今回は【塾に入っても効果なしになりがちな子】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
親世代が子どもの頃、とくに小学生から塾に通う子というのは超レアな存在だったと思います。
それこそ、大都市に住んでいて中学受験をする子、地方都市で国立大学附属中を受ける子に限定されていたと思います。
しかし、中学生になるとガラリと変わり、高校受験に向けて塾に通うという子も増えていきました。
私はアムラー世代かつ地方都市の市街地にある中学に通っていたこともあってか、ある一定の偏差値以上の高校を目指す子はほぼ全員塾に通っているという環境でした。
そのため、リアルタイムで高校生までの子どもを育てている親も塾通いを経験している人はかなり多いと思います。
そうなると、子どもを塾に通わせることに対して大きな抵抗感はないはずです。
学区の中学進学を見据えて小学校高学年から通わせることを検討している家庭もあれば、中学入学直前の3月から中学の授業や定期テストに備えて入会する子もいます。
また、定期テストの結果が出てから慌てて塾に駆け込んでくる家庭もいるでしょう。
入塾するタイミングは家庭の判断で異なりますが、地方でも【塾に通う】というものが珍しくない時代になっています。
子どもが成長し、学年が上がっていくと塾との付き合いが始まる子はかなり増えていきます。
中学受験、高校受験、そして大学受験と反抗的や思春期と多感な時期に子どもが通うことになるので、その存在は意外と大きいものがあります。
学力を鍛えるという目的が一番の軸ですが、子どもにとって精神的支えになるような場所になるかもしれないので、親の方も真剣に塾選びをしていくと思います。
【そろそろ塾に入ろうか】と考えて子どもに合いそうな塾探しをしていくなかで、元塾講師として気をつけて欲しいなと思うのが【塾に入っても効果が出にくい子がいる】ということです。
塾というのは教育産業であり、お金を払って顧客である生徒やその親が目標とすることを達成するためにサポートする、というのが事業内容だと思ってください。
塾側も全力で学力を伸ばす、勉強習慣を身につけさせる、苦手教科や苦手単元を克服させる、とサポートをしていきますが、如何せん伸びない子はいます。
最初から我が子が塾に入っても効果が出にくいというのが分かっていれば、無駄な教育費を支払わずに済みます。
私も親が一生懸命仕事をして稼いだお金をまるでドブ川に捨てるかのような生徒たちと接してきて、悲しくなったことがあります。
今は親となり、塾に通ってもそれを無駄にしないような子どもになって欲しいなという気持ちをほんの少し持ちながらこれまで子育てをしてきました。
それくらい気をつけるほど、塾に通っても意味のない子というのが一定数います。
自分はできるとプライドが高い子
せっかくリサーチをして塾に入っても効果が出ない子に共通していたのが、【自分は勉強できる】という変なプライドを持っている子です。
塾に通う子は大まかに二つのタイプに分かれます。
学校の授業では物足りないからもっと応用問題を解きたいというタイプ。
これは中学受験や、進学高校を目指している子に当てはまります。
そして、勉強が苦手で学習時間を確保しつつ苦手克服をしたいというタイプです。
塾でどのような勉強をするかという目的意識が違いますが、どちらのタイプも【先生に教わる】というのが当然ながらベースになっています。
しかし、中には【自分は勉強できるのであまり教えてもらいたくない】というスタンスの子がいます。
ちょっと驚いてしまうかもしれませんが、誰かに教えてもらうというのが苦手、分からない自分を見せたがらないので、先生としても【どのような接し方をすれば良いのか正解が分からない】と戸惑います。
【分からない問題】【教えて欲しい単元】を伝えないので、対処しきれず、結果として成績を伸ばす手助けができない、という事態が起きてしまいます。
こればかりは塾が100%対応するというのは難しい面があるので、親が自分の子どもの性格をしっかり考慮して【塾に通わせても大丈夫か】というのを見定めて欲しいなと思います。
