【教育小噺】子どもの反抗期 親が子どもに干渉する気持ちを捨てるべきか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】子どもの反抗期 親が子どもに干渉する気持ちを捨てるべきか

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今回は【子どもの反抗期 親が子どもに干渉する気持ちを捨てるべきか】と題し、お話をしていきます。

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親にとっては子どもは何歳になっても子どものままですが、子どもの方は【いつまでも子ども扱いして欲しくない】という気持ちを強めていきます。

親自身の子ども時代を振り返ると、やはり小学校高学年や中学生になってからガミガミ説教ばかりする親のことを今の言葉で表現するなら【ウザイ】と感じた方は圧倒的に多いと思います。

自分の事を棚に上げて子どもの欠点を指摘する、テストで悪い点数を取ったらダメな奴だと言い放つ親に対して、信頼を感じることはないですし、気持ちが離れていくのも仕方がないことです。

ここまでではないにしろ、明日の学校の準備はしたのかや、宿題を終わらせたのかなどいちいち親が口出しして子どもと言い争いをすることもよくあることです。

自分でされて嫌なこと、面白くないと感じたことを親となってから我が子にしている人もいるでしょう。

親から見える風景と、子どもから見える風景は同じようで全く違います。

親が【まだまだ幼さが残っている】【何も言わないで見守るなんてできない】と感じている一方で、子どもの方は小学校で学年が上がり下級生が増えていけば学童クラブや学校の活動で先輩として振舞う機会もあるので【お兄さんお姉さんになってきた】と感じています。

 

こうした親子の【頼りない】【しっかりしてきた】という手ごたえのズレ、認識のズレが小学生から中学生にかけて大きくなっていきます。

親としてはいつまでも子どもの様子が気になってしまいますが、それでも少しずつ干渉する、口出しする回数を減らして行くことが必要です。

子どものことを本当に愛しい、大切だと思っているのであれば自立させることに力を注ぐことが大切です。

それが本当の親の愛情になります。

ただ、親がこれまでアレコレ言ってきたのに一気に何も言わなくなるのは子どもにとっても戸惑います。

最初は【うるさくなくていいや】と受け止めても、だんだんと無視されているように感じてしまい、【もしかしたら親は自分が嫌いになったのでは】と悪い方に考えて深く悩むこともあるので、急激に態度を変えるということだけはしないようにしてください。

 

子どもの反抗期の時期次第

さて、子どもに対して干渉する、つまりは口出しする回数を減らすタイミングは子どもの心の成長次第というところがあります。

子どもの反抗期は2歳のイヤイヤ期が有名ですが、あの反抗的な態度は『子どもが自分の意見を言えるようになった』という幼児期の心の成長です。

子どもに干渉するか少しずつ手助けをする回数を減らすかという時期は、子どもが少しずつ大人の階段を上り始めた段階で、それこそ【子どもから青年期へと足を踏み入れる頃】になります。

この時期はハッキリと【何歳から始まりますよ】と言えず、本当に子どもによってタイミングが異なります。

我が家を例にすると、子ども①が反抗的な言動が一気に増えたのが小学4年生でした。

 

子ども②は小学5年生で、子ども③は小学4年の秋になってわざとらしく、優しく【うるさいな】と言って反抗心を出しています。

反抗的な態度の強さも違います。

今のところ一番弱いのは子ども③です。

次に子ども②、①でしょうか。

ただ、子ども①と②は反抗するときの言動が違うので、何とも優劣つけがたいものがありました。

②の方が弁が立つので、一気にまくし立てて攻撃するという親にとってはなかなか心にグサリと刺すような類の反抗期でした。

私は自分の子どもの何倍もひどい反抗期でしたので、あまりクヨクヨすることなくスルー力全開で嵐が過ぎ去るのを待ちました。

反抗期が強く出るかどうかは子どもによって異なりますが、やはり【反抗的な態度が増えた】というのが子どもへの干渉を減らすサインです。

心の中のモヤモヤと戦っているなかで、親が空気を読まずにこれまで通りの調子で子どもにアレコレ言ってしまうと、事態は大きくなってしまうので、【なんだか冷たい態度をとる】と感じるようになったら、少しずつ様子を見て子どもに説教する回数などを減らしみましょう。

 

