先取り学習や幼児教育をしても学力が伸び悩む親子の特徴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

先取り学習や幼児教育をしても学力が伸び悩む親子の特徴

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今回は【先取り学習や幼児教育をしても学力が伸び悩む親子の特徴】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

今も昔も子どもの教育に熱がこもる、いわゆる教育ママはいます。

一昔前はママに限定されがちでしたが、今は教育パパの存在も目立ってきています。

ところで、教育に熱心な家庭で先取り学習や幼児教育に力を入れていても、思ったように学力が伸びない、小学校低学年の頃は良かったけれど、中学年や高学年になるにつれて後伸びタイプの子に追い抜かれてしまう子もいます。

【思っていたのと違う】と悩む親子には、いくつか共通する特徴があります。

どうしても、【他の子よりも良い成績を取る】【スラスラと何でもできる子】を期待し、親の焦りがプレッシャーになり、悪い方に出てしまうことがあります。

「早く進ませたい」「抜きん出てほしい」という親の期待が強すぎると、子どもはプレッシャーを感じ、学ぶことが楽しくなくなります。

結果的に学習に対する主体性や好奇心が失われてしまい、伸び悩む原因になります。

学力が思うように伸びない親子が悪い方向に進んでしまうことがあるのは、焦りや期待が過剰になることで、学びの本質を見失いやすいからです。

親が「これだけやっているのに成果が出ない」と感じると、子どもに対して否定的な言葉や態度が増え、子どもの自己肯定感が低下します。

 

塾でも、【これだけお金をかけているのだから結果が出るのは当たり前】とクレームを言う親はいますが、かけた情熱や費用を成果として求めすぎると、悪い方に流れていくことが多いです。

結果を求め過ぎると、子ども的には【怒られないため】【親に認められるため】になり、自分のためではなく、勉強することが親のためという動機になり、やる気が失われていきます。

とはいえ、全く先取り学習をせずにリアルタイムで勉強することオンリーで小学校6年間、中学校3年間を過ごして高校受験に挑む、とくに進学校を目指すというのは現実的ではないです。

先取り学習などをしていても、それが失敗にならないためには、【こういうことに気をつけよう】というポイントをあらかじめ知っておくことが大切です。

そこで今回は、先取り学習や幼児教育をしても学力が伸び悩む親子の特徴をご紹介していきます。

 

やらせる学習になっている

まず、先取り学習や幼児教育をしているにもかかわらず学力が伸び悩む親子は、親主導で勉強を進め、【やらせる学習】になっていると、子ども自身が学ぶ意味や目的を理解していない場合、学習が受け身になり、表面的な知識の定着にとどまりがちです。

自分から学びたいという姿勢がなければ、先取りしても思考力や応用力が育ちません。

【子どもに一方的に勉強をやらせる】という学習方法が問題となるのは、子どもの自主性や思考力、学習意欲といった本質的な学びの力”が育たないからです。

一方的な学習とは、たとえば【このドリルをやりなさい】【今週はこの範囲を覚えなさい】と、親が主導して子どもに学習を課すスタイルです。

確かに短期的には問題が解けるようになり、成果も見えやすいかもしれません。

しかし、子ども自身が【なぜ学ぶのか】【どうしてこの教材に取り組まないといけないのか】【なぜ、こういう答えになるのか】を考える機会が少ないため、知識が表面的になりがちで、応用力や自分で考える力が育ちにくくなります。

つまり、知識は入っていても使えない学力にとどまってしまうのです。

 

また、こうした一方的な学びでは、子どもが【やらされている感覚】を持ちやすく、自我が芽生えてくる小学校中学年、高学年になると勉強自体が義務や苦痛に感じられるようになります。

本来、幼児期や低学年の学びは【好奇心】や【できた喜び】によって深まるものです。

ところが親の期待や焦りから先取り学習を進めすぎると、子どもは【間違えてはいけない】【言われたことをやるだけ】という受け身の姿勢になり、学習そのものに対する前向きな気持ちを失いやすくなります。

さらに、【やらせる学び】が長く続くと、子どもは自分で学習の計画を立てたり、わからないところを自ら調べたりといった、成長してから子どもが自分に合った勉強ができるようになる【自立した学びのスタイル】が身につきません。

これは中学校、高校受験、そして高校進学につれて大きな差となって表れます。

なぜなら、学年が上がるごとに求められるのは【自分で考え、判断し、行動する力】だからです。

子どもが受け身のままでは限界が早く訪れてしまいます。

親も、【先取り=有利】と思い込んでしまうと、子どもが学びを楽しめていないことに気づきにくくなります。

結果として、子どもに合わない学習内容や方法を押しつけてしまい、親子関係にも摩擦が生じることがあります。

勉強が原因で親子の信頼が揺らげば、子どもはさらに学びにネガティブな印象を持つようになり、悪循環に陥ることさえあります。

教育に関心があり、尚且つ幼児期や小学生のうちに学力を伸ばすためには、【やらせる】の一辺倒になるのではなく、【一緒に考える】【子どもが興味を持つように導く】といった、子ども主体の学びの姿勢が不可欠です。

学びの主導権を子ども自身が持つことで、理解も深まり、学ぶことそのものが自信と喜びにつながっていき、それが将来の安定した学力の基礎となります。

 

「できる=理解している」と誤解している

さて、先取り学習や幼児教育を熱心に行っているにもかかわらず、学力が思うように伸びない親子には共通する問題点があります。そのひとつが、「できる=理解している」と誤解してしまっていることです。

