今回は【中学受験を見送った家庭:高校受験経由で大学受験で結果を残すためのロードマップ】と題し、お話していきます。
YouTube版
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
【中学受験をしないと、将来の大学受験で不利になるのではないか】
周囲で中学受験をする家庭が増えると、そんな不安を感じることがあります。
しかし、中学受験を見送ることは、決して大学受験を諦める選択ではありません。
むしろ、地域の公立中学から高校受験を経て、その先の大学受験を目指すルートには、独自の強みがあります。
もちろん、どの進路を選んでも自動的に学力が伸びるわけではありません。
重要なのは、小学生、中学生、高校生という各段階で、その時期に必要な力を積み上げることです。
小学生のうちは、難しい問題を大量に解くより、読解力や算数の概念理解、英語の基礎など、後から伸ばしにくい土台を整える。
中学生になったら、高校受験だけをゴールにせず、内申点を確保しながら英語・数学の理解を深める。
そして高校では、入学時点から大学受験を見据え、全国の受験生と競える学力へ段階的に引き上げていく。
この流れができれば、高校受験は大学受験への通過点になります。
大切なのは、【中学受験をしなかったから遅れている】と考えることではありません。
自分のペースで基礎を固め、学年が上がるにつれて自走できる学習者へ成長していくことです。
そこで今回は、高校受験ルートを選んだ家庭が、小学生から高校生までに何を準備すれば大学受験で結果につなげられるのか、そのロードマップを整理します。
【小学生期】中学進学までに仕込むべき【土台づくり】
まず、高校受験を経由して大学受験を目指すなら、小学生の時期に大切なのは【高校受験の問題を先取りすること】ではありません。
中学校に入ってから学力を伸ばし続けるための土台を作ることです。
とくに重要なのが、国語の読解力、算数の概念理解、そして英語の基礎です。
中学校では、教科書の内容を覚えるだけでなく、文章を読んで考えたり、数学の問題を式に変換したり、英語のルールを理解したりする場面が増えます。
小学校でこの土台が弱いままだと、中学校で新しい内容を学ぶたびに、過去の理解不足が足を引っ張ることがあります。
一方、小学生のうちは、まだ学習時間にある程度の余白があります。
この時期を利用して、読書や会話、算数の復習、英語の音読などを生活の中に取り入れておけば、中学校に入ったときのスタートが変わります。
目指したいのは、知識を大量に詰め込んだ子ではありません。
【分からないことを考えられる子】【自分の言葉で説明できる子】【必要なことを自分で学べる子】です。
高校受験、そして大学受験まで考えるなら、小学生期はそのための基礎工事の時期と考えましょう。
ここでは、小学生時代に中学進学を見据えて作るべき土台作りについて考えていきます。
①読解力と言語化能力を家庭で育てる
大学受験まで見据えるなら、小学生のうちから育てたい力の一つが読解力です。
読解力というと、【難しい本をたくさん読むこと】と考えがちですが、重要なのは読んだ内容を理解し、自分の言葉で整理できることです。
たとえば、読書をした後に【どんな話だった?】と聞くだけでも構いません。
さらに、【一番大事だと思ったところは?】【なぜそう思った?】【登場人物はどうしてそうしたのかな?】と質問してみましょう。
正解を求める必要はありません。
自分の考えを言葉にする経験そのものが重要です。
また、日常会話の中でも言語化の練習はできます。【今日学校で何があった?】だけでは答えにくい子には、【一番面白かったことは?】【困ったことはあった?】など、質問を具体化します。
算数の文章題でも、【答えは何?】だけで終わらせず、【どう考えたの?】と聞いてみましょう。
この習慣が、中学校の国語だけでなく、数学の文章題、理科の記述、社会の資料問題、そして高校以降の論述にもつながります。
特別な教材を増やす必要はありません。
毎日の読書と会話の中で、【どうして?】【なぜ?】【自分はどう思う?】を少しずつ増やしていく。
高校受験を経由して大学受験まで伸びる子は、知識だけでなく、自分の考えを整理して説明する力を身につけています。
②算数の【概念理解】と計算スピードの強化
小学生の算数で重視したいのは、難問を大量に解くことではありません。
まず、【なぜその計算になるのか】を理解することです。
特に割合、分数、小数、単位量などは、中学校数学につながる重要な土台です。
たとえば割合の問題で、【この問題はこの公式】と覚えるだけでは、少し形式が変わったときに対応できません。
