今回は【子どもの学力が低下しても気がつかない親の特徴】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの学力というのは小学校低学年の頃は早生まれと4月や5月生まれの子との差、といった生まれたタイミングによる差が影響することがあります。
我が家の子ども③は早生まれということもあってか、小学校2年生くらいまでは勉強面で子ども①②の時に比べると理解度などが怪しいと感じることがありました。
しかし、小学校3年生以降は生まれ月による影響が薄まっていきました。
本格的に学力差が始まる小学4年生までには乳幼児期にあらゆる面で差を感じさせる原因でもあった生まれつきの影響力は大分なくなっていくと個人的には考えています。
そして小学4年生前後になると子ども本人の学習量ややる気、集中力、暗記力、理解力といった学力スキルが複雑に絡み合って学力差が生じ始めていきます。
この学力差というのは親が気がつかない間に拡大することがあります。
気がついた時には復習しないといけない教科や単元がかなりあり、相当な時間を要するという状態になることも珍しくありません。
できれば、すぐに気がつき、そして改善していくというのが理想的ですが、仕事をしている中で子どもの勉強に気を配れないという時もあります。
その一方で、【まだまだ大丈夫】と構えていると子どもの学業不振に対して後手後手となってしまい、学校の授業が分からなくなって勉強嫌いになったり、やる気が起きなくなったりという事態を招くことにもつながります。
小学校に入り、概ね3年生や4年生頃から学力が明らかに低下してくる子が増えてきます。
低下する初期段階で気がつき、家庭学習などでサポートしていくことで小学4年生以降の難しい勉強も理解できる学力を身につけることができます。
先手必勝という言葉の通り、子どもの学力低下を防ぐためにはいかに早く気が付けるかというのはとても大切です。
ただ、学力が低下していても気がつかない親もいます。
そういうタイプの親にならないためにも、【どのような特徴があれば子どもの学力低下に気がつかない親になるのか】というのを知っておいても損はありません。
小学校の勉強は簡単だと思っている
まず、小学校の勉強は簡単だと思っている親です。
こう考えている親はけっこういます。
自分が特に何もしなくても学校の授業をすべて理解して、テストは満点や高得点しか取っていなかったというタイプも含まれます。
子どもも自分と同じように遊んですごしていても満点連発すると思い、家では学校の宿題くらいしか取り組ませていない、という教育方針を持っています。
子どもも親と同じく学校の授業だけで全てを理解できるタイプであればいいのですが、全ての子どもが親に似るとは限りません。
親ほど要領が良いわけではないけれど、親と同じような勉強方法を続けていたら小学校3年、4年生頃から分からない単元が増えてきて、テストの点数も明らかに下がるという兆しが出てきます。
親は【なんでできないんだ!】とりつけてしまいますが、学力スキルなどはたとえ親子であってもそっくりそのまま受け継がれるわけではないので、子どものリアルな学力を理解しつつ、自分と比較せずに適切な家庭学習をしていくことがベストです。
こういう親が優秀な子どもだったというタイプもあれば、子ども時代の勉強をすっかり忘れてしまい【小学校内容は勉強しなくても何とかなる】と思い込んでいる親もいます。
小学生時代にちゃんと勉強した記憶がなく、テストもそんなに良いわけではなかったけれど、普通に先生に叱られることもなく、そして周囲には自分と同じようなクラスメイトも多くて、【勉強しなくても全然平気】という空気感を身にまとって学校生活を送っていたというタイプです。
私もこういうタイプに近い人間でしたが、小学生時代は校内順位が出るわけでもないので勉強ができなくても危機感を感じることがなく、時間が経てば悪いことは忘れてしまうので、【小学校の勉強は特に苦労しなかった】と良いように解釈している親もいます。
勉強は中学生になってからと思っている
