今回は【子どもの成長に向けた親子関係のマイナーチェンジ】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもは成長するにつれて親子関係も変わっていきます。
子どもの方はあまり意識しなくても、親の方はその変化に戸惑うことも多々あります。
私も、子ども①②③の成長過程で【反抗的な言動が増えてきた】とか【親に学校の話をする回数が減った】というのを経験してきました。
まだ、我が家の3人は色々な話を子どもの方かしてくるので、悩み事を聞くことやそれに対するアドバイスを送ることができますが、世の中の多くのお母さん、お父さんは【以前よりも会話が減った】と感じたり、子どもの考えていることが分からないことが増えてきて、どうしたものかと悩んでいることでしょう。
塾で仕事をしている時や、周囲のママさんの話を踏まえると【小学校高学年になると会話が減る】【中学生や高校生になると顔を合せる時間も少なくなる】という共通点があります。
私自身も親とそれなりに会話をしていたのは10歳や11歳くらいまでで、それ以降はあまり積極的に自分から話をすることはなくなりました。
親から声をかけられても正直面倒だな、という気持ちが先に出てしまい、つっけんどんな対応をして親の方も【声をかけないでおこう】と様子を見るようになり、親子会話が少しずつ減っていきました。
おそらく、どの家庭でも、親子でもこうした現象は多かれ少なかれ起きていると思います。
良く喋る親子でも、会話の内容や親子関係も子どもが幼児の頃とは違いますし、色々と親と子で衝突しながら現在の関係を築いてきたはずです。
まだまだ子ども達はこれから受験、就職と親と話し合いをしながら自分の人生を考えていくことになるので、その過程で意見がぶつかって反目し合って亀裂が走ることも十分考えられます。
我が家もぶつかり合いながらも、これからどうなるか分かりませんが、今のところ悪くはない親子関係が出来上がってきてるかなと勝手に思っています。
ただ、最悪な事態を避けたいと思うのが親ですから、子どもの成長に合わせて親子関係を見直していく、声がけを変えていくというのを親の方が意識していくことが重要です。
親子関係は一筋縄ではいかないものですが、子どもが大きくなるに従って親子関係の在り方、信頼関係の有無、力関係と変化してきて親の考え一つでどうにかなるわけではなくなってきます。
それでは、子どもが成長しても、より良い親子関係が構築できるようにするにはどのようにマイナーチェンジしていけばよいのでしょうか。
子どもの心が自立する時期は意外と早い
まず、親として【子どもの心が自立する時期は意外と早い】ということを理解してください。
親にとって子どもは何歳になっても子どもですが、子どもの方はいつまでも子どもらしく過ごしているわけではありません。
概ね小学3年生から4年生にかけて自我がより一層芽生えてきます。
それこそ、これまであまり感じていなかった親への疑問、矛盾、不信感というのも感じるようになります。
例えば、子どものことばかり叱るけれど親はスマホでゲームをして過ごしているなど、【自分に甘く子どもに厳しい矛盾】を感じ、違和感を覚えて親に歯向かうようになる、ということです。
もう少し時を戻していくと、乳幼児期の頃から【自分でやりたい】と意思表示をして親の手助け無しにおもちゃや遊具で遊んだりと、小さな自立を経験してきています。
子どもなりに自立心を育てていきます。
そして、親の方がしんどい、と感じる自立のタイミングが2歳頃のイヤイヤ期が有名ですが、小学生になってから俗に小4の壁、10歳の壁と呼ばれる年頃になると本格的に反抗期に突入する子も出てくるので、【親子の対立】【親子の衝突】がいよいよ本格化していきます。
ですから、子どもが生まれてから10歳までの間に自我が芽生えてきて【自分は子どもではない】【親の言いなりにはなりたくない】と自立心がドンドン育っていきます。
こうしてリアルな年齢を見るとかなり早い段階から親からの自立の準備期間に入ってきているというのが分かると思います。
意外と小学生を過ぎ、中学生や高校生になっても親の言うことが絶対というスタンスの親はいます。
そういう考えでいると、間違いなく親子の衝突が起きます。
または、子どもの方がドン引きして【まともに話し合いもできない】と冷静に受け止めて親から距離を置く子もいます。
一度【うちの親はありえない】と思うと、子どもの方から歩み寄ることはないです。
