今回は【子どものやる気の源 学習意欲が湧くエンジンの作り方】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもがなかなか勉強しない。
ダラダラ過ごしている姿を見て「さっさと勉強しなさい」と言えば「今やろうと思っていたのに。そんなこと言われたら逆にやる気なくなった」と返してくる。
こんな親子のやり取りを繰り返しているとうんざりしてしまいますよね。
勝手に勉強してくれたらこんなに親は悩まなくてすみます。
それでは、本当にどんな子どもにも『勉強する気持ち』があるのでしょうか。
子どもの『勉強するぞ』という気持ちを動かすには発電機的な存在のモノが必要です。
電池のような電力がないといくら働きかけをしても動きません。
子どもをガミガミ叱る前に、一旦落ち着いて子どもが勉強する気になる『発電機』であるエンジンを作らないといけません。
一旦エンジンが出来上がれば、勝手に勉強モードに突入するようになります。
親にとっては作るまで試行錯誤を繰り返しますが、完成したらその後はかなり楽です。
それでは勉強する気持ちが出てきやすくなるエンジンの作り方を考えていきます。
1.親が誘導して学びの環境を整え計画的に勉強する
学習習慣をどのように身につけるか。
私は残念ながら親が放置気味で、【勉強定着させるぞ】という雰囲気のない家庭でしたので、子どもが家で勉強するようになる過程を身をもって経験していません。
『自分の時はこういう感じで勉強するようになったな』という記憶がないです。
ただ、自分を反面教師にして『こういう風に誘導していけば子どもは気がつかないうちに勉強するようになる』と考えて実践していきました。
塾でも、しっかり勉強する子に色々と会話をして『家庭学習は何年生からしっかりやっていたか』という質問もよくしていまいた。
成績の良い子は、【幼児期から気がついたら親が教材を切らさずに準備して毎日勉強するのが当たり前になっていた】というのが一番多かったです。
とにかく断言できることは『親が誘導する』ということです。
親が勉強させるというと教育ママ的な悪い印象が強いですが、勉強しない子に育つと子ども自身の進路の幅が狭くなり、大いに困ることになります。
学習習慣の定着は親の優しさ、愛情です。
家で勉強する子になるまで親が誘導するのは面倒ですが、子どもに丸投げですといくら待っても【やる気エンジン】は完成しません。
6歳や7歳の子が勉強頑張ると教材を買ってとおねだりすることはないです。
その点だけは本当に気をつけて欲しいなと思います。
誘導の仕方はいたってシンプルで、親が子どもの学力に合うそして確実に取り組んでくれる教材を準備します。
次に、親の目が届く場所で毎日勉強をし、最初の頃は親が丸つけをして間違い直しをしてというのを毎日の日課にします。
言葉で言うとすぐに実行できそうですが、現実はなかなかそうはいきません。
学童保育から帰宅して取り組むことになり、疲れてダラダラ過ごして取り掛かりが遅いということもあります。
帰宅後は無理そうなときは朝の時間帯にやると子どもが確実に勉強するタイミングを見つけて、そこを学習時間にしていきましょう。
勉強する周囲にはタブレット端末、スマートフォンなどが勉強する際に妨げになるアイテムをおかず、教材と筆記用具をおいてもゆとりあるスペースがあるよう整理整頓してください。
また、子どもの勉強は継続できるかどうかが大きなポイントの一つです。
小学生向けの教材は1日1ページという設定のものが多いので、付録でついているシールを貼って進捗状況を目で分かるようにすると『明日もやらなくちゃ』という気持ちになります。
教材自体が計画性を持って勉強できる作りになっているので是非活用してみましょう。
2.基本的に叱るよりも褒めることを意識する
叱る子育てが主流の日本に、21世紀になり【叱らない育児】という真逆の育児法が登場しました。
ちょうど子ども①の妊娠出産の頃に色々な育児書を読み漁っていた私も実際に手に取り読みました。
実際の子育てで全く叱らない、説教をしないという考えを貫いている方は本当に少ないと思います。
やはり叱責するシーンというのはどうしてもあります。
例えば、命にかかわることとかですね。
