今回は【中学受験を経験して伸びる子の特徴】と題し、お話していきます。
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中学受験と聞くと、大都市圏の子どもだけのことかと思うかもしれませんが、地方でも中学受験する子は存在します。
公立中高一貫校が誕生してから約20年が経過し、地方でもそうした学校を目指す子は小学生の頃から塾通いをしています。
また、学区の中学ではなく私立中学を受けるという子もいれば、我が家のように国立大学附属中を受けるという子もいます。
一昔前の地方なら「学区の中学に行くのが当たり前」という世界観が支配的でしたが、大都市圏ではないけれど選択肢が増えて中学受験を考える家庭も珍しくなくなっています。
ただ、義務教育期間での受験ということもあり、中学受験して入れる学校は限られています。
そして、募集定員も少ないので地方の中学受験でも【誰でもウエルカム】ということではありません。
残念ながら不合格となる子もいます。
親子で合格を目指していてそういう結果になると絶望的な気持ちになりますが、地方ではまだまだ高校受験が主流なので、そちらに気持ちを切り替えていき、トップ高校を目指すということもできます。
その際、中学受験を経験してさらに学力が伸びる子もいれば、ちょっと伸び悩む子もいます。
合格する子、または残念な結果であっても中学受験を経て伸びる子は何が違うのか、どんな特徴があるのかをご紹介していきます。
1.問題を解くのが楽しいと感じられる子
学力が高くても勉強に対して前向きになれない子、親に強制的にやらされている子は『しんどい』という気持ちを抱きながら勉強しています。
こういう子は、色々とモヤモヤを抱えてそれを上手に消化することができないまま成長すると、心身ともに疲弊してしまいます。
一方まだ成績が伸びてきていないけれど勉強を頑張っている子の中で『問題を解くのが楽しいな』と感じている子は、遅かれ早かれグングン成績が伸びていきます。
スポーツや音楽などを筆頭にどんな分野でも言えることですが、練習が楽しくない、辛い、やる意味が見いだせないという気持ちが大きいと他の子に抜かされていきます。
それと同じように、勉強も学力を上げていく、成績を上げていくという時は最終的にものすごく大切になるのが『本人のやる気』になります。
たまたま、中学受験を考えて受験勉強をスタートしたのが遅くて、小学6年の冬までに仕上げることができなくても『問題を解くのは楽しんだな』という気持ちを持って、不合格という厳しくも辛い結果と直面しても前を向いて歩き始めている子は、成績が伸びます。
もちろん、最初から楽しいという気持ちになる子ばかりではありません。
色々と難しい問題も解いて嫌になることはあるけれど、『分からないのを放置するのがイヤだ』という気持ちが他の子よりも強かったり、『どうやったら解けるのか』とアレコレ考えるのが好きな子は知識が増えて、答えを導き出せる回路が急速に整備されていきます。
ですから、家庭で問題を解いている時にイライラしている、すぐに諦めてしまっているなら『考えても分からない時は問題の解説を読んでみよう』『分からない時は先生に質問しよう。お母さん、お父さんも今度塾の先生に相談してみるよ』と声をかけて子どもが『分かった!』と感じる機会を意図的に増やしてみてください。
分からないがドンドン増えていくと、子どもはやる気をなくしてしまいます。
その反対に、分からないと思っていた問題を『分かった!』となると子どもは勉強に対して自信を持つようになります。
勉強はどんな気持ちで取り組むかで成績の伸びも変わってくるので、『楽しい』という気持ちがどんどん大きくなるようにしていきたいですね。
2.学校で習わない勉強も嫌がらない子
中学受験の勉強は学校で習わないような難しいことのオンパレードです。
とくに、受験算数はつるかめ算などの特殊算と呼ばれる和算を勉強します。
