【教育小噺】ぶっちゃけどうなの地方の教育事情 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】ぶっちゃけどうなの地方の教育事情

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今回は【ぶっちゃけどうなの地方の教育事情】と題し、お話をしていきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

地方に住んでいて、そして子どもがいて勉強に関心があるので、ちょっとインターネットなどで【幼児期教育】など情報を探すと【中学受験の話題】が圧倒的に多いことに気がつく方は少なくないと思います。

私も子ども①が小さい頃に雑誌などを図書館から借りてパラパラとめくると、中学受験に特化した話ばかりで、しかも東京などの首都圏や近畿圏メインの情報で地方との差を痛感しました。

東京都の23区で言えば、文京区とか港区では受験率は極めて高く、地方とは全く違う教育事情です。

地方の人からすれば大都市圏の教育事情は驚きの連続であり、都会の人から見たら地方の教育は物足りなさを感じるかもしれません。

 

それでは、地方の子は絶望的に学力差が開いてしまい、大学進学などで白旗上げるしかないのかと言われれば、そういう訳ではありません。

もちろん、地方では高校受験が主流で、高校内容を先取り学習している子は少数派です。

地域のトップ高校に入った子でも、中学生の頃から先取り学習をしているのは最上位層の子達だけです。

そして、最難関や医学部医学科に進む子は圧倒的に中高一貫校の子が多いという事実もありますが、そういう進学コースを辿る子は人口の多い都市部でも選ばれた子だけです。

 

地方の子が大学進学で上京して一人暮らしをするというのは生活費等を含めてなかなかハードルが高いという現実的な問題もありますが、【地方だからレベルが低い】というわけではありませんし、むしろ子育ての面ではプラス面が多いのでは、と思っています。

 

改めて知って欲しい地方の教育事情

生まれも育ちも大都市圏の方は地方での暮らしがどのようなものか分からないと思います。

【田舎だと習い事も教育機会も限られている】とテレビに出てくる田舎を想像する人もいるかもしれませんが、県庁所在地がある自治体の中心部や宅地開発された周辺には塾やスポーツ系、音楽系と習い事は充実しています。

公立中高一貫校が21世紀に入り誕生したこともあり、中学受験する子もいるので小学生時代から塾通いをする子もいるので、一概に【地方は教育熱が低い】というわけではないです。

地方に住んでいる私の周りでも、子どもの教育に関心の高い方も普通にいます。

ただ、中学受験は非主流派ですし小学生の頃から夜遅くまで塾通いをさせることもほとんどありません。

我が家の子ども二人は中学受験を経験していますが、二人とも週1回の通塾で夜遅くまで勉強したことはなかったです。

放課後に友達と遊ぶこともできましたし、都会で中学受験する子に比べると健全な子ども時代を過ごしやすいというのは疑いようのない事実です。

 

地方都市の人が多く住んでいるエリアは生活する上で、そして子どもを育てる上で必要な施設もあるので困ることはありません。

都会のようにたくさんあるわけではありませんが、美術館、科学館、博物館といった施設もあるので子どもの知的好奇心を刺激する公的な場所もあります。

 

そして、車を走らせて30分もすれば森林公園や温泉施設と自然体験ができる場所がゴロゴロあります。

都会でこうした場所にたどり着くには高速に乗って遠方に出向く必要があると思います。

東京でしたら多摩方面や山梨、神奈川の山側に行くということをしないと、『山々に囲まれた日帰り温泉施設に行く』とか、『緑に囲まれたバンガローに泊まりつつバーベキューをする』というのは難しいものがあるでしょう。

 

高校受験が主流というデメリットはあるが

地方では中学受験が珍しい分、勉強に時間を捧げることもなく、子どもの頃に体験させたいことをたくさんさせられるというメリットがあります。

しかし、メリットだらけというわけではありません。

まず、大学進学を考えると高校に入ってから大学までの時間があまりにも短すぎます。

どうしても中学受験組に比べると大学受験への準備が遅れてしまいます。

そして、先取り学習をしていない子が大半なので、高校1年の春から高校内容に着手することになります。つまり、中高一貫校の同級生よりも約1年くらい遅れをとっていることになります。

これは大学受験という全国を相手とする受験の世界では大きなハンデです。

 

さすがに昔と異なりインターネットで簡単に情報が入手できる時代になっているので、都会の中高一貫校の子がどのような勉強をしているか、中学生から高校内容を勉強しているということを知っている親は増えていると思いますが、生まれも育ちも地方だと、その土地の教育事情から情報がアップデートされていない方もいます。

自分の学生時代の頃の感覚のままで、『何とかなる』と思っている人もいるでしょう。

ただ、確実に教育事情は変化しています。

子どもの数は減っているものの、親世代の頃よりも中高一貫校を受験して進学する子が割合的に増えているので、大学進学を考えている場合は都会の教育事情もある程度把握しているのが無難です。

高校受験組と中高一貫校組が相まみえる大学受験で、いかに勝てるかということを考えないといけません。

 

高校受験は住んでいる地域、自治体の中での戦いでしたが、それが一気に全国に広がります。

『47分の1の戦いが、47分の47になった』というくらい、激ヤバレベルの広がりだということを忘れないでください。

 

中学生から大学受験を意識するのがベター

高校受験をしてから大学受験をする場合、どうしても『高校に合格した』という喜びが大きすぎて高校の勉強を少し横に置いてしまう子もいます。

高校の勉強は中学よりもさらに教科が細かく分かれ、国語は昔風で言えば現代文と古典、理科は化学、物理、生物、地学の4つに分かれます。英語も2つの教科になります。

社会も同じで歴史、地理、公民です。そして歴史も日本史と世界史もあります。

ザックリとした言い方ですが、5教科だったものが2倍の10教科になり、内容も難しくなるので受験が終わって勉強への気持ちが切れてしまった子は成績が低下しやすくなります。

 

大学受験は多種多様な入試制度があるため、例えば校内推薦の制度を利用して進学を目指す場合は、高校1年生から定期テストの成績や部活動を頑張るなど大学を意識した行動をすることが求められます。

また、総合型選抜や私立大学の多様な入試制度を利用して合格を目指す場合は、高校3年の夏休み明け、秋から願書の取り寄せをして準備をしていきます。

高校に入ってから一旦リセットして、そこからまた気持ちを入れ直して大学受験をしていくので、やはり中高一貫校組の方が有利なのは否めません。

 

地方の子で高校受験を経由する場合は中学生の頃から大学受験を意識させる話をしたり、都会の中高一貫校の子達の授業スピードを話して、『高校受験で浮かれないように』と気を引き締めることが大切です。

 

ただ、こういうデメリットを理解しておくと、地方での子育ては中学受験で親子ともども疲弊せず、小学生時代を子どもが子どもらしく過ごさせて、なおかつ勉強も頑張らせることを両立できる地方都市の方が選ばれる時代がやってきても不思議ではないかな、と個人的には思っています。

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