算数が苦手な親でも大丈夫!子どもの理解を引き出す教え方の工夫 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

算数が苦手な親でも大丈夫!子どもの理解を引き出す教え方の工夫

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今回は【算数が苦手な親でも大丈夫!子どもの理解を引き出す教え方の工夫】と題し、お話をしていきます。

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子どもが小学生となり、学校の宿題を家でやる、家庭学習で国語や算数の勉強をする中で、子どもが【わからない】と連発する教科と言えば算数ではないでしょうか。

塾で仕事をしている時も、算数の間違い直しをしたがらなくて答えを教えてと騒ぐ子や、【わからないから教えて】という声は国語よりも算数の方が多かったです。

塾でもそうですから、家庭でも同じような傾向があると思います。

 

しかし、【子どもに算数を教えたいけど、自分が苦手でうまく説明できない】【教えようとすると、ついイライラしてしまう】、と感じている方は決して少なくありません。

家庭での学習サポートの中でも、とくに算数は親の【教え方】に悩みが集中しやすい教科です。

なぜなら、算数は答えを出すことだけでなく、どう考えるかが大切な教科だからです。

にもかかわらず、大人になるとすっかり計算方法や考え方のステップを忘れていたり、学校で教わっているやり方が、自分の頃とはちょっと違うやり方になっていたりすれば、戸惑ったりするものです。

さらに、子どもがなかなか理解できないと、教える側も焦りや不安を感じてしまい、ついキツイ言葉を投げかけてしまうこともあります。

こうなると、親子関係にも悪影響を及ぼし、上手く教えられないことや、いっそのこと教えない方がいいのかと色々と考えてしまうでしょう。

 

でも大丈夫です。

算数をうまく教えるために、親がすべてを完璧に理解している必要はありません。

大切なのは、【どう伝えるか】【どんな姿勢で関わるか】です。

今回は、算数が苦手な親でも、子どもの理解を引き出せる教え方の工夫や考え方をお伝えします。

なぜ親が算数をうまく教えられないのか、その理由を明らかにしつつ、子どもが理解しやすくなる教え方の特徴を解説し、今日から取り入れられる3つの対策を紹介します。

子どもと一緒に【算数っておもしろいね】と言える日をめざして、一歩ずつ前に進みましょう。

 

親が算数をうまく教えられない3つの理由

まず、子どもに算数を教えたいのに、うまく伝わらないという経験をしたことがある親は多いのではないでしょうか。

上手くできないと【自分ができないから】と責めてしまいますが、親の理解力や学力が不足しているわけではありません。

うまく教えられない背景には、いくつかの共通した原因があります。

 

まず、親自身が学校で学んだ算数のやり方や感覚が、現在の学習指導要領とは異なっている場合があります。

子どもが習っている解き方を見て【そんなやり方あるの?】と驚いた経験がある人も多いでしょう。

知らず知らずのうちに、自分のやり方を押しつけてしまうことが、子どもの混乱を招くケースもあります。

 

また、子どもが理解に時間をかけているとき、【なんでそんな簡単なことがわからないの?】という気持ちが出てくるのも自然なことです。

しかし、これが親子の信頼関係や学習意欲によくない影響を及ぼす場合もあります。

 

ここでは、親が算数を教えるときにつまずきやすい3つの理由を明らかにし、その背景を丁寧に掘り下げていきます。

理由を知ることで、自分を責めたり焦ったりする気持ちがやわらぎ、より前向きな関わり方ができるようになるはずです。

 

理由①自分のやり方を押しつけてしまう

算数に限らず、親が自分の経験をもとに教えようとするのは自然なことです。

しかし、そのやり方が今の子どもにとっては分かりにくい場合があります。

とくに算数では、現在の教育では【考え方】や【プロセス】を重視しており、単に答えが合っているだけでは評価されません。

たとえば、小学1年生の繰り上がりの足し算を理解するために小学校で教えられている【さくらんぼ計算】は、そのシステムを理解しなくてもスラスラ解けてしまう子にとっては、【厄介な解き方】ということもあります。

