今回は【英語ギャップ 中学英語をラクに乗り越える】と題し、お話をしていきます。
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【小学校では英語が得意だったのに、中学に入ってからついていけない…】
そんな声を、毎年多くの方から聞きます。実は、これは珍しい話ではありません。
実際、小学英語を経験して中学生になった子ども①と②を見ていても、それぞれの英語の違いを目の当たりにしましたし、小学生の時点で英語嫌いになっている子も一定数いるという話も耳にしているので、親としては【何とか対策をしないと中学で英語に苦労することになる】というのは感じています。
やはり、親世代の頃とは英語教育が違うものになっています。
そして、小学校英語と中学校英語の間には、見えにくい学びのギャップが存在しています。
何度か授業参観で小学校の英語の授業を見てきましたが、小学校の英語は【慣れ】や【楽しむ】が中心。
音や表現に親しむことが目的です。
これは、子どもたちも口々に言っています。
その一方で中学英語は、従来型の【読み・書き・文法・テスト対策】へと一気にシフトします。
しかも、スピーキングやリスニングの分野が親世代の頃よりも多くなっているという点も忘れてはいけません。
つまり、小学校では使って覚える英語、中学では仕組みで理解する英語が求められるのです。
このギャップに気づかずに進むと、最初の定期テストで思わぬつまずきを経験します。
英語が嫌いになるきっかけの多くは、この時期に起こる【理解のズレ】。
それを放置すると、英語力だけでなく自信まで失ってしまうことがあります。
そこで今回は、中学英語で伸び悩む子の特徴を整理し、その原因を克服するための対策、さらに小学生のうちからできる先手の戦略を紹介します。
英語ギャップを埋めることは、英語を【得意教科】に変える最短ルート。
今日からできる準備を、一緒に確認していきましょう。
中学英語に対応できない子の3つの特徴
まず、小学校では【英語が好き!】と言っていたのに、中学に入ると突然つまずく。
そんなケースは少なくありません。
親としては【うちの子、英語得意だと思っていたのに】と驚くかもしれませんが、これは自然な現象です。
なぜなら、小学校英語と中学英語では学びの目的がまったく違うからです。
小学校の英語は【音と表現に慣れる】ことが中心です。ゲームや会話を通して、英語に親しむことが重視されます。
一方、中学英語は【正確に理解し、文として使う】ことを求められます。
文法・語彙・読解・作文といったルールの理解が学びの中心になるのです。
この切り替えがスムーズにできないと、英語が突然【難しい教科】に変わります。
とくに、文字や文法に苦手意識を持っていなかった子ほど、このギャップを大きく感じやすい傾向にあります。
つまり、英語が苦手になるのは能力ではなく、学び方の構造変化に気づいていないことが原因なのです。
ここでは、中学英語に対応できずに伸び悩む子に共通する3つの特徴を整理します。
それを知ることで、親がどの段階でサポートすべきかが見えてきます。
特徴①音で覚えた英語を文字に結びつけられない
小学校英語では【聞く】【話す】活動が中心です。
appleやpenといった単語を、声に出して覚えたり、英語で自己紹介をしたりする段階では、音の印象で学ぶことがほとんどです。
しかし、中学英語では一気に【読む】【書く】が中心になります。
単語テストやスペリング練習、英文読解など、すべて文字が基本です。
このとき、音と文字をつなぐ力が育っていないと、頭の中で混乱が起きます。
たとえば、seeとseaのように発音が同じでも意味が違う単語を区別できなかったり、writeのように読めない綴りに戸惑ったりするのです。
こうした違いを理解できないままテストに臨むと、【聞けばわかるのに書けない】【見ても意味が思い出せない】といった問題が起こります。
つまり、小学校で【感覚的に英語を楽しめた子】ほど、文字中心の学習への切り替えに時間がかかるのです。
このギャップを放置すると、英語=難しいという印象が固定化してしまいます。
親が早めに書く練習やスペルを意識した学びを取り入れることが、後の大きな差を生むポイントです。
特徴②文法の仕組みを理解する力が育っていない
中学英語で最初にぶつかる壁は、【文法の理解】です。