窓から身を乗り出そうとしたり、車の往来をちゃんと見ないで道を渡ろうとするというのは『あはは、気をつけようね』という言葉では危険性を伝えることができません。
本気で叱る必要があります。
その一方で、普段の生活でガミガミ叱ってばかりいるのは家庭の雰囲気がギスギスしてお世辞にも子どもの精神面に良いことではありません。
親世代は『ガミガミ叱られながら子育てする』『褒めるのは限られた時だけ』という常識の中で育ってきたと思います。
とはいえ、時代に合わせて色々な常識も変わってきています。
子育ても同様です。
昭和チックな子育てから基本的に褒めること、子どもを認めるような言葉がけを心がけていきましょう。
叱られることに慣れると、意欲が低下します。
自己肯定感の低い子に育てば『何をしてもできない』と挑戦する気持ちが芽生えてきません。
褒めることはチヤホヤするということではなく、子どもが自分なりに努力していることや忍耐強く頑張って取り組んでいること、自分なりに工夫して行動していることを具体的な言葉で褒めることを意味します。
例えば、『夕方に勉強すると集中力が続かないから朝に取り組んで頑張っているね』などという言葉です。
また、失敗したけれど挑戦した姿勢を褒めるのも子どものやる気を育てます。
ただ単に褒めているのではなく、子どもの行動をしっかり親が見ているというメッセージにもなります。
子どもは親から見守られていることを実感すると安心して様々なことに挑戦するようになります。
やる気エンジンを作るには、こうした『褒めて伸ばす言動』というのが不可欠です。
3.親子の会話が多く意思疎通が取れている
学習意欲が湧いてくるエンジンを作るには、子どもが自発的に勉強する気持ちを育てないといけません。
そうした気持ちをしっかり育てていくには家庭の雰囲気が良いこと、そして親子の会話が出来ていて意思疎通が取れていることが必要です。
なぜなら、親子のコミュニケーション不足、または親が日頃から子どもの話に耳を傾けていないと子どもは自分の気持ちをうまく伝えられない、親に言っても無駄だな、助けてくれないと思うようになり、もやもやとした感情をずっと持ったまま日々を過ごすことが増えて勉強への気持ちが低下したり、やる気が出にくくなるからです。
そして、会話もただ淡々と話を聞くだけでなく、子どもの気持ちを理解しかつて子どもだった親にも似たような経験があれば『お母さん、お父さんも同じようなことがあったけど嫌だったな』とか上から目線ではなく『そういう時はこんなことで乗り越えた』という人生の先輩としてアドバイスを送るなど、会話の質も意識してみてください。
まず、言葉を交わす回数を増やします。
すでに会話の数が減っている時に急に声をかけることが増えると子どもは不思議がります。
年齢的に小さければあまり気にしない、逆にうれしくなりますが、10歳くらいになってくると『おかしい』『怪しい』と感じる子もでてきます。
子どもの方が様子見で、怪訝そうにしているなら『これまでちゃんと話を聞いてあげられなくて反省している』という言葉を口にして親も子どもと会話をしたいと思っていることをストレートに表現してください。
日本人はストレートな愛情表現が苦手で恥ずかしがって本音を言えない人も多いです。
そういう恥ずかしさを捨てて、『話をしたい』『話を聞かせて』と態度で示しましょう。
ただし、勉強に関わることだと子どもは『小言だ』『叱られる』と身構えるので、学校の給食の話や花壇では何の花が咲いているのかなど他愛もない話題を振ってください。
親子だから親と話すのが当たり前、信頼しているということはありません。
親子の在り方は家庭によって異なります。
子どもが親に対して信頼していない、ちょっと距離をおいているというケースも珍しくはありません。
ただ、一番人間関係の基本のキであり、子どもにとっては本来避難所であり自分を守る家庭、親の関係が良好でないというのは子どものやる気の源である【学習意欲が湧くエンジン】を作る上ではデメリットでしかないです。
まとめ
子どものやる気は瞬時に湧き上がるものではありません。
そもそも、【やるぞ!】という気持ちが出てくる動力源がないと無理です。
エンジンを作らないと子どもは勉強への意識が向きません。
勉強する気がないなと感じたらエンジンを作り、自分から勉強する道筋が見えるようにしていきましょう。