今回は【高校受験を選んだら取り組みたいこと3選】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの教育に関心が強いと、地方に住んでいても【中学受験をするかどうか】と考える時期があると思います。
地方での中学受験は公立中高一貫校がメインで、次いで国立中学、私立中学になります。
ただ、受験する子どもの人数は大都市圏に比べると限定されており、やはり高校受験が人生初の受験という子が圧倒的に多いです。
我が家の周囲でも中学受験を選択した家庭というのは本当に少なく、子ども①②のように受験をして学区以外の中学に行くというのはかなりのレアケースであり、【どうしてわざわざ受験するのか】と不思議がられました。
ですから、地方の教育に関心のある親は一瞬中学受験を考えたとしても、子どもは学区の中学に進学し、そこで上位層を目指しつつ進学校を受ける力を蓄えて、無事に合格をした次は大学受験に向けて動き出す、という流れがオーソドックスです。
ただ、高校受験までは住んでいる地域の中での戦いになりますが、大学受験となるとそうはいきません。
全国規模の受験ですし、難関大学、有名大学を目指している場合は想像以上に厳しい戦いを強いられます。
今はインターネットの普及もあって、同じ年頃の大都市圏に住んでいる子達がどのような勉強をしているのかというのが瞬時に分かります。
とはいえ、現実の身近な世界では【受験は中学3年生の冬】が共通認識です。
親がアレコレ思案していても、子どもは成長し小学校を卒業し、学区の中学に入って部活と勉強の両立で毎日を忙しくしていると、先々のことに意識を向けるのではなく【今】を見つめ、高校受験を大きなヤマ場と捉えてしまいます。
都会の話は都会の話、となってしまうのも時間の問題です。
高校受験を経由して大学進学をする予定であれば、【今だけを考える】ではどうにもならないことが起きてしまいます。
そこで今回は高校受験を選んだ時に意識すべきこと、取り組むべきことを3つご紹介していきます。
全国のライバルの動きを考える
まず、全国のライバルの動きを考えましょう。
地方では高校受験を経由して大学受験する子が圧倒的に多いです。
大学受験でライバルとなる中高一貫校の子は高校受験がない分、中学生の間に高校の内容を学校の授業で学んでいます。
地方の高校受験組の子たちは比較的牧歌的な雰囲気で小学生時代を過ごし、学区の中学に進んでそこで3年間は【中学の内容】を勉強し、中学で学んだ内容が出される入試を受けます。
【リアルタイムな学びをしていればそれでいい】という雰囲気に包まれているので、高校の勉強に関しても、たとえ進学校に入った子でも【高校に入ってから高校の勉強をして受験に挑む】という考えを持つ子が多いです。
地方と都会の教育事情の違いを理解しつつ、【どうしたら中高一貫校の子と同じ土俵に上がって勝てるのか】と考えることが必要です。
中高一貫校の子は、中学受験という厳しい受験を経験しているので基礎学力などが極めて高いです。
もちろん、なかには受験後に燃え尽き症候群となって学習意欲が下がってしまう子もいますが、基本的には【小学生時代からしっかり勉強をしてきて中学に入ってからは高校受験がない分、学校のカリキュラムが先取り型でそうした授業を受けている子】になります。
こうした子にどうしたら勝てるのかと考えつつ、【どの辺りの大学を目指したいか】【それを実現する高校はどこか】と親子で話し合いを重ねて、大学受験までの現実的な道のりを作り上げていってください。
地方にいても中高一貫校の子達の動向を踏まえた戦い方をしないといけません。
高校に入ってからだとどうしても大学受験までの準備期間が短くなります。
これは揺るぎない事実です、高校受験組にとっての大きなハンデでもあります。
高校受験が終わってホッとして勉強を横に置いて1年生や2年生を過ごさないよう、そして子どもが井の中の蛙にならないよう全国との戦いを意識するよう話をしてください。
内申書を意識する
さて、大学受験までの道のりを考える際に外せないのが受験する高校です。