小学校英語では、正しい文の形を説明しなくても【なんとなく使えていればOK】という空気があります。
しかし中学に入ると、be動詞・一般動詞・疑問文・否定文といった構造としての英語を理解しなければなりません。
多くの子がつまずくのは、この切り替えです。
【言えるけど、書けない】【言われればわかるけど、文にできない】
これは、英語を感覚で覚える段階から論理で理解する段階に移れていないことを意味します。
文法を理解する力とは、言葉を構造的に整理する力です。
【なぜI amで、He isなのか】などを筋道立てて説明できるかどうかが、中学英語の理解度を大きく分けます。
ここが弱いと、暗記頼みの学習になり、文が作れず、テストで減点が増える悪循環に陥ります。
本来、文法は難しいものではありません。
【自分が話している言葉のルールを知る】という視点で学べば、むしろ理解が深まる分野です。
親が一緒に【どうしてこうなるんだろう?】と考える時間を持つことで、文法への苦手意識を和らげられます。
特徴③単語の暗記を苦痛に感じてしまう
中学英語の勉強で最も多くの子が苦戦するのが、【単語の暗記】です。
小学校の英語は覚えるよりも触れるが中心。絵カードや会話で自然に言葉を身につけます。
ところが中学では、毎週のように単語テストがあり、数十個のスペルを正確に書かなければなりません。
この変化に戸惑う子が非常に多いです。
とくに、【音で覚えてきた子】は、スペルと意味を結びつけるのに苦労します。
beautifulやinterestingなどの長い単語は、語感だけでは覚えられません。
また、【間違える=悪いこと】と感じてしまう子ほど、暗記にプレッシャーを感じて英語が嫌いになります。
しかし、単語暗記が苦手な子の多くは、覚え方を知らないだけです。
書いて覚える、声に出して覚える、カードで意味を確認する。
この3つを組み合わせることで、誰でも定着率は上がります。
大切なのは、英単語=ただの暗記科目と捉えないこと。
英単語は、英文を理解するための鍵です。
【単語を覚える=表現の幅が広がる】と考えられるようになると、英語学習は一気に前向きになります。
親が【どんな方法なら楽しく覚えられるか】を一緒に探してあげるだけでも、苦手意識は減っていくのです。
中学英語の成績向上のための3つの対策
さて、中学英語で成績を上げるためには、【勉強量】よりも【正しい勉強法】が欠かせません。
英語は積み重ねの教科であり、どの単元も互いにつながっています。
だからこそ、つまずきを放置するとすぐに次の単元が理解できなくなり、苦手が雪だるま式に膨らんでしまうのです。
一方で、英語が得意な子ほど、勉強のやり方を知っています。
彼らは決して長時間勉強しているわけではありません。
むしろ、短時間でも効率的に覚え、使い、定着させるサイクルを持っているのです。
英語学習は、【理解 → 練習 → 定着】の順番を守ることが大切です。
この流れを無視して、暗記や問題演習ばかりに走ると、成果は長続きしません。
まず意味を理解し、次に使ってみて、最後に繰り返して覚える。
このプロセスこそが、英語の成績を上げる最短ルートです。
ここでは、その仕組みを作るための3つの対策を紹介します。
文法を使いながら身につける、単語を視覚と音で覚える、読む力を育てる、という3つを意識して取り組めば、中学英語の基礎がしっかりと固まり、テストにも自信が持てるようになります。
対策①文法の基礎を【使いながら】身につける
文法を覚える上で最も重要なのは、【ルールを暗記すること】ではなく、【使って理解すること】です。
たとえば、I am happy. You are kind. のような簡単な文を、自分で言ったり書いたりする練習を積むと、自然に文法の構造が身につきます。
多くの子は、【文法=テストのための知識】と思い込み、問題集を解くことばかりに集中してしまいます。
しかし、本当に理解できているかどうかは、【自分の言葉で使えるか】で判断すべきです。
英語は道具であり、実際に使うことでしか身につきません。
おすすめの方法は、文法を学んだらすぐに【自分に当てはめた英文】を作ること。
たとえば、I play soccer. My sister likes cats. のように、自分の生活に関連づけて練習します。
頭ではなく感覚で理解できるようになり、文法を使える知識へと変えられます。
