今回は【子どもの学力 成績優秀層でも伸び悩む子の特徴】と題し、お話していきます。
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学力グループの中でもトップに君臨するのが上位層です。
これは地方の小学校や中学校でも都会の小学校、公立中学そして受験をして入った中学校でも学力グループが存在し、トップにいるのが学力上位層になります。
公立中学であれば、都会や地方問わず進学校に進む子が属するグループです。
ただ、周囲からは学力上位層という目で見られることも多いですが、実はその学力グループの中でも最上位、上位、真ん中、やや下に区別されます。
中学校のレベルにもよりますが、例えば学校の学力グループでは、トップ高校は最上位と上位が、2番手には真ん中、3番手はそれよりやや下の子が受験するという流れになります。
最初から2番手校、3番手校が本命校であれば問題はないのですが、学力的には2番手や3番手を受ける子と同じくらいだけれど本当はトップ高校を受けたいと思っている子も中にはいます。
基礎学力などはしっかりしているけれど、最上位層や上位層に比べると何かがほんの少し足りないという子です。
子ども本人も【どうしたら伸びるのか】と考えていますし、親としても子どものサポートをしていきたいけれど子どもの学力は親が代わりにテストを受けることも出来ないので見守るしかないという歯がゆさがあります。
また、上位層の中でさらに成績を上げるというのは思う以上に大変です。
なぜなら、今の成績をキープしながら、さらに学習量を増やして努力することが必要だからです。
最上位層や上位層は学校の中でも一番勉強しているグループになるので、ずっと先頭を走れるだけの学力の体力があります。
その体力を身につけるというのは、短期間では無理です。
長期的な計画を立てて近づいていくということも必要です。
トップ層を狙うとなると、それなりの覚悟を持って勉強していくことになるわけですが、ちゃんと勉強しているのに、他の上位層の子と比べると伸び悩むには理由があります。
問題があれば、それを誘発している原因や理由があります。
その理由を理解していないと【なぜ我が子は伸び悩んでいるのか】が見えてこないことがあります。
遠回りせずにトップを目指すということをしていくには、下手にアレコレ動き回るよりも【こういう課題があるから解決しよう】と、問題を解消してから実践していくのをおすすめします。
それでは早速、成績上位層に入るけれどどうしてもそれより上の層にいけない子の特徴をご紹介してきます。
1.勉強の意義を見いだせない
成績がいいけれど、どうも突き抜けられないタイプの子の中には『親がレールを敷いて、誘導されてここまで来た』というパターンの子もいます。
つまり、教育熱の高い親が子どもの家庭教育などを全面的にサポートし、子どもも素直にそれに乗っかってきて、上手くいき、今日まで来たということです。
親がリードをして学力上位層になるということも案外凄いことです。
大抵は、あるタイミングで子どもが勉強を嫌がったり、やはり何かしらの教科や単元で躓いてとんとん拍子に学力を鍛えることが出来ないという方が多いからです。
しかし、親が誘導して学力グループの上位層には属しているけれど、他の子と違い小さい頃から親が勉強しなさいと言ってきて素直に従ってきた分、『自分から勉強する気持ち』が十分育っていない、または弱いことがあります。
小学校高学年から中学へと進むと勉強の内容も難しくなり、中学では部活と勉強の両立に苦戦する子も続出するなど、自分でスケジュール管理する能力や目的意識を持って計画的に勉強する力が重要になります。
そして、その先には高校受験が待ち受けているので親の敷いたレールに乗って学力を鍛えてきた子にとっては自分の強い意思で【この高校に入りたい】【将来こういう道に進みたいから○○高校合格を目指す】と勉強している子に気持ちが負けてしまいます。
そつなく勉強しているけれど、『自分はなんのために勉強しているのか』という動機の根本的な部分が揺らいでいると、どうしても最上位層にたどり着くのが難しくなります。
自分の子どもが、しっかり勉強しているけれどどうしても成績的にトップ高校にまで少し足りないという時は、子どもの気持ちを確認したりこれまでの家庭教育のあり方などを振り返ってみてください。
2.今の成績に満足している
親としてはトップ高校を受験して、合格を勝ち取って欲しいと願っていても子どもが今の成績に満足していると、それ以上学力を上げようという気持ちがあまりなく最上位グループの仲間に入ることはできません。