そして、勉強は中学生になってからと思い、小学生時代は自由に気ままに元気に過ごせばそれでいい、というスタンスの親は子どもが学力差拡大の中でどんどん転げ落ちていっているのに気がつかないことがあります。
昭和の頃やゆとり教育時代、地方でも【小学生は遊んでいればいい】という考えの親がかなりいましたが、それは子どもの未来、進級進学を考えると偏った考えです。
私も塾で仕事をしていた時代がちょうどゆとり教育時代で、地方の親も【ゆとり教育に不安だから今まで以上に子どもの勉強に力を入れたい】と考えいてる人と、【ゆとり教育だからこれから学歴は関係なくなるし小学生で勉強させるのは可哀そう】と考えている人がいました。
時は流れ、どちらが良いのかというのは明らかだと思います。
親の教育方針次第で子どもの小学生時代の勉強との向き合い方も変わっていきます。
もし、親が【本格的に勉強するのは中学に入ってからで大丈夫】と考えているということは、小学校での勉強を軽視しているともいえます。
こういう考えだと親はほぼ間違いなく子どもの学力が低下していてもそれに気がつくことができないでしょう。
子どもが中学生になると、さすがに定期テスト等で校内順位、偏差値が出るので【子どものリアルな学力】というのが冷酷なまでにデータとして突き付けられます。
ハッキリと結果が出るまでは学力が低下しているということに気が付かず、小学校時代を子どもは過ごすことになります。
塾で仕事をしている時も、定期テストの結果が出てから慌てて塾に駆け込んでくる親子が毎年のようにいました。
【こんなに悪いとは思ってもみなかった】【他の子はかなり勉強しているんですね】という言葉を何度も耳にしました。
正直、中学に入ってから気がつくというのはかなり遅いです。
高校受験という大きな山を登りきるには、小学生時代から基礎学力、学習習慣といった家庭でのサポートをやっておかないと子どもが安心安全に受験を乗り切ることもできません。
勉強は自分からやり始めると思っている
さて、私は元グータラ小学生ですが、そうなった大きな要因と言えるのが親が【小学生になったから自分のことは自分でやりなさい】というスタンスだったからです。
【もう小学生だから自分でやるはず】と思ったのか、それとも単に面倒だったのかはよく分かりません。
家庭学習の定着のために親があれこれ頑張る、ということはせず、子どもに丸投げ状態でした。
こうなると、子どもが面倒な宿題や漢字練習、家庭学習を自発的にやるかと言われたら、絶対にやりません。
学校で配布された計算ドリルの宿題があっても、気分によってやったりやらなかったりを繰り返していました。
漢字に関しては、漢字の再テストを放課後に受けて、【放課後残されるのは嫌だ】という思いから漢字だけはまともに勉強していましたが、他の宿題や勉強に関しては何もやらずに6年間を過ごしていました。
親から【この単元が苦手?】という言葉をかけられたこともありませんでした。
親は私の学力が低下していることに気がつかないまま、そして私は自分の成績がどのくらいなのかを把握しないまま中学に進学し、定期テストを受けて厳しい現実を知ることになったのです。
中学進学後も基本的には【自分からやるはず】というスタンスは変わりませんでした。
ただ、さすがにヤバイと思ったのか、進研ゼミには勝手に応募しました。
しかし、親は提出物やどのくらい勉強しているのかも確認せずに私に丸投げでした。
まだ、自分から勉強する気持ちが芽生えてきたのは良かったのですが、それはたまたまです。
塾でも家庭学習の習慣がない状態で入会してきた子が多数いました。
しかし、塾に入ってきたからといってすぐに勉強するわけではありません。
家で勉強する習慣がないというのは成績を上げていくには致命的なことで、例えば高校受験に向けて勉強していくにも【家でいかにちゃんと勉強するか】をクリアしなければ、志望校合格は遠のいていきます。
子育てで子どもの勉強は将来の受験に直結する問題ですから、【勝手に自分から勉強をするはず】【定期テストの結果を見て慌ててちゃんと勉強と向き合うはず】と思わず、【子どもは楽な方に流れていくから親がサポートをして家庭学習の定着を目指す】と考えていくことが、子どもが成長してから学業面であれこれ悩むことを防ぐ対策になります。