さらに、音読やスピーキング練習も効果的です。
声に出して文を言うと、正しい語順が体に染み込みます。
【文法=使うもの】として学ぶ姿勢が、成績向上の最大の近道です。
対策②英単語を【視覚+音】で覚える
英単語を覚えるときに、ノートに何度も書くだけでは記憶に残りにくいものです。
記憶を定着させるには、【五感を使う】ことがカギになります。
つまり、目で見て、耳で聞いて、声に出して覚える。
この3つを組み合わせることが大切なのです。
たとえば、appleなら単語を見て発音し、リンゴの絵を思い浮かべながら声に出す。
runなら実際に走るジェスチャーをしてみる。
こうして【意味】と【動作】【音】を結びつけると、脳の記憶が強化されます。
また、単語を【文章の中で】覚えることも効果的です。
単語単体では忘れやすいですが、I have a pen. のように文の中で使うと、自然に意味が定着します。
中学英語では、単語をただ覚えるのではなく、使える語彙として積み上げていくことが重要です。
さらに、アプリや音声教材を活用して、発音とスペルを同時に確認するのもおすすめです。
リスニング力も一緒に鍛えられ、英語全体の理解度が上がります。
【書いて・聞いて・話して】覚えるサイクルを作ることで、単語学習がぐんと効率的になります。
対策③英文を【読む力】を育てる
中学英語で成績を伸ばすうえで欠かせないのが、【読む力】です。
文法と単語を覚えても、それを文章として理解できなければ、テストで点が取れません。
英文を読めるようになるには、ただ訳すのではなく、【意味をイメージで理解する練習】が必要です。
まずおすすめなのは、教科書の英文を音読すること。
声に出して読むことで、語順やリズムが自然に体にしみ込みます。
特に、毎日5分でも教科書の一部を繰り返し読むだけで、文構造の理解が深まります。
次に、読んだ英文を自分の言葉で説明してみましょう。
たとえば He goes to school by bike. を【彼は自転車で学校に行く】と訳すだけでなく、【byは〜でという意味だね】と解説できるようにする。
この一手間が、【読む】を理解するに変えるカギです。
さらに、音読とリーディングを組み合わせることで、リスニング力も一緒に鍛えられます。
聞く・読む・話すを同時に行うと、英語全体の力がバランスよく伸びます。
英文を読む力は、一朝一夕でつくものではありません。
しかし、毎日の積み重ねが確実に成果を生みます。
【読める英語】は、【解ける英語】につながる。
これを意識して学習することが、成績アップの決め手です。
小学生からやるべき3つの戦略
ところで、中学英語でのつまずきを防ぐ最も確実な方法は、【小学生のうちに中学の学び方に近づけておくこと】です。
小学校英語は英語に慣れることが目的のため、文法やスペルに深く触れる機会が少ないまま中学へ進む子がほとんどです。
そのため、入学直後に突然出てくる【文法】【単語テスト】【長文読解】【英作文】に驚き、英語が苦手になるケースが後を絶ちません。
しかし、ほんの少しの準備でこのギャップは埋められます。
ポイントは、【書く】【読む】【考える】を小学生のうちから習慣化することです。
耳で慣れるだけでなく、文字を見て、書いて、意味を整理する練習を少しずつ取り入れておくと、中学英語を自然に理解できる力が育ちます。
また、先取り学習といっても、難しい英文法を詰め込む必要はありません。
むしろ、【なぜこうなるのか】を一緒に考える経験が、英語を自分の言葉として吸収する第一歩になります。
ここでは、小学生から実践できる3つの戦略を紹介します。
【書ける英語】【理解できる英語】【使える英語】を目指して、今からできることを整理していきましょう。
戦略①英単語を【書ける形】で覚える習慣をつくる
小学生の英語では、発音や聞き取り中心の学びが多く、【書く練習】は後回しにされがちです。
しかし、英語を中学で得意科目にするためには、早い段階から書ける形で覚える習慣をつけておくことが大切です。
たとえば、dog、blue、appleなどの身近な単語を、声に出しながらノートに書いてみる。
音とスペルを同時に意識することで、耳で聞いた英語を文字で再現する力が育ちます。
この【音→文字】の変換がスムーズな子ほど、中学に入ってからの単語暗記やスペリングテストで苦労しません。
また、書くときには意味もセットで覚えることがポイントです。
