子どもの国語の成績が伸びない場合、振り返ってみたいのが【語彙力】。
物語文、説明的文章を含め普段の会話で使わない言葉が出てくることがけっこうあります。
小学1年生の頃は少ないですが、学年があがると増加。
時折、専門的な言葉が出てくることもあるので説明が欄外に記されていますよね。
しかし、その説明も語彙力がなければチンプンカンプン、という状態にもなることも。
文章の言葉と普段使いの言葉は別物。
やはり国語力をアップさせるには、【知っている言葉】を意識して増やしていくことは不可欠です。
2010年代半ばから子どもだけではなく大人向けの語彙強化の本が出版されています。
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本が好きなので昔から近所の本屋さんでよく立ち読みをしたり。
そして、図書館に通っていますが、自分が子どもの頃に【語彙力アップ】と銘打った本が並んでいることはほぼありませんでした。
なぜ今、語彙なのでしょうか。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
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ありがとうございます。
好みの情報にしかアクセスしない弊害
2010年代半ばから、語彙に関する書籍の出版が増えてきている印象があります。
それと重なるように増えているのがスマートフォンの普及率です。
総務省が発表している世帯におけるスマートフォンの保有割合の統計はけっこう衝撃的
2010年は9.7%でしたが2011年は29.3%、2013年には62.6%そして2015年に72%と急上昇しています。
スマートフォン1台でニュース閲覧も楽にできます。
携帯電話も驚きでしたが、スマートフォンの登場は色々と社会を大きく変化させています。
新聞を取っている世帯が減少
それと相反する動きを見せているのが新聞購読者数です。
日本新聞協会のデータによると、1世帯当たりの部数は2008年に0.98と1を割り込み、2021年は0.57と13年で半減する勢いです。
単身世帯が増えているとはいえ、1世帯当たり0.57は衝撃的な数字。
個人的にも、家族のいる世帯での新聞購読も減っていると感じています。
新しいニュースに容易にアクセスできるスマートフォンがあれば、お金を払って新聞を取るメリットはほとんどない。
そう考える人がいるのも仕方がないことでしょうか。
無意識に触れる語彙が減る
スマートフォンは便利です。
その一方で新聞とは異なり自分の好きな分野にアクセスする傾向が強いことも忘れてはいけません。
そうなると、いつも好きな分野をみていると触れる語彙というのはある程度決まってしまいます。
子どもが新聞を率先して読むと言うと、4コマ漫画や新聞欄そしてスポーツ欄くらいかもしれません。
ただ、小学校4,5年生頃になると【昨日のあのニュースが気になる】と新聞を探して勝手に読むこともあります。
そうすると、事件に関する専門的な語彙などが登場。
分からなければ親に聞く、または電子辞書で検索。
※清水の舞台から飛び降りる気持ちで子ども①の進学に備えて購入した電子辞書↓
子ども的にはいつも新聞を読むわけではないけれど、何かの折で読んで語彙を増やすのにはやはりスマホより新聞、という感じはあります。
また、活字大好きな子ども②は細かいところまで新聞を読んでいますね。
勝手に語彙力増やしているタイプなので、放っておいています・笑。
幅広い分野に触れる機会が減少している
かなり短絡的かもしれませんが、現在の風潮はこんな感じでしょうか。
スマートフォンで好きなものにアクセスし放題。
新聞取らないから興味のあるニュースだけ見る。
こうなると、獲得できる語彙というのは限られてきます。
家庭で取得する語彙というのも、家庭内でどういった会話をしているかで差がでます。
こうした時代背景もあり語彙に特化した本が次々出版されている(ニーズが高い)、ということでしょう。
ですから、意識している家庭の子は増え、そうではない子は語彙が増えにくい状態なんですよね。