歯向かうのは健全な成長の証

とにかく反抗期というのは子育てをしている親の立場からすると【そんなものなくていいのに】と考えてしまうほど面倒なものです。

小さい頃の時のようにニコニコ笑顔で会話ができればと懐かしんでしまう方、けっこういると思います。

しかし、自分の子ども時代を振り返ると親子の会話が幼児期から高校生になるまでずっと【ニコニコ笑顔で過ごしていた】という方は皆無でしょう。

子どもにとって親というのは一番身近にいる大人であり、味方であると同時に進路進学や就職などの人生の分岐点で反対意見を平気で言ってくる敵になることもあります。

小説的、ドラマ的な言い方をすると【愛憎】という複雑な感情を抱きながら長い時間過ごしていく関係です。

小学生の子どもと愛憎劇を繰り広げることはないですが、小さい頃から多かれ少なかれ親子の衝突というのは起きます。

そして、いざ子どもが反抗期に突入すると家庭内の雰囲気、空気がガラリと変わることがあります。

親の方はとげとげしい発言をし、イライラしている子どもにどう接すればいいか大いに悩みます。

そっとしておけば、【心配してくれないの?】といきなり言ってくることもあったりと、ちょっと子どもに振り回されてしまうこともあります。

ただ、子どもの機嫌を伺うということをしていると家庭内で子どもが一番偉いという構図になってしまうので、言動が目に余る時は厳格な態度でピシャリと責することも必要です。

 

そして、子どもの方も親に歯向かってはいるものの完全に自分が偉いとか親が嫌いになっているわけではありません。

心の中では寂しさ、または親に対して感情のままに暴言を吐いてしまう自分を反省したり、【親を傷つけてしまう自分が嫌だ】と自己嫌悪に陥っていたりと子どもなりに様々なことを考え、悩んだりしています。

振り子のように感情が揺らぐ時期は親子で言い争うことも増えます。

しかし、子どもの成長を考えると身近な親に対して歯向かうというのは【ちゃんと成長しています】という証でもあります。

そもそも、反抗的な言動が全くなく成長していくというのは逆に【親とぶつかって自分が自立する準備をしていく】という部分が欠けていることになっているとも考えられます。

子どもが反抗期がないと小学生や中学生の頃は親にとってはノンストレスであっても、成長して自立して欲しい年頃になっても、自立しない、依存してくるという問題が発生してしまうと、それはそれで大変です。

私も実際、子育て中の親として【なるべく反抗期は穏やかなものに】と思うこともありますが、全くないと不安を感じることもあるので、【辛いけれど成長していること】とドンと構えて受け止めていきましょう。

 

親がコントロールするのは悲劇を生むことも

子どもの小学生から中学生の時期はググンと心も体も大きく成長する時期です。

その年頃は子どもが将来一人で生きていけるような自立心を育てる大切な期間でもあります。

親子で衝突しながらも子どもが成長していく、部活や受験を経験してさらに一回り大きくなるのをサポートしていくわけですが、親に歯向かうのを良しとしないと考えている親もいます。

自分自身が親に歯向かうことができなかった、という経験をしていると子どもが自分に反抗的な態度を取ることに激昂する、許せない気持ちになるということがあります。

これは私の父親がまさにそういうタイプでした。

私や他のキョウダイも親子関係があまり良好ではないこともあり親に対して歯向かうことをしていましたが、力を持って制圧するということを父親は繰り返していたので、最終的には親への情というものがほぼなくなりました。

自分が親となり、色々な親子のあり方を考える中で父親も可哀そうな人だったんだなと思うこともあります。

けれど、制圧される、コントロールされる側は悶々とした思いを募らせていきます。

そして、一度親への信頼を失うとなかなか以前のような気持ちで親と話すことや、一緒に過ごすのができなくなります。

 

親の方は『子どもがそんなことを考えているなんて気がついていない』ということが一番恐ろしいことですが本当に何も思っておらず、子どもが普通に成長していくと信じ込んでいます。

しかし、たとえ小学生であっても、子どもは親が思う以上に冷静に親のことを見ています。

ですから、子どもが反抗期になったときは無理矢理抑え込もうとするのは良くない手段といえるでしょう。

力で制するのではなく、対話をする、子どもが嫌がるかもしれませんが突き放すのではなく親子で過ごす時間を作るなどしていきたいですね。

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