成長しても成績が良い子は、なぜ【間違えること】を嫌がらないのか? | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

成長しても成績が良い子は、なぜ【間違えること】を嫌がらないのか?

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今回は【 成長しても成績が良い子は、なぜ【間違えること】を嫌がらないのか?】と題し、お話していきます。

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【今回も100点だったね】

【すごいね、その調子で次も満点を取ろう】

小学生の子どもが満点のテストを持ち帰ると、親としてうれしくなるのは当然のことです。

努力が結果につながったのですから、たくさん褒めてあげたくなるでしょう。

しかし、その【100点】が、いつの間にか子どもの心を縛る存在になってしまうことがあります。

 

実は、成長しても学力を伸ばし続ける子どもほど、【間違えること】を必要以上に恐れません。

分からない問題に出会えば、【どうして間違えたんだろう】【もう一回考えてみよう】と前向きに向き合います。

一方で、小学校時代に100点を取り続け、【間違えないこと】が当たり前になってしまった子どもの中には、難しい問題から逃げたり、失敗を隠したりするようになるケースも少なくありません。

中学校、高校と学年が上がるにつれて、学習内容は複雑になり、初めて見る問題や応用問題が増えていきます。

そのような環境では、【間違えない力】よりも、【間違いから学ぶ力】のほうがはるかに重要になります。失敗を恐れず試行錯誤を繰り返せる子どもほど、自分で考え、粘り強く挑戦し続けることができるからです。

 

もちろん、100点を目指すこと自体は悪いことではありません。

しかし、100点だけを価値あるものと考えてしまうと、【間違えること=悪いこと】という思い込みが生まれます。

その結果、本来なら大きく成長できるはずの機会を、自ら手放してしまうことにもなりかねません。

 

そこで今回は、【100点至上主義】が子どもの成長を妨げる理由と、学年が上がっても伸び続ける子どもが持っている考え方、そして家庭で今日から実践できる【失敗を面白がる心】の育て方について詳しく紹介します。

学校のテストの点数だけでは測れない、本当の学力を育てるヒントを一緒に考えていきましょう。

 

なぜ【100点至上主義】の子は成長とともに失速するのか?

まず、小学校では、カラーテストで100点を取ることが一つの成功体験になります。

努力した成果が数字として表れ、先生や親から褒められることで、子どもは勉強への自信を深めていきます。

そのため、【100点を目指そう】という目標自体は決して間違いではありません。

しかし、いつの間にか【100点を取ること】そのものが目的になってしまうと、学力の伸びにブレーキをかけてしまうことがあります。

 

実際に、中学校や高校で成績を伸ばし続ける子どもを見ていると、共通しているのは【失敗を学びの材料】と考えられることです。

反対に、小学校時代は優秀だったにもかかわらず、学年が上がるにつれて伸び悩む子どもの多くは、【間違えること】そのものを避ける傾向があります。

分からない問題に挑戦しなくなったり、自分の弱点を認められなかったり、難しい問題の前で手が止まってしまったりするのです。

 

その背景には、【100点を取り続けなければ認められない】【できない自分を見せたくない】という無意識のプレッシャーがあります。

小学校では、覚えた内容を再現する問題が中心のため、それでも高得点を維持できるかもしれません。

しかし、中学校以降は応用力や思考力が問われる場面が増え、試行錯誤を繰り返しながら学ぶ姿勢が不可欠になります。

そのとき、【失敗=悪】という価値観を持っている子どもほど、大きな壁にぶつかりやすくなるのです。

 

ここでは、【100点至上主義】がなぜ子どもの成長を止めてしまうのかを三つの視点から解説します。

プライドが生む落とし穴、考えることを止めてしまう思考のクセ、そして挑戦を避ける安全志向。

それぞれの特徴を知ることで、子どもの学力を本当に伸ばすために家庭で大切にしたい関わり方が見えてくるでしょう。

 

①プライドの罠:【できない自分】を認めたくなくて、わからない箇所を隠蔽する

小学校で【勉強ができる子】と言われ続けてきた子どもほど、【分からない】と言うことに強い抵抗を感じることがあります。周囲から【頭がいいね】【いつも100点ですごいね】と評価され続けるうちに、【できる自分】が自分の価値そのものになってしまうからです。