普段の生活では語彙不足で大いに困ることはほぼありません。
ただし、テストや受験そして社会に出た後など語彙力不足は長い目で見ると人生の選択肢の場面で不利になってしまいます。
生活を送る上では支障はないけれど、自分の進路や就職活動など人生の節目でガツンと語彙力の差で泣いてしまうことがある、という扱いになるでしょうか。
親としては語彙力不足を放置するのは避けたいですね。
語彙力を増やすための対策
新聞を読む人が減り好きな情報に囲まれて生活するのが全くもって珍しくない現代社会。
時代の変化を感じつつ、家庭で意識して語彙力を増やしていくことが肝要です。
意外と家で使われている言葉というのは決まったものが多いと思うので、思い出してみてください。
我が家の場合は学校の話、クイズ番組、野球、天気がメインでしょうか。
それでは、実際にどうすれば良いのか考えていきましょう。
威力抜群のマンガと読書
語彙力に特化した学習漫画がかなり出ています。
子ども①が小学4,5年生の頃から購入し読んでいますが、やはり漫画は最強です。
本を強要すると逃げ回るので、まず最初は学習漫画。
また、コナンを筆頭に漫画も専門的な言葉が多いので役立ちます。
子ども①②は通塾をして国語の問題を解いているので、そこからも語彙力強化をしています。
末っ子の子ども③は、年長の頃からこち亀愛読者なので年齢の割には語彙力が多いと思います。
あと、ゾロリもかなり語彙が豊富なのでおすすめです。
【ゾロリなんて大したことない】と避けていた方、一度目を通してみてください!
幼稚な言葉なんかほぼ出てきません。
長年愛され続けている児童書というのは、やはり支持されるだけのモノがあります。
子ども①から3に至るまで、ゾロリをずっと読み聞かせしていますが思わずうなってしまうことが多々あります。
ゾロリから他の本へと誘導する時はこちらを参考に。
中学受験で新聞購読は鉄板だが効果は?
普段は新聞を取っていなくても、子どもの中学受験対策にこども新聞を取る、という世帯も少なくありません。
時事問題の説明が丁寧ですし、お値段も控えめ。
問題が解ければそれで済む話ではありますが、幅広い知識や教養を得るには新聞はかなり便利なツールです。
なにせ、本を読むより時間がかからない。
切り抜きしてスクラップして保存も出来る。
世界情勢もあーだこーだと話し合う(私が世界史Bを学んでいたこともあり)。
ちなみに我が家の場合は、子ども①の面接対策で夫が切り抜きしておいたコラムや記事が大いに役立ちました。
塾での面接練習と新聞に救われて合格したと思っています。
親が努力して使わない言葉を使う
子どもにとって一番語彙を増やしやすいのは【家庭での会話】です。
親子の会話がどうなのか、親はどういう言葉を使っているのか。
学力格差の問題で度々指摘される【家庭の文化資本】。
文化資本というのは、スポーツ、文学や芸術、音楽などなどの知識や博物館等に行ったことがあるかなどでしょうか。
今なら映画館での鑑賞も入るかもしれません。
例えば、将棋に関して【矢倉は将棋の純文学】という言葉がありますが、純文学や矢倉というものを知らなければ到底理解不可能です。
文化のジャンルで会話をし、普段の生活で使わないような言葉を言って説明する。
それが一番手っ取り早く語彙を増やす方法になります。
親の知識をフル活用する会話を心がける、です。
あとは、市販されている小学生向けの語彙力アップ教材を使うのもアリ。
我が家でも、子ども①②に購入して取り組んだ時期があります。
キャラクターものですと、すみっコぐらしのがあります。
身近なものを取り上げているので、小学1,2年生向きでしょうか。
語彙力は無策では増えない
楽々と情報にアクセスできる便利な時代になっています。
語彙を増やすにも自分から視野を広げる行動が必要になっています。
子どもの場合は行動範囲が狭いので家庭での経験値や親子の会話がポイントになってきます。
語彙力はいざという時、ここぞという時に役立ちます。
日々の生活では気づきにくい分、地道な積み重ねが大切です。
面倒なことかもしれませんが、親の語彙力のアップデートと共に子どもの語彙力も強化していきましょう!