高校生の頃、とある町からの進学率が高いことに気が付きました。正直言って、大きな町ではありません。
仮に、A町としておきましょう。
たしか、2年前の卒業生で東大に進学した伝説的な先輩も出身がA町だったけど、何か秘密があるのだろうか?、ふと思ったことを覚えています。
中学校の数も生徒数も少ないハズなのに、トップ高校に進学している人数は市内の郊外マンモス中学よりも多い・・・。
不思議に思っていたら、どうやら彼女たちの親の仕事が関係してていることが判明。
郊外にある、某大手企業の研究所に勤めていたのです。大手企業の親=子供が賢い率高い、そのまんまですね。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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郊外に住む子供の教育
ここでいう郊外に住む子供、は親が教育熱心かつ仕事の関係で町(市ではなく)に住んでいる子を指しています。
地方において、研究職の親を持つ家庭では以下のようなパターンに分けられます。
1.住まいは市内の良い学区で親は車で通勤
2.住まいは市内郊外の新興住宅地(似たように研究職系の親を持つ家庭)
3.研究所近辺の街に住む
私が中学生の時、1のパターンの同級生がいました。中学2年生の時に転入してきましたが、その子のお父さんは大手企業の研究職でしたね。
で、普通にトップ高校に進学しました。
2の場合は新婚時代に出会った、アパートのお隣さんご夫婦(旦那さんは某企業の研究所勤務)。
2人目妊娠を機に戸建て購入を決めたそうですが、その住宅街には会社の知り合いが多く住んでいる&購入するから安心感がある、と奥さんは話していました。
アメリカなどは、裕福層の住む町は明確。住民税で町の収入もいいので公立学校でも設備が良い、とか。
2のパターンはそれに近い印象ですね。
3のパターンは私が高校時代に知った郊外だけど賢い子率高い町。
地方だと、どうしてもハイレベルな授業をする塾は街中に集中しがちとなります。
こういった、郊外に住んでいる子供たちはどうすればいいのか。最近急成長中のオンライン学習サービスをメインに今回は使い方