今回は【子どもの学力 成績をワンランクアップさせるシンプルな方法】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
小学校を卒業し中学生になると人生において大きな大きな【高校受験】が待ち受けています。
そんなの当たり前のことですが、子どもの勉強面での流れを考えていくと、一部の大都市圏を除けば全国的には【中学に入ってからが大切であり、人生の分岐点である高校受験を小学生の頃から真剣に考えておくのが親の務め】だと個人的には思っています。
高校受験は住んでいる地区の学校に自動的に進める義務教育とは異なり、子ども自身の学力によって合否が決定してしまうという、シビアな制度です。
地方でも高校受験の時はあまり教育熱が高くはない家庭でも【どこなら行けるか】と考えるほど、子どもにとっても親にとっても大イベントになります。
とくに教育に関心の強い家庭では【より学力の高い高校に進学して欲しい】と考えます。
高校では偏差値がハッキリしていて、学力の序列が決まっています。
偏差値45の子が家から近いからと偏差値70近い高校を熱望しても、相当な努力をしない限り合格を勝ち取るのはかなり厳しいです。
そして、高校は使用している教材やカリキュラム、在校生のカラーや進路進学も全く異なります。
例えば、国公立大学や知名度の高い私立大学の受験を目指している子が、共通テスト等を受けるのは毎年10人いるかいないか、という高校に入って、希望通りの進学ができるかと言えば、現実的には難しいものがあります。
高校ではボリュームゾーンの生徒の学力やメインの進学コースに合わせるように使用する教科書を決めています。
トップ高校であれば最上位層の生徒が最難関大学や医学部医学科を目指すので、【そういう生徒たちが受験する時に困らないようなレベルの教科書】を使用して授業を行っています。
ですから、中学生になり高校受験をする際は【大学受験をするかしないか】【どのレベルの大学を目指すか】ということも考慮して受験する高校を考えていく必要があります。
もし、地元の国公立大学への進学に進みたいと思っているのであれば【毎年一定数の国公立大学進学者を輩出している高校】以上の高校に入るのが無難です。
中学生になって自分の進路進学を【まだやりたいことがないから】と適当に考えてしまう子がいます。
塾でも毎年そういうタイプの子がいました。
しかし、ちょっと厳しいですが【未来のことを先延ばしにして高校を選ぶのは考えもの】です。
中学生はまだ子どもという感覚かもしれませんが、次の高校進学は職業を含めた大まかな未来が決定してしまうくらい重要な進学になります。
ですから、工業や農業などの専科の学校を志望している子以外で、普通科を考えている子はワンランク上の高校を目指して選択肢を広げることが望ましいと勝手ながら思っています。
それでは、どのようなことをしていけば成績をワンランクアップできるのかをご紹介していきます。
1.毎日その日の勉強したことを書き残す
一時、 レコーディングダイエットというダイエット法が話題を集めたことがあります。
毎日何を食べたのか手帳に記入していくことで自分の食生活を改善させていき、結果として体重を落としやすくなると言われています。
勉強でも学習計画を考えて、それに則って勉強をしていくのが効果的です。
ただ、目標を思案し日々の計画を書き記して忠実に勉強していくのが苦手な子もいます。
事前の段取りをしっかりしていくことは理想的ですが、なかなかそれが出来ない子もいるので、そういう子に学習計画を考えさせるというのは難しいものがあります。
そして、【学習計画を考えられない自分は落ちこぼれだ】と思ってしまうこともあります。
こうなってしまうと勉強への意欲が低下してしまうので、とりあえず【今日やった勉強を手帳に記す】ということを始めることをおススメします。
低学年の子もできるくらい記入の仕方はシンプルで構いません。
使用した教材を細かく書くと面倒くさいと感じる子もいるので、省いてもOKです。
・日付をかいて教科と勉強した単元や内容を書く
・よくできた、出来た、もうちょっとで評価する
・自分の改善したいところを書く
・返却された日に学校のテストの点数を書く
・難しいと感じたことを書く
手帳に出来たかどうかを書くのが面倒な時は、フリクションのスタンプを利用すると便利です。
『星がよくできた』など子どもが決めるのも楽しいと思います。
