今回は【小学生 学力差の芽を摘む方法】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校6年間の間に学力差が生じていきます。
ただ、学力トップ層とボトム層の差というものがどの程度のものなのかは校内順位が分かるわけでもないので性格に把握できない難しさもあります。
子どもたちの間でできている学力差がハッキリわかるのは中学生になってからですが、定期テストの結果が返却されると【できる子と勉強に苦戦している子】というのは何となく、子どもたちの間でも噂になります。
まだ子どもの頃から学力差が生まれてしまう背景には、日々の生活習慣や学習環境、そして親の関わり方が大きく関わっています。
誰もが知っている学力差の原因となるのが【学習量】です。
勉強する習慣がない子、学校の宿題もしない子と、学校の宿題だけでなく家庭で準備された教材で毎日勉強している、公文や学研に通っている、塾に通ってしっかり勉強している子とでは、当然ながら学力差ができてしまいます。
私は勉強する習慣がないグータラ小学生で、中学生になって真面目な生徒になってから周囲を見渡すと【成績はいかに勉強しているかどうかで決まる】というのは揺るぎないものだと思いました。
ですから、小学生の間の学力差の芽を摘むには【学習習慣と学習量】というものは絶対条件です。
勉強しているというバックボーンがなければ、学力差は拡大の一途を辿ります。
けれど、学年が上がれば【勉強していればOK】というわけにはいかなくなります。
学力の分岐点がやがて来るのを理解して、家庭教育の中身を少しずつ変えていき、【その時】に備えていきます。
小4の壁という言葉があるくらいですから、気にして対策をしているということも珍しくありません。
そこで今回は、子どもが小学生の頃に学力差の芽を摘む方法をご紹介していきます。
理解不足を放置しない
まず、小学生の学力差の芽を家庭で摘むために、親が特に気をつけたいのが【子どもの理解不足を放置しないこと】です。
小学校で学ぶ内容は、すべての教科において基本的な知識や考え方の土台となります。
ここでの理解が不十分なままだと、後々の学習に大きな影響を与え、学力差が広がる原因になります。
たとえば算数で、繰り上がりのある足し算や筆算、割り算の意味といった基礎があやふやなままだと、次の学年で学ぶ分数や小数の計算、文章題に対応できなくなってしまいます。
国語でも、主語と述語の関係や文の意味を読み取る力が弱ければ、物語文や説明文の理解が困難になり、テストでも正答率が下がってしまいます。
このように、小さな【わからない】を見過ごすことで、後々になって【勉強が苦手】【授業がわからない】といった深刻な問題に発展しかねません。
また、理解不足を放置すると、子どもは【自分はできない】【どうせ無理だ】という気持ちを持つようになります。
自信とやる気を失ってしまう、学習の負のスパイラルに陥ります。
一度自信を失ってしまうと、自分から質問したり復習したりすることを避けるようになり、さらに学力差が広がる原因になります。
親として大切なのは、子どもの【ちょっと苦手かも】【なんとなくわかっていないかも】というサインを見逃さないことです。
テストの点数だけを見るのではなく、宿題のやり方や日々の会話から学校の授業での子どもの理解のズレに気づくことが重要です。
そして、テストの間違い直しをし、その際は点数のことでガミガミ叱らずに【どうしてそう思ったの?】【もう一度一緒にやってみよう】といった声かけをして、安心して勉強できる、親に質問できる環境を作ることが、学びの土台をサポートする親の役割です。
理解できなかったところを一緒に振り返ることは、親子の信頼関係を深めるきっかけにもなります。
そして、子ども自身が【わからないをそのままにしない】と考え、勉強と向き合える思考を身につける第一歩にもなります。
この習慣が、小さなつまずきを早い段階で解消し、学力差を未然に防ぐ力となり、今の成績だけでなく将来の学びに向かう力を育てることになります。
読書習慣を身につけさせる
さて、学力差の芽を摘む手段として個人的にお勧めしたいのが【読書習慣の定着】です。
本を読んでいる子の学力は高いとか、家の蔵書数とテストの点数が関連しているという話は、あちこちで見聞しますし、実際私のこれまでの人生でも成績が良い子、進学校に進む子ほど本に親しんでいる割合は高いです。
