今回は【嘘でしょう?! 優等生の成績が伸びなくなるタイミング】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
勉強は『やればすぐに結果が出るわけではない』という世界です。
そして、継続していても結果が思うように出ないこともあります。
続けていてもずっと成績が上昇するわけでもなく、むしろ低迷することや低下することもあります。
そして、それは周囲から【優等生】と見られている子でも起きることです。
偏差値の高い学校に入り、ある程度大学を選べるような学力レベルになると思いきや、小学生の頃に望んでいた高校に入るのも難しくなり、志望していた学校よりも偏差値が10、15下の学校に進学するケースもあります。
成績が伸びにくくなるタイミングは人それぞれ異なりますが、【ザックリとこの時期には気をつけてほしい】という学年をご紹介していきます。
1.小学3年生
何はともあれ、学力の大きな分岐点は小学3年生です。
私もブログやキンドル本で取り上げてきました。
3人の子どもたちの学校生活を見ていても、3年生から勉強できる子と勉強が苦手な子がふんわりと区別されるようになります。
さらに細かく分かれていくのは先ですが、まずは学力の関所とも言えるのが小学3年生です。
まず、習う漢字が難しくなります。
算数では、割り算を学び四則計算を全て学んだことになります。
小数や分数の基本も勉強するなど、パッと見で分かる数字ではない世界にも触れるようになります。
このほか、理科と社会がスタートするので覚える知識や暗記することも増えます。
テストもそれに従って増えます。
パット見はまだまだ基本的な勉強ですが、2年生の頃よりも学習量が増えるのでそれをちゃんと処理しきれない子は【分からない】と感じる回数が多くなります。
巷では小学4年生が大きな山とされています。
それに伴い【10歳の壁】【小4の壁】という言葉が浸透しています。
ですから、小学3年生が分岐点と聞くと【早いのでは?】と驚く方もいると思います。
しかし、塾で仕事をしているときも、そして自分の子どもたちを育てていても感じるのは【小学3年生が地味に学力の分岐点】という現実です。
小学4年生では3年生までに知らぬ間にできている学力差が目立ち始めるだけで、ヒタヒタと学力差が広がっています。
低学年の頃に計算をすらすら解いて、漢字も問題なく読み書きしていた子の中でもポツリポツリと【ちょっとテストで高得点取れないことが増えたかな】という現象が起きます。
とくに学習指導要領が2020年に改訂されて以降、読ませる学び、考えさせる学びになっています。
テスト問題もただ計算問題がギッシリ詰まっているのではなく文章題がガッツリ載っていることもあります。
親世代の頃の【小学3年生の勉強】とは異なるので、親の経験をもとにして【まだまだ小学3年生なんて勉強に力入れなくても大丈夫】と思わないでください。
親世代の頃の優等生の条件である【計算スピードのある子】だけでは優等生にはなれません。
読解力がないと算数の問題が解けないこともあるので、【計算できればOK】と思わないようにしてください。
2.小学5年生
小学3年生の次に学力の分岐点となるのが小学5年生です。
小学5年からは注目の英語も始まるだけでなく、算数や理科社会でもかなり難しい内容を学校でも学びます。
これまで勉強ができている子でも、難しさを感じることが増えてきます。
そしてこの5年生で中学進学後の学力グループがほぼ固定化されていきます。
すなわち、進学できる高校も【この辺り】とぼんやりながら固まっていき、親は子どもの実力と真正面から向き合う必要がある年頃でもあるのです。
しかし、やはり親の方も子どもの方もまだまだ挽回できると思っています。
言葉を悪く言えば【甘く見積もってしまう】ということが起きやすいです。
本当は学力の分岐点が来ているけれど、【まだまだこれから】【自分の子はそこそこできる方】とどこか期待をしてしまい、分岐点に気がつかない方もいます。
子どもの方もそこまで学力差が広がっているということに気がつかないで【高学年になると難しいな】と思うものの【周りの子も高得点取れないことが増えているし】【自分はまだ持ちこたえている方】と変に安堵してしまうこともあります。
学力の広がりに危機感を感じにくいのが小学生です。
かつての自分もそうですが、良いように自己解釈してしまい、現実がみえていません。
これが小学生の学力差のとらえ方あるあるです。
やはり中学のように定期テストで校内順位がでるわけではないので、危機感を感じにくいです。
中学受験する子でないと、偏差値とか順位を気にすることはない日々が続きます。
ハッキリと出来上がりつつある学力グループ、広がっていく同級生との学力差に気がつかないまま小学6年、そして中学へと進学していくことになります。
そして特に気を付けないといけないのが、英語です。
英語の学習のスタートラインはごく一部の人を除けば、親世代の頃は【中学1年生からよーいドン】でした。
しかし、今では乳幼児期から学んでいる子もいれば小学校低学年から通信教材や市販の教材、または公文や学研で学んでいる子、無料アプリやインターネット上の無料教材を利用してアルファベットや簡単な英語の歌を聞いている子もいます。
その一方で、家ではとくに何もせずに本当に学校オンリーという子もいます。
ほんの少しでも子どもの教育に関心があるのなら、【本格的に始まるのは中学だし】と思わず小学校の英語教育の対策も考えてください。
3.中学2年生
小学校は6年間ある一方で、同じ義務教育の中学は3年間と半分です。
そして、その先の高校進学は筆記試験という子どもの学力で行き先が決まる実力社会が待ち受けています。
中学に入れば定期テストで否が応でも学力が分かってしまうわけです。
中学1年生で成績上位層にいても、全ての教科をしっかり理解して、応用問題も解いて、そしてテストで結果を残さないと本当の上位層にいることは難しくなります。
一つ、二つと思うような点数が取れない教科が出てくると、上位グループから離脱して中間層へと流れていくのが中学2年生です。
学校生活にも慣れて、いわゆる中だるみの学年とも言われています。
来年になれば受験学年だから今のうちに楽しみたいという気持ちが芽生えてくる子もいます。
そして、数学の証明を筆頭に受験でよく出される単元を勉強する重要学年という側面もあるため【遊んでばかりいられない学年】でもあります。
塾で仕事をしているときも、中学2年からハッキリと【トップ高校目指せる子】【進学校を受けられる子】【偏差値50程度かな】というのが見えてきます。
【3年生になれば】【部活が終わってから本気出せば】と考える子や親もいますが、ちょっと厳しいです。
こうして、中学2年の時に成績上位の中でも【本当に優等生だけが残る】という風になり、成績が頭打ちになっていきます。
まとめ
学校の授業は基本的に昔と同じように板書スタイルで授業が進みます。
しかし、GIGAスクール構想の一環でパソコンを使った授業や勉強も行われています。
文字を入力するときは大人と同じようにローマ字入力なので、訓令式に関して最初に触れるのも3年生になっています。
ローマ字慣れも英語への抵抗感を左右する大きなポイントになっていたりと、親が小学生の頃、中学生の頃とは教育事情も変化しています。
こうした変化を理解した上で【学力分岐点がやってきたかな】と注意深く観察してください。
ザックリと【優等生】というくくりは学年が上がればどんどん細分化されていきます。
躓くタイミングは子どもによって異なりますが、【子の学年は気をつけた方がいいよ】という学年があります。
子どもがその学年に近づいてきたらいつも以上に気をつけて欲しいなと個人的に思います。