今回は【【親の常識はもう古い?】【新学習指導要領】と親世代の教育観のズレを解消して我が子を伸ばす方法】と題し、お話していきます。
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【テストでは90点以上取っているのに、なぜ通知表は思ったほど良くないのだろう?】
近年、このような疑問を持つ親が増えています。
親世代の感覚では、テストの点数が高ければ通知表も高評価になるのが当たり前でした。
授業中は静かに座り、先生の話をしっかり聞き、宿題を提出し、テストで良い点を取る。それが【勉強ができる子】の条件だったのです。
しかし、現在の学校教育では評価の基準そのものが大きく変わっています。
その背景にあるのが、新学習指導要領です。
2020年度以降、小学校から順次導入された新学習指導要領では、【知識を覚えること】だけではなく、【知識を活用して考えること】が重視されるようになりました。
学校が求めているのは、単に正解を出せる子ではありません。
自分の考えを持ち、それを説明できる子。
仲間と対話しながら学べる子。
未知の課題に向き合い、試行錯誤できる子。
そうした力を持つ子どもが評価される時代になったのです。
そのため、親世代の成功体験がそのまま通用しなくなっています。
たとえば、親としては良かれと思って【早く答えを出しなさい】【こう考えれば簡単だよ】と教えているつもりでも、それが子どもの思考する機会を奪ってしまうことがあります。
また、【テストで何点だった?】ばかりを気にしていると、学校が本当に見ている学びの過程や主体性を見落としてしまうこともあります。
つまり、子どもが伸びない原因が学力不足ではなく、【親子で教育のルールが昔のまま】になっていることもあるのです。
これからの時代に必要なのは、親が経験した教育を再現することではありません。
変化した教育の目的を理解し、家庭での関わり方を少しずつアップデートしていくことです。
そこで今回は、新学習指導要領と親世代の教育観のズレを具体的に解説しながら、これからの時代に本当に求められる学力とは何か、そして家庭でどのように子どもを支えていけばよいのかを詳しく考えていきます。
子どもの未来のために、まずは親自身の教育観から見直してみましょう。
ここが違う!新学習指導要領と親世代の【3つの決定的なズレ】
まず、【今の子どもたちは大変だね】と親同士の会話でよく聞かれるようになっていますが、実際には、子どもたちが大変なのではなく、親世代が受けてきた教育と現在の教育との間に大きな違いが生まれていることこそが、本当の戸惑いの原因かもしれません。
親世代が学校に通っていた頃は、【正しい答えを早く正確に出すこと】が学力の中心でした。
授業では先生の話を静かに聞き、教科書の内容を理解し、テストで高得点を取ることが評価されていました。
もちろん今でも基礎知識は重要です。しかし、新学習指導要領のもとでは、それだけでは十分ではありません。
現代社会は変化のスピードが非常に速くなっています。
AIの発展、グローバル化、情報化社会の進展など、子どもたちが大人になる頃には、今存在している仕事や常識が大きく変わっている可能性もあります。
そのため学校教育も、【知識を覚える教育】から【知識を活用する教育】へと大きく舵を切りました。
ところが、親は自分が受けてきた教育を基準に子どもを見てしまいがちです。
【なぜ授業中に話し合いばかりしているの?】
【まずは暗記が大事では?】
【テストで点が取れているなら問題ないでしょう?】
そう感じることもあるでしょう。
しかし、その感覚こそが現在の教育とのズレを生み出していることがあります。
このズレを理解しないままでは、親が良かれと思ってかけた言葉や学習サポートが、逆に子どもの成長を妨げてしまうこともあります。
ここでは、新学習指導要領と親世代の教育観の間にある【3つの決定的なズレ】を詳しく解説していきます。
まずは教育のルールそのものが変わったことを理解し、これからの時代に本当に求められる学力について考えていきましょう。
ズレ①【知識の丸暗記】vs【思考力・表現力】
親世代が学校で評価されるために最も重要だったのは、知識を正確に覚えることでした。
漢字を覚える。
歴史の年号を暗記する。
英単語をひたすら書いて覚える。
もちろん現在でも基礎知識は必要です。
しかし、新学習指導要領では、その知識を【どう使うか】がより重視されるようになっています。
たとえば算数では、答えを出すだけではなく、【なぜその式になるのか】を説明する力が求められます。