先取り学習では、答えを覚えてしまっただけで子どもは【理解できた】と誤解するケースがよくあります。

本質的な理解を飛ばしているため、学年が上がると応用力や記述力が育たず、急に点数が取れなくなるという現象が起きます。

親も【次へ次へ】と進むことに重点を置きすぎると、復習や定着の時間が足りなくなることがあります。

これは、一見すると学力を鍛えているように見えても、一つ一つの単元を【本当に理解している】と錯覚してしまうことに起因しますが、この認識のズレが学力の伸び悩みに直結する大きな要因となります。

先に進むだけでなく、学んだことを繰り返し使いこなせるようにすることが、学力を伸ばすカギです。

 

たとえば、計算ドリルを何ページもこなしてスラスラ正解を出していると、親は【この子は算数が得意】と思いがちです。

しかし、実際には機械的にパターンを覚えているだけで、なぜそうなるのか、なぜその手順を踏むのかを理解していない場合があります。

つまり、【解き方を知っている】ことと【意味を理解して使える】ことはまったく別物なのです。

理解が浅いまま先に進むと、応用問題やひねった問いに対応できず、【急に躓いた】【理解していたはずなのにできない】という事態に直面します。

私も塾で仕事をしている時に、とにかく先取り学習を優先する教育熱心な家庭の子に出会ったことがあります。

先取り学習によって表面的にはできているように見えても、理解が不十分なまま進んでしまえば、後で深い理解や応用が求められる場面で躓きやすくなります。

親子ともに成果を急ぎすぎると、【できない自分】を否定してしまい、遅かれ早かれ子どもは学習意欲そのものが失われることもあります。

やはり、先取りよりも、子どもが学ぶことを楽しいと感じる土台作りが何より大切です。

 

また、幼児教育の中でも、暗記型の教材を多用して【知識を早く詰め込む】ことを重視するケースがありますが、これは一時的な知識の定着にはつながっても、学年が上がってからは子どもが自分の言葉で説明したり、他の場面に知識を応用したりする力が求められるようになってから苦戦するようになります。

そのため、学習の本質である【思考力】【判断力】【表現力】が育っていない状態に陥りやすいのです。

このような誤解は、親が【早くできること】【正確にこなすこと】ばかりを追い求めると、ますます強まっていきます。

他の子より早く九九を覚えた、難しい漢字が書けたといった目に見える成果にばかり注目してしまうと、【もっと先のことを学ぶ】と焦ってしまい、子どもの理解の深さを確認する余裕がなくなります。

結果として、しっかりと学んだことを理解したのかという土台を確認しないことになり、実は基礎学力に甘さがあるまま上のレベルへと進んでしまい、後から伸び悩みや学習のブレーキがかかってしまうのです。

 

本当の学力を伸ばすためには、【できた】ということを評価するだけでなく、【どう考えた?】【なぜそう思った?】といった問いかけを通して、子どもの理解の深さを確認する姿勢が求められます。

また、間違えたときにも【どこで勘違いしたの?】【途中まではどう考えたの?】と一緒に考えることで、子どもは自分の思考を言語化し、真の理解へと近づいていきます。

学力とは単なる【早さ】や【正解数】ではなく、【深さ】や【定着度】、そして【応用力】によって育まれるものです。

【できる=理解している】と安易に結びつけず、子どもの思考の過程に目を向けることこそが、本当の意味での学びを支え、将来的に安定した学力を築く鍵となるので、気をつけてください。

 

「思考のトレーニング」が不足している

ところで、真の学力を鍛えるには【思考のトレーニング】をするという視点を持つことは欠かせません。

先取り学習や幼児教育を熱心に行っているにもかかわらず、学力が思うように伸び悩む親子には、「思考のトレーニング」が不足しているという共通の問題があります。

これは、知識の量や学習の進度に意識が向きすぎてしまい、子どもが自分の頭で考える経験が十分に積めていない状態を指します。

とくに幼児期や小学校低学年では、【覚えること】と同じくらい【考えること】も大切です。

たとえば、計算や漢字を早く覚えることは確かに目に見えて達成感もあり、親としても成果を実感しやすいですが、そればかり追い求めると【なぜこうなるのか?】【どうしてこの答えになるのか?】を自分の言葉で説明しようとする力、つまり思考力が十分育たなくなる恐れがあります。

先取りや詰め込み型の教育に偏ると、子どもは【教えられた通りにやる】【間違えずに素早く終わらせる】ことが目的になってしまい、自分で考える過程を省くようになります。

これでは、難問や応用問題に出会ったときに対応できなくなり、学力の伸び悩みに直結します。

 

思考力を育てると聞くと難しいように受け止める方も多いですが、日常の中での【これはどういうことか?】【こうなったらどうなる?】と問いかけたり、自分の考えを話したりする経験そのものが、思考力を育てる土壌になります。

幼児期であれば、お話の内容を振り返って感想を言う、絵本の続きを考える、おもちゃを使って試行錯誤する 、という活動も立派な思考トレーニングです。

しかし、【できること】を重視しすぎると、こうした自由な発想やじっくり考える時間が減り、正解や効率ばかりを追い求める学び方になってしまいます。

その結果、学年が上がって学習内容が複雑化したとき、【教わったこと以外に対応できない】【考えることが苦手】といった壁にぶつかります。

これはまさに、思考のトレーニングが不足していたことの表れです。

とにかく思考力を育てるには、時間と忍耐が必要です。

すぐに正解を求めず、遠回りに見えても【子どもが自分で考えてたどり着く】という経験を大切にしてください。

そして、親も一緒に考えたり、子どもの疑問を受け止めたりする関わりが、地に足のついた学力を育てる上で欠かせません。

学力の伸びしろは、知識ではなく【思考の力】の中に存在します。

 

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