また、手帳に返却された学校のテストの点数を書くと『自分のテストはこんな風に推移している』というのが分かります。
小学校のテストは頻繁に行われるので、返却されて見直しをしたら処分する家庭が多いと思います。
そうしていると、子どもが自分のテストの点数がどのように変化しているのか把握できなくなります。
全部取っておくのは場所を取るので、手帳に記すというのは子どもにとっても成績を意識するきっかけになります。
そして、『次はもう少し良い点数を取りたい』と親が小言を言わなくても自発的に勉強する意欲が湧いてくるようになる、と期待できます。
2.学習の振り返りと予習をする
今よりも成績を上げていくとなると、まずは避けて通れないのが『学習の振り返り』と知識定着を強化する『予習』です。
学習の振り返りは復習になりますが、勉強してきたことをしっかり理解しているかどうかを問題集やドリルのような教材を活用して確認していきます。
そして、学校で習う少し先の単元を予習しておくと先生が教えてくれる授業内容が復習になるので、より一層理解度が深まります。
予習は賢い子、学力が高い子がやるものというイメージが強いかもしれませんが、学力中位層ややや不信気味な子でも予習をしていると『知っている』という経験ができます。
この『知っている』『分かった』という体験は子どもにとって大きな自信になり、子どもが勉強が出来るようになったと感じるきっかけになります。
ただ勉強させるだけでなく、子どもの意欲が芽生えてきそうなことも家庭で取り組んでいきましょう。
復習と予習の割合は子どもの学力によって変わってきます。
学校のクラスで上位グループにいる子は予習が多めでも大丈夫でしょう。
真ん中くらいになると、7対3や6対4くらいにし、学業不振グループは8対2くらいの匙加減で復習と予習のバランスで家庭学習を進めていくのをおススメします。
とはいえ、とくに気をつけて欲しいのが学業不振グループです。
あまりにもこれまで習ってきた内容を理解していない時は復習に全力に取り組んでいきましょう。
予習は時間がある時に教科書を読んでインターネット上にある無料教材を印刷して解いていく、という流れが無難だと思います。
ただ、地道に取り組んでいくと学力はアップしていくので頑張りましょう。
3.中長期的な目標を考える
成績を上げていきたいと考える時、まず頭に浮かんでくるのは『次のテストでどの位の点数を取りたいか』や『○○校に受かるレベルまで学力を上げていきたい』という未来に対する思いだと思います。
現状を改善させていくというのは『未来はこうなって欲しいから』という願望を持って努力をしていく必要があります。
とくに目標がなく淡々と勉強しているだけでは、なかなか学力上昇の軌道に乗ることはできません。
『こういう風になりたい』という子どもの目標を聞いて、それに向かって頑張れるよう親もサポートをしていきましょう。
ただし、親からすると大したことのない目標を口にする子もいます。
例えば子どもが自分の目標として『校外学習で皆の前で意見を言えるようになりたい』と口にしても、『そんなこと?』と思わずに受け止めてください。
子どもにとって『こういうことを頑張りたい』は大きい小さい関係ありません。
目標を掲げて一つ一つ達成していく過程こそが重要です。
目標に関しては、すぐ目の前に迫っていることだけでなく、『2学期の終わりまでに達成したいこと』という中期的な目標や、『進級するまでにカラーテストで満点を3回連続以上取る』『半年後の模試までに偏差値を3つ上げる』という長期的な目標も考えていくと日々の生活で意味なくダラダラ過ごす時間が減っていきます。
まとめ
子どもの学力を考える際、現状をキープすることを考えるよりも成績をアップさせることに意識が向くと思います。
ただ、今の成績を維持するのも勉強することが必要です。
今以上の成績にするには、さらに学習量を増やしていかないといけないので子どもにとっては簡単なものではありません。
そして『成績を上げたいけれど、どうすればいいのか分からない』と悩む親子も少なくないでしょう。
あれこれ情報を探して、手あたり次第に実践してみてもいいのですが、一旦心を落ち着かせてシンプルに考えることが大切です。
今日やった勉強を書き残し、学習の振り返りと予習を繰り返していき目標も考えると自然と成績が上がりやすい状況になっていくはずです。