今回は【子どもの学力 学習計画を立てるのが最強な理由】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもの家庭教育を進めていくときに、一番最初に手に取るのが毎日1ページずつ勉強するドリル系の教材だと思います。
毎日勉強したらドリルに付属しているシールを貼って『今日も勉強した』という達成感を味わう仕組みになっています。
そうしたドリルの多くは『30日間』で1冊が終わるようになっていて、1ヶ月の学習計画を親がアレコレ考えなくても済む作りになっています。
小学校の教材だけでなく中学生向けの教材にも『30日間で終わらせる』というものがあり、とても便利です。
しかし、中学受験をするから塾通いを始めた子や、学区の中学に進むけれど先を見越して小学生から塾に通う子、そして中学生になってくると『学習計画を立てて勉強する』ということがもの凄く大切になってきます。
多くの子どもにとって手帳に自分のスケジュールを書くというのは無縁で、大人がやるものだと思っています。
しかしスケジュール管理の大切さは社会人だけの話ではありません。
おそらく、親の方も学生時代に『次の模試は偏差値○○まで行きたいな』『この問題が苦手だから少し時間を割いてやろう』と考えながら勉強していたはずです。
また、中学生になると日々の生活を数行に書いて先生に提出するというまるで交換日記のような『生活ノート』から、学習計画を考えるきっかけになる子もいます。
この生活ノートは、学校によって名称が異なりますが、子どもが中学生であればノートに定期テストに向けた学習計画などを書いておくと、子どもの方も先生に宣言した手前、行動に移していかないといけませんし、先生への印象も良くなるというメリットがあるので是非取り組んでみてください。
さて、塾で仕事をしている時に多くの中学生と接しましたが、部活と日々の勉強を両立する場合『1週間でどの教科をどの位勉強するか』とちゃんと考えている子は学力が高い子が多く、行き当たりばったりで考えている子は学業不振な子が多かったです。
小学生でも『冬までにこの辺りの単元まで終わらせたい』と自分で考えている子は、かなり賢い子でした。
自分の子育てでも、子ども達の成績が少し上昇傾向になってくる前後のことを思い出すと『学習計画をしっかり立てて毎日勉強していた』ということに気がつきました。
とにかく、学習計画を考えるということは子どもにとってプラスになることは間違いありません。
そこで今回は、学習計画を立てるのが最強な理由をご紹介していきます。
1.時間の流れを感じられる
まず、学習計画を考える時に『次のテストはいつか』『どの位の点数を取りたいか』というのを考えると思います。
そして、手帳にテストの予定を書いて、目標を踏まえて今からやれることを考えて、一週間単位の目標、毎日どのような勉強をしていくかを記していきます。
そうすると、小学生でも中学生でも時の流れを感じてしまいます。
これは私自身が小学生時代に経験していることですし、塾で出会った学業不振の子の特徴でもあるのですが『ずっと子ども時代が続く』と本気で信じている子がいます。
そこまでではないにしろ、時の流れに対してのんびり構えていたり、時間が過ぎ去っていくことへの焦りや現状を改善しないとという思いがないという特徴があります。
ご存じの通り、時間は刻々と過ぎていきます。
時間は無限ではありません。
自由気ままな子ども時代はやがて終わりを告げ、大人への道を歩んでいくことになります。
学習計画を考えると、どうしても『今は5月だけどテストがあるのが6月上旬で、下旬には夏期講習会に向けたクラス分けテストがある』と未来を感じるようになります。
ダラダラと過ごしてしまう子は時が流れていても『今』しか感じられないのです。
そういう子にならないよう、親としては学習計画を考えさせて時間にルーズな子にならないよう育てていくようにしてください。
計画を立てられないと受験勉強をする際も非効率的になりがちで、成績を上げようとしても思うように上がりません。
また、一日のスケジュールを事前に考えておくと『今暇だから』とスマホ利用やゲームをするのを防ぐことにもつながります。
ガッツリスケジュールを入れて勉強させるというのは教育虐待になりますが、しっかり学習計画を考えると子どもの負担なく、そしてダラダラ過ごすのを避けられるようになります。
