今回は【子どもの学力 子どもに最適な家庭学習方法を見つけるポイント】と題し、お話していきます。
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子どもが小学生になり、学校の宿題そして家庭学習を進めていく上で親の方も『どのくらいのレベルの教材を使うべきか』『苦手単元に特化した教材を準備した方が良いか』と考えることがあります。
低学年の頃は、学んでいる単元も限定的で、その中で躓きやすいところはある程度決まっており、親の方も対処しやすいです。
しかし、学年が上がっていくと『苦手な教科や単元の克服方法』『勉強の取り組み方が合わない』『学習量が足りているのかどうか』ということも気になり、試行錯誤を繰り返す方も少なくないと思います。
塾でも『勉強方法が分からなくて』という理由で入会してくる生徒も一定数いました。
やはり子どもに最適な学習方法が見つからないと、勉強していても思うように学力が身につかない、成績が上がりにくいということもあります。
せっかく勉強しているのに、それを最大限に活かして結果を出せないというのは親としては避けたいところです。
巷で『この勉強方法が良いですよ』と言われているものが自分の子どもにピッタリ合うとは限りません。
色々な意見を基に試してみることも大切ですが、親の思惑が強くなると遠回りになり子どもの学力を引き伸ばすことができない、ということになりかねません。
家庭で『うちの子はどういう学習スタイルが合っているのか』を探すことが必要です。
もちろん、塾に入って先生から『こういう風に勉強を進めていった方がいい』というようにアドバイスをもらうことも可能ですが、塾は週1回か2回で時間も60分から90分程度なので、その時間で『こうした方が良い』というのを見てもらうには時間が足りません。
何回か通って、その上で『こういう教材を使っていこう』というのが見えてきます。
ですから、家庭で子どもに合った学習方法を見つけておく方が時間的にも経済的にもおすすめです。
とはいえ、子どもに最適な家庭学習方法を考えても『どういうことに気をつけばいいのか』と悩む方の方が多いと思います。
そこで今回は、子どもに最適な家庭学習方法をサクッと見つけられるポイントをご紹介していきます。
1.集中力があるかないか
子どもが勉強をしていき、まず親が気がつくのが『集中力があるかないか』という点ではないでしょうか。
低学年の子でも集中力がある子とない子はハッキリ違いがあります。
集中力がある方が学習した分の定着があるのは疑いようがありませんが、集中力が続かないからといって嘆く必要はありません。
集中力が続きにくい子は、長時間勉強させるのは逆効果なので、発想を変えて『10分区切りで勉強させる』ということをやってみてください。
親としては長い時間勉強させたくなりますが、長くやらせれば良いというわけではありません。
集中力が途切れがちな子に長時間の勉強を強いることは酷です。
下手をすれば子どもが勉強嫌いになります。
子どもの集中力の有無で学習スタイルを変えていくことが、子どもにとってピッタリ合う学習方法を確立するためには必要です。
集中力というのは生まれ持った気質というものがありますが、少しずつ鍛えていくこともできます。
学習時間を10分、15分と少しずつ長くしていき、1セット15分を2回、3回にして日々の家庭学習を進めていくと『問題に考えることに慣れる』という状態になり、継続していくと数か月後には1セット30分の勉強ができるようになります。
一方、集中力がある子は家庭学習をガンガン進めても大丈夫そうに思えますが、休息もなく同じ教科をずっと勉強させるのは考えものです。
長い時間集中できるのは大きな武器ですが、一つの教科に没頭してしまう、または好きな教科だけやり続けるということもあるので『集中しているなかでも複数の教科の勉強ができるようにする』を心がけてください。
2.プリント、ドリル、ノートのどれが良いか
子どもが勉強をする際に欠かせないのが教材です。
一口に教材と言っても、ドリル、問題集、プリントと教材の種類は複数あります。
そして、ドリルやプリントのように書き込む教材や問題集のようにノートに式や答えを書くという勉強方法もあります。
一般的に、幼児や低学年の頃は書き込む教材に取り組み、学年が上がり小学校高学年頃からノートに答えや式を書くという学習スタイルへと変わっていきます。
やはり中学生になると、塾で使用するテキストのようにノートに問題を解いて、そこに要約や式、社会であれば年表も書いていくという『後で振り返ることを前提にした学び』へと進化していくので、それを見越して高学年からノートを使った勉強を取り入れていくという考えは間違いではありません。