その結果、分からない問題が出てきても質問できず、間違いを認められず、苦手な単元を隠そうとするようになります。

この状態は、一見するとプライドが高いように見えますが、実際には【できない自分を受け入れられない不安】の表れです。

【質問したら頭が悪いと思われる】【間違えたら期待を裏切ってしまう】と考え、本来なら成長のチャンスになる場面から逃げてしまいます。

 

しかし、本当に学力が高い子どもほど、自分の弱点をよく知っています。

【ここは理解が曖昧だから質問しよう】【この問題は苦手だから何度も解こう】と、自分の課題を素直に認めることができます。

それは、自分の価値をテストの点数だけで判断していないからです。

家庭でも、【どうしてこんな問題も分からないの?】という言葉は避けたいところです。

代わりに、【分からないところが見つかったね。伸びるチャンスだね】【質問できる人は強いね】と伝えることで、【分からないことは恥ずかしいことではない】という価値観を育てることができます。

また、親自身が【お父さんもこの機械の使い方が分からないから調べてみるよ】【今日は仕事で失敗したけれど、次はこうしてみようと思う】と話すことも効果的です。

大人でも分からないことはあると知ることで、子どもは安心して弱みを見せられるようになります。

 

【分からない】を隠す子は、その瞬間は自分を守れても、成長する機会を失います。

一方、【分からない】と言える子は、学ぶ機会を自ら増やし続けることができます。

その小さな違いが、学年が上がるにつれて大きな学力差となって表れていくのです。

 

思考のフリーズ:一発で正解を書こうとするあまり、ノートの余白が真っ白になる

文章題や応用問題になると急に手が止まる子どもがいます。

そのノートを見ると、問題文の下には何も書かれておらず、図もメモも計算の途中式もありません。

【考えていない】のではなく、【最初から正解を書かなければならない】と思い込んでいるため、手が動かなくなっているのです。

 

小学校では、答えだけを書いても正解できる問題が多くあります。

そのため、【途中を書かずに解けることが優秀】というイメージを持ってしまう子も少なくありません。

しかし、中学校以降は、複雑な問題ほど頭の中だけで考えることは難しくなります。

図を書き、条件を整理し、仮説を立てながら試行錯誤することが必要になります。

成績が伸び続ける子どもは、ノートを【答えを書く場所】ではなく、【考える場所】として使っています。

間違った計算や消した跡があっても気にしません。

むしろ、それらを手掛かりにしながら、自分の考えを整理しています。

家庭でも、【ノートが汚いね】と見た目だけを指摘するのではなく、【たくさん考えた跡があるね】【図を書いたから整理できたね】と思考の過程に注目してあげましょう。

途中式やメモは失敗の証拠ではなく、考えた証拠です。

 

また、文章題では【いきなり式を書かなくていいよ。

まず分かっていることを書いてみよう】と声を掛けるだけでも、子どもの心理的な負担は大きく減ります。正解を急ぐのではなく、【まず動き出す】ことが大切なのです。

ノートの余白は、子どもの思考力が育つ大切なスペースです。

真っ白なノートよりも、たくさんの試行錯誤が残っているノートのほうが、実は将来伸びる可能性を秘めています。

間違いを恐れず、手を動かして考える習慣こそが、本物の思考力を育てる第一歩なのです。

 

③安全地帯の引きこもり:【確実に解ける基本問題】しか解きたがらなくなる

【この問題は難しそうだからやめておく】

【簡単な問題だけやりたい】

そんな様子が見られるようになったら、注意が必要かもしれません。

これは勉強が嫌いなのではなく、【失敗したくない】という気持ちが強くなり、自分が確実に成功できる範囲だけで勉強するようになっている状態です。

100点を取り続けてきた子どもほど、【できる自分】を守ろうとします。

そのため、新しい問題や応用問題に挑戦して間違えるくらいなら、最初から解かないほうが安心だと感じてしまいます。

一時的には高い正答率を維持できますが、それでは新しい力は身につきません。

 

スポーツでも、いつも同じ練習だけでは上達しません。少し難しいメニューに挑戦し、失敗を繰り返すからこそ技術が向上します。勉強もまったく同じです。少し背伸びをした問題に挑戦し、【あと少しで解けそうだった】という経験を積み重ねることが、本当の学力につながります。