学力上位層のなかでもさらに細かいグループが存在していますが、最上位層は生まれ持った暗記力や集中力が優れている子も多いものの、日々努力をしている子ばかりです。
まさに、自分の素質に頼りっきりにならず、他の子を圧倒するような努力をしてトップ・オブ・トップとして君臨しています。
これは運動、アスリートの世界でも同じことが言えて、素質以上に努力をし続けられるかどうかが大切です。
こうした最上位層、またはその次の上位層の仲間に入るにはそれ以上に勉強していないと、学力レベルが追いつきません。
子どもがそこまで勉強するつもりはないと思えば、ガッツリ勉強することはないでしょう。
この親の思惑と子どもの考えが一致しないというのはすごく難しい問題で、これは子どもの【自分は今の成績に満足している】を無理に変えていこうとすると間違いなく親子喧嘩になります。
それでは、塾の先生に説得をお願いしたらどうなるのでしょうか。
塾の先生も親からの要望を受けて、【志望校はどこにする】【将来の夢は考えているの】と志望校と将来の夢がリンクしている高校を探す、話し合いをするといったアプローチをします。
ただ、その高校が生徒の現段階の成績で問題なさそうなら、積極的に志望校をトップ高校に変更させる言動をするのは不自然です。
親の願望は【学力最上位層が次のグループに属してトップ高校を目指す】でも、子どもの方が同じ気持ちでなければどうにもならないことがあります。
ただ、今の成績に満足しているとガッツリ勉強してワンランク上の学校を目指す層と、上位の中でも最終的にトップ高校から2番手、2番手から3番手校に受験校を変更する子もいます。
流動的な中で『自分はこの成績だから大丈夫』と満足しているのは危険です。
下からの追い上げと上の子も流れてくる可能性を話して、慢心せずに勉強に励むことの大切さを伝えてください。
3.勉強のオフデーが多い
学力上位グループにいる子はコツコツ勉強している子ばかりですが、最上位層や上位層に比べると『頑張ったから今日はちょっと休む』と自分にほんの少しだけ甘い瞬間があります。
自分に甘いと楽な方に流されてしまい、軌道修正してコツコツ勉強する気力が少しずつ低下してしまう恐れがあります。
たとえば、『英単語を覚えないといけないけれど昨日はたくさんやったから今日は休む』というものです。
最上位層や上位層は自分を律して『今日覚えたい英単語はこのくらい』とルーティン化して勉強しています。
もはや日常に溶け込んでいるので、『やるのが当たり前』といった感じなのですが、今一つ学力が伸びきれない、伸び悩んでいる子は学習量がほんの少しだけ足りていないこともあります。
ずっと勉強を続けるというのはシンドく、最上位層の人でもメリハリをつけています。
しかし、休むことが増えていくとどうしても全体的な学習量が減っていってしまうので、『メリハリつけて勉強している』と言ってはいるけれど、動画視聴やゲームをしている時間、または友達とメッセージのやり取りをしているのが多くなっている時は、ちょっと家族会議のようなものをしても良いと思います。
もちろん、『もっと勉強しなさい』とか『根性が足りない』と子どもをつるし上げるような話し合いはダメです。
『現状はこうだけれど、このままだと成績をキープするのも難しくなる』という話から始まり、メリハリつけることの大切さは理解できるけれど、オフデーが増えるのはいかがなものか、と親の気持ちや改善策を考えて、子どもが納得するような打開策を見つけることが理想的です。
なぜ、勉強する量を日々加減しているのか聞いてみると、子どもの勉強に対する本音や、親に対する気持ちなどを口にすることもあります。
親にとってはキツイ言葉を投げかけられるかもしれませんが、子どもの気持ちを知らなければどんなことも問題解決には至らないので、学習などに関して気になることがあれば親が決めるのではなく親子で話し合って解決するよう心がけてください。
まとめ
周りから見ると学力グループの上位に属している子でも、実はその中では下の方という子は少なくないです。
優秀だけれど親としては少し物足りなさを感じてしまうのが、この辺りの学力層の子達です。
勉強はちゃんとやっているけれど、同じグループでも最上位層、または上位層と差が出ているのは何かしらの原因が隠れています。
親がずっと誘導してきて、それが成功したけれど子どもが目的意識を持っていなかったり、本人が今の成績で満足していないか、メリハリのつけ方が偏りがちなのか様子を見てください。
そして、コミュニケーションを取って『本当のところ、いまの成績はどう思うの』と本音を聞き出して改善できるところは変えていくようにしましょう。