【教育小噺】学校の授業は理解しているけれど問題 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】学校の授業は理解しているけれど問題

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今回は【学校の授業は理解しているけれど問題】と題し、お話をしていきます。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

 

教育に関心が強い家庭だと、【子どもが小学校低学年の頃から塾が開催しているテストを受けてみる】という家庭も多いと思います。

宿題もやり、家庭学習にも取り組み、そして学校のテストも満点連発でクラス内で賢い子、という立ち位置の子は全国津々浦々の公立小にいます。

そういう子が塾のテストを受けてみたら、見たこともないような点数を取る、ということはよくある話です。

偏差値なども出れば、驚くような数字で【この成績だと地元の進学校も厳しいのでは】と焦ってしまう親もいます。

公立小の賢い子が塾のテストを受けてみて偏差値50に届くかどうか、というのは【あるある話】です。

こういう結果となると、【なぜこんな難しい問題を解かせるのか】【次のテストまでに偏差値10上げるにはどうすればいいのか】と質問してくる方もいなくもないのですが、短期間で爆発的に偏差値を上げるということは不可能に近いですし、塾のテストの作りは小学校のカラーテストとは別物です。

小学生の頃から塾のテストを受ける、塾に入るかもしれないという子は将来的に中学受験を考えている確率が高いため、【こういう問題をスラスラ解けるのが求められるよ】というのを前提に塾のテストが存在していると受け止めてください。

 

塾の方も変に難しい問題を解かせて満足していたり、100%保護者の不安を煽るためということではないです。

まぁ、多少なりとも塾の方は【結果に慌てて塾に入る子がいるかも】という期待的なものは思っているかもしれませんが、テストの結果に右往左往するのではなく、【もし受験を考えているなら今の学年でもこういう難しめの問題が作れる】【解ける子もいる】という新たな視点を持てた、と前向きに捉えることが大切です。

ただ、親としては難しめのテストを受けて【おかしいな、学校の授業は理解しているのに】とモヤモヤとした気持ちを抱くこともあるでしょう。

それでは、学校では問題ないけれど、塾で開催しているテストで点数が取れない子はどのような子なのか、どうすれば良いのか考えていきます。

 

基本はできているけれど応用力がない子

まず、学校の授業を理解している、カラーテストでも良い点数を取っているということは【基本は大丈夫】といえます。

しかし、塾のテストで苦戦するということはストレートに言うと【応用力が足りていない】という状態です。

多くの教育熱の高い親を苦しめている【うちの子は応用力がない】という言葉は、裏を返せば【学力最上位層になれない】【それなりに良い状態から、すごくできるになれない】を意味していると言っていいでしょう。

小学生の間は学校の中で順位が出ることはありませんが、それでも【あの子は賢い】というのは噂になったり、クラス内の共通認識となるようになります。

その賢い子の中にも【塾のテストで高得点を取れる子】と【学校のテストで取ったことのないようなビックリしてしまうような低い点数を取る子】がいます。

 

学校では同じように【賢い子】という扱いであっても、学校での学びでは応用力の差というものをあまり感じることはありません。

ただ、外部で塾のテストを受けるうちに【うちの子は応用力がなさすぎる】という事実に気がつくわけですが、応用力の有無というのは【未知の問題出会った時に学校で学んだ知識を上手く使えかどうか】になってきます。

虫食い算といったものが分かりやすいと思いますが、応用問題は学校のテストでほぼ出ない問題なので、家庭学習でそうした問題に不慣れなままだと何度受けても同じような結果になってしまいます。

ですから、家庭学習で塾のテストに出そうなレベルの問題が載っている問題集やドリルを購入し、解く機会を増やしていき、コツと応用力を鍛えるようにしましょう。

どんな教科でも基礎が盤石でなければ応用力を磨いていくことはできません。

【全然応用力がない!】と嘆くのではなく、【もう子どもの今の状態なら準備万端だからあとは応用力を少しずつ鍛えるようにしよう】とポジティブに考えていくようにしてください。

 

塾と学校の勉強は別物

さて、塾のテストを受けてみて、カラーテストとの違いに衝撃を受ける親子もいます。

人生で初めて取るような点数を取る子もいるでしょう。

ただ、違いがでてしまうのはある意味仕方がないことです。

そもそも、塾と学校の勉強は全くの別物です。

小学校や中学校は義務教育期間で、【社会に出るために必要最低限な知識や教養などのスキルを身につける】という大前提で学校生活を送ります。

ですから、カラーテストの問題も【この内容がある程度できていればOK】というもので、難しくはありません。

一方、塾では学校の勉強をベースにしているものの、難易度という観点で見ると【到底学校の授業で学ばない内容を学ぶ場所】になります。

塾と一口に言っても塾のカラーによって使用する教材の難易度が異なります。

中学受験に特化した塾やコースであれば【学校以上のことを勉強するのが当たり前】【ハイレベルな問題を解けるようにする】をコンセプトにしています。

一方、学区の中学進学に向けた基礎学力を強化することに重きを置いている塾もあります。

 

塾主催のテストでは、概ね【学校以上の勉強を学ぶ塾】になるので、どうしても中学受験を考えているような子が解けるかどうか、というハイレベルな問題が多めになってしまいます。

つまり、【学校の勉強が良くできているだけ】では太刀打ちできない世界が待ち受けているのです。

私も塾に通っている生徒の保護者から【どうしてこんな難しい問題をやらせるんだ】【意味があるのか】と聞かれたことがあります。

親の不満というのもよく分かりますが、そもそも学校教育と塾での勉強の目的が違います。

それぞれの教育の携わり方がごちゃ混ぜにならないよう、学校と塾の存在意義を一緒にしてしまわないようにしましょう。

 

塾に来ても伸びない子はいる

もし、塾に来てテストに慣れよう、ハイレベルな問題を解けるようにしようと思っても、残念ながら入塾した子全員が学力を伸ばすわけではありません。

塾で仕事をしている時も学校での成績はそこそこ良く、けれど伸びない子というのはいました。

子ども①②の塾でも【学年が上がる時に上のクラスから離脱した子】はいました。

なぜ、学校の授業は理解しているのに、成績が伸びない、応用力が身につかない子がいるのかというのは気になる話題だと思います。

個人的に、伸びない理由は以下の通りだと考えています。

 

・学習量が少ない

・応用問題のような思考力系の問題が苦手

・自分の土俵で戦おうとしている

・もっとできるようになりたいと思っていない

 

まず、応用力を身につけるための学習量というのは一人一人異なります。

神童さんタイプなら、ちょっとの学習量でサクッとできる問題が解けるという子もいれば、勉強を頑張らないといけない子もいます。

これは我が家の子ども①②にあてはまります。

学校では優等生だから、という気持ちが強く、学習量が足りずに応用力が身につかないという子はけっこういます。

また、応用問題のように一捻りしてある問題は考える力が求められます。

正直言うと、面倒な問題をやろうという気持ちが出てこなくて、確実に解ける問題を解きたがる子もいます。

スラスラ解ける自分がいい、と難しい問題を避けてばかりで結局伸びないというパターンです。

学校の授業を理解している。それ以上の学力を身につけることを目指すなら、学校では取り扱わないような問題にも慣れて、解けるような下準備を家庭学習でしていくようにしましょう。

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