家庭では、問題集を解くときも、【全部正解しよう】ではなく、【今日は一問だけ難しい問題に挑戦しよう】と目標を変えてみましょう。そして、たとえ解けなかったとしても、【最後まで考えたね】【昨日より粘れたね】と挑戦そのものを認めることが大切です。

 

また、親自身も【この料理は初めてだから失敗するかもしれないけど挑戦してみる】【新しいことを覚えるのは難しいけれど面白いね】と話すことで、挑戦することが当たり前の家庭文化をつくることができます。

本当に伸び続ける子どもは、【できること】ばかりを繰り返す子ではありません。

【今はできないこと】に向かって一歩踏み出せる子です。

その一歩を後押しする家庭の声掛けこそが、子どもの未来の学力を大きく左右します。

学校の100点よりも、【難しい問題に挑戦できた】という経験を積み重ねることが、長く伸び続ける力を育てていくのです。

 

間違えることを嫌がらない子が持っている【3つの最強のマインド】

さて、【どうしてあの子は、難しい問題にも臆することなく挑戦できるのだろう】

学校や塾で子どもたちを見ていると、そのように感じる場面があります。

一見すると、生まれつき頭が良いから失敗を恐れないように見えるかもしれません。

しかし、実際にはそうではありません。

学年が上がっても成績を伸ばし続ける子どもには、【間違い】に対する捉え方が大きく違うという共通点があります。

彼らは、間違えることを【能力が低い証拠】とは考えません。

むしろ、【新しいことを理解するチャンス】【昨日の自分より成長するための材料】と捉えています。

そのため、分からない問題に出会っても、すぐに諦めたり、自信を失ったりすることなく、【どうすれば解けるだろう】と考え続けることができます。

この考え方が、結果として学力だけでなく、粘り強さや主体性まで育てていくのです。

 

もちろん、このようなマインドは生まれつき備わっているものではありません。

日々の成功体験や失敗体験、そして何より家庭での声掛けや関わり方によって少しずつ育まれていきます。

【間違えても大丈夫】【挑戦したこと自体に価値がある】という経験を積み重ねた子どもほど、自然と失敗を恐れなくなり、新しいことへ積極的に挑戦できるようになります。

これからの時代に求められるのは、知識をたくさん覚えた子どもではなく、未知の課題に向き合い、自分で考えながら解決策を見つけられる人材です。

その土台になるのが、【失敗を成長の一部として受け入れられる心】です。

 

ここでは、成長しても成績が良い子どもたちに共通する三つのマインドを紹介します。

知的好奇心、努力と成長を信じる感覚、そして夢と勉強を結び付ける視点です。

これらを理解することで、子どもの【間違えることへの恐怖】を、【学ぶことへの楽しさ】へ変えていくヒントが見えてくるでしょう。

 

①知的好奇心が勝っている:【なぜ?】を解決することが純粋に面白い

成長しても成績が良い子どもは、【正解したい】という気持ちよりも、【なぜそうなるのだろう】という知的好奇心のほうが強い傾向があります。

もちろん、テストで良い点を取りたいという気持ちはあります。

しかし、それ以上に、【仕組みを理解したい】【理由を知りたい】という思いが学びの原動力になっているのです。

たとえば、算数の文章題を解いていて間違えたとします。

【ああ、間違えた】で終わるのではなく、【どうしてこの式ではだめだったのだろう】【別の考え方なら解けたかな】と自然に考え始めます。

英語でも、【なぜここは現在形なのだろう】【この単語にはどんな意味の違いがあるのだろう】と疑問を持ちながら学ぶため、知識が単なる暗記では終わりません。

このような子どもは、間違えることを【恥ずかしいこと】ではなく、【新しい発見ができる入り口】と考えています。

そのため、失敗を避けるのではなく、むしろ興味を持って向き合うことができます。

結果として、理解が深まり、応用力も育っていくのです。

 

家庭でも、この知的好奇心は育てることができます。

子どもが【なんで?】と質問したら、すぐに答えを教えるのではなく、【どう思う?】【一緒に調べてみようか】と会話を広げてみましょう。

また、テストが返ってきたときも、【何点だった?】だけではなく、【一番面白かった問題はどれ?】と聞いてみるのも効果的です。

親自身が【知らないことを調べるのは楽しいね】と話す姿も、子どもにとって大きな刺激になります。

知識そのものより、【知ることを楽しむ姿勢】が伝わるからです。

勉強を長く続けられる子どもは、知識を集めることを楽しめる子です。

知的好奇心は、一度育てば学校の勉強だけでなく、社会に出てからも学び続ける力になります。

【なぜ?】を面白がれる心こそが、伸び続ける子どもの最も大きな財産なのです。

 