【何をもとにしているのか】【比べている量は何か】を理解しておく必要があります。
文章題なら、線分図や図を描いて整理する習慣も効果的です。
そして、もう一つ大切なのが計算の正確さとスピードです。
中学校数学では、考える問題が増える一方で、基本的な計算を素早く正確に処理する力も求められます。
計算に時間がかかったり、途中の符号や分数計算でミスが多かったりすると、本来考えるべき問題に時間を使えません。
そこで、小学生のうちから短時間の計算練習を習慣にします。
ただし、速さだけを競う必要はありません。
まず正確に解き、その上で少しずつ処理速度を高めます。
また、間違えた問題は答えを確認して終わりにせず、【どこで間違えたのか】を確認しましょう。
概念を理解する力と、基本計算を処理する力。
この二つをバランスよく育てることが、中学数学、さらに高校数学へ進むための強固な土台になります。
③中学英語を見据えた【音と書き】の結合
小学校英語では、【聞く・話す】を中心に英語に親しむ機会が増えています。
これは英語への抵抗感を減らすうえで大切な経験です。
しかし、中学校に入ると、英語は教科として【読む・書く】力も強く求められます。
そこで小学生のうちから意識したいのが、【音と文字を結びつけること】です。
たとえば、英単語を覚えるとき、文字だけを何度も書かせるのではなく、音を聞く、声に出す、文字を見る、書いてみる、という流れを作ります。
フォニックスなどを活用して、英語の音とつづりの関係に触れるのも一つの方法です。
また、簡単な英文を音読しながら書いてみることも効果的です。
【聞けるけれど書けない】【読めるけれど意味が分からない】という状態にならないよう、複数の力を少しずつ組み合わせていきます。
ただし、小学生の段階で中学校の文法を大量に先取りする必要はありません。
【英語には語順がある】【単語は音と文字をセットで覚える】という感覚を育てることを優先しましょう。
さらに、簡単な単語や表現を使って、【自分で英文を書けた】という経験を作ることも重要です。
中学校に入ってから英語の学習量は増えていきます。
そのとき、【英語の文字を見ることに抵抗がない】【簡単な単語なら書ける】という状態を作っておけば、文法学習に集中しやすくなります。
【中学生期】高校受験を無双し内申点と学力を両立する
さて、公立中学から高校受験をする場合、中学生の学習では【内申点】と【入試学力】の両方を意識する必要があります。
定期テストの点数だけを追いかけても十分とは限りません。
提出物、授業への取り組み、実技教科など、日々の学校生活も含めて評価されるからです。
一方で、内申点だけを意識していると、入試本番で必要な思考力や応用力が不足する可能性があります。
そこで重要なのが、学校の学習を丁寧にこなしながら、英語と数学を中心に一段深い学習を進めることです。
とくに中1の段階から、【高校受験のための勉強】と【大学受験につながる勉強】を完全に分けないことがポイントです。
教科書の内容を理解し、定期テストで結果を出しながら、全国模試などを通じて自分の現在地を確認する。
そして部活動などで忙しくても、自分で学習を続けられるルーティンを作る。
中学生期は、学力だけでなく【自分で勉強を回す力】を育てる時期でもあります。
ここでは、中学生の間に高校受験で無双する内申点と学力の両立を目指すコツをご紹介していきます。
①中1からの【オール5】を目指す内申対策
高校受験で公立トップ校を目指すなら、内申点は早い段階から意識しておきたい要素です。
ただし、【先生に気に入られる方法】を考えるという意味ではありません。
授業をきちんと受ける。提出物を期限までに出す。課題に丁寧に取り組む。
実技教科にも真剣に向き合う。
こうした当たり前の行動を、毎日の習慣として定着させることが基本です。
とくに中1では、【まだ受験まで時間がある】と考えがちですが、最初から学習習慣を作っておけば、その後の負担を減らせます。
提出物についても、【提出したから終わり】ではなく、間違いを直したり、必要な部分を見直したりする習慣をつけましょう。
また、定期テストでは点数だけでなく、間違えた問題を分析することが重要です。
【なぜ間違えたのか】【次はどうすれば防げるのか】を確認します。
実技教科についても、受験直前だけ頑張るのではなく、普段から授業に参加する姿勢を大切にします。
目標として【オール5】を掲げることはできますが、毎回の結果だけで子どもを評価するのは避けましょう。
大切なのは、評価される行動を自分で理解し、継続できることです。
