今回は【小4の壁、10歳の壁を無視したらどうなるのか】と題しお話をしていきます。
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子どものいる家庭、とくに小学生がいると一度は耳にする小4の壁、10歳の壁という言葉。
私もブログでも何度も取り上げていますが、よく読まれているジャンルの一つです。
それだけ親的には気になる年頃で、一体全体どうなるのか不安になったり、子どもが絶賛10歳の壁にぶつかっているとインターネットで色々と検索してしまいます。
通信教材を使用した家庭学習をしたり、塾に入ることも考えたりと親の方も具体的に動き出すこともあると思います。
ただ、【小4の壁、10歳の壁に対して焦っているけれど、無視したらどうなるのか】と別の視点で考えることってほぼないですよね。
そこで今回は、小学生の子どもがいる親にとって見過ごせない小4の壁、10歳の壁をガン無視したら起こることを考えていきます。
1.ほぼ間違いなくテストの点数が下がる
小学校のテスト、通称カラーテストは単元が終われば時間をあけずに実施されます。
それが最大の特徴で、頭の中にまだ習ったことがこびりついているのでわりと高得点が取りやすいとも言われています。
けれど、学年があがれば小学1年生の頃のように「5+3」とか「8-2」といった問題ではなくなっていきます。
九九のように暗記して答えが分かる問題でもありません。
3年生の時点で「62×15=60×10+□×5」という問題が基本問題としてカラーテストで出てくるようになります。
パッと見で答えられない子もいて、適当に数字を書いてしまう子もいます。
学校の宿題をちゃんとやって、学校の授業も真面目に聞いて家庭学習をしている子なら解けますが、宿題をしなかったり、普段家で勉強もしていない子は基本問題でもボロボロ間違えるようになってきます。
漢字テストも、今の小学校では事前に50問テストの答えが配布されたりもしています。
しかし、普段のもっと細かいユニットごとの漢字テストでは、間違いが多発します。
答えの事前配布とか関係なく確実に漢字が定着している子は、それなりに勉強を毎日頑張っている子、になってきます。
小学3年生から習う漢字そのものが難しくなり、そのまま放置していると雪だるま方式にどんどん書けない漢字が増えていきます。
恐ろしいことですが、本当に漢字が苦手な子は小学3年生の漢字から書けなくなります。
国語も算数も難化しますので、壁を無視していると子どもはテストで思うように高得点が取れなくなります。
2.学力グループでミドルより下の階層に属することになる
学力の差というのは公教育ではあまり目立つようなことをしません。
運動能力とは違うセンシティブな扱いで、塾に行ってない限り小学生の間は偏差値とか順位とか気にすることもないので、子どもの立ち位置を正確に知ることはありません。
学力の実情を知るのは中学に入ってから定期テストの結果を見てという流れになります。
とはいえ、子ども達の間では「あの子は賢い」とか「あの子は勉強が苦手」というざっくりとした認識が広まっています。
それでは、小4の壁とか10歳の壁対策をしてこなかった子はどうなるのかと言うと、たいていはミドル層から下の階層に属することになります。
家に帰って適当に宿題をやるだけで後は自由気ままに遊んでいると、小学4年生以降は学力上位層に上がっていくことは不可能です。
まず、学力グループの構成や特徴をザクっと振り返ってみましょう。
異論反論はあると思いますが、大まかに、分かりやすく表現すれば以下のような形になります。
上位層:宿題+家庭学習+読書+規則正しい生活を送っている+αとして塾、受験検討
中上位層:宿題+家庭学習+読書+規則正しい生活を送る+勉強系の習い事に通っている
中位層:宿題+家庭学習(やったりやらなかったり、短い時間)
下位層:宿題をやったり、やらなかったり
とくに昔と異なり、地方でも中高一貫校を目指す小学生がいて塾通いをしています。
受験する子は低学年の頃からしっかり勉強をしてきているので、簡単に言えば親世代の頃の学力グループのピラミッドよりもてっぺんが鋭くなって、底辺から頂点までの高さが高くなっています。
学力格差が拡大しているので「ちょっと勉強すれば大丈夫」ではありません。
勉強する子はどんどん勉強し、勉強しない子は勉強しないという構図は昭和の頃にもありましたが、「勉強する子」は親が子どもの頃のような「勉強する子」ではなく、受験算数とかをガンガン解いて、難しい諺とか四文字熟語を覚えて理科と社会も小学校の教科書をはるかに超える内容を解いている子、が地方にも出現しているということです。
ですから、小4の壁をスルーすると学力グループが真ん中から下に配属されるのは避けられないです。
3.中学で成績上位層になることが困難を極める
小学生にとって高校受験は遠い未来のことのように感じますが、子どもの成長過程を眺めていくと意外と早い段階から進路先が決まっていきます。
小学3年生から4年生にかけて学力グループが出来上がっていき、高学年では固定します。
その学力グループは中学進学後も変わることなく引き継がれ、進学できる高校も定まります。
つまり、小学3年生から4年生頃に地域でも有数の進学校に入りたいと思ったら、確実に小学校のクラスで学力上位グループに属していないと厳しいということです。
中学に進むと複数の小学校の子ども達も加わるので、さらに中学での上位層は選別されていきます。
9歳とか10歳の頃は高校受験はまだ先とのんびり構えるこの方が圧倒的に多いです。
しかし、現実はそんなのんびりはできません。
小学校の時点でミドル以下のグループに属していて、そこから挽回して下剋上を果たすには一日何時間も勉強する必要があります。
休日ならそれこそ7、8時間、それ以上勉強しないと追いつきません。
それでは、それだけのことができるのかといえば大半の子はできません。
自治体模試で50を超えるかどうかという子が「医者になりたい」と言って、その夢に近づくためにトップ高校に入りたいなら、そこから偏差値を20近くアップする必要があります。
実現するには勉強、勉強、勉強の毎日を送らないと叶えられず、そこまでの努力を続けられず挫折する子が圧倒的に多いです。
学力を上げるのは崖を上るようなイメージで、厳しい状況です。
一方、小学校3年生や4年生時点でちゃんと勉強をして小4の壁を乗り越えて学力上位層にいる子は、これまでのペースを維持してギアをアップする時はモードを切り替えて勉強していけばいいので挫折を回避できます。
【やればできる!】と口で言っても、実行してそれを継続できるかどうかは根性論になるレベルになります。
ですから、先々のことを考えても小4の壁を無視するのは危険です。
まとめ
子どもがいると小4の壁とか10歳の壁という言葉を耳にします。
親世代が子どもの頃は浸透していなかった言葉ですが、確かに小学4年生頃から学力グループが確実に形成されていき、グループに属するメンバーはほとんど変わらないです。
小4の壁はその時だけの問題でなく、高学年中学そして高校受験での学校選びに至るまで影響の大きい問題です。
スルーするにはあまりも大きな課題ですので、子どもの年が近づいてきたら絶対に無視せずに家庭で対策をしてください。