そして、算数の四則計算の解き方は子どもそれぞれに【解き方】があったりと、一筋縄ではいかぬ面もあります。

塾で仕事をしている時も、子ども①②③の計算問題の解き方も、【学校の先生が教えてくれたそのままを完璧に再現している】という子はそう多くはなかったです。

学校のやり方を理解しつつも、計算を解くまでの過程が個人個人違うということを踏まえ、親が【こうやれば早い】と思って教えたやり方を押し付けると、子どもは混乱してしまいます。

また、親が一方的に教えすぎると、子どもは【自分で考える】ことをやめてしまうこともあります。

 

大切なのは、【自分が正しい教え方をしている】という思い込みを手放し、子どもの学び方を尊重する姿勢です。

まずは子どもがどう考えているのかを聞き、【ああいう考え方をしているならどのような教え方をすべきか】と意識することが、子どもに勉強を教えても衝突を防ぐ第一歩になります。

 

理由②つい感情的になってしまう

【どうしてわからないの?】【さっきも言ったよね?】

算数を教えている最中、思わずこんな言葉が出てしまった経験を持つ方は結構いると思います。

もしかしたら、親自身が子どもの頃に親から言われているかもしれません。

それくらい、子どもに勉強を教えるというのは感情のコントロールが上手くいかないこともあります。

 

ただイライラをぶつけたいだけではなく、親として真剣に教えているからこそ、理解が進まないと焦りや苛立ちを感じてしまう面もあります。

しかし、教える側が感情的になると、子どもは【算数が嫌い】になるだけでなく、【親に怒られる=勉強が怖い】と感じてしまい、学びに対して消極的になります。

学力を高めていく以前に、安心して間違えられる空気がないと、子どもは自分の考えを表現できなくなってしまいます。

感情をコントロールするためには、【正解させる】ことよりも【考えさせる】ことを重視する視点に立つことが大切です。

間違えたときこそチャンスと悪い方に受け取らない強い気持ちを持ち、子どもと一緒に【どこで迷ったのか】を話し合うようにしてください。

子どもの方も、親からの叱責が劇的に減れば気軽に【教えて欲しい】と言いやすくなり、安心した気持ちで算数の問題と向き合い、結果として学びが深まる場面に変えることができます。

 

理由③算数への苦手意識がそのまま伝わっている

親自身が算数に苦手意識を持っている場合、それが無意識のうちに子どもにも伝わってしまうことがあります。

【お母さんも苦手だったから】【パパも計算嫌いでさ】といった言葉は、一見気軽な共感のつもりでも、子どもにとっては【親が嫌いなら仕方がない【算数は難しいもの】【算数ができないのも当然】というあきらめのメッセージになることがあります。

塾で仕事をしている時も、そういう言動をしている保護者は一定数いました。

そして、そうした親を持つ子どもはほぼ例外なく【自分は算数が苦手】と思い込んでいました。

 

また、親が自信を持てないまま教えようとすると、説明に一貫性がなくなり、子どもはさらに混乱してしまいます。

教え方に不安があるなら、まずは【一緒に考えてみようか】と並走する姿勢で接するほうが、子どもの学習意欲を引き出せることも多いのです。

忙しい合間を縫って何十年という時を経て算数の勉強をし直すというのは意味のある事なのかと思うかもしれませんが、親が自分のペースで学び直すことも、立派なサポートの一つです。

子どもが自分のせいで算数が苦手なことを責める必要はありません。

【小学生の時、この単元で苦しんだ】という経験談を伝え、一緒に乗り越えようという共闘体制を敷いていくような言動をしていきましょう。

 

子どもの理解を引き出す教え方の3つの特徴

さて、子どもが算数に苦手意識を持つ前に、家庭でどのように関わるかはとても重要です。

しかし、算数を【正しく教える】ことだけが、親の役目ではありません。

むしろ、【理解を引き出す関わり方】ができるかどうかが、子どもの算数学習を大きく左右します。

実際、家庭でのサポートがうまくいっている親御さんの多くは、【教える技術】よりも【子どもが自分で気づける工夫】や【安心して取り組める雰囲気】を大切にしています。

教えようとするより、気づかせる。

指示するより、問いかける。

そうした姿勢が、子どもの思考を刺激し、学ぶ意欲につながっていきます。

また、子どもにとって算数は【考えること】に慣れる教科でもあります。

答えにすぐたどり着けなくても、【どうやって考えたか】を大切にすることが、思考力の土台をつくることに直結します。

そのためにも、親の接し方にはちょっとした工夫が求められるのです。

 