この力は高校進学後にも役立ちます。
②英数を【全国模試基準】で先取り・深掘り
高校受験でトップ校を目指すなら、学校の授業だけで満足しないことも重要です。
とくに英語と数学は、高校以降の学習にも直結するため、中学生の段階から【理解の深さ】を意識します。
学校の教科書やワークを完璧にすることを基本にし、そのうえで余力があれば、先取りや発展問題に取り組みます。
たとえば英語なら、単語や文法を覚えるだけでなく、英文を読んで内容を理解する練習を増やします。
数学なら、公式を覚えるだけでなく、【なぜその方法で解けるのか】を説明できる状態を目指します。
また、地域の定期テストだけでは、自分の学力が全国でどの位置にあるのか分かりにくい場合があります。
そこで、全国規模の模試などを活用し、学校外の基準でも現在地を確認します。
ただし、模試の偏差値を毎回気にしすぎる必要はありません。
重要なのは、【どの単元が弱いのか】【全国基準でどこまで通用しているのか】を知ることです。
そして、先取り学習は【早く進めること】が目的ではありません。
理解が曖昧なまま先へ進めば、後で大きな穴になります。
学校内容を確実に理解したうえで、余力を使って一歩先へ進む。
この順番を守ることが、高校入学後の学習にもつながります。
③部活と勉強を両立する【自走ルーティン】
中学生になると、部活動が始まり、毎日の生活は一気に忙しくなります。
ここで大切なのは、【部活が忙しいから勉強できない】という状態を作らないことです。
もちろん、毎日同じ量を勉強する必要はありません。忙しい日は短時間、余裕のある日は多めに取り組むなど、生活に合わせて調整します。
たとえば、帰宅後15分だけ英単語を確認する。数学を2問だけ解く。学校ワークの間違いを一つ解き直す。
このような【最低限の学習ライン】を決めておくと、忙しい日でも学習習慣を切らしにくくなります。
さらに、休日に一週間の予定を確認し、【部活がある日は何をするか】【早く帰れる日は何をするか】を自分で決めます。
親が毎日細かく指示するのではなく、子ども自身に計画を立てさせることが大切です。
最初は計画通りにいかなくても構いません。
【予定を詰め込みすぎた】【この教科に時間がかかった】と気づき、次の計画を修正すること自体が学習になります。
高校受験で結果を出す子は、勉強時間が無限にあるわけではありません。
限られた時間の中で、何を優先するかを決めています。
この【自走ルーティン】を中学生のうちに作っておけば、高校で学習量が増えたときにも対応しやすくなります。
【高校生期】入学前からの【英数先回り】で難関大を掴み取る
ところで、高校受験に成功すると、ひとまず大きな目標を達成したという安心感が生まれます。
しかし、大学受験まで考えるなら、高校入学はゴールではありません。
むしろ、ここから全国の受験生との競争が始まります。
高校では、中学校とは比べものにならないほど学習内容が増えます。
とくに英語と数学は、基礎が曖昧なまま進むと、後から取り戻すのに時間がかかります。
だからこそ、可能であれば高校入学前から、英語と数学の基礎を軽く確認しておきましょう。
そして高校入学後は、学校の授業を中心にしながらも、【学校の進度=自分の限界】と考えないことが重要です。
高1、高2で基礎を固め、高3で本格的な受験演習へ移行する。
この流れを作れれば、地方の高校からでも全国の大学受験に挑戦する土台が整います。
ここでは、中学受験しない子達の高校生時代に大学受験に向けて行う対策を取り上げていきます。
①入学直後から【高校スタートダッシュ】をする
高校入学直後は、まだ大学受験まで時間があるように感じます。
しかし、この時期こそ学習習慣を確立する絶好のタイミングです。
まず意識したいのが、英語と数学です。
英語では、中学英語の文法に穴がないか確認しながら、高校レベルの単語や英文に少しずつ触れます。
数学では、式の計算や関数など、中学内容を土台として高校数学の考え方につなげていきます。
ここで重要なのは、学校の授業を軽視しないことです。
学校の授業、課題、定期テストをきちんとこなし、そのうえで余力を使って先取りします。
また、高校では課題の量が増えるため、【課題を終わらせること】と【受験に向けて学力を伸ばすこと】を区別する必要があります。
課題を提出しただけで学習が完了したとは限りません。
間違えた問題を解き直す。理解できない部分を調べる。自分の言葉で説明する。
こうした学習を加えていきます。
高1の最初から完璧な受験計画を作る必要はありません。
まずは毎日学習する、英数を優先する、分からない問題を放置しない。
