小4を過ぎた子ども①②。
2人をみていると、反抗期というものがバラバラであることがわかります。
反抗期=中学生、というイメージがありますが違います。本当に。
初期段階は小学4年生頃からスタート。
私はどちらかというと小学生の時が大暴れ、中学生で達観(親の感覚が世間とズレていることを理解)して大人しくなりました。
そういうこともあり、子ども①②の小学生の頃の反抗期的なものに慌てませんでした。
しかし、定番の中学生時代に反抗期だったという旦那は大慌て。
「なんでそんな口を聞くんだ」「最近、生意気だぞ」、と昭和オヤジ的な言動を連発。
いやいや、反抗期なんて個人差あるからと私の経験談を話してあげました。
このように、【親は中学生の時に反抗期を迎えたけれど子どもは小4,5の頃から反抗期】というケースは珍しくないでしょう。
子どもの精神面の変化は体の変化のように個人差が大きいので、親の経験値で測れないものがあります。
家庭内でドカンと問題が発生しやすい子どもの小4の壁、10歳の壁の反抗期に焦点を絞って対処法を考えていきます。
反抗期=子どもの自立の兆し
子どもの反抗期といえば、一番最初はイヤイヤ期があてはまるでしょうか。
そのイヤイヤ期も個人差があります。
子ども①は2歳、子ども②は3歳、子ども③に至っては3歳から4歳とバラバラ。
イヤイヤ期の強烈度も違いますし、本当に個人個人で異なります。
さて、反抗期というと親にとっては精神的に疲れるだけのものですが子供の成長においては非常に重要。
なにせ、身近な人間を攻撃してくるわけですから大事件です。
難題が一挙に噴出
そこまで攻撃してくるのは【自立心が芽生えてくる】というのが一般的な解釈。
頭では分かっているけれど、親になって攻撃されるとシンドイと感じる方がほとんどだと思います。
親離れの兆しですから悪いものではない。
けれど親子喧嘩が多発して心身ともに疲れる。
しかも学校のテストの成績がとれなくなってきている。
親としてもドカッと難題が降りかかるようなもの。
自分も経験しているはずなのに、親の立場となると全くの別問題になります。
達観することが大切だけれど
小学4年生、10歳頃になると色々と子どもの内面も変化してくるのを理解しているけれど、やはり衝突する。
私も子ども①が小4の頃に色々とぶつかって大変でしたが、それでも自分のに比べれば可愛いので軽くあしらっていました。
普段、あまり怒らないようにしているので【ここぞという時に叱る】は効果的です。
旦那は休みのたびに小言を言い(平日は仕事でまったく子ども達と過ごせないので、どんな風に日常を過ごしているのか等、子どもの成長具合が分からない)、それで子どもとケンカしていました。
その度に子ども達は【お父さんは叱り方が下手だ】と私に文句を言っていましたね・笑。
大人でも達観することは難しく、堪忍袋の緒が切れる状態になるかもしれません。
しかし、子ども的には【どれだけキツイこと言ったら親は怒るのかを探る】という意味合いもあります。
子ども時代の私もそんなところがあました。
【どこまで言ったらアウトなのか】を見定めている子もいます。
闇雲に叱りつけるのは子どもの罠にはまるだけ。
なかなか大変ですが、スルー力を鍛えていきましょう。
スルー力が備わると案外楽です。
親から離れていく子ども達
反抗期と言っても親から見たら(誰の目から見ても)まだまだ子ども。
【自分では何もできないくせに】と感じてしまいますが、当の本人はいっちょ前気分。
学校では高学年に差し掛かり、先生からは【高学年らしく自覚を持った行動を】と求められる。
しかし、家では子ども扱い。
揺れ動く年頃。
個人差はあるものの10歳頃から親ベッタリから、友達との関係の方が重要になってくるなど精神面の成長スピードが加速。
親の方が成長についていけないところもあります。
子ども①②はまだ色々と話をしてくれますが、小学校高学年以降になると子どもの言葉数が減るのが一般的。
【子どもが全然話をしてくれない】というはお母さんの話もよく耳にします。
親子の会話が減るのは特別なことではない
で、【親と会話をしていないらしい】子に「どうしてお母さんとお話ししないの?」と聞いたことがあります。