国語では、文章の内容を理解するだけでなく、自分の考えを根拠とともに表現することが求められます。
理科や社会でも、覚えた知識を活用して考察したり、資料を読み取ったりする場面が増えています。
つまり現在の教育では、【知っていること】よりも【使えること】が重要なのです。
ところが親世代は、自分自身が暗記中心の学習で成果を出してきたため、つい【まず覚えなさい】【とにかく反復しなさい】と言いがちです。
もちろん暗記は学習の土台です。しかし、それだけでは高い評価につながりにくくなっています。
実際に学校のテストでも、単純な知識問題より、理由を説明させる問題や考えを書く問題が増えています。
通知表でも【思考・判断・表現】の観点が重視されています。
これからの時代は、AIが多くの知識を瞬時に提供できる社会です。
だからこそ、人間には【知識を組み合わせて考える力】や【自分の意見を伝える力】が求められています。
家庭でも、【答えを覚えた?】ではなく、【どうしてそう考えたの?】と問いかける機会を増やしていきましょう。
その積み重ねが、これからの時代に必要な学力を育てることにつながるのです。
ズレ②ただ静かに授業を聞くvs主体的・対話的で深い学び
親世代の学校生活では、【授業中は静かに先生の話を聞くこと】が良い学習態度とされていました。
席に座り、板書を写し、先生の説明を理解する。それが真面目な生徒の姿だったのです。
しかし現在の学校教育では、その考え方が大きく変わっています。
新学習指導要領では、【主体的・対話的で深い学び】が重要なキーワードになっています。
いわゆるアクティブラーニングです。
授業では、子ども同士で意見交換をしたり、自分の考えを発表したりする場面が増えています。
グループ活動や話し合いも多く取り入れられています。
そのため、親の中には、【昔より授業が騒がしい気がする】【先生が教える時間が少なくなったのでは?】と感じる方もいます。
しかし、これは教育の質が下がったわけではありません。
むしろ、自分の頭で考え、他者と協力しながら学ぶ力を育てるための変化なのです。
社会に出れば、答えが一つではない問題に向き合う場面がたくさんあります。
自分の意見を持ち、相手の考えを理解しながら解決策を探る力が必要になります。
そのため学校でも、【正解を教わる授業】から【考えを深める授業】へと移行しているのです。
家庭でも、【先生の話をちゃんと聞いてきた?】だけではなく、【今日はどんな意見が出たの?】
【友達はどう考えていたの?】といった会話をしてみると良いでしょう。
学習は一方的に教わるものではなく、自ら参加して深めるものへと変わっているのです。
ズレ③教科の枠を超えた【英語・プログラミング・探究】の早期化
親世代と現在の教育の違いを最も実感しやすいのが、学ぶ内容そのものの変化です。
かつての学校教育は、国語・算数・理科・社会といった教科ごとに学習が進んでいました。
しかし現在は、それに加えて英語教育の前倒しやプログラミング教育、探究学習などが導入されています。
たとえば英語は、小学校高学年で正式な教科となりました。
単語や文法を覚えるだけでなく、実際に使うことを意識した学習が行われています。
またプログラミング教育では、単にコンピューターの操作を学ぶのではなく、論理的に考える力を育てることが目的とされています。
さらに探究学習では、自分で課題を見つけ、情報を集め、考察し、発表する活動が重視されています。
こうした学習は、親世代にはほとんど経験がありません。
そのため、【まずは国語と算数を完璧にするべきでは?】【そんなことをやっていて成績に関係あるの?】と疑問に感じることもあるでしょう。
しかし、社会が変化する中で求められる力も変わっています。
これからの時代は、知識を覚えるだけではなく、多様な情報を活用しながら課題を解決する力が重要になります。
そのため学校教育も、教科の枠を超えた学びを重視しているのです。
家庭でも、【それは勉強に関係ない】と決めつけるのではなく、子どもの興味や探究心を応援する姿勢が大切です。
英語、プログラミング、探究学習は単なる流行ではありません。
未来を生きる子どもたちに必要な力を育てるための、新しい教育の柱なのです。
親の【よかれと思って】が裏目になるNG声かけ
さて、子どものためを思ってかけた言葉が、実は成長の妨げになっていた。
これは決して珍しい話ではありません。
むしろ、教育熱心な保護者ほど陥りやすい落とし穴だと言えるでしょう。
親は誰よりも我が子の成功を願っています。
勉強で困ってほしくない。自信を失ってほしくない。
将来の選択肢を広げてあげたい。そうした愛情があるからこそ、つい口を出したくなるのです。
