子どもの思考力が育たないデメリット | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

子どもの思考力が育たないデメリット

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今回は【子どもの思考力が育たないデメリット】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

2020年度に小学校で学習指導要領が改定となり、翌年には中学校でも新しい学習指導要領の学びがスタートしました。

我が家の子ども①②はちょうど小学生の時にその境目の時期を過ごし、子ども③は入学した当初から新しい学習指導要領での教育を受けています。

新旧の違いをザクっと言うと【考えさせる学びになっている】ということです。

割り算の仕組みなども、グループディスカッション、文字で説明するということが増えています。

パターンとして覚えるのではなく、仕組みを理解するまでの過程をものすごく重視している印象があります。

算数のグラフや表の単元、社会や理科でも資料を使った問題が増え、こうした類の問題に苦戦する子が小学校4年生以降に続出しています。

考えさせる学びというのは、子どもの未来を考えるとプラスになることではありますが、全ての子どもがそれを十分に理解できるとは限りません。

思考力が十分に育たないまま勉強を進めると、新しく学ぶ内容を理解する中でも、様々なデメリットが生じます。

 

できることなら、家庭で思考力を鍛える取り組みをしていきたいところですが、うまくいかないこともあります。

親がしがちで、気をつけてほしいことが【すぐ答えを教えてしまう】ということです。

子どもが困っていると、つい先回りして答えを与えてしまったり、【分からない】と言ってうるさいから、つい答えを教えてしまったりする方は少なくありません。

これでは子どもは自分で考える力が育ちません。

ただ、親の方は子どもが小さい頃は【思考力が育たないことのデメリット】にあまり意識を向けずに家庭学習を進めてしまうこともあります。

そこで今回は、早めに知っておきたい子どもの思考力が育たないデメリットをご紹介していきます。

 

学年が上がるほど成績が伸びにくくなる

まず、子どもの思考力が十分に育っていないと、学年が上がるにつれて成績が伸びにくくなります。

低学年の学習では、読み書きや計算などの【勉強の土台】が中心となり、暗記や反復練習でもある程度の成果が出やすい傾向にあります。

そのため、思考力がまだ十分に育っていなくても、親のサポート、家庭でのサポートがあれば、一定の点数を取ることができます。

しかし、学年が上がるにつれて学習内容は難化、複雑化します。

当然ながら単純な暗記では解けない問題が増えていきます。

算数では図形や文章題、桁数の増えた計算、がい数、分数や小数、割合や速さなど、複数の情報を整理し、論理的に考えて答えを導く力が求められます。

国語でも、文章の要点をつかんだり、筆者の意図を読み取ったりする読解力が必要になります。

理科と社会も小学校のテストや高校入試でも資料を読み解く問題が増えています。

こういった問題を解くためには、【なぜそうなるのか】【どう考えればよいか】といった深い思考が不可欠です。

 

思考力が育っていない子どもは、こうした複雑な問題に直面したとき、表面的に問題を解こうとしてつまずくことが多くなります。

塾でも小学校3年生頃までは大きな挫折もなく問題を解いていた子が、小学4年生、5年生に内容になると躓き、問題を解くのを嫌がるということはよくありました。

たとえば、算数の文章題の中の数字だけを拾って適当に計算してしまい、問われていることを理解せずに間違えてしまうなどです。

こうした状況が続くと、【頑張っているのに成績が上がらない】という状況になり、勉強への自信を失ってしまうこともあります。

 

さらに、学年が上がれば上がるほど、学習のスピードも速くなり、1つの単元をじっくり時間をかけて理解することが難しくなっていきます。

思考力が育っていないと、新しい知識と過去の学びをつなげて理解する力が弱くなるため、授業についていくのが難しくなってしまいます。

わからないことが雪だるま式に増え、ますます成績が伸び悩むという悪循環に陥ります。

 

子どもの思考力が育っていないと、単に【勉強が苦手になる】というだけでなく、学びに対する意欲や自信を失う大きな原因となります。

ですから、小学生のうちから「自分の頭で考える経験」を積み重ねていき、将来の学力の土台を作るという意識を持ち、思考力を育てることに力を注いでください。

 

表面的な理解にとどまりやすい

さて、子どもの思考力が十分に育っていないというのは親として気になるものですが、成長してからハッキリするので、【しまった、手遅れかも】と感じてしまう方も少なくありません。

思考力は同じような問題を解いて、パターン認識が身につくというスキルではなく、力を身につけるのに時間がかかります。

ですから、小学校高学年や中学生になって、思考力を問う問題で【答えもかけない】という状態になっていて、親が気がついて慌てて何とかしようにも、子どもも反抗期、思春期に突入していて親誘導型の克服が不可能に近く、改善すらできないまま高校受験に立ち向かうことになるという笑えない状況にもなってしまいます。