自尊心があるとか、自己肯定感が高いという話ではなく、【勉強で分からないことがある、困っていることがあるなら喜んで教えてあげますよ】という場所に通っていても、素直に応じることができないのですから、親の方も塾通いの効果を実感できないので【なんだかお金の無駄】と感じてしまいます。
約束を破る子
プライドが高いと素直になれないというデメリットがありますが、それと同じように教える側の人間からすると困ったなと感じてしまうのが【約束を破る子】です。
約束を破るというのは、勉強だけでなく時間にルーズになったりと信頼を得るのが難しくなります。
別の言い方をすれば【無責任】です。
小学生、中学生の子でも約束を破る無責任な子もいますが、そういう子は塾にやってきても期待するような成績を伸ばすことはできません。
塾での約束というのは、簡単に言えば出した宿題をやって来ないことや、定期テスト対策をするのに学校のワークやプリントを持って来ないこと、そして自習室に来るよういい、【土曜日の午後1時から来ます】と口で言うけれど全く来ない子です。
ちょうど私が塾で仕事をしている頃、自習室完備の塾が出始めたり、生徒の保護者向けに【出した宿題】を会員サイトから確認できるシステムがスタートした時代でした。
塾には授業を受けに来るだけでなく、少子化の影響で【どんなときも面倒を見ますよ】というものに変わりつつありました。
宿題に関してもインターネットの普及も相まって会員サイトが登場し、親が確認すれば宿題の中身が分かるため、子どもの言い訳が通用しなくなってきました。
しかし、どんな宿題が出ているのかちゃんとチェックしている親は限られていて、しっかりサイトを見ているのは教育熱の高い家庭の親ばかりでした。
そういうこともあり、宿題を出しても親が見ていないのをいいことに平気でやって来ない子がいて、こちらが考える学力向上ロードが全く機能しないことになりました。
意味なく宿題を出すことはなく、一つ一つ【こういう部分が足りないから】と考えて生徒に指示しているわけです。
毎回約束を破られると、先生も人間なのでやる気というかテンションも下がってしまうのは仕方がないことです。
【せっかく教えても宿題で知識を強化して欲しいのにやってこないのだろう】と内心思いながら宿題内容を伝える辛さというか、複雑な思いを子どもの塾通いを検討している方には知って欲しいなと個人的には思っています。
視野が狭い子
プライドが高い、約束を破るという他にも、自分の考えに固執する視野の狭い子も塾に通ってもなかなか成績が伸びないです。
自分の考えに固執し、【こういう勉強法が自分には合っているので】と塾や先生が提案する勉強法、授業の進め方に納得できず、結局塾でも家と同じような進め方をして思うように結果が出ないという悪循環に陥ります。
塾の存在価値というのは、客観的に【こういう勉強をしてみると弱点を克服できるのでは】と生徒に提案して、新しい視点を持って勉強に取り組む機会を提供することができるというものがあります。
自分一人で勉強しているとなかなか気がつかないことを教えてあげるというのも塾の仕事の一つです。
しかし、生徒本人が【自分はこういうのがいいので】とその提案を突っぱねてしまえば、新しい勉強の仕方を示すことができません。
子どもの世界は家庭、そして学校の二つで、なかなか視野を広げることはできませんが、その中でも日々新しい何かを学び、【こういう考え方もあるのか】と気がつき成長していきます。
塾も子どもにとって単に勉強を教えるだけの場所ではなく、【なるほど、こういう勉強方法もあるのか】【こういう進路進学もあるのか】と視野を広げられる場所でもあります。
塾に通い、新しい学び方を知り取り入れることで学力向上のきっかけになる可能性があるのに、それを自分から拒否してしまうのはとてももったいないことです。
自分の子どもがちょっと視野が狭そう、固定観念が強いと感じる時は【先生から提案された勉強方法をまずはやってみよう】など声がけをして、新しい勉強の仕方を取り入れるようにしてみてください。