たとえば、子どもが問題に悩んでいる姿を見ると、すぐに答えを教えたくなります。
テストが返ってくると、真っ先に点数を確認したくなります。
勉強以外のことに夢中になっていると、【そんなことより勉強しなさい】と言いたくなることもあるでしょう。
親世代の教育では、それらは決して間違った対応ではありませんでした。
むしろ効率よく学習を進めるための常識だったとも言えます。
しかし、新学習指導要領のもとで求められている力は、単なる知識量ではありません。
自分で考える力。
試行錯誤する力。
興味を広げる力。
そして主体的に学ぶ力です。
つまり、親が先回りしてしまうほど、子どもが育てるべき力を奪ってしまう可能性があるのです。
もちろん、何も関わらない放任が良いわけではありません。
大切なのは、【教える】から【考えさせる】へ、【管理する】から【支える】へと関わり方を変えていくことです。
そのためには、まず無意識のうちにやってしまっている声かけを見直す必要があります。
ここでは、多くの家庭で見られる3つのNG声かけを取り上げます。どれも親の愛情から生まれるものですが、だからこそ気付きにくいものばかりです。
新しい時代の学力を育てるために、まずは家庭での言葉の使い方からアップデートしていきましょう。
NG①【早く答えを言いなさい】【答えはこれよ】と先回りして教える
子どもが問題を前にして悩んでいる姿を見ると、多くの親はもどかしさを感じます。
【そんなの簡単じゃない】
【こう考えればいいんだよ】
【答えは〇〇でしょ】
つい手助けしたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、この“親の親切”が、実は子どもの思考力を育てる機会を奪っていることがあります。
新学習指導要領で重視されているのは、正解を知っていることではありません。
試行錯誤しながら考える過程そのものです。
子どもが問題に向き合っているとき、頭の中ではさまざまな思考が行われています。
仮説を立てる。
間違える。
修正する。
別の方法を試す。
こうした経験を繰り返すことで、本当の意味での思考力が育ちます。
ところが親がすぐに答えを教えてしまうと、【考えるより聞いた方が早い】という学習習慣が身についてしまいます。
すると、自分で考える粘り強さが育ちません。
高学年以降になると、正解が一つではない問題や、初めて見る問題が増えてきます。
そのとき必要なのは、知識量ではなく考え続ける力です。
だからこそ家庭では、すぐに答えを与えるのではなく、
【どこまで分かった?】
【どう考えたの?】
【他の方法はあるかな?】
と問い返してみましょう。
親は解説者ではなく伴走者です。
答えを教えることよりも、考える時間を保障することの方が、長い目で見れば大きな学力につながります。
NG②【テストで何点だったの?】と結果の数字だけを評価する
テストが返却された日、多くの家庭で交わされる言葉があります。
【何点だった?】
これはごく自然な質問に思えます。
しかし、この言葉が毎回のように繰り返されると、子どもは【親は点数しか見ていない】と感じるようになります。
もちろんテストの結果は重要です。
現在の理解度を把握するための一つの指標になります。
しかし、新学習指導要領が重視しているのは結果だけではありません。
考える過程。
取り組む姿勢。
学び続ける意欲。
こうした要素も評価の対象になっています。
たとえば、以前は全く手が出なかった文章題に挑戦できた。
間違えた問題を自分から復習した。
苦手な単元を諦めずに学習した。
こうした成長は点数だけでは見えません。
ところが家庭で結果ばかり注目されると、子どもは【良い点を取ること】が目的になります。
難しい問題を避ける。
失敗を恐れる。
正解できそうなことしか挑戦しない。
そんな行動につながることもあります。
本当に伸びる子どもは、結果よりも成長に目を向けています。
家庭でも、
【どんな問題が難しかった?】
【今回頑張ったことは?】
【前回より成長したところは?】
といった会話を増やしてみましょう。
点数はゴールではありません。
学びの途中経過です。
数字の奥にある努力や工夫を認めることが、子どもの主体的な学びを育てる第一歩になるのです。
NG③【学校の勉強だけやっていればいい】と放課後の余白を奪う
教育熱心な家庭ほど陥りやすいのが、【勉強以外の時間は無駄】という考え方です。
学校が終わったら塾。
帰宅したら宿題。
空いた時間は問題集。
そんなスケジュールで毎日を過ごしている子どもも少なくありません。
しかし、新学習指導要領が目指しているのは、知識だけを持った子どもではありません。