②【努力と成長の因果関係】を体感している:小さな成功体験の積み重ねが、粘り強さ(グリット)を育てる

成績が伸び続ける子どもは、【努力すれば成長できる】という実感を持っています。

この感覚は、心理学でいう【成長マインドセット】や【グリット(やり抜く力)】の土台になるものです。

生まれつき能力が高いから努力するのではなく、【努力すれば昨日より前へ進める】と信じられるからこそ、挑戦を続けられるのです。

たとえば、最初は解けなかった問題を何度か解き直し、ようやく正解できた経験があります。

そのとき、【最初はできなかったけれど、考え続けたらできた】という実感が、【次も頑張ってみよう】という気持ちにつながります。

逆に、結果だけを評価され続けると、【失敗した自分には価値がない】と感じ、挑戦することを避けるようになってしまいます。

家庭では、この【努力と成長のつながり】を意識的に言葉にしてあげることが大切です。

【100点だったね】だけではなく、【前はできなかった問題が解けるようになったね】【毎日続けたから速く計算できるようになったね】と、努力と結果を結び付けて伝えます。

すると子どもは、【努力には意味がある】と理解できるようになります。

 

また、成功体験は大きなものである必要はありません。

【今日は昨日より5分長く集中できた】【最後まで考え抜いた】という小さな成長でも十分です。

その積み重ねが自己効力感を育て、粘り強さへとつながっていきます。

グリットとは、【根性】ではありません。

小さな成功を何度も経験し、【自分は成長できる】と信じられるようになった結果、生まれる力です。

成績が良い子どもは、失敗を恐れないから努力できるのではありません。

努力すれば成長できると知っているから、失敗しても前を向けるのです。

この好循環を家庭で育てることが、学年が上がっても伸び続ける力の源になります。

 

③夢と勉強がつながっている:【今の失敗】は通過点に過ぎないと知っている

目先のテストの点数だけを目標にしている子どもは、一度の失敗で大きく落ち込んでしまうことがあります。

しかし、成長しても成績が良い子どもは、勉強の先にある未来を見ています。

【医師になりたい】【ゲームを作る仕事がしたい】【海外で働いてみたい】など、自分なりの夢や興味があるため、今の失敗を必要以上に恐れません。

もちろん、小学生の段階で将来の夢が明確である必要はありません。

【理科が好き】【動物が好き】【外国の文化に興味がある】といった小さな関心でも十分です。

大切なのは、【勉強はテストのためだけではない】と感じられることです。

 

たとえば、【英語を勉強すると外国の人と話せるようになるね】【算数が得意になるとプログラミングにも役立つよ】と、学びと未来を結び付ける会話を家庭で増やしてみましょう。

すると子どもは、【今やっている勉強には意味がある】と感じられるようになります。

その結果、テストで間違えても、【今回はうまくいかなかったけれど、夢に近づくために必要な経験だ】と前向きに捉えられるようになります。

一度の失敗が、自分の価値を決めるものではないと理解しているからです。

 

また、親自身も【お父さんは仕事で新しいことを覚えるために勉強しているよ】【資格試験に落ちたけれど、次はもっと頑張るよ】と話すことで、学びは子どもだけのものではなく、一生続くものだということを自然に伝えられます。

夢は、子どもを努力へ向かわせる大きなエネルギーになります。

そして、その夢が勉強とつながったとき、【間違えること】はゴールを諦める理由ではなく、成長するための通過点へと変わります。

この視点を持てる子どもこそ、環境が変わっても学び続け、長く成績を伸ばしていけるのです。

 

家庭でできる!我が子の【失敗を面白がる心】を育む3つの伴走術

ところで、【間違えても大丈夫だよ。】親は励ますつもりでそう声を掛けます。

しかし、その一言だけで子どもが本当に失敗を恐れなくなるわけではありません。

子どもは親の言葉以上に、日々の反応や家庭の空気を敏感に感じ取っています。

テストで点数が悪かったときの表情、間違えた問題への接し方、普段の何気ない会話。

そうした積み重ねが、【失敗は怖いもの】なのか、それとも【成長するための材料】なのかという価値観を少しずつ形づくっていくのです。

 

