今回は【脱出しよう! 成績が停滞気味な時の改善策】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
成績が停滞気味だと勉強していても手ごたえを感じず、子どもが【自分には勉強のセンスがない】と悪い方に考えてしまい、【やっても無駄だし】と学習意欲が低下することにもなります。
一度、勉強から気持ちが離れてしまうと、どんどん楽な方に流されてしまいます。
こうならないためにも、停滞期を脱出するしかありません。
中学生であれば【学習量の割りに校内順位が上がらない】という割とハッキリと停滞しているかどうか把握することができますが、小学生の場合は【停滞期ってどんな症状?】と、どういう状態なのか親子で見当もつかないことも珍しくありません。
小学生での停滞期は分かりやすく言うと【家でしっかり勉強をしているけれどカラーテストで満点が取れない】や【子どもなりに勉強しているのに90点台と80点台が半々くらい】という状態です。
親から見ても子どもが勉強を頑張っている、努力をしているのに成績がずっと伸び悩んでいる時は【見直し】が必要です。
しかし、【勉強のやり方の見直しをする】というのは簡単そうで難しいです。
塾で成績が伸び悩んでいる子ども達と話をしていても、【それなら自分の学習スタイルはどうなのか】という基本のキの部分から見直すことになりました。
実際にフルモデルチェンジするとなると、かなりの時間のかかる作業になります。
こうなると、貴重な勉強時間を見直し作業に費やすことになるので、なるべくならピンポイントアドバイスのように【これさえ抑えれば停滞期を脱することができるかも】となるのが理想的です。
子どもの成績が停滞する理由は単に【力不足】だけではなく、【得意な教科での知識や理解不足】や【学習習慣のゆるみ】【勉強スタイルのミスマッチ】が原因の可能性があります。
ただ、実際に成績が上向きにならない状態が続いていると子どもの方も投げやりになったり、不安な気持ちが膨れ上がっていくので、冷静に自分と向き合えません。
こういう時こそ親が停滞を脱出するために色々とサポートをし、子どもの勉強面での改善点を考えていくようにしましょう。
そこで今回は、停滞期を抜け出すための改善策をご紹介していきます。
分かった風になっていないか総復習する
まず、成績が停滞してきたら【分かったつもりになっていないか】を見逃さず、総復習をするようにしてください。
停滞期から脱し、学力を伸ばすためには避けられない勉強法です。
子どもの【つまずきの単元】を親子で把握し、ピンポイントで苦手克服をしていきましょう。
勉強を進めることも大切ですが、一度立ち止まって、過去に学んだ単元の理解が本当にできているかをチェックしていくことも学力向上には欠かせません。
特に勉強の要である算数と国語は積み重ねの学びです。
1つ、2つの理解不足が【これから学ぶこと】に影響を及ぼします。
例えば、漢字の読み書きに時間がかかり、誤字脱字も多いと学年が上がってから難化する読解問題にも支障をきたします。
算数でも四則計算の超基本は出来ていても、桁数が増えたりそこに繰り上がりや繰り下がりの要素が加わると間違いが多くなったり、小数や分数の計算がよく分かっていないと小学校4年生以上の算数、そして数学で苦戦することになります。
たとえ得意教科であっても【ちょっと苦手】という単元はあります。
苦手と向き合うというのは大半の子どもにとってはすごく嫌なことであり、面倒だと感じるので【後でやる】とか【そこそこ理解しているし】と自己解釈をし、時が流れて成績が停滞する原因となったりもします。
早めに対処するのが一番良いですし、小学生時代に理解不足な教科や単元の総点検と総復習をしていると中学進学後の勉強への影響を抑えられます。
総点検する際は、親子で小学校1年生から振り返り【分かったつもりになっている教科や単元】を紙に書き出していきましょう。
学校で使用している教科書の出版会社のホームページには各学年、教科の単元一覧表が掲載されているので、インターネットを見ながら【この単元のテストはいつもより悪かったよね】【単位換算は覚えている?】と話をしながら書くようにしてください。