コツを掴むまでに時間がかかる子も多い計算法で、学校では習わないですし『なんでこんなことやらないといけないの?』と思いたくなりますが、経験上、こうした学校で習わない勉強を『こんな学びもあるんだ』と飛びついて解く子もいます。
もちろん、そういうタイプの子は神童さんであったり、好奇心旺盛な子であったりと成績が伸びる要素がギュッと詰まったような特徴を持つ子です。
学びというのは学校で習うことだけが全てではありません。
小学校の勉強は義務教育期間ということもあり、生きていく上で困らない基本的な学びをベースにしています。
塾で学ぶ勉強はそれとはかけ離れたものです。
学区の中学に何もしなくても入れる、わざわざ義務教育なのに筆記試験で合否が決められる中学受験をするということは、学校で学ぶ以上の何かを日頃から勉強していかないと合格することが難しいです。
ただ、その勉強をして小学6年の冬までに合格ラインを超すレベルに到達できる子ばかりではありません。
間に合わなかった子もいるでしょう。
親としてはすごく残念なことですが、中学受験で難しい勉強をしていても『こんな計算があるんだ』『こういう四文字熟語があるんだ』『学校の理科ではここまでやっていないな』と応用的な内容に対して嫌がらずに取り組んできた子は、新しい知識を得たいと思いを持って中学に進学した後も勉強に真正面から取り組むことができて、結果として学力が伸びやすくなります。
3.世界は広いと気がついた子
大都市圏の子でも、地方の子でも中学受験をする子の多くは受験に特化した塾に通います。
家で勉強して挑む子やいわゆる親塾で受験勉強に励んでいる子も、受験学年が近づくと季節講習会にだけは参加したり、塾が開催している模試を受けたりと『受験する同級生』と接する機会があります。
普段通っている学区の小学校のクラスの中で、または学年では優等生という立場であっても、塾という場所に足を運ぶと自分よりも勉強が出来る子に出会うことがあります。
そういう『凄い子』と遭遇した時に上には上がいるということに驚きます。
子どものタイプを『自分も頑張るぞ』という気持ちになれる子もいれば、『ああいう子は天才だから追いつけない』と特別視してしまう子に分かれることがあります。
前者の子は神童さんに追いつく、負けないようにと努力をしますが「あの子は別次元だから」と思ってしまう子は自分自身にリミッターをかけてしまいます。
『勉強を頑張るぞ!』『成績上げるぞ!』と頭では分かっているけれど、『どうせ自分には追いつけるわけがない』と諦め、自分の能力に制限させる考えが強まっていきます。
そうなると、努力を重ねてその後にやってくる学力の伸び率が鈍くなってしまいます。
一方、「よし、自分も!」という気持ちで頑張っている子は伸び率がグンと高くなりやすいです。
目標に向かって勉強に取り組むことは同じでも、考え方によって伸び方というのも違いが出ます。
どちらの方が良いのかといえば、言わずもがな。
色々な子がいる、自分よりも上の子がゴロゴロいるという現実を知り、刺激を受けて切磋琢磨していくことは何も勉強だけに限った話ではありません。
習い事でも、進路進学で様々な人と出会う中で『自分よりも上の人』に出会ったときに、どのように思うかで自分自身を磨くこともできる子もいれば、そういう出会いを自分の飛躍の機会として上手く活用できない子もいます。
まとめ
中学受験では全落ちという言葉があるほど、簡単に楽々受かるようなものではありません。
大都市圏であれば複数の学校を受験することができますが、地方ですと選択肢も限られています。
公立中高一貫校が駄目だった場合は、学区の中学に進学するというパターンが多いです。
親子にとって、中学受験で残念な結果となると心身ともにダメージを受けますが、子育てにおいて大きな「アガリ」は中学受験ではなく大学受験です。
なかなか心を入れ替えてまだ先の大学受験に意識を向けることは難しいかもしれませんが、中学受験を通じて得た経験で学力が伸びる子もいます。
合否の結果は大切ですが、それ以上に過酷な中学受験で何かプラスになる経験をして、それを活かせられているかという視点を持っていくことも必要ではないでしょうか。