地方ですと、大学進学実績が高校によってかなり違います。
最難関、難関大学、有名大学、医学部医学科を考えているのであればトップ高校の一択になります。
医学部医学科は考えないけれど、難関大学を目指すのであれば2番手校も選択肢の一つになります。
地方では基本的に公立高校が伝統校、進学校というケースが多く、受験する際は【内申書】の存在も無視できません。
そもそも、進学校を受ける子は各中学の優等生、部活や委員会、生徒会などで役職に就いているような子達ばかりです。
そのため、内申書のなかの評定はかなりレベルの高いものだと思っていいでしょう。
なかには授業態度が悪い、提出物の期日を守れず本来なら5になるところを4になってしまうという子もいるかもしれませんが、評定が悪いと当日の入試の点数頼みになってしまいます。
そして【テストで高得点を取ればいい】という考えは非常に危険です。
入試問題は難化したり、易化することがあります。
難化すればたとえトップ高校でも点数差がつきやすいですが、例年よりも易しめだと元々の学力が高い子達が集まっているトップ高校の入試においては受験生同士の点数差というのがつきにくく、内申書の重要性が高くなります。
できることなら、入試をパスできる学力に仕上げるのと同じくらい学校生活での言動、授業態度に気をつけつつ定期テストでもしっかり結果を残すようにするのが理想的です。
小学生から中学生になったからといって子どもが心を入れ替えるわけではありません。
反抗期や思春期に突入すると賢いけれど変に先生に歯向かったり、授業をかき回してしまう子もいます。
一旦トラブルメーカーと認定されると、そこから良い評定を目指すというのは至難の業です。
教科の評定が悪ければトップ高校への道が閉ざされることもあります。
こうした事実を子どもが小学生の頃から伝えておくことを強くお勧めします。
私もこれまで生きてきた中で【評定が悪すぎて志望校を一つ下げた】という判断を下した家庭と出会ったことがあります。
決して他人事ではありません。
英語や数学は可能なら先取りをしておく
ところで、高校受験組にとって一番の悩みというのは【高校進学後に高校の勉強がスタートする】ということではないでしょうか。
大学受験でライバルとなる中高一貫校の子は高校受験組の子が高校1年生になった時にはすでに高校内容を勉強しています。
1年以上、または1年弱くらいの差がついていると思うと複雑な気持ちになります。
ただ、何も対策をせずに高校に入ってから勉強を始めるというのは遅すぎます。
とくに難関大学や有名大学を本気で目指すのであれば最低でも英語と数学の先取り学習を自発的に進めていくことが必要です。
もちろん、高校受験の勉強に支障をきたさない範囲で、という条件がつきますが、数ⅠAの予習を少し進める、高校で学ぶ英文法を勉強したり、英単語を覚えたりすると高校入学後に学校の勉強も楽になりますし、【予習することが当たり前】と大学受験に向けた勉強法も確立できるなどメリットがあります。
地方の高校受験組の子は全国を意識した戦い方をしていかないと大学受験で合格を勝ち取ることができません。
高校受験の感覚でいると痛い目に遭います。
ただ、小学生や中学生の子どもに【先取り学習をしないといけない】と言ってもすんなりと納得するとは限りません。
私も子ども①には小学6年生の時に中学数学と英語の予習をした方が良いと話をしたけれど、全くしませんでした。
結局、成績が芳しくなく塾のクラスをひとつ下のクラスになってから本気で勉強して元のクラスに戻るという【痛い目に遭わないと分からない】を地で行く行動をしていました。
高校進学の際は流石に入試が終わった翌日から数学を中心に先取り学習をしていきましたが、周囲で全く予習をしていない子がどんどん成績が低迷していくのを目の当たりにして怖がっています。
高校受験組で大学受験をする場合は【あらゆることを想定して動く】が鉄板であり、中高一貫校の子が大学受験までに辿る道と高校受験組の子が歩むルートの比較をし、予習の重要性を教えてください。