今回は【偏差値55から偏差値60になるには】と題し、お話をしていきます。
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偏差値、という言葉が人の人生にドシンと重くのしかかるのは中学受験をする子なら小学校4年生頃から、高校受験する子は中学生から始まり、終わりは大学受験とその期間は限定されます。
しかし、子どもの進路進学という人生における重要なタイミングに登場するため、偏差値というワードはかなりの重みを持ちます。
とくに教育に関心のある親からすると【偏差値】というのは、受験する高校が進学校かどうかを測るバロメータでもあります。
よく中学受験で耳にする【偏差値60以下の学校は行かせたくない】という話などは、偏差値で学校の良しあしを決めていることを端的に表すエピソードと言えるでしょう。
ただ、中学受験での偏差値60は高校受験ではプラス10くらいハードルが上がることも珍しくなく、偏差値で全てを語ることの難しさを感じてしまいます。
また、中学受験というのは都会、地方関係なく【通っている小学校でテストで満点ばかり取っている子】が競い合う特殊な受験です。
こういう状態ですから、入試問題に公立小のカラーテストレベルが出るわけはありません。
その中で偏差値を5も上げていくというのはかなり大変なことだというのが分かると思います。
【偏差値55の学校を目指している子】でも受験しない人から見るととても賢い子になります。
一方、高校受験、とくに地方の高校受験で偏差値5上げるというのは、中学受験の世界よりはまだ可能性があります。
地方の公立高校の入試問題はトップ高校から偏差値45の高校を受ける子が同じ問題を解くので、【入試問題の正答率を上げる】ということを意識して勉強に励んでいくと【半年間頑張ったら模試で偏差値が3上がった】というのは割と実現可能です。
偏差値55か60の高校かというのは大学進学率、どういった大学に進学しているかがかなり変わるため、地方の教育に関心のある親は【世間的に進学校と呼ばれる偏差値60以上の高校へ】というのを子どもに期待したりします。
それでは、偏差値55から60に成績を上げていくにはどのようなことをしていけばよいのでしょうか。
苦手教科を改善する
まず、苦手教科を改善していくようにしましょう。
受験では3教科、または5教科の総合点で合否が決まります。
模試の結果も3教科での順位や偏差値、5教科での順位や偏差値が出ます。
得意教科が偏差値60オーバーでも、苦手な教科が足を引っ張ってしまい全体的な偏差値が下がっているというのはよくある話です。
全ての教科が得意という子はそう多くはなく、クラス内の優秀な子でも【国語がちょっと苦手】【理科はもう少し頑張らないとな】と思っていたりします。
【悪い教科を何とかしたら偏差値が上がるのに】と親も思っていたりします。
ただ、苦手教科を得意にするというのは無理がありますし、子どもの方も【苦手を好きにするのは無理がある】と感じています。
そうした状況を少しでも好転させるには、【それなりに仕上げる】【足を引っ張らないレベルにする】という視点を持つことです。
点数が悪い教科は改善の余地があるので、頑張り次第で偏差値を3、4、5と上げていくのは可能です。
苦手教科の成績を上げていくには時間がかかりますし、結果が出るまで数ヶ月はかかります。
忍耐強く日々の学習で苦手教科対策に取り組めるかどうかが成功のカギを握ります。
我が家の子ども①②ともに苦手とする教科の成績を少しずつ上げていくのに最短で3ヶ月、平均して半年はかかりました。
つまり、中学3年の夏休みから本腰を入れても間に合わない可能性もあるので、どんなに遅くとも中学3年生の春から気合を入れて【苦手教科を本気で改善する】と取り組んでいきましょう。
ダラダラ時間を減らす
さて、偏差値55というのは学校の中でも割と勉強ができる子、学校の授業内容を理解している子に分類されます。
ですから、偏差値5くらい上げていくために必要な基礎学力というものはちゃんとあると考えてよいでしょう。
あとは、本人が志望する学校が偏差値60かそれとも現状の学力で合格できる学校なのかで普段の勉強への取り組み方というのも変わっていきます。
もし、今の自分の学力よりもワンランク上を目指すという時は、学習時間を増やさないといけません。
今の生活リズム、毎日の過ごし方を紙などに書いて【勉強時間に変えられそうな時間】を見つけていきましょう。
意外とダラダラ過ごしている時間があったりするので、その中から30分、1時間、1時間半程度を学習時間にチェンジしていくと成績を上げるために不可欠な学習時間を確保することができます。
今の子どもたちは自分専用のスマートフォンを持ち、ゲーム、動画視聴、友達とのやり取り、SNSのチェックなどで時間を過ごしてしまい、気がついたら【今日もあまり勉強できなかった】というのもあるでしょう。
こうした毎日を送っていると、学力維持、学力向上は難しく、場合によっては成績も下がっていきます。
ダラダラ過ごす時間も大切ですが、余分なダラダラ時間をカットしていくことが偏差値アップ作戦には不可欠な作業です。
【この時間を勉強にできるか】ということを子どもに考えさせ、行動に移せるよう親もサポートをしていきましょう。
成績を上げるためには昭和的なド根性、気合も大切ですが入試日までに合格できるまでの学力に仕上がっているのかという時間との勝負だということも忘れないでください。
努力を継続する
そして、最も気をつけて欲しいのが【努力を継続する】ということです。
苦手教科対策、ダラダラ時間を学習時間に変えるということをしても、結局続かなければ全てが水の泡になります。
私も塾で【明日から頑張ります!】【毎日自習室に来て勉強します】と宣言して一週間も持たなかった子にたくさん出会ってきました。
努力というのは誰もがやろうとは思うことですが、それを実行に移して継続できる子というのは本当に限られています。
10人いたら1人、2人いたらいい方だと個人的には思っています。
基礎学力があり、学校の授業はある程度理解できている子が、苦手教科を改善するといった具体的な対策を考えて、勉強時間を増やしていく気はあるけれど、結局それを続けることができなければ【偏差値5アップへの道】【偏差値60になる】ということは叶いません。
そもそも、偏差値60の子に近づくには【今までと同じことをしていては近づけない】という大前提があります。
自分の平日や土日の過ごし方を見直して、勉強をしていきテストの結果が少しずつ良くなるという段階を踏んでいって偏差値60という結果を掴み取ることができるという理想がありますが、それを現実のものとするには子ども本人の努力次第なのです。
しかも、高校受験は【中学3年の冬】という時期が生まれた瞬間からハッキリ決まっているので、残された時間を考慮して取り組んでいかないといけません。
制限時間の中でいかに努力を続けられるかがカギを握っています。
飽きっぽい子が途中で挫折しないためにも、カレンダーや手帳を駆使して、視覚から【勉強を続けている】というのを把握できるようにしたり、続けていたらちょっとお高めのアイスやデザートを買ってご褒美にしてみたりと、【現状を変える】から【変わった】、そして【変えられて続けている】に誘導できるようやってみてください。