その子は以下のことを言いました。
・親と会話をしても最近楽しくない
・友達と会話していた方が楽しい
・小言ばかり言われる
私も小学生以降、親と会話するのがすごくめんどくさい時期がありました。
小言を言われた記憶はほぼありませんが、「親と会話をしても楽しくない」「友達との会話の方が楽しい」の気持ちはよく分かります。
親自身もそういった経験があると思いますが、親となるとすっかり忘れてしまうんですよね。
子どもは「親と距離を置きたい」と思う時期がくるので、その時期を自然の流れにまかせる。
強引に話をさせようとアレコレすると親子関係がこじれてしまいます。
不協和音は後々にまで残るので、親子といえども【少々サッパリした関係】も時には必要です。
【勉強しなさい】で上手くいくことはない
反抗期に突入している時に【勉強しなさい!】で上手くいくことはありません。
まず、うるさいと言われる。
勉強でしか見てくれないの!?、と罵倒される。
ハッキリ言ってトラブルを招くだけ。
親としてもそれは理解しているのですが、やはり口から出てしまう。
正直、小4以降に親が先導して何とか学習習慣を定着させることは極めて困難です。
子どもの意志がなければ勉強に意識は向かない
中学進学も近づき、勉強内容も難しくなる小学4年生。
親としては勉強時間を増やして欲しいなと考えても、本人のやる気がなければ改善することは不可能です。
反抗期に入っていると言うことは自立心が芽生えている証拠。
周囲から言われて何かをやるから、自分の判断で【やる・やらない】を決めるようになっています。
小学1年生から3年生を低学年と軽くみて【九九も出来ているからいいや】と家庭学習を疎かにしていると、いざ勉強させようとも全く言うことをきかない。
他の子と比較したら【自分は自分】と声を荒げる。
親としては八方ふさがり状態です。
やる気を起こすには説法モードがよい
お寺さんとか行われる住職での法話や説法。
YouTubeなどで検索してみれば分かると思いますが、優しい語り口ですよね。
ガミガミだと子どもが拒否するので、やはり優しい語り口が効果的です。
なにせ、親がいきなり柔和な雰囲気で話をはじめるのですから恐ろしい・・・。
我が家でも、たまにやります。
そうすると怖がります。100%怖がり、そして真剣に耳を傾けてくれます。
ポイントは以下の通り。
・ちょっと話があるけどいいかな、と優しく話しかける
・絶対に子どもを責めない
・親も今までの言動を反省していると伝える
・これからどうしていくのがベストなのか聞く
こんな感じです。
子どもの話を聞く時は、聞くに徹する。
今までよりもずっと親子の会話の質が向上し、少しずつですがやるべきことを考えるようになります。
これまでの親が一方的に説教、から転換することがカギになります。
頑張りを認めつつ発破もかける
頑張りを認めて欲しい、いわゆる承認欲求が強いのは勉強面でプラスになることはほぼありません。
ただ、反抗期の子どもはナイーブですから頭ごなしに叱るのはNG。
頑張りを認めつつ、次のステップに向けるよう発破をかける。
この匙加減が非常に難しいです。
【毎日勉強できるようになって成長しているね。この調子で次の漢字テスト100点を目指そう!】と気持ちをノリノリにさせる声がけがベスト。
叱る、または説教するとケンカになるので【頑張りを認める&次に向けて発破をかける】声がけが反抗期の子どもの心に刺さります。
親にとっても転機となる10歳の壁
子どもが生まれ、子育てをしていくうちに親は親らしくなっていきます。
ただ、やはり親として最初の大きな壁が【小4の壁・10歳の壁】です。
子どもだけではなく親にとっても転機となります。
それまでの親子関係が変わり、新しい親子のあり方を考える時期です。
【どうして子どもがこんなに変わるのか】と悩むのではなく、【親もどう変わっていくべきか】と違う視点を持つ。
親として様々な経験をし、大きく成長する時でもあります。
悪いイメージが強いですが、親としての人生を考えると新たな一歩を踏み出すきっかけになるのが【小4の壁】なのかもしれませんね。