【教育小噺】中学進学したら成績低下を招く小学生時代の原因 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】中学進学したら成績低下を招く小学生時代の原因

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今回は【中学進学したら成績低下を招く小学生時代の原因】と題し、お話をしていきます。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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ありがとうございます。

 

小学生の頃は成績が良かったのに、中学に進学した途端に成績が下がる、または定期テストのテスト結果が思った以上に悪いという子がいます。

親も子も、進学先の中学ではトップ層に入ると信じて疑わなかったのに、厳しい現実を突き付けられて呆然とする。

こういうケースは決して珍しいものではありません。

私も小学生から中学生に進学する時に、【まさかこんなはずではなかったのに】と成績が下がる、または成績が伸びない同級生がいました。

その時は不思議でならなかったのですが、塾で仕事をしていて、小学生の頃から教えている子の中で【小学校のクラスで優等生という立場】だった子が中学進学後に成績が伸び悩んでいるのを見て、【なるほど、こういうところが原因か】と感じることがありました。

 

よく言われることですが、中学に入ると学力上位層に入るためにはふるい落としに残る必要があります。

複数の小学校の子どもたちが集まって成り立つ中学では、各小学校の超賢い子が学力上位層になるため、単純計算で小学生時代の2倍から3倍くらい賢い子が増えると思ってください。

そのため、【そこそこ賢い子】では賢い子、学力上位層の仲間に入れないこともあります。

そこそこ賢い子、クラスメイトから何かと勉強面で頼りにされていた子が【ミドル層の上】【学力上位層ではないけれど勉強面でさほど苦労していない子】に分類されてしまいます。

 

中学進学後に思ってもいないようなことが起きることもあるので、小学生時代から【中学進学後のこと】を想像しながら小学校での学びを決して軽く見ず、家庭学習を通じて基礎学力を鍛えていく必要があります。

教育熱が高いと、どうしても基本よりも応用問題などに目を向けてしまう方もいますが、中学での学びの土台は小学校6年間の勉強になるので、その6年間で得た知識があやふやなままだと中学で苦労することになります。

基本的なものを軽視しないでください。

それでは、どのようなことが中学に進学してから成績が伸び悩んでいく原因なのかをご紹介してきます。

 

四則計算の不確かさ

まず、四則計算が不確かだと中学の数学で躓きます。

小学校では最初の3年間で四則計算を全て学び、基本的な計算から桁数の増えた計算、そして小数や分数の計算と一通りの計算法を学びます。

計算力というのはおそらく一番親も子もあるのかないのかハッキリするスキルの一つだと思います。

小学校1年生の繰り上がりの足し算と繰り下がりの引き算の単元が躓きやすい単元として知られていることもあり、教育熱の高い家庭では計算問題を家庭学習の初期から取り入れていると思います。

ですから、【計算ドリルは欠かさず解かせてきた】という家庭が多く、子どもの計算力はある程度身についていると考えている方も多いと思います。

しかし、意外と計算力が十分ではない子もいます。

単純な計算、系多数の少ない計算ならスラスラ解ける子も、桁数が増えたり小数や分数の計算になると混乱する子は珍しくありません。

 

塾でも、桁数が増え、複雑な計算になればなるほど間違い直しを嫌がる子が増えてきました。

塾の先生としては【間違い直しはすごく大切】というのを理解した上で子どもたちに指示しているのですが、本当に面白いくらい面倒くさいと言ってやりたがらなかったです。

真面目にやっている子は成績優秀者か、その後成績が上がっていく子、くらいでした。

 

学校では基本の計算しかやりませんが、中学で学力トップ層の子は学校では扱わないような桁数の多い計算も解けることが多く、複雑な計算にもかかわらずミスが少ないです。

中学に入ると文字式、マイナスのある計算など計算問題でも難易度がアップするので、四則計算に不安を感じる子は一気に【中学の勉強は難しい】と感じてしまい、勉強へのやる気が低下していきます。

こうした事態にならないように、小学生の頃から子どもの計算力を正確に把握しつつ、間違いが少なくなるようしっかりやり直しをしていくように声がけをしてください。

 

