今回は【超万能 教科書ワークの使い方】と題し、昔からある教科書ワークを使うタイミングについてお話をしていきます。
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新年度が始まると、書店の子ども向けーコーナ、ドリルなど勉強系の本が集まるコーナーの目立つ場所にダ~ンと並ぶのが教科書ワークです。
国語や算数と一口に言っても、各教科とも光村、大日本図書、啓林館、東京書籍、と出版社毎のワークがあります。
ですから、1学年4教科、5教科でも、さらに出版社の数をカケルことになります。
ですから【小学5年向けの教科書ワークが大量に並んでいる】ということになります。
私も小さい頃、本屋さんによく入り浸ってマンガの立ち読みをしていたので【どうしてこんなに4年生のワークがあるのかな?】と不思議に思った記憶があります。
教科書会社が複数あるので、組み合わせがたくさんあるということに気がついたのは、だいぶ後のことでした。
さて、今回は使用した経験のある方も多い教科書ワークについて取り上げていきます。
教育に関心のある親からすると【教科書ワークは簡単】というイメージが持たれやすいかな、と個人的に思っています。
教科書ワークより、他の応用力が付きそうな問題集に取り組ませたい、など。
その気持ちも分かりますが、やはり学校内容を盤石なものにしていないと応用力を身につけることはできません。
我が家では、子ども②が小学校低学年の頃に教科書ワークを利用した家庭学習を行っていました。
学年主任の先生の学習指導の方針が緩くて、子ども①の時に比べて宿題のプリントなどすごく簡単だったこともあり、学校内容以上のことを子ども②がやりたがらなかことが理由です。
そのため、教科書ワークを利用して基礎学力を鍛えることにしました。
それでは早速、どんな時に教科書ワークを使うべきなのかをご紹介していきます。
1.学校のテストで高得点が取れなくなってきている
小学校のカラーテストは、単元が終わるごとに行われています。
出題されている内容も、基本的な問題がメインです。
このことから、85%以上取れていることが望ましいです。
常に8割を切っていると、危険水域に突入していきます。
なぜ8割を切ると危険なのかというと、習ったばかりの単元の理解度が8割以下で、その状態が続いていると、学んだばかりの内容でもずっと2割分、20%以上頭の中に残っていないことを意味しているからです。
勉強した直後のテストで常に20%以上のことを覚えていないということは、自分から勉強して復習していない限り、時間が経過したらどんどん記憶から抜け落ちていることになります。
学校で学んだことを予習、または復習することで単元の理解を深めたり、より頭の中に定着させることができます。
そういう時の勉強の相棒として教科書ワークが大活躍します。
学校のテストで高得点が取れないのは、勉強不足のシグナルです。
そのシグナルを掴んで、学校で学んできた単元が苦手にならないよう教科書ワークを活用してみてください。
2.前の学年の苦手単元をそのままにしてしまった
勉強は螺旋階段のように下から上へとゆっくりと上がっていきます。
階段が上へ上へと順調に向かうには、これまで学んできた知識がしっかりしていることが不可欠です。
土台、つまりはすでに習った単元があやふやなまま放置していると、頑丈な螺旋階段を作ることはできません。
そういう時、前の学年の教科書ワークを使用することで総復習をすることができます。
2020年度に学習指導要領が変わり、新学習指導要領の中での学年であれば、本屋さんの店頭に並んでいる教科書ワークを購入しても対応できます。
例えば、今は小学4年生だけれど小学3年生の内容をもう一度やり直したいなら、並んでいるものを買う。
小学4年生だけれど小学1年生の内容からやりたい、という時はとくに国語だと物語など取り扱っている話が変更されているところもあるので旧学習指導要領の教科書ワークをネットで見つけて購入する必要があります。
3.勉強への自信を持って欲しい
学校のカラーテストの結果は、良ければ【親に叱られない!】となりますし、悪ければ【られる】【ゲームや動画視聴制限される】と子どもも気にします。
100点連発、高得点連発しているクラスメイトを尻目に、自分のテストがどんどん低下していく、なかなか高得点が取れないとどう思うでしょうか。
やはり、勉強への自信が持てなくなりますし、勉強嫌いになりかねません。
【自分は出来ない子】【どうせ成績上がらないし勉強するのは嫌だ】という気持ちを抱いてしまうと、なかなか勉強への意欲、やる気を引き出すのが難しくなります。
こうした、親にとっては困った事態が起きた時の救世主的な役割が教科書ワークです。
そもそも、教科書ワークは子どもが使用している教科書をベースにしています。
例えば国語であれば教科書に出てくる文章が取り扱われています。
子どもにとっては馴染みのある文章です。
全く初めて読む文章に比べれば、問題を解くまでの敷居がめちゃくちゃ低く、取り組みやすいという特徴があります。
4.入塾テストに向けて基礎学力を鍛える
中学受験を考えている場合、多くの家庭では入塾を検討することになります。
塾では子どもの学力を測るため、入塾テストが行われます。
首都圏や近畿圏だけでなく、地方の塾でも必ず実施されています。
希望のクラスに入れるよう、事前に対策を施している親も多いと思います。
どうしても、塾系の問題に慣れさせるために、正答率を高くするために応用問題が出来ることに意識が向いたり、力を注いでしまいたくなりますが、やはり基礎学力が抜けているのは大問題です。
応用問題に関しては【鍛えれば解ける】【伸びる】と塾の先生は考えています。
けれど、それ以前に基礎学力に問題があれば【まずは基礎を鍛える必要あり】と判断されてしまいます。
やはり学校内容が基礎の全てです。
そこがボロボロ、怪しいのに入塾テストを受けて、希望するクラスを狙うというのはムリがあります。
基礎学力を鍛える伴走者として、教科書ワークは適しています。
5.難しい問題をやりたがらない
これは子ども②、我が家の二番目のようなタイプの子ですね。
学校内容より難しいことをやりたがらない。
ちょっと難しい問題集を解かせようとすると不機嫌になる。
そういうときは、親の方が引いて教科書ワークを解かせるようにしましょう。
復習であれば、割とサクサク解けます。
しかも、学校のテストで良い点数が取れる、高得点が増える。
そうすると、【自分は勉強できる方なのでは??】と勘違いしてくれます。
そういう気持ちが芽生えてきた段階で、【学校のテストも調子いいし、ちょっとこっちの問題、ドリルもやってみない?】と声をかけてみる。
子どもの教育、家庭学習は親と子の攻防、駆け引きが時折あったりします。
そういう【どのレベルの問題をやらせるか】【簡単なのやりたい!】という親子の攻防の際に、一度親が手を引いたように見せかけて、実は先々のことを見据えるために教科書ワークをやらせる、という時に大活躍します。
ちなみに、子ども②は教科書ワークで学校のテストで良い点数を連発するようになり自信を持つようになりました。
まとめ
教科書ワークは昔からあります。
親世代の頃から、ずっと書店に並んでいる歴史あるジャンルです。
中学受験とか、ゆくゆくはトップ高校進学を考えている、目指しているという親にとって、ちょっとスルーしがちになりますが、使い勝手も良いですし、子どもの勉強や学習に関する様々なトラブル解消にもつながるお助け教材です。
前の学年の総復習をするにも適しているので、困ったときは子どもが使用している教科書の出版会社を調べた上で、教科書ワークを購入してみるのもいいかと思います。