そもそも、理解不足を放置している本人に問題点があるわけですが、自分の欠点に気がつかないというのも伸びない子によくあることです。
反対に、疑問を解消して自信がつくと学びがもっと楽しくなり、応用問題に挑戦する気持ちも芽生えてきます。
そして、伸びる子はミスや失敗を学びに変えることができます。
間違えたときに【悔しい】とか【難しいから仕方がない】で終わらせず、【どうして間違えたんだろう】と振り返る習慣があります。
間違い直しノートや、模試やテストの振り返りノートを活用しているのも、学力上位層の子か成績が上がっていく子でした。
同じくらい賢い子同士でも、理解不足を放置しているかしていないかで時間とともに学力差がどんどん広がっていきます。
【基礎がしっかりしているかどうか】は学力に置いて大きな差を生みだします。
もし、基本的な知識にムラがあると、学年が上がりさらに高度な内容に触れる際に苦労する可能性があります。
理解不足を放置せず、見直しを徹底することは、将来にわたって安定した成長を続けるための土台作りになります。
勉強を自分のことと捉えている
さて、伸びる子というのは勉強を自分のことと捉えています。
同じように【賢い子】であっても、自分から勉強する子、つまりは自発的にやる子と受け身で親の言われるがままに勉強をしてきている子とでは、学年が上がり勉強が難しくなってくる頃に成績で差が出てくるようになります。
勉強するのは自分のため、と思っている子は成績が安定し、伸びやすいです。
自分から取り組めるということは【分からないところを理解しよう】という気持ちを常に持っているので、一時的な暗記ではなく本質的な理解ができ、知識もしっかり定着します。
苦手なところにも自分から向き合えるため、理解不足をカバーし、応用力もつきます。
成績を上げる、志望校合格を目指すという【目的】だけでなく、【勉強することで自分の可能性を広げる】と感じており、具体的な動機を持っているので伸びやすいといえます。
自発的な学習をしている過程で【自分に合った学び方】を身につけていきます。
例えば暗記に関して、【書いたほうが覚えられる】という子もいれば、我が家の子ども①②のように【声に出すと頭に入る】というようにベストな暗記の方法も一人一人異なります。
ただ、【自分に合う暗記術】は試行錯誤を繰り返してたどり着くものです。
一方、勉強をやらされる子は小学校4年生くらいから分からない教科、単元が増えてくると自分一人の力で乗り越えることができず、成績を低下させていきます。
受け身で、勉強はやらされている感が強い子はなかなか自分に合った勉強法をカスタマイズすることができず、結果として同程度の学力を持つ子の遅れを取り、学力差を広げることになります。
ただ、最初は【どうしてこういう差が出始めたのか】というのを置いてけぼりを喰らう側の人間、子どもや親は気がつかないことが多いです。
場合によっては子どもが頑張っていないと思って、さらに勉強させようとしたりするので、子どもにとってはストレスが増していくことになり、勉強嫌いに拍車がかかることにもなります。
学習習慣を定着させるのは親の誘導が不可欠ですが、【やらされるもの】ではなく【勉強するのは自分がやりたいから】という気持ちも同じように育てることで、【伸びる子】へとなるので気をつけてください。
努力し続けるのを当たり前にしている
ところで、地味なことですが【毎日少しずつ積み重ねる力】は最強です。
コツコツ勉強する、毎日勉強することを当たり前のことにしているというのは単純かつ簡単そうで実際にやるというのは根気が必要です。
そもそも、【努力し続けるのが当たり前の子】が伸びる理由は、才能や頭の良さとは別に、学力の成長に直結する【結果が出るまで辛抱強く待てる忍耐力】【自分を信じる強さ】があるからです。
正直、学力スキルが高い子がサクッと勉強する、または学校の授業を聞いているだけで学校のカラーテストで満点を連発するということはあります。
ただ、そういうスタイルが通用する期間というのは限られていますし、勉強内容が難しくなれば【コツコツと勉強してきた子達】がウサギと亀の話のように追い越していきます。
一見同じ賢さであっても、努力の違いで1ヶ月、半年、1年後に圧倒的な差になります。
賢さは【持って生まれた才能】ではありません。
伸びる子は、勉強をただの知識の詰め込みではなく、【自分を成長させること】と受け止めています。
努力が当たり前の子は、壁にぶつかっても【やっぱりやめた】ではなく自分の学習スタイルを見直すなど試行錯誤を繰り返し、【よりよい勉強スタイルを確立する】を選択します。
こうした積み重ねが最終的に、【あきらめない力】となり、確固たる学力構築ににつながります。
我が家では、子ども①がやったりやらなかったりを繰り返しているタイプで、子ども②は正反対のタイプでコツコツ努力をするタイプです。
正直、小学校の頃は子ども①の方がサクッと勉強しても学校のテストも満点を連発していましたが、二人の高学年での成績を比べると安定感は子ども②が上回るようになりました。
このように、持って生まれた学力スキルだけでなく、努力し続けることで真の実力を身につけることになるというのは自分の子どもを見ていても実感します。