スケジュールを書き込むのは手帳でも良いですし、インターネット上にある無料のスケジュール表を印刷して書き込んでください。
2.自分の理想と現実が分かる
スケジュールを考える際、子どもは自分の苦手な科目や単元を記したり、次のテストの目標点や偏差値を書き込んだりします。
そうすると自分の今の学力と理想とする学力にどのくらいの差があるかどうか、嫌になるくらい分かります。
これは塾で経験したことですが、学力が低迷している子ほど自分の置かれている現状を正確に把握しようとしない子が多かったです。
例えば、地方の自治体模試で偏差値50未満なのに医学部を目指している子がいたとします。
地方で医学部のある大学に進むのであれば、ほぼ間違いなくトップ高校に進学する必要があります。
国公立大学の医学部を目指すのであればトップ高校で上位にいないと無理です。
慶応や東京慈恵会医大、日本医科大学などの私立大学の医学部御三家や、難易度が上がっている順天堂大学を除いても、それなりの学力がなければ医学部には入れません。
それでは『偏差値50未満からどうやってトップ高校に入るまでに学力を伸ばすか』と聞いても、『本気出せば間に合う』の一言で逃げてしまい、自分の現状と向き合えません。
そういう子はいつまでたっても、成績は伸びないので、本当に成績を伸ばしていきたいと思っているのであれば『自分の理想と現実を受け止められる』ということは勉強を頑張る上では避けられないことです。
これは大人でも理想と現実の狭間に揺れて落ち込むことがあります。
理想とする体重になるには、毎日運動をして健康的な食事を心がけてということは分かっているけれど甘えが出て『そのうちやるし』と努力の先延ばしをしてしまう人は少なくないです。
ただ、理想とする結果を自分のものにするには目標を掲げて期限を決めて,、どのようなことをすべきなのか具体的に考えて、そして行動に移していくことが大切です。
3.目標を考えて乗り越えようとする意志が芽生える
小学生の頃は学習計画を考えると言っても、やることは多くはありませんし、塾に通っていなければ苦手単元の克服がメインになると思います。
そういう時は、プレッシャーにならない程度で、漢字テスト100点やカラーテストで連続で100点を取れるか、95点以上を取れるかどうかという自分への挑戦をしてみたり明確な目標を掲げていくと、『よし、頑張るぞ』という気持ちで学校の授業も受けて、家庭学習にも力が入るようになります。
こうした気持ちの有無は高学年、中学生になると個人差が広がっていきます。
そして、その気持ちはそのまま学力差に直結していきます。
受験勉強でも『志望校合格まであと偏差値2つ上げるために頑張るぞ』という子がいれば、『今の学力で入れる学校を受ければいいや』と考えている子もいます。
目的意識をしっかり持っている子ほどチャレンジ精神が強く、自分の人生をしっかりとした足取りで歩んでいくことができます。
何度かYouTubeなどで触れていますが子どものやる気というのは親など周囲がガヤガヤ騒いでも、本人がやる気が出なければどうにもなりません。
勉強に対する意欲は本人次第という難しさがあります。
ただ、学力を上げるには不可欠の『意欲』を引き出すことは親が色々とやって成功することもあります。
学習計画を考えることは、その一環でもあります。
『まだ早いのでは?』と思っても、小学校低学年や中学年でも学習計画を立てる習慣を作っていくようにしてください。
子どもが勉強は他人事ではなく自分事と思い、テストの結果や学んでいる単元の理解度を客観的に把握できるようになります。
まとめ
手帳に自分の予定を書き込むというのは大人、または就活をしている学生さんくらいになってからというイメージがありますが、子どもの学力を向上させる上でも効果が期待できます。
最初の頃はガッツリ学習計画を立てる必要はありませんが、子ども自身の目標や『苦手と感じていて復習したい単元』を考えて、一週間の家庭学習の中で苦手克服に費やす時間を考えることで『勉強は親から言われてやること』から『自分が率先して考えて取り組むこと』へと変化していきます。
学習計画を立てる際は、親の願望をそのまま受け入れさせるようなことはせず、子どもの考えを反映するようにしましょう。