単語をただ書くだけでなく、【絵】や【日本語訳】を添えて書くと、視覚的に記憶されやすくなります。
例えば、catと書いた横に猫のイラストを描く。それだけでも脳の記憶定着が大きく変わります。
小学生のうちから【書ける英語】を意識しておくと、中学で始まる書くテスト文化にスムーズに適応できます。
1日3単語でも構いません。少しずつ積み上げることが、大きな自信と成果につながります。
戦略②文のしくみを【日本語で説明できる】ようにする
英語を得意にするための土台は、【文の仕組みを理解する力】です。
小学生の段階では、英語=感覚で使うものという印象が強く、文法を意識することはほとんどありません。
しかし、中学英語で最初につまずくポイントこそ、この【文法の構造理解】なのです。
まず大切なのは、【英語の文は順番が大切】という意識を持たせること。
たとえば、I like cats. は【私は猫が好きです】ですが、英語では【私は・好き・猫たち】という順番で並びます。
この語順感覚を小学生のうちに身につけておくと、中学英語の文法が驚くほど理解しやすくなります。
さらに、【なぜこうなるのか】を親子で話すことも効果的です。
なぜHe isなの? どうしてlikeにsがつくの?といった質問を一緒に考えることで、
文の仕組みを自分で説明できるようになります。
この説明できる力が、理解の深さを育てます。
文法を早く学ぶ必要はありません。
大切なのは、【英語にはルールがある】という感覚をもつこと。
それが中学での文法への抵抗感を減らし、論理的に学ぶ準備になります。
戦略③【リスニングとリーディング】を同時に鍛える
英語力を総合的に伸ばすには、聞く力と読む力を同時に育てることが不可欠です。
どちらか一方だけでは、英語の意味を深く理解できません。
そこで効果的なのが、【音読リスニング】です。
音読リスニングとは、英語の音声を聞きながら文字を目で追う学習法です。
これにより、耳と目の両方から情報を取り入れ、音と文字の関係を自然に結びつけることができます。
たとえば、This is my bag. の音声を聞きながら同じ文を音読する。
これを繰り返すだけで、単語の発音・スペル・意味が同時に定着します。
さらに、この学習法はリスニング力だけでなく、読解力の向上にもつながります。
読める英語は聞ける英語でもあるため、英語の理解速度そのものが速くなります。
一日10分程度の音読習慣を作るだけで、英語の【感覚】と【構造】の両方を育てることができます。
また、リスニング教材を使う際は、内容を日本語で確認しながら学ぶと効果的です。
意味がわかる音声を繰り返し聞くことで、英語のリズムと文構造が自然に体に染み込んでいきます。
小学生のうちにこの耳×目の学び方を習慣化すれば、
中学英語の授業スピードにも余裕をもって対応できるようになります。
小学生のうちに英語ギャップを埋める3つの柱
中学英語でつまずかないためには、小学生のうちから【先取りの意識】と【習慣化】が不可欠です。
今回紹介した3つの戦略は、そのための具体的な柱と言えます。
まず、英単語を書ける形で覚えることは、耳だけで覚える学習との大きな差を生みます。
少しずつでも文字と意味を結びつけることで、単語力は確実に定着し、中学でのスペルテストやライティングに自信をもって臨めるようになります。
次に、文の仕組みを日本語で説明できる力を育てることです。
英語にはルールがあることを理解し、自分の言葉で説明できる経験は、文法学習の抵抗感を減らすだけでなく、論理的に考える力も同時に伸ばします。
これにより、文法問題や長文読解も感覚ではなく理解として解けるようになります。
最後に、リスニングとリーディングを同時に鍛えることです。
音読リスニングを通して耳と目の両方で英語に触れる習慣をつけると、英語のリズムや文構造が自然に身につき、読む・聞く・書く・話す力の土台が形成されます。
これらの3つの柱を小学生の段階から少しずつ積み上げることで、中学に入ってからの英語学習は格段にスムーズになります。
親が焦って詰め込むのではなく、毎日の小さな習慣と工夫で自然に身につく英語力を意識することが中学英語に対応できるカギとなります。
今からできる取り組みを始めることで、子どもは中学英語を自信をもって迎えられるようになります。
