自ら問いを持ち、考え、表現できる人材です。
その力を育てるためには、実は“余白の時間”が欠かせません。
好きな本を読む。
虫を観察する。
友達と遊ぶ。
工作に夢中になる。
ゲームの攻略法を調べる。
一見すると勉強とは関係ないように見える活動の中で、子どもたちは多くのことを学んでいます。
好奇心。
集中力。
創造力。
コミュニケーション能力。
そして、自分から知りたいと思う気持ち。
こうした力は、机に向かうだけでは育ちません。
ところが放課後の予定を勉強で埋め尽くしてしまうと、子どもは受け身の学習者になりやすくなります。
言われたことはやる。
しかし、自分から学ぶことはしない。
そんな状態になってしまうのです。
もちろん学習習慣は大切です。
しかし同時に、自由に考えたり試したりする時間も必要です。
新しい時代の教育では、【どれだけ勉強したか】だけでなく、【どれだけ豊かな経験をしたか】も大きな意味を持ちます。
放課後の余白は、決して無駄な時間ではありません。
未来の思考力や探究心を育てる、大切な学びの時間なのです。
新しい時代を生き抜く!家庭で今日から仕込める3つの最新教育スタンス
ところで、ここまで見てきたように、新学習指導要領によって学校教育の考え方は大きく変化しました。
知識を覚えることが中心だった時代から、知識を活用して考え、表現し、課題を解決する力が求められる時代へと移行しています。
そのため、親世代の成功体験がそのまま子どもたちに通用するとは限らなくなりました。
もちろん、漢字練習や計算練習などの基礎学習は今でも大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。
これからの社会では、正解が一つではない問題に向き合う場面が増えていきます。
AIが膨大な知識を瞬時に提供する時代だからこそ、人間には【考える力】【伝える力】【学び続ける力】が求められるのです。
だからこそ家庭での関わり方も変えていく必要があります。
これまでのように親が答えを教えたり、結果だけを評価したりするのではなく、子ども自身が考える機会を増やしていくことが重要になります。
また、学びの方法も変化しています。
デジタル教材やタブレット学習が当たり前になった一方で、紙に書きながら考える力の価値も見直されています。
つまり、【デジタルかアナログか】ではなく、それぞれの良さを活かしながら学ぶことが求められているのです。
さらに、目先のテストの点数だけに一喜一憂するのではなく、中学・高校、さらには社会に出た後まで見据えた力を育てる視点も欠かせません。
ここでは、新しい時代の教育に対応するために家庭で今日から実践できる3つの教育スタンスを紹介します。
どれも特別な才能や高額な教材を必要とするものではありません。
日々の会話や学習環境を少し変えるだけで実践できるものばかりです。
子どもの未来を支えるために、家庭の教育スタンスもアップデートしていきましょう。
スタンス①教えるのを卒業し【どうしてそう思ったの?】と意見を引っ張り出す
親世代の教育では、【分からないところを教えること】が良いサポートだと考えられていました。
もちろん、それ自体は間違いではありません。
しかし、新学習指導要領が重視しているのは、答えを知ることではなく、自分で考えることです。
そのため、これからの家庭教育では【教える親】から【考えさせる親】への転換が求められます。
たとえば、子どもが問題を解いたとき、【正解だね】【違うよ、こうだよ】だけで会話を終わらせるのではなく、【どうしてそう考えたの?】【他の方法はあると思う?】【もし友達に説明するなら何て言う?】と問いかけてみるのです。
すると子どもは、自分の考えを整理しながら言語化する経験を積むことができます。
実は、思考力と表現力は別々の力ではありません。
自分の考えを説明しようとする過程で、考えそのものが深まっていきます。
また、この習慣は勉強だけでなく日常生活でも活用できます。
ニュースを見たとき。
本を読んだとき。
家族で話をしているとき。
【どう思う?】と聞くだけで、子どもは自分なりの意見を持つ練習ができます。
これからの時代に必要なのは、正解をたくさん知っている人ではありません。
自分で考え、自分の言葉で伝えられる人です。
親が答えを与え続けるのではなく、考えるきっかけを与える存在になること。
それが新しい時代の家庭教育の第一歩なのです。
スタンス②タブレットと紙ノートのハイブリッド活用
近年、学校でも家庭でもタブレット学習やノートパソコンでの学習が急速に普及しています。
動画解説が見られる。