実際に、学年が上がっても成績を伸ばし続ける子どもの家庭では、失敗そのものを否定する文化がありません。

むしろ、【どこで考えたの?】【惜しかったね】【ここまで分かったなら次はできそうだね】と、結果よりも思考の過程や挑戦した姿勢に目を向けています。

そのため、子どもも失敗を必要以上に恐れず、【もう一度やってみよう】と前向きな気持ちで学び続けることができます。

 

反対に、【なんでこんな問題を間違えたの?】【またケアレスミス?】という言葉が続く家庭では、子どもは失敗を隠すようになったり、難しい問題に挑戦しなくなったりすることがあります。

これは能力の問題ではなく、安心して失敗できる環境がないことによって起こる自然な反応です。

 

家庭は、子どもにとって最初の学びの場であり、何度でも挑戦できる【安全基地】であるべきです。

学校では評価される場面が多いからこそ、家庭だけは失敗を責める場所ではなく、【次はどうすればうまくいくか】を一緒に考える作戦会議室であってほしいものです。

 

ここでは、今日から家庭で実践できる三つの伴走術を紹介します。

思考の跡を認める褒め方、自分で間違いに気づく経験を積ませるヒントの出し方、そして親自身が失敗を楽しむ姿勢です。

こうした小さな積み重ねが、子どもの【失敗を面白がる心】を育て、学年が上がっても伸び続ける本当の学力につながっていくでしょう。

 

対策①テストが返ってきたら【バツの数】ではなく【思考の跡】を褒めちぎる

テストが返却されると、多くの家庭では最初に点数を確認します。

【90点だったね】【あと一問で100点だったのに】といった会話は、ごく自然なものです。

しかし、このやり取りが毎回続くと、子どもの中で【テストとは点数を評価されるもの】という認識が強くなってしまいます。

その結果、間違えることを極端に恐れ、挑戦よりも失敗を避ける行動を選ぶようになります。

本当に伸び続ける子どもの家庭では、最初に見るのは点数ではありません。

注目するのは、ノートや解答用紙に残された【思考の跡】です。

文章題で図を描いて考えた跡、計算を何度もやり直した跡、自分なりのメモや線引きなど、そこには子どもが問題と向き合った努力が残っています。

 

たとえば、【この図を書いたから整理できたんだね】【最後まで考えたことが分かるね】という声掛けをすると、子どもは【考えること自体に価値がある】と感じられるようになります。

たとえ答えが間違っていても、【ここまで考えられたなら、あと一歩だったね】と伝えることで、失敗は成長の途中だと理解できるようになります。

もちろん、間違えた問題をそのままにしてよいわけではありません。

しかし、最初から【なんで間違えたの?】と責めるのではなく、【どこまでは分かっていたの?】【どんなふうに考えたの?】と子どもの思考を引き出すことが大切です。

点数は結果であり、思考は未来につながる財産です。

家庭で思考の跡を認めてもらえた子どもは、難しい問題にも積極的に挑戦するようになります。

そして、【考えることが楽しい】という感覚を持ちながら、中学校以降も伸び続ける力を育てていくことができるのです。

 

対策②【ヒント付きバツ】で、自分で間違いに気づく成功体験を積ませる

子どもが問題を間違えたとき、すぐに正解を教えたくなるのが親心です。

【ここはこうするんだよ】と説明すれば、その場では理解したように見えるかもしれません。

しかし、それでは【教えてもらえば解ける子】にはなっても、【自分で考えて解決できる子】には育ちにくくなります。

 

そこでおすすめしたいのが、【ヒント付きバツ】という関わり方です。

これは答えを教えるのではなく、【もう一度問題文の二行目を読んでみよう】【図を書いてみると分かるかもしれないね】【この単位に注目してみよう】といった小さなヒントだけを伝え、自分で答えにたどり着けるよう支える方法です。

子どもが自分の力で【あっ、ここを勘違いしていたんだ】と気づいた瞬間は、大きな成功体験になります。その経験を繰り返すことで、【間違えても、自分で修正できる】という自己効力感が育っていきます。

 