そうならないためにも【子どもは小学生の頃から自立する準備をしている】【自立するために親と対等でいようとするために言動が変わる】ということをしっかり受け止め、理解してください。
【とにかく黙って親の言うとおりにしろ】では子どもは納得しません。
子どもは早くから親に依存せずに自立するために精神面の変化が起きる、と思えば小学校4年生前後の反抗的な言動が増えることも気持ちを切り替えて受け止められるようになります。
子どもは成長していくことが前提と認識する
さて、【子どもは成長していくことが前提と認識する】ということが大切です。
具体的にどのようなことをしていけばよいのでしょうか。
まず、小学校に入るというのは子どもにとっては親から自立する第一歩になります。
学校生活はそれまでの園生活とは異なり基本的に先生の指示を一人一人が理解して行動するようになるので、【自分で判断する】ということが増えます。
依存心が強いと【考える力】【この時はどう行動すれば良いのか】といったことを子どもが身につける機会を失ってしまいます。
学校の準備、宿題をする、明日着ていく服を選ぶというのを親が全部やっているとせっかく芽生えてきた自立心がぺシャンと潰れてしまいます。
子育てでは目の前の子どもの今の状況で物事を判断してしまいますが、長い時間で考えると【今は小学1年生だけれど3年後には反抗期に突入しているかもしれない】と子どもがどのように成長していくのか考えることも大切です。
その際、【親が関わらなくても大丈夫そうなことは子どもに任せる】【話したくないことがあれば根掘り葉掘り聞かない】と少しずつ接し方を変えていきつつ、【困ったことがあったらいつまで話をしてね】と声がけをしたり、子どもが話したがっている時は時間を取ってしっかり聞いてあげましょう。
もちろん、まだまだ6歳や7歳の子どもですから親が手を貸して色々と準備をしてしまいたい気持ちも分かります。
しかし、やがてやってくる反抗期を考えると【親が子どもの成長を阻害する行き過ぎた行動】は逆効果になることもあります。
何でも親がやっていると、やってもらうのが当然だと思うようになり、親が【そろそろ10歳、11歳だし自分で出来るようになって欲しい】と準備などの作業から手を引くと、子どもは【なんでやってくれないの!】と不満をぶつけるようになります。
親の言動にイライラしてキツイ言葉を投げかけるのも反抗期ではよくある話ですが、これまで手をかけて育ててきた親からするとひどい仕打ちだと思うはずです。
とはいえ、低学年の頃に自立心を育てる機会を親が握りつぶしてきた結果ですから、こうならないためにも小学生の頃から学校の準備など【自分のことは自分でやる子】に育つようしていき、親も近い未来に起きる子どもの変化に備えていきましょう。
親の失敗談を話す
子どもの成長に伴い親子関係が微妙に変化していきますが、その中で個人的に親子のイザコザ、衝突を避ける役割を担ったと感じているのが【親の失敗談】です。
子ども①②の話、または塾で出会った生徒たちの話を聞くと【成績が良かった親は自分の成績自慢を子どもにする】というタイプの人が結構います。
定期テストの結果を見て【お父さん、お母さんは校内順位はトップ10を守っていたのにどうしてこんな成績を取るの】などなど、成績優秀者だった自分の過去の栄光と比較して我が子の不甲斐なさを嘆く、または子どもに対して叱るという流れになるようです。
それでは、そんなことを言われる側の子どもはどのような気持ちでいるのでしょうか。
塾で接した生徒は【比較されても仕方がない】【自分の自慢ばかりで嫌になる】とブーブー文句を言っていました。
子ども①②の周囲にいる、親の成績自慢を聞かされてきた子は勉強に対してやる気が出なかったり、テストがある度に緊張していたりと、親の思惑とは真逆な事態、逆効果になっているようです。
我が家では、私が体が丈夫だということ以外はとくに自慢することもないので、お笑い的な扱いで私の失敗談を子どもたちが小さい頃から話をしてきました。
【こうなるから気をつけるように】と教訓として面白おかしく話をしていたところ、子ども達にとって大袈裟かもしれませんが【含蓄ある人生の先輩】になっていました。
子どもにとって親の成功体験を聞かされて嫌な思いをしたり、頑張れと言われるよりは親の子ども時代の失敗談を聞いて【自分も気をつけよう】と考える方が実のある事だと感じるようです。
また、お笑い的な雰囲気で話をするので反抗期や思春期など難しい時期も家庭内の雰囲気もとげとげしいものではなく、比較的心穏やかに過ごしつつ子どもも成長していきます。