理科と社会の知識が怪しい

さて、中学の勉強は小学校時代の算数と国語から数学と英語が2本柱のようになっていきますが、理科と社会を横に置いてしまうと中学で成績を伸ばしていく、学力上位層になるというのが難しくなります。

中学での理科と社会は【小学校で勉強してきたことの発展内容】です。

しかも興味関心の有無によって点数、成績に影響する科目です。

私も社会が苦手な子を担当したことがありますが、とにかく知識が思うように頭に入らず、大変でした。

中学生の地理、歴史、公民も小学生の頃よりももっと詳しくなります。

小学生で学んできたことをしっかり覚えていれば発展的な内容を勉強してもスムーズに授業を理解できますが、小学校で4年間勉強してきたことがあやふやなままだと、頭の中がチンプンカンプンになってしまい、【理科なんて社会なんて大嫌いだ】と早い段階にそんな思いを抱くようになってしまいます。

興味のある子は小学生時代から勝手に自分で勉強し、学習漫画を介してどんどん知識を増やしていくので、中学に入ってからは【問題形式に慣れる】ということをしていくと、定期テストでもかなり良い点数をとることができます。

 

理科と社会で悪い点数を取っていても、あまり危機感を持たない小学生もいますが、中学生になっても同じような気持ちでいるのはいけません。

高校受験では5教科での受験というのが基本路線です。

受験科目が三教科という私立学校もありますが、早々に理科と社会を捨ててしまうというのは高校受験での選択肢がせまくなります。

そして高校に入ってからの勉強にも大きな影響を及ぼすため、おすすめできません。

理科と社会が苦手な子は【専門用語を覚えられない】ということから【覚えることが多すぎて嫌になる】と嫌だ嫌だのオンパレードで、勉強する以前に気持ち的に全くやる気が出ないという特徴があります。

【嫌だ】という感情を出にくくするには、学習漫画をフル活用するしかありません。

学習漫画は小学生というイメージが強いですが、中学生が読んでも、高校生が読んでもとても有益な本です。

理科、社会は学習漫画がもっとも得意とする教科であり、たくさんの魅力的な学習漫画シリーズが出版されています。

もし、子どもが理科や社会に苦戦している時は、【読まないよりは読んだ方がいい】という気持ちで積極的に活用してみてください。

 

行き当たりばったりでなんとかなっていた

中学に進学し、勉強をしていく上でとても重要なスキルとなるのが【学習計画を考えられるかどうか】です。

小学校の頃のように単元が終わる度にテストが行われるわけでもなく、数ヶ月に一度の定期テストでまとめて複数の単元が含まれているテストを受けることになります。

しかも、全ての教科のテストを短期間で集中して実施されるので、いかに日頃から計画的に勉強できるかが成績を上げていく、校内順位を上げていく上で欠かせないポイントになります。

小学生時代に成績優秀だったのに中学に入ってから成績が低迷してしまう子の中には、【継続的に勉強した経験がない】というタイプの子もいます。

定期テストは年度初めに配布された年間行事予定表に記載されているので、4月の時点でいつ何のテストが行われるのかを把握することができます。

定期テストの日程を考慮しながら、1ヶ月前くらいになると少しずつテスト範囲になりそうな単元の復習に力を入れる子もいます。

こうした地道な勉強をしている子がテストでも結果を残すわけですが、行き当たりばったりでも小学生時代はそれなりに良い点数を取っていた子にとっては、システムの変わった中学のテストに適応できない難しさを感じたりします。

 

中学以降の勉強は【適切な学習計画を考えられる】【考えた学習計画を忠実に実行していく】ということが求められます。

テストが近くなったから慌てて勉強して何とかなる子は超レアケースです。

【小学生時代は何とかなっていたから】という考えを捨てて、学習計画を立てる習慣を少しずつつけていくようにしましょう。

子ども①②の周囲にいる神童さん達で無計画で勉強している子は皆無です。

何かしらの課題、目標を掲げて毎日勉強しているそうで、子ども①も彼ら彼女たちの見よう見まねで学習計画を考えるようになったら成績が安定し、少しずつ改善していきました。

中学に入ってからの勉強は小学生時代とは違うということを理解し、今からできること、取り組めることをやっていきましょう。

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