一方、すぐに答えを教えられてばかりいると、【分からなければ誰かが教えてくれる】と考えるようになり、自分で考える習慣が育ちません。

中学校では、自力で問題を分析し、解決策を見つける場面が増えるため、この差は徐々に大きくなっていきます。

親に求められるのは、先生になることではなく、【あと一歩】を支える伴走者になることです。

子どもが考え続けられる絶妙なヒントを出し、【自分でできた!】という喜びを味わわせることが、本当の学力につながります。

失敗を成功へ変える力は、答えを知ることでは育ちません。

自分で気づき、自分で修正する経験の積み重ねによって育ちます。

その経験こそが、将来どんな困難にも立ち向かえる【考える力】の土台になっていくのです。

 

対策③親自身が【大人の失敗と試行錯誤】をリビングで楽しそうに見せる

子どもは親の言葉よりも、その生き方を見て育ちます。

【失敗しても大丈夫】と何度伝えても、親自身が失敗を極端に嫌がっていたり、完璧を求めたりしていれば、子どもは【本当は失敗してはいけないんだ】と感じてしまいます。

だからこそ、家庭でぜひ実践したいのが、【親自身が失敗する姿】を隠さないことです。

たとえば、【今日の料理は味付けを間違えちゃった。でも次は少し調味料を減らしてみよう】【仕事でうまくいかなかったから、違う方法を試してみるよ】など、失敗と改善を前向きに話してみてください。

このような会話を日常的に聞いている子どもは、【大人でも失敗するんだ】【失敗したら工夫すればいいんだ】と自然に学びます。

そして、失敗を恥ずかしいことではなく、成長するための当たり前の過程として受け入れられるようになります。

 

また、親が読書をしたり、新しい資格の勉強をしたり、趣味に挑戦したりする姿も大きな影響を与えます。

【最初は難しかったけど、少しずつ分かるようになってきたよ】と楽しそうに話すだけで、子どもは学び続けることの価値を感じ取ります。

家庭の空気は、子どもの価値観をつくります。失敗すると責められる家庭より、【じゃあ次はどうする?】と笑顔で作戦会議が始まる家庭のほうが、子どもは安心して挑戦できます。

学力は、知識だけで決まるものではありません。

挑戦し、失敗し、改善し続ける力があってこそ、本当に伸び続ける学力になります。

その姿を最初に見せられる存在は、毎日一緒に暮らしている親です。親自身が試行錯誤を楽しむロールモデルになることこそ、子どもへの最高の教育であり、【失敗を面白がる子】を育てる何より効果的な方法なのです。

 

学校の100点を超えて

小学校では、100点を取ることが一つの成功体験になります。

努力した結果が目に見える形で表れ、先生や親から褒められることで、子どもは勉強への自信を育んでいきます。

そのため、100点を目指して努力すること自体は決して悪いことではありません。

しかし、本当に大切なのは、100点を取り続けることではなく、【間違えながら成長できる力】を身につけることです。

学年が上がるにつれて、勉強は暗記だけでは通用しなくなります。

中学校、高校、そして大学受験では、初めて見る問題や複数の知識を組み合わせて考える問題が増えていきます。

そのような場面で力を発揮するのは、【失敗したくない】と立ち止まる子ではなく、【まずやってみよう】【間違えたら直せばいい】と考えられる子どもです。

その力は、家庭での毎日の関わりの中で育まれます。

テストでは点数よりも思考の跡に目を向けること。

答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを通して自分で気づく経験を積ませること。

そして、親自身が失敗や挑戦を前向きに楽しむ姿を見せること。

こうした積み重ねが、【失敗は成長の材料】という価値観を子どもの中に根付かせていきます。

 

私も、元塾講師として子どもたちを見てきましたが、最後まで伸び続ける子どもに共通していたのは、【一度も間違えなかった子】ではありませんでした。

むしろ、間違いを隠さず、自分の弱点を認め、何度でも挑戦し続けられる子どもほど、大きく成長していきました。

学校の100点は、その単元を理解した一つの通過点にすぎません。

本当の学力とは、未知の問題に出会っても考え続ける力であり、失敗を恐れず挑戦できる心です。

子どもに贈りたい最高の財産は、【満点を取り続ける力】ではなく、【何度転んでも立ち上がり、自分で学び続けられる力】です。

その力は、受験だけでなく、社会に出てからも人生を支え続ける、一生モノの武器となるでしょう。

 

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