今回は【小学生から進学高校を目指す手順】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
私自身、高校生そして中学生となった子ども①②の成長を振り返ると【なんだか小学校高学年からあっという間に過ぎていった】と感じるばかりです。
子ども①の時は小学校5年生から6年生に進級する時は世間がコロナ禍で大騒ぎとなった時期でしたし、子ども②もまだまだその騒動が続いている中で高学年となっていきました。
しかも、まだまだ小さいと思っていた子ども3まで気がついたら2025年度は小学校5年生になったりと【中学進学も目の前に迫る】という段階にきています。
中学生になると定期テストで校内順位が分かる、模試を受けたら志望校に受かりそうかどうかが分かるという実力社会に身を置くことになります。
進学するだけで激変するのですから、やはり小学生時代から中学進学、そして高校受験に備えて動いていくというのは現実的ですし、子どもへの負担を和らげることにもなります。
とくに進学校を目指すには、小学生のうちから毎日勉強する習慣を身につけることが基本です。
学力は学習スキルという生まれ持った違いというものはあるものの、才能だけでどうにかなる世界でもなく、結局【日々の積み重ね】によって学力差が生まれます。
毎日少しずつでも机に向かうことで、知識の定着が進み、学ぶことへの抵抗感がなくなります。
また、中学、高校と進むにつれて学習内容は難しくなり、短期間の詰め込みでは対応できなくなります。
小学生のうちにコツコツ学ぶ習慣が身についていれば、自然と【勉強するのが当たり前】になり、集中力や計画性そして自己管理力も育ちます。
これが進学校合格の土台となります。
そこで今回は、小学生の頃から高校受験に向けて、とくに進学校を目指している子が中学生になってもスムーズに受験勉強に対応できる手順をご紹介していきます。
勉強をする意義を子どもなりに理解している
まず、子ども自身が勉強する意義を理解しているということがポイントです。
【なぜ勉強するのか】というのは深い言葉です。
親から勉強しなさいと言われていると、あまり深く考えないまま成長していく子もいます。
ただ、心の成長に伴い【なぜ勉強するのか】と自問自答し、勉強に対する嫌悪感を増す子もいます。
その一方で勉強する意義を自分なりに見つけて学習する必要性を理解して学力を鍛えていく子もいます。
塾でも感じましたが、【なぜ勉強するのか】という意義の理解があるかどうかで、勉強への取り組み方、やる気、継続力は大きく変わってきます。
まず、勉強の意義を理解している子どもは、目的意識を持って学べるようになります。
たとえば【将来この職業に就きたい】【〇〇高校に入りたい】という具体的な目標があれば、日々の学習がただの作業ではなく、子どもにとって目標達成のための一歩になります。
すると、多少難しい問題でも投げ出さずに考える姿勢が身につきます。
これは親が誘導しただけでは身につかない、自ら動ける、自走力をつける重要な土台です。
また、勉強する意義を理解している子は、周囲の評価や点数に左右されにくくなるというメリットもあります。
子どもは本来、褒められるとやる気が出るものですが、勉強する意味を理解していない場合は、テストの点数や他人との比較に一喜一憂しがちです。
一方、【自分の未来のためにやっている】という意識を持っている子は、たとえ一度うまくいかなくても【じゃあ次はどうするか】と前向きに考え、学びを継続できます。
この心構えは、受験勉強の長期戦において非常に大きな武器になります。
さらに、勉強の意味を理解している子は、学びに対する姿勢そのものが深まる傾向があります。
【点を取るためにやる勉強】から【知ることを楽しむ勉強】へと変化し、知的好奇心が育ちます。
これは、進学校で求められる応用力や思考力の育成にもつながります。
もちろん、小学生に難しい将来像を描かせる必要はありません。
大切なのは、【なぜ今勉強しているのか】【学校の勉強が将来どうつながっていくのか】を、子どもなりに納得できる形で親子の会話で伝える、話をすることが大切です。
子どもの理解があると、親や先生に言われたからやるのではなく自分の意志で勉強する主体性が育ちます。