書き出した教科や単元を見て、【小学校3年生から理解不足のところが増えている】という時は小学3年生の総まとめドリルを活用して復習をしたり、ピンポイントで苦手単元があるなら【この単元に特化したドリルを購入して2週間で終わらせる】と期間を決めて復習をすると、【自分はこの状態から脱出するぞ】という気合を入れて勉強するようになります。
家庭学習の進め方を改めてみる
さて、ずっと続けている家庭学習の進め方を改めてみるのも停滞期を脱出するきっかけにもなります。
時間をかけて勉強しているのに成果が出ないというのは、子どもの家庭学習にズレがあることを意味しています。
低学年では通用していた学習方法が、学年が上がり学ぶ内容が難化するにつれて合わなくなるのは自然なことです。
【このままでは難しくなる勉強に対応できなくなる】と現実を見つめ、家庭学習の在り方を見直すことが、子どもの成績を上向かせるための第一歩になります。
塾でも、自分の現状を踏まえて【変えないといけない時が来た】【変えるところは変える】と考えて勉強スタイルをチェンジした生徒は成績の伸びも良く、合格率も高かったです。
進級進学し、学びの質も変わる中でスタイルを変えられない子はやはり停滞期を脱することができません。
家庭学習を改めて見る際は、いくつかの見直しポイントがあります。
まず、学習時間です。
勉強時間が長いと【自分はやっている】と満足しがちになるので、時間でなく【いかに集中していたか】を重視するようにしましょう。
ダラダラではなく20分、30分集中して取り組んだ方が知識の定着につながります。
集中して勉強をし、少し休憩を挟んでからまた集中して勉強する、ということを意識してください。
また、間違い直しはその場でやるか、最長でも3日以内に再度解き直しをして【理解できているかどうか】を実感するようにしていきましょう。
そして、取り組んでいる問題の質も見直すことも重要なポイントです。
【100%解ける】という基本問題だけでなく【少し難しい問題】にも挑戦することで基礎学力プラスアルファが身につくようになります。
そして、1週間単位や1ヶ月単位というスパンで【ちょっと努力したら達成できそうな目標】を掲げて、達成を実感する経験を積んでいくと自信となり、学習意欲もアップしていきます。
停滞期を伸びる準備期間と良い方に捉える
ところで、停滞期を【今は学力が伸びる前の準備期間】と捉えるようにすると、辛く感じる時期を乗り越える力になります。
どうしても停滞期という言葉は悪い意味として受け止めてしまいますし、成績が伸びなくて悩んでいる子どもにとっては真っ暗なトンネルと一人歩いているような寂しさ、不安を抱え込んでしまう時期になりがちです。
【やっぱり自分には勉強のセンスがないんだ】と思い込み、学習意欲が低下してしまいます。
しかし、親が気丈に振る舞い【今は伸びる前の準備だよ】と伝えることで、停滞期を新たな視点を持って過ごすことができます。
親から励まされれば、子どもも【まだまだこれから】と前向きになれます。
私も子ども①がダラダラ勉強をし、成績が乱高下しやすいタイプで、停滞期は気分が落ち込みやすい子なので【今が頑張り時】【他の子も停滞している今がチャンス】と声がけをしてきました。
とくに、サクッと勉強して成績を上げたいという願望が強い子ども①にとって、停滞期は【勉強をサクッとしても簡単には成績が上がらない】を教えてくれた貴重な時期でしたし、【自分に合う勉強法を見つける】という試行錯誤するきっかけにもなりました。
【すぐに成果が出ない中で続ける力】という忍耐力が身につくので、親である私は停滞期は子ども①の成長に一役買ったと思っています。
短期的、目の前の成績を求めるよりも、辛く厳しい時期を乗り越える忍耐力こそ中学や高校そして社会に出てからも必要となる力になります。
成績が伸びないときは、むしろ伸びしろが大きい時であり、【伸びる前の種まき期】と捉えて【正しく学べば伸びる】と子ども自身が実感できるような工夫をしていきましょう。