今回は【原因はこれ 小学生時代の成績が進路進学選択に及ぼす影響】と題し、お話をしていきます。
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小学生時代の成績は、中学や高校での進路進学選択に直接的な影響があるわけではないと考えられがちですが、実は見えにくい形で、将来に大きく関わってくる【隠れた原因】となることがあります。
まだ学校の授業数が5時限目で終わることが多い低学年の頃は近所の公園で遊ぶ子もいますし、高学年になれば学童クラブを卒業する子も増えて、学校が早く終わる日も夕方近くまでワイワイ遊んでいる子もいます。
ただ、今の子どもたちは我が家の3人だけでなく、周囲のママさん達の話から【公園に集まらずに家でオンラインゲームをして過ごしている子もいる】【動画視聴をして時間を潰している子もいる】というのも耳にしています。
それでも、中学受験をする子も限られている地域で子育てをしていれば【勉強が本格的になるのは中学生になってから】【学力差が出始めるのは小学校高学年になってから】という受け止め方をしている家庭の方が圧倒的に多い印象があります。
しかし、そう思っていても蓋を開ければ【中学での優等生は小学生の頃から優等生の子ばかり】ということに気がつくと思います。
おそらく、多くの親は何となく自分の経験も踏まえて気がついていると思いますが、子どもの進路進学にダイレクトに影響する【学習習慣】や【自己肯定感】【基礎学力】といった土台は小学生時代に出来上がっています。
年齢的には6歳、7歳から12歳というのは子どもにとっては【かなり大きな成長】と思っていても、親としてはまだまだ子どもという受け止め方をしがちで、【中学生になったら本人が勉強モードに入る】と楽観視してしまっても、現実的には小学校6年間で学力グループが固定化して【この辺りの高校に進学する】が見えてきます。
それを理解している家庭では、子どもが小学生の頃からコツコツ努力を続け、勉強に前向きに取り組めるような子に育つようにサポートをしていきます。
そもそも、小学校の勉強があってこその中学の勉強です。
中学に入っても自然とその延長線上で学習を進められます。
小学校時代の勉強をあまり重視しない家庭の子は、中学での学習量や難易度の急激な変化に対応できず、苦戦しやすくなります。
そこで今回は、小学生時代の成績が進路進学選択に及ぼす影響を考えていきます。
自分の立ち位置と学習への向き合い方が出来上がる
まず、小学生時代の成績は、子ども自身の【自分は勉強が得意・苦手】という自己評価を形づくります。
低学年の頃はそこまで他の子を意識することはなくても、心の成長に伴い自分とクラスメイトを比較して優劣を感じ取るようになります。
この自己評価は、中学以降の学習意欲や挑戦姿勢に直結し、高校のレベル選択や大学進学意識にも影響を及ぼします。
早い段階で【自分は勉強ができる】と思えている子は、自信を持って難しい課題にも取り組めるのに対し、【自分は勉強が苦手】と思い込んだ子は挑戦を避け、選択肢を狭めてしまいます。
小学生時代に【頑張れば成果が出る】という成功体験を積んだ子は、将来の進路でも高い目標を掲げ、継続的に努力できる傾向があります。
これは、高校受験や大学受験でも大きな武器になります。
小学生の頃から成績が安定していると、親や先生の期待も高くなり、周囲も自然と進学校や大学進学を前提とした環境や情報を与えるようになります。
これにより、選択肢の広がる進路指導を受けやすくなります。
逆に、成績が低迷していると、最初から選択肢が限られる方向で話が進むこともあり、本人の意志に関係なく進路が固定化しやすくなります。
小学生時代の成績は、中学や高校の進路に直接的に結びつくものではないと思われがちですが、実際には【学力グループの中での自分の立ち位置】がこの時期に自然と形成され、その意識がその後の学習姿勢や目標設定に大きく関わってきます。
この【立ち位置の自覚】こそが、将来的に進学可能な高校のレベルを左右する【隠れた原因】のひとつになります。
小学校では、明確に学力別のクラス分けがされていないことが多いため、子どもたちは日常の授業やテスト、先生の評価、友達同士の比較を通じて、【自分はできるほう】【普通くらい】【ちょっと苦手かも】といった感覚を持つようになります。
この立ち位置は、ただの自己評価にとどまらず、その子の努力の方向性や意欲に影響を与えます。
たとえば、クラスの中で常に上位にいる子は【自分はできる】という意識から、さらに上を目指す行動をとりやすくなり、難しい問題にも前向きに挑戦し、成績を維持・向上させようとする姿勢が自然と身につきます。
結果的に中学に入っても高い学力を保ち、進学校やトップ高校を目指すことが現実的な目標となります。
一方、学力中位や下位のグループに属する子は、小学生のうちに【自分は勉強が苦手】と感じ、学習への苦手意識を持ってしまいがちです。
親や教師がどれだけ励ましても、自分の中にある【劣等感】が学習意欲を妨げ、【どうせやってもできない】【これくらいでいい】といった思考に陥りやすくなります。
こうして、学力の差だけでなく、勉強への向き合い方の差が広がっていきます。
このように、小学生時代に形づくられた【自分の学力の立ち位置】は、無意識のうちにその後の努力の量や質に影響を与え、やがて「行ける高校のレベル」を決定づけていきます。
これは大人になって気がつくことですが、子ども時代にはなかなか気がつかない視点です。
つまり、知らず知らずのうちに、子ども自身の可能性の幅が決まっていくということになります。
親としては、子どもがどの学力グループにいても、立ち位置を固定化せず【頑張れば伸びる】という経験を積ませ、自信と意欲を育てることが、進路選択を広げるカギとなります。
基礎力が将来の学力の伸びしろを決める
さて、小学生時代の成績は、中学や高校での進路進学に直結するものではないと思われがちです。
確かに、高校受験で内申点に直接影響を与えるのは中学校の成績ですが、小学校6年間で身につける基礎力こそが、将来の学力の伸びしろを大きく左右する重要な土台となります。
小学校の学習内容は一見シンプルに思えるかもしれませんが、【漢字などの語彙力】【計算力】【文章読解】【基本的な理科社会の知識】といった要素は、すべて中学以降の応用学習のベースとなります。
たとえば、読解力が不十分なまま中学に進むと、英語の長文も国語の説明文も、数学の文章題も理解に時間がかかり、【なんとなく分かるけど問題が解けない】という状態に陥ることもあります。
また、基礎的な計算力や漢字の知識は、単にテストで高得点をとるためだけでなく、学習のスピードや効率を決める要素になります。
これらが小学生のうちに強化されている子は、中学生になってから新しい学びをする、難しい単元を勉強する時に集中できます。
さらに、小学生のうちに基礎学力をしっかりと身につけた子は、学習への成功体験を多く積み重ねることができます。
【努力すればできる】【わかって楽しい】というポジティブな経験は、自分はできるという感覚を育て、勉強への意欲につながるのです。
これは思春期を迎えた中学生にとって、大きなアドバンテージとなります。
逆に、小学校時代に基礎があいまいだった子どもは、中学の学習内容についていけず、やる気を失いやすくなります。
そして、基礎が不十分な子は、毎回の課題に時間がかかり、新しいことを理解する以前に【躓きの連続】に苦しむようになります。
努力をしようと思っても、土台の部分が盤石でなければ勉強しても思うような成果は出にくく、【自分は勉強が苦手だ】と思い込んでしまいます。
努力を初めてから数ヶ月経たないと手ごたえは感じないので、そこまで忍耐して頑張ることができなければ学力を伸ばすこともできません。
そこから立ち上がるには、相当な労力と親のサポートが必要になります。
つまり、小学校6年間は【学力の土台づくりの時期】であると同時に、目立つ成果が出るかどうかではなく、中学進学後の伸びを支えるための準備期間でもあるのです。
この期間にしっかりと基礎を築いた子どもは、中学、そして高校と進む中で学習内容が高度になっても、柔軟に対応し、応用力を伸ばすことができます。
中学生となり、高校受験と向き合う際にも、この【見えない基礎力】の差が大きく影響してきます。
親が早い段階でこの重要性を理解し、子どもと向き合うことで、進学の選択肢は大きく広がっていきます。
学習習慣の有無が学力の安定に直結する
ところで、中学に進学し、定期テストを受けてみると、その結果は小学生時代からの【学習習慣の有無】で左右されることに気がつきます。
中学生になるとテストは複数の単元を含む定期テストが主流となり、忙しい中でもいかに勉強時間を確保できるかがカギを握ります。
中学に入ってから心を入れ替えて勉強を頑張る子というのは本当に少なく、やはり小学生時代の学習スタイルがそのまま踏襲されます。
ですから、学習習慣がすでに身についていることが中学で長期的に安定して学力を伸ばしていけるかどうかを決めるといっても過言ではないです。
学習習慣とは、【毎日机に向かうこと】【学ぶことが当たり前の生活にあること】【宿題を先延ばしにせず取り組むこと】など、日々の学びに向き合うリズムのことを指します。
小学生のうちにこの習慣が身についている子は、中学に進学してからも自然と学習を継続できるため、学力が乱れにくく、テストや受験などのプレッシャーにも安定して対応できます。
一方、学習習慣が身についていない子は、学年が上がるにつれて学習量が増え、内容が複雑になる中で、対応が難しくなります。
【やらなければ】と思っていても行動に移せず、計画性を欠いたままテストや提出物の締め切りにに追われるようになり、結果として点数も下がり、自信を失うという悪循環に陥りやすいです。
また、学習習慣がある子は【自分で学びをコントロールする力】も同時に育っています。
これは、中学生以降の内申点や定期テスト、さらには高校、大学入試において非常に大きな武器となります。
習慣が身についた子は、計画的に復習や予習を進める力があるため、短期間の詰め込みに頼ることなく、【学びを積み上げる】という形で学力を伸ばしていくことができます。
さらに、学習習慣は単なる勉強だけでなく、【集中力】【忍耐力】【達成感】といった非認知能力の成長にもつながります。
これらはどんな進路を選ぶにしても必要不可欠な力であり、小学生のうちに育まれた学習習慣は、将来のあらゆる学びの土台になります。
つまり、小学生時代に学習習慣を確立できるかどうかが、将来的にどれだけ学力を安定的に伸ばせるかに直結するのです。
それは単なる家庭学習の量ではなく、【学ぶことを日常にできているか】という生活の質そのものなのです。
親は子どもが小学生の頃から意識し、子どもを支えることが、長期的な学力形成のカギとなります。
小学生時代に習慣が身についていないと、中学に入ってから急に切り替えるのは難しく、進路の選択肢が狭くなりがちです。
小学校時代の成績は、進路を直接左右する【合否の材料】ではありませんが、将来の選択肢や学力の伸び方に大きな間接的影響を持っています。
とくに、【自己評価】【学習習慣】【基礎力の有無】などの目に見えにくい力が、数年後の進路に大きな差を生みます。
親としては、成績そのものよりも、学ぶ意味や習慣、粘り強さを小学生時代にどう育てるかに注力することが、進路の可能性を広げる近道になるので、意識して取り組んでいきましょう。