そもそも、思考力が育っていないと、学習内容に対して表面的な理解にとどまりやすくなります。

これは知識をただ【覚える】ことと、【意味を理解して使いこなす】ことの間には大きな違いがあるからです。

思考力が育っていない場合、子どもは言われたことや教科書に書かれていることをそのまま暗記することに頼りがちです。

こういう勉強法に終始してしまうと学習内容を深く理解することができず、問題に少しでも変化があると対応できなくなってしまうのです。

たとえば、算数で【わり算のやり方】を暗記していても、文章題や応用問題で躓いてしまいます。

【答えを出す方法】は知っていても、【なぜその方法を使うのか】が分かっていない状態といえます。

つまり、問題をパッと見て【考えずに解いている】ため、問題の意味を読み取る力が育たず、学習内容が断片的な知識の集まりになってしまいます。

 

そして、国語でも同じことが起こります。

文章を読んで答える問題で、思考力が育っていない子どもは、設問の意味がよく分からず本文から答えらしき部分を探し当てられない傾向があります。

文章の流れや作者の意図を読み取ることができなければ、適切な答えにたどり着けないので、【国語は嫌い】という気持ちが強まってしまい、どの教科にも共通する【読んで理解する】にたどり着けなくなります。

思考力が十分ではない場合、【知識を自分の言葉で説明する】【本質をとらえる】といった部分が弱くなり全教科に影響していきます。

我が家の子ども③の学校の様子を見聞きしていても、概ね小学校5年生で学校のテストでクラス内を分断するくらい点数差の開きが出来上がり、余程のことがない限りその差を埋めるということは難しくなっています。

理解の浅さが学習全体の躓きにつながり、学年が上がるにつれて【わからない】が増えてしまいます。

だからこそ、小学生のうちから思考力を育て、学年が上がってからの深い学びへの対応力を鍛えていきましょう。

 

テストや受験で差がつく

ところで、最近の学校のテスト、入試では【考える力】【読解力」【記述力】を重視する傾向が強まっており、単に暗記するだけでは高得点を取れない問題が増えています。

思考力が弱いと、これらの問題に対応できず、受験などで不利になることがあります。

表面的な理解やパターン化された解き方では、応用力を問われる問題に対応できず、結果として点数に結びつかないという流れに陥ります。

例えば、算数のテストでも学年が上がれば、ただ計算ができるだけでは高得点は取れません。

高学年や中学受験レベルになると、複数の条件が絡んだ文章題や、図形、日常生活を題材にした実践的な問題が増えてきます。

これらの問題では、状況を読み取り、必要な情報を整理し、どのような式を立てるべきかを自分で判断する力が求められます。

思考力が育っていない子どもは、こうしたプロセスを苦手とし、途中で手が止まってしまうことが多いです。

 

国語においても、思考力の差ははっきり表れます。

文章の読解では、登場人物の気持ちや作者の主張を読み取り、それに基づいて理由を説明したり、要点をまとめたりする力が必要です。

問題の意図を理解し、自分の言葉で説明する記述問題では、とくに思考力の有無が点数に直結します。

しかも、文章量もボリューミーになっているので、その中でいかに早く正しい答えを導き出すかということも忘れてはいけません。

読解力と思考力のない子にとっては、学校のテストや入試問題に苦戦する未来が待ち受けていると言ってもいいでしょう。

また、社会や理科の問題でも、最近では単なる知識だけではなく、複数の資料を絡めて【なぜそうなるのか】【その結果どうなるか】といった因果関係を説明する力が問われます。

こうした問題では、学んだ知識を整理し、数値などを基に自分の中で筋道を立てて考える必要があります。

思考力が育っていない子どもは、知識を持っていてもそれを活用できず、解答に結びつけることが難しくなります。

 

受験においては、特に【差がつく問題】で思考力が問われます。

誰もが解ける基本問題では差はつきませんが、応用力を必要とする問題で点を取れるかどうかが、合否を分けます。

思考力を育てている子は、初見の問題にも柔軟に対応し、自分で考えて答えを導くことができます。

思考力が育っていないと、知識があっても得点に結びつかない【もったいない】状態に陥ります。

日頃から【なぜそうなるのか】【どう考えるべきか】と自分の頭で考える習慣を身につけることが、テストや受験で差をつける大きな鍵となるので、家庭でも子どもの思考力を育てることに力を入れてみてください。

 

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