今回は【成績が爆発的に改善するのは○○次第】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
塾で仕事をしている時に【短期間で成績をトップ高校に入れるくらい上げさせて欲しい】【夏までに国語の偏差値を10上げさせてくれ】といった要望を訴えてくる保護者の方に遭遇したことがあります。
おそらく、教育産業に携わった経験のある方ならこういった類の話を耳にしたことがあったり、実際モンスターペアレントと言われる要は親と対峙したという方もいると思います。
ただ、成績を短期間で爆発的に上げるというのは実質不可能です。
スポーツ、芸能や囲碁や将棋でも【少し頑張ったからその道の一流になれる】ことはありません。
どんなに華やかに活躍している人でも、人知れず努力はしています。
しかも、その努力というのは我々が思う以上のものであり、週に1回や2回程度頑張っているというレベルではありません。
そういう現実を頭で理解しているつもりでも、いざ子どもの勉強の話になると【早く成績が上がって欲しい】【お金を出して塾に通わせているのだから早く結果を出させるようにして欲しい】と焦るような言動をする親もいます。
今は塾にお金を払って通わせている側の人間になりましたが、さすがに【塾に入ったから成績が急激に上がる】と期待することはありません。
成績を上げていくというのは、親にとっても子どもにとっても【忍耐次第】の世界です。
忍耐力がなければ【やっぱり成績が上がらないからやめよう】とすぐに諦めてしまい、結局子どもの学力が伸びる機会を潰していくことになります。
塾で出会った成績の良い子を思い返しても、所属する部活や性別関係なく【忍耐力がある子】ばかりでした。
忍耐力と聞くと、昭和的で時代錯誤で古めかしい、絶滅危惧種的な扱いをされることもあります。
ただ、何かしらの分野でいっきに上達するレールに乗るには【結果が出るまで待てるかどうか】にかかってきます。
努力を継続できるかどうか
まず、忍耐力と言っても色々な忍耐力があります。
スマートフォンを触りたい、ゲームをしたい、動画を見たいという誘惑を断ち切れる忍耐力もその一つです。
勉強をする上で、そうした忍耐力も大切ですが、一番重要なのが【努力を継続する忍耐力】です。
三日坊主という言葉があるように、【頑張るぞ!】と気持ちを新たに何かに取り組むものの、結局3日目、4日目辺りで【もういいや】【明日やろう】と継続できない人が少なくありません。
勉強でも【このままではいけない】と決心し、いざ勉強をスタートしても辛さに耐えかねて【もういいや】【勉強頑張れる子が特別で、自分はそうではない】と良いように解釈してしまう子がけっこういます。
仕事をしている時も、学業不振の子は【このままでは嫌だから休みの日は7時間勉強しよう】と実現できそうもない目標を掲げて、いざやってみてすぐに挫折するという特徴がありました。
たくさん勉強するよりも、まずは短時間であっても毎日勉強を継続できることにフォーカスすることが大切です。
今の子どもでも続けられそうな勉強時間や学習内容を考えて、それを淡々と毎日続けていくことに全力を注いだ方が結果として学力上昇への下地作りになります。
ピアノやソロバン、運動系の習い事でも【他の子よりも練習している子の方が上達が早い】という世界です。
もちろん、持って生まれた素質や才能に左右される面もありますが、いくら優れた才能があったとしても練習を継続しなければ芽が出ることはありません。
勉強では【確実に成績が伸びる段階に入った】になるまでにひたすら勉強を継続する忍耐力が求められます。
我が家の子ども達の中でも特に子ども①は少し努力をしたらサクッと成績が上がることを期待してばかりいました。
しかし、中学生になり周囲の神童さん達が【もの凄く賢いけれど相当な努力をしている】という現実を目の当たりにして、努力の継続の偉大さを痛感し、【成績を上げるには努力を続けるしか道はない】という境地に達していました。
ですから、成績をグインと上げていくには、辛さを感じても努力を続けて頑張れるかどうか次第です。
短期間で結果を求めるのはNG
かつての子ども①は【サクッとやって成績が爆上がり】を期待していました。
しかし、それでは実りある結果にならないということを子ども①なりに理解していったわけですが、【成績を上げていきたい】と思っている子ども、またはそうなって欲しいと期待している親の中には短期間で結果を出すことばかりに意識が向いてしまう人もいます。
短期間で結果を求める人の特徴は【何かに焦っていて確かな手ごたえを早く感じたい】と思っていたり、【他の子の結果を気にしすぎて追いつき追い越せを求めている】というところがあります。
成績を上げていくにはスモールステップの繰り返しをし、学習時間が少しずつ増えていき子どもの理解度も深まっていき、条件が揃ってきたら成績が伸びていくという流れになります。
早く結果を求める人は、そうした流れを全部すっ飛ばしてしまうので、結局成績上昇するまでのプロセスを事細かく考えることもせず、ただ単に【ガツンと勉強量を増やせばなんとかなる】と思う癖が身についてしまいます。
塾で出会った短期間で成績を上げて欲しいと要求する保護者も、結局は忍耐力がないので【結果が出ないので塾をやめます】とすぐに退会をしていました。
これを入塾と退塾を繰り返していると、子どもは落ち着いて勉強することもできません。
まず、塾に入って使用する教材、担当の先生との信頼関係を築く、集団授業形式の塾ならクラスの雰囲気とクラスメイトとの会話など、新しい環境に慣れる必要があります。
慣れてきたら落ち着いて授業を受けて、勉強をして、出された宿題をしてと【勉強するサイクルの構築】が出来てから、いよいよ成績上昇への軌道に乗ることができます。
コロコロ塾を変えたり、家庭学習で使用する教材を変えていくと子どもの学力を高めていくことが難しくなります。
とにかく、短期間で無理矢理結果を求めることはせずに現実的なことをしていきましょう。
とりあえず3ヶ月は頑張る
子ども①②の成績上昇、私の実体験、勉強を頑張ると言って実行した塾の生徒を踏まえると、【頑張ろうと努力を続けて結果が出るのは3ヶ月経った頃】というのが一つの目安です。
私の場合は小学生時代グータラしていたので、子ども①②や塾の生徒に比べると結果が出るまでに時間はかかりました。
決意をした時点での学力というのも考慮すると、【学習習慣のない子が成績上昇して良い成績になる】は半年くらいかかり、家庭学習などの習慣がある子はその半分の3ヶ月程度かかると思っていいでしょう。
もちろん、なかなか結果が出るまでに時間がかかる子はいます。
我が家の場合、子ども③がそういうタイプかなと感じることがあるので、あくまで目安として受け止めてください。
3ヶ月というのは1月から始めれば3月から4月、4月から始めれば夏休み頃に結果が出ます。
どのくらい頑張れるか、期待した結果となるのかも3カ月間の努力次第になるので、努力を継続したと思っていても【今の学習量にほんの少しプラス】と【勉強時間を一週間のトータルで考えると5時間くらい増やした】では結果は異なってきます。
意外と3ヶ月というのはあっという間に過ぎ去っていきます。
頑張ろうと思って二の足を踏む、3日坊主になって後悔するよりは【とりあえず3ヶ月頑張る】という気持ちを持って学力向上へと気合を入れていきましょう。
子どもが頑張っているのですから、親の方も何かしら努力することをやってみて【自分も負けない】と競争しながらお互いを励ましてみるのも良いと思います。