この三つを習慣にするだけでも、大きなスタートになります。
②高2終了までに【英・数】の基礎を完全定着
難関大学を目指すなら、高2終了時点で英語と数学の基礎をできるだけ固めておきたいところです。
理由は、高3になると共通テスト対策や過去問演習、理科・社会などの学習にも時間が必要になるからです。
英語なら、単語、文法、英文解釈、長文読解などを段階的に積み上げます。
数学なら、公式を覚えるだけでなく、典型問題を自力で解ける状態を作り、さらに初見問題にも対応できる思考力を育てます。
ここでも【先取り=早く終わらせること】と考えないことが重要です。
一度学習した内容を時間を置いて解き直し、本当に自力で使えるかを確認します。
たとえば、参考書を一周しただけで【終わった】と判断するのではなく、数週間後に問題を解いてみる。
解けなかった問題は、なぜできなかったのかを分析する。
この繰り返しが、知識を実戦で使える力へ変えていきます。
また、学校の授業進度が比較的ゆっくりでも、必要に応じて自分で学習を進めることが大切です。
地方の高校では、学校ごとに進度や受験指導の環境が異なります。
だからこそ、自分の志望大学から逆算して、【いつまでに何を終えるか】を考える習慣が必要です。
高2終了時点で英数の土台ができていれば、高3で演習に集中できる時間を増やせます。
③校内順位ではなく【全国模試】を基準にする
高校で成績上位になると、【自分はかなり勉強ができる】と感じるかもしれません。
しかし、大学受験では、同じ高校の生徒だけがライバルではありません。
全国の高校生が受験するため、校内順位だけでは自分の位置を正確に判断できないことがあります。
たとえば校内で上位でも、全国模試では思ったほど結果が出ないことがあります。
逆に、校内順位がそれほど高くなくても、全国模試では健闘している場合もあります。
だからこそ、全国規模の模試を一つの基準として活用します。
ただし、偏差値や順位に一喜一憂する必要はありません。
模試は【合否を決めるもの】ではなく、【現在地を確認するもの】と考えます。
英語の長文で時間が足りなかった。
数学の記述で途中までしか書けなかった。
古文単語が不足していた。
こうした具体的な課題を発見できれば、次の学習につなげられます。
また、志望大学の入試問題を早い段階から確認しておくことも有効です。
【最終的にどのような力が必要なのか】を知れば、日々の学習の目的が明確になります。
高校生活では、学校内での評価ももちろん大切です。
しかし、大学受験を見据えるなら、【全国でどこまで通用するか】という視点も持っておきましょう。
地方にいても、学力の基準を全国に置く。
この意識が、高校受験後の学習を大学受験へつなげる重要なポイントになります。
高校受験ルートは【自分で伸びる力】を育む最強の選択肢
中学受験を見送ったからといって、大学受験で不利になると決まっているわけではありません。
大切なのは、どの進路を選んだかよりも、その進路の中でどのような力を育てたかです。
小学生のうちは、読解力、言語化能力、算数の概念理解、英語の基礎を丁寧に積み上げる。
中学生になったら、高校受験を見据えて内申点と学力の両方を伸ばしながら、英語・数学を全国基準で深掘りする。
そして高校では、入学直後から大学受験を意識し、高2終了までに英語と数学の基礎を固める。
この流れを作ることができれば、高校受験は大学受験のための重要なステップになります。
とくに大きな武器になるのが【自走力】です。
親に言われたから勉強するのではなく、自分で課題を見つけ、計画を立て、実行し、結果を振り返る。
この力は、大学受験だけでなく、その先の大学生活や社会に出てからも役立ちます。
もちろん、すべての子どもが同じスピードで進む必要はありません。
小学生のうちから難しい教材を大量にこなす必要もありません。
中学生で高校の内容を無理に先取りする必要もありません。
その時期に必要な土台を確実に作り、余力ができたら一歩先へ進む。
この順番を守ることが大切です。
そして、高校生になったら視線を校内だけに置かず、全国へ向ける。
地方に住んでいても、全国模試やオンライン教材などを活用すれば、自分の現在地を知ることはできます。
【中学受験をしなかったから遅れている】のではありません。
高校受験ルートには、時間をかけて自分で考え、自分で学ぶ力を育てられる強みがあります。
高校受験ルートは、単なる【中学受験をしなかった代わり】ではありません。
自分で伸びる力を育み、その力を大学受験へつなげていくための選択肢なのです。

