読書には、すべての教科の土台となる力を育てる効果があり、学力の伸び悩みを防ぐ上で重要な役割を果たします。
読書によって身につく最も基本的な力は【語彙力】と【読解力】です。
これらは国語だけでなく、算数や理科、社会など他の教科の文章問題を理解する際にも不可欠です。
たとえば、算数の文章題では問題の意味を正確に読み取る力が求められますが、読解力が弱いと、計算力があっても正解にはたどりつけません。
つまり、読解力はすべての学びの出発点なのです。
また、読書を習慣化することで集中力や持続力も自然と養われます。本を読んでいる間は、ある程度の時間、ひとつのことに意識を集中させる必要があります。
これは学習時間における集中力のトレーニングにもなり、授業をきちんと聞く姿勢や、家庭学習に取り組む力にもつながっていきます。
さらに、読書は思考力や想像力、表現力も育ててくれます。
我が家の子ども③も最近本を読んでいて、人物描写、揺れ動く心のさまを表現する言葉の意味が分からない時、【これはどういう意味なの】と聞いてくることがありますし、そして、国語の読解問題も以前より改善してきています。
登場人物の気持ちを考えたり、物語の展開を予想したりすることで、子どもは自然と物事を深く考える力を身につけていきます。
これは、自分の意見を持ち、論理的に考える力、すなわち高学年以降に必要とされる応用的な学力の土台になります。
加えて、読書は子どもの好奇心を刺激し、自ら学びたいという意欲を育てます。
図鑑や伝記、科学読み物などを通して、子どもが興味をもったことを自分から調べたり、関連することを学びたくなったりすることが多くあります。
これは、自主的な学習態度を育て、受け身ではない学びを実現するきっかけとなります。
家庭での読書習慣は特別な教育をしなくても始められる、最も手軽で効果の高い最良の学習支援です。
親が一緒に本を読んだり、読んだ内容について会話をしたりすることで、子どもの理解を深めることもできます。
家庭での過ごし方や親の関り方を考える
ところで、子どもの学力差の芽を摘むには家庭での過ごし方、親の関わり方も大切になります。
学校での学習時間は限られており、学力を支える大部分は家庭での生活習慣や学習環境の中で培われていきます。
そのため、家庭での過ごし方や親の姿勢を見直すことには、大きなメリットがあります。
学校で習ったことや宿題の内容を聞くことで、親に不安を打ち明けやすいきっかけを作ります。
そして、家庭での生活リズムが整っていることは、学習に向かう基礎体力や集中力を支える土台になります。
十分な睡眠、規則正しい食事、適度な運動といった生活習慣が整っている子どもは、日中の授業や家庭学習でも集中しやすく、学んだことを吸収する力も高まります。
逆に、生活が不規則で睡眠不足が続けば、どれだけ塾に通っても効果は出にくくなります。
不規則な生活は学力低下のもとです。
今の子ども達ですと、ゲームやスマホの時間管理が親にとって大きな課題になったりもします。
使いすぎると集中力を奪い、学力低下の原因になりますし、間違った使い方をすると人間関係のトラブルにまで発展することもあります。
家庭でルールを決めて、使い方を親子で話し合いましょう。
また、親の関わり方一つで、子どもの学習への意欲や態度は大きく変わります。
勉強を押しつけるのではなく、「今日はどんなことを学校で習ったの?」と自然な会話から学びへの関心を引き出すことが大切です。
子どもが【学ぶことは楽しい】と感じるには、親の肯定的なリアクションが大きな励みになります。
たとえば、【よく頑張ってるね】【分かろうとしているのがすごい】といった声かけは、子どもの自己肯定感と学習意欲を育てます。
さらに、家庭での学びの時間を通して子どもに寄り添い、解決策を一緒に考えることは、単に知識を教える以上の価値があります。
子どもは【困ったときに頼れる】【見守られている】という安心感を持ち、自ら学ぶ姿勢が育っていきます。
これが将来的な自学自習力のベースとなります。
小学生の学力差は、日々の小さな積み重ねと親の関わり方で大きく変わります。
家庭での過ごし方や親の関わり方を意識することは、子どもの学力だけでなく、心の成長や学びに向かう姿勢そのものを支えるメリットがあります。
日常の中のちょっとした工夫と関心が、学力差の芽を早期に摘み、伸びる力を育むカギになります。