ここでは、子どもが理解しやすくなる親の教え方に共通する、3つの特徴をご紹介します。

【教え込まない】【自分で考える時間を与える】【安心できる雰囲気をつくる】など、日々の関わりに少し意識を加えるだけで、子どもの【わかった!】がぐっと増えるようになります。

 

特徴①【教える】より【問いかける】

子どもに算数を教えるとき、つい答えにたどり着くための方法を説明したくなります。

しかし、教えすぎることで子どもは【親がいないとできない】状態になりがちです。

算数は、自分で考える力を育てる教科。

だからこそ、親の役割は【答えを教える人】ではなく、【気づきを引き出す人】であることが理想です。

そのために効果的なのが、【問いかけること】です。

たとえば、【この問題、どうやって始めたらよさそう?】【前にやった似た問題、覚えてる?】などの声かけは、子ども自身の思考を促します。

間違っていてもすぐに正さず、【どうしてそう思ったの?】と尋ねてみると、考えを整理するきっかけにもなります。

 

子どもは、自分の頭で考えたときにこそ【本当にわかった!】と実感できます。

問いかけは、考える力と自信を同時に育てる、シンプルで効果的な方法なのです。

 

特徴②【わからない】を否定しない

【なんでわからないの?】という言葉は、親としては焦りから出てしまうことがある一言ですが、子どもにとっては大きなダメージになり得ます。

算数の【わからない】は、恥ずかしいことではなく、ごく自然なものです。

むしろ、つまずきこそが学びのチャンスだと子どもに考えるきっかけを作る必要があります。

理解しにくいときに【大丈夫だよ】【ここでつまずく子、多いよ】と声をかけるだけで、子どもは安心して自分の考え方を話しやすくなります。

【わからない】と言えること自体が、前向きな学びの姿勢でもあります。

また、親も教える際に本当は分からないけれど子どもの前で分かったふりをして誤魔化すことをする方もいると思います。

しかし、誤魔化しても解決には至りません。

正直に、プライドを捨てて【お母さん、お父さんもすっかり忘れてよく分からないんだよ】と口にして一緒に学ぶというスタンスで接するようにしてください。

 

また、子どもの思考に耳を傾け、【どこまで理解できているか】【どこでつまずいているか】を丁寧に拾い上げることで、子どもの理解度に合わせたサポートができます。

否定せず、親は自分の理解力不足を認める姿勢が、算数への苦手意識を和らげ、自信を育てる土台になります。

 

特徴③【正解】より【プロセス】を大事にする

算数の問題に正解することはもちろん大切ですが、もっと大切なのは【どうやってその答えにたどりついたか】です。

とくに小学生のうちは、正しい答えに偶然たどりついたよりも、間違っていても自分の考えを持って取り組んだことのほうが価値があります。

子どもが間違った答えを出したときも、【どこで間違えたのかな?】【どうやって考えた?】とプロセスを一緒に確認することで、理解のズレや勘違いに気づくことができます。

親が【結果】ではなく【思考の過程】に目を向けることで、子どもも安心して試行錯誤できるようになります。

 

【間違えてもいいから、自分の考えを言ってごらん】と声をかけることが、子どもにとっては大きな後押しになります。

正解ばかりを求めず、考えることを楽しむ環境を家庭でつくることが、算数の理解と自信を育てる近道なのです。

 

今日からできる!子どもの算数理解を助ける3つの対策

ところで、算数が苦手な親でも、子どもにわかる楽しさを味わわせるサポートはできます。

完璧に教える必要はありません。むしろ、親が【一緒に考えよう】と並走する姿勢のほうが、子どもには安心感と前向きな気持ちを与えます。

ここまで【教えられない】と感じる理由、理解を引き出す関わり方の特徴をご紹介しました。

そしていよいよこの第3章では、親が実際に家庭でできる具体的な対策を3つに絞ってご紹介します。

子どもの【算数が苦手】という悩みの多くは、【わからないことをそのままにしている】【考え方の筋道がわからない】【やり直しの仕方がわからない】といった、学習の詰まりに原因があります。