自動で採点してくれる。
苦手分野を分析してくれる。
デジタル教材には多くのメリットがあります。
一方で、【やはり紙の方がいい】【タブレットばかりで大丈夫なの?】と不安を感じる保護者も少なくありません。
しかし、これからの時代に大切なのは、デジタルかアナログかを選ぶことではありません。
両方の長所を活かすことです。
たとえば、新しい単元を学ぶときは動画やアニメーションで理解を深める。
その後、紙のノートに図を書いたり、自分の言葉でまとめたりする。
こうした使い方は非常に効果的です。
デジタルは理解を助けるのが得意です。
一方、紙は思考を整理するのが得意です。
特に算数や理科では、図や途中式を書きながら考えることで理解が深まります。
また国語でも、読んだ内容を要約したり感想を書いたりすることで、表現力が鍛えられます。
新学習指導要領が目指しているのは、ICTを活用しながら主体的に学ぶ力です。
そのため、家庭でも【どちらが正しいか】を議論するのではなく、【どう組み合わせれば効果的か】を考えることが大切です。
デジタルの便利さとアナログの深さ。
その両方を活用できる子どもこそ、新しい時代の学びに強くなっていくのです。
スタンス③目先の点数ではなく中学や高校で花が開く力をつける
親にとって、テストの点数はどうしても気になるものです。
良い点を取れば安心し、下がれば不安になります。
しかし、新しい時代の教育を考える上で忘れてはいけないことがあります。
それは、小学生時代の点数が将来の学力を決定するわけではないということです。
実際、中学や高校で大きく伸びる子どもたちには共通点があります。
思考力がある。
語彙力がある。
読解力がある。
そして、自分の考えを表現できる。
こうした力は、一夜にして身につくものではありません。
日々の読書。
家族との会話。
試行錯誤しながら考える経験。
その積み重ねによって育っていきます。
ところが目先の点数ばかり追いかけていると、こうした力を育てる余裕がなくなってしまいます。
漢字テストで満点を取ることも大切です。
計算を速く解けることも大切です。
しかし、それ以上に重要なのは、その知識を使って考えられるかどうかです。
新学習指導要領が目指しているのも、まさにそこです。
家庭では、【何点だった?】だけではなく、【どんなことを考えたの?】【何が面白かった?】という会話を増やしてみましょう。
目先の結果よりも、将来大きく伸びる土台を育てる。
その視点を持つことで、親の関わり方も大きく変わります。
そして、その積み重ねが中学・高校で花開く本物の学力につながっていくのです。
新しい学力の基準を親子でアップデートしよう
【なぜテストの点数は良いのに通知表が思ったほど高くないのだろう?】
この疑問の背景には、親世代と現在の学校教育との間にある大きな価値観の違いがあります。
かつての学校教育では、知識を正確に覚え、テストで高得点を取ることが評価の中心でした。
しかし、新学習指導要領のもとでは、知識そのものよりも、その知識を活用して考えたり、自分の言葉で表現したりする力が重視されています。
また、静かに先生の話を聞くことだけではなく、主体的に学び、仲間と対話しながら考えを深める姿勢も求められるようになりました。
さらに、英語やプログラミング、探究学習など、親世代にはなかった学びも教育の重要な柱になっています。
つまり、教育のルールそのものが変わったのです。
その一方で、親はつい自分が育ってきた時代の成功体験を基準に子どもを見てしまいます。
早く答えを教える。
テストの点数だけを気にする。
勉強以外の活動を後回しにする。
これらは決して悪意からではありません。
しかし、新しい時代に必要な思考力や主体性を育てるという観点では、見直すべき部分もあります。
これからの家庭教育で大切なのは、【教えること】よりも【考えさせること】です。
【どうしてそう思ったの?】
【他にはどんな考え方があるかな?】
そんな対話を通じて、子どもの思考力や表現力は育っていきます。
また、デジタルとアナログを上手に組み合わせながら学ぶことや、目先の点数ではなく読解力・語彙力・表現力といった将来につながる力を育てる視点も欠かせません。
教育は時代とともに変化します。
だからこそ、子どもだけではなく親も学び続けることが大切です。
昔の常識に縛られるのではなく、新しい学力の基準を理解し、親子で一緒にアップデートしていく。
その姿勢こそが、変化の激しい時代をたくましく生き抜く力を子どもに与えてくれるのです。
未来を切り拓くために、まずは家庭の教育観から一歩ずつ進化させていきましょう。

