ただ、学年ごとに区切って【こういう教材を使いましょう】としてしまうのは子どもの適性を置き去りにしてしまうことにもなります。
問題のレベルは学校のテストや家庭学習での教材の間違いの多さなどから『基本メインのものがベスト』『応用問題も大丈夫そう』とそれほど時間がかからずにわかります。
しかし、どのようなタイプの教材が我が子に合っているのかは、実際に家庭学習で取り入れてしばらく勉強させてみないと分からないものがあります。
子どもに『プリント形式だとどう?』『ノートに書く勉強は合う?』と確認をして、子どものテストの結果や子ども自身が理解しているという手ごたえを感じているかどうか確認する必要があります。
そして、高学年でも面倒くさがりで、ノートをひらくのを嫌がる子もいます。
ノートに答えしか書かず、途中の式を書かなかったり、国語の抜き出しであれば文字数を数えるのが面倒で家庭学習をやる気力が低下してしまうこともあります。
親としては学年を基準にして『高学年になったらノーと作りの練習も兼ねて』とか『塾に入ったらノートに書く勉強になるから』と問題集を購入してノートでの勉強に力を入れてしまいますが、まずは子どもの年齢や学年を考えずに『どれがベストなのか』と模索して、教材を選ぶようにしましょう。
3.子どもに最適な学習時間帯を探す
共働き世帯が増えて、学童クラブの利用者が増えています。
必ずしも子どもが学校から帰宅したら家に帰るとは限りません。
民間ではない学童クラブでは簡単に言えば勉強させる、宿題をさせるという場所ではなく『親が仕事が終わるまで子どもを安全な場所で過ごさせる』という場所です。
『宿題をしましょう』と学童クラブのスタッフが声をかけても、強制的に勉強させることはありません。
そのため、小学校に入ったばかりの1年生はついつい友達と遊ぶことに夢中になって宿題をやらずに親が迎えに来て家に帰ってから宿題をしていないことが発覚するということも珍しくないです。
そうすると、帰宅後に家の勉強もやらせようと思っていたのに結局学校の宿題しかできなかったということになります。
また、概ね小学4年生頃になると学童クラブを辞める子が増えるので、親が帰宅するまでの放課後の過ごし方というのは子ども任せになる家庭も少なくないです。
公文、学研、塾と勉強系の習い事を始めて学習時間を確保することもありますが、いずれにせよ宿題が渡されるので『いつ取り組むか』という問題が発生します。
そういう習い事系に通わずに家庭で教材を購入して勉強する時も同じです。
親としては『子どもが勉強する時間帯』を真剣に考える必要があります。
勉強する時間は夕方、夜というイメージが強いですが、放課後にスポーツ系や音楽系などの習い事をしている時は継続して同じ時間帯に勉強するのが難しいこともあります。
習い事が終わってから勉強したくても、疲れていれば身が入らなくなります。
そういう時は、『平日に子どもが勉強できそうな時間帯』を親子で探すようにしましょう。
親の方も固定観念を捨てて、子どもに『学校がある日の勉強しやすい時間帯はあるか』と質問をして怠けずに勉強に取り組みやすい時間を見つけてください。
例えば、共働き世帯で朝動き出すのが早い家庭ですと、子どもが学校に行くまでの時間があると思います。
今の学校はキッチリ門が開く時間が決まっていて、親世代の頃よりも遅くなっています。
そうした現実を踏まえて、朝のに勉強する時間を設定し、夕方や夜に補強の学習時間を設けるなどダブル態勢で勉強するというのも現実的な対策と言えるでしょう。
ちなみに我が家では、小学生時代はおやつを食べた後に勉強するというルールを決めていました。
おやつを食べて、『よし、勉強するぞ!』と気持ちを入れ替えて取り組んでいました。
まとめ
子どもの学力をキープする、または向上していくには日頃から継続して勉強することが不可欠です。
せっかく努力しているのに結果が思うように出ないというのは避けたいところですが、良かれと思っていたことが、子どもに合わないということもあります。
そして、子どもの性格などから我が子に最適な家庭学習方法を見つけるのは意外と難しく、試行錯誤を繰り返していたらいつの間にか小学校4年生、高学年になっていたということもあります。
子どもの集中力の有無、子どもにピッタリ合う教材選び、そして学習時間をいつにするかというポイントを抑えて『これで大丈夫か』と子どもに意見を求めて、改善できるところは改善していきましょう。