それを親が気づいてあげることで、子どもは自然と理解しやすくなります。

 

ここでご紹介するのは、【図や言葉で考えを見える化する】【成功体験を小さく積み上げる】【わからないに寄り添う時間をつくる】という、どれも特別な教材や知識がなくてもできる実践的な工夫です。

ちょっとした意識の変化や、声かけひとつで、子どもの算数との向き合い方は大きく変わっていきます。

無理なく、今日から親ができる関わり方の引き出しを増やしていきましょう。

 

対策①【図や言葉】で考えを見える化する

算数は【頭の中で考える力】が問われる教科ですが、すべてを言葉で整理できる子どもばかりではありません。

とくに文章題や図形問題でつまずく子は、【情報をどう整理したらいいか】がわからずに混乱してしまうことがよくあります。

そこで有効なのが、考えを目に見える形で整理することです。

たとえば、絵を描いたり、簡単な図をかいたり、言葉で順序を説明したりといった方法が有効です。

親が【こういうふうに書いてみたらどう?】と促すだけでも、子どもは頭の中が整理され、【あ、そういうことか!】と気づくきっかけになります。

 

難しい専門用語やテクニックはいりません。

ノートの使い方、線の引き方、ちょっとしたコメントメモなど、身近な工夫で十分です。

思考が見える化されることで、子どもも自分で理解を深めやすくなります。

 

対策②成功体験を小さく積むことを意識する

算数が苦手な子どもは、【できた!】という経験が少なく、自信を失っているケースが多いです。

大人から見れば小さなミスでも、本人にとっては【また失敗した…】という重たい感覚につながります。

だからこそ、【小さな成功体験】を積ませることがとても大切です。

具体的には、【この1問だけは自分で解きたい】【前は間違えたけど、今日は正解できた】というレベルでOKです。

できたことを親がすぐに見つけて声に出す。

【それ、前よりスムーズに解けたね】【その考え方、すごくいいよ】と、具体的に認めることで、子どもは努力が報われたと感じられるようになります。

 

成功体験が積み重なると、自然と【次もやってみよう】という前向きな気持ちが育ちます。

勉強に向かう姿勢が安定すると、理解力にも確実に変化がす。

まずは、【できたね】を見逃さない目線を大切にしましょう。

 

対策③【わからない】に一緒に付き合う時間を持つ

【わからない】と子どもに言われると、親としてはすぐに教えてあげたくなります。

でも実は、【すぐに教えない】ことが、算数の理解には効果的な場合があります。

子どもが自分の頭で考える瞬間、つまり悩む時間が、思考力を伸ばすトレーニングになるからです。

そこで意識したいのが、【一緒に悩む時間】を作ること。

【どこまでわかってる?】【今、どこで止まってる?】と会話をしながら、子どもと並んで問題に向き合うだけでOKです。

わからないことにすぐ答えを出さなくても、【考えてみよう】と寄り添う姿勢が、子どもに安心感を与えます。

 

また、すぐに解決しないときは、【今日はここまでにして、明日もう一回やってみようか】といった保留の仕方も大切です。

子どもが【算数って、悩んでもいいんだ】と思えること自体が、学びのハードルを下げるきっかけになります。

 

寄り添う力が子どもの算数を変える

子どもに算数を教えるとき、親として【正しく教えなきゃ】【わからせなきゃ】と肩に力が入ってしまうことは、誰にでもあることです。

でも、子どもの理解を引き出すために必要なのは、完璧な知識や教える技術ではありません。

大切なのは、子どもの考えに耳を傾け、一緒に考える姿勢です。

うまくできない時にイライラするのではなく、【どこでつまずいているのかな?】と観察する。自分のやり方を押しつけるのではなく、【どう考えたの?】と問いかける。

そうした関わり方が、子どもに安心と自信を与え、【算数って、ちょっとおもしろいかも】と思わせる力になります。

 

今回は、親が算数をうまく教えられない理由、理解を引き出すための特徴的な関わり方、そして日常に取り入れられる3つの具体的な対策をご紹介しました。

すぐにすべてを実践できなくても構いません。

1つでも心に残ったことを、親子の学びの時間に取り入れてみてください。

それだけでも、子どもの【わかった!】という笑顔につながっていくはずです。

 

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