この主体性こそ、進学校の厳しい学習環境や将来の大学受験を乗り越える力になります。
習い事や塾の選び方を考える
さて、高校受験で進学校を目指す場合、小学生の頃から【習い事や塾選びを考える】をしていくようにしましょう。
習い事や塾選びというのは小学生から中学生にかけて直面します。
どちらも子どもの性格や適性、将来の選択肢に応じて親と子で決めていきます。
習い事に関しては一昔前よりも種類が増えて、それこそ乳幼児期の頃から通える教室もあります。
我が子の才能を見つけるのに習い事に通わせるという考えは一般的ですが、あまりにも多くの習い事をさせてしまうと、学年が上がってから勉強にシフトチェンジする際に絞り込みをするのも大変になります。
また、子ども自身が【まだ全部やりたい】という意思を貫いてしまえば、全てが中途半端になってしまう恐れもあります。
あれもこれもと習い事を詰め込みすぎてしまうと、肝心の家庭学習や休息の時間がなくなり、疲弊してしまいます。
塾に通うタイミングも家庭の教育方針によってかなりバラツキがあります。
早い段階から【どの習い事が子どもにプラスになるか】【学習塾に通うタイミングはいつがベストか】を見極めておくことで、無理のないスケジュールで、確実に成長を積み重ねることができます。
習い事や塾の選び方をよく考えることは子どもの個性に合った学びの環境を整えることができるというメリットがあります。
たとえば、論理的思考を伸ばしたい子にはプログラミングや算数系の習い事、表現力を伸ばしたい子には作文やディスカッションを取り入れる教室、演劇系の習い事など、伸ばしたい力を育てる選択が可能です。
また、塾もただ【有名だから】【近所にあるから】ではなく、指導方針や教材内容、先生との相性などを事前に見極めることでより効果的な学びが実現します。
さらに、習い事や塾の選び方を戦略的に考えることは、長期的な進路設計につながる意識を育てることにもなります。
【習い事が中学の部活選びにプラスになる】【この塾は学力をスモールステップで鍛える対策をしてくれる】など、将来を見据えた行動がとれるようになります。
また、親がこうした選び方を意識する姿勢を見せることで、子ども自身も目的をもって選ぶことの大切さを学びます。
考える力と読解力を鍛える
ところで、考える力、読解力を鍛えるよう意識してください。
この2つの力はすべての教科の基盤となるだけでなく、中学や高校、さらには大学受験に至るまで、長く必要とされる学力の土台になります。
まず、考える力は、単に正解を導き出すだけではなく、【なぜそうなるのか】などを論理的に物事を捉えられるかどうかを測ります。
親子の会話で親が子どもに質問することを心がけるなどし、小学生のうちからこの力を育てておくと、応用問題や文章題への対応力が高まり、暗記だけに頼らない本物の学力が身につきやすくなります。
進学校の入試では、私立高校であれば表面的な知識ではなく思考力や判断力を問う問題が多く、公立入試でも進学校の合否を決めるのは応用問題になります。
例えば数学の記述式問題や理科の実験結果からの考察問題などは、考える力がないと太刀打ちできません。
一方、読解力は国語だけに必要と思われがちですが、すべての教科に関係しています。
文章を正しく読み取り、設問の意図をつかみ、自分の言葉で答える力は社会や理科、英語の長文読解にも不可欠です。
学習指導要領の改訂により、入試問題でもボリューミーな文章量、複数の資料を使用した問題が普通に出題されます。
この点は本当に気をつけて欲しいと個人的に思っています。
そして、読解力がある子は、問題の意味を正確に理解し早く的確に解くことができます。
逆に読解力が弱いと問題文の指示を読み違えたり、選択肢の違いが分からなかったりして、実力があっても点数に結びつかないことがあります。
読解力の鍛え方としては、読書を通じた語彙力の習得、文章の要約、なぜその答えになるのかを言葉で説明するトレーニングなどが効果的です。
すぐに成績に反映されるとは限りませんが、じわじわと基礎力が育ち、中学、そして高校での伸びが大きく変わってきます。
進学校を目指すのであれば子どもが小学生のうちに考える力と読解力という根本的な学力を鍛えておくことで、全教科に通じる学力の柱となり、その後の学習の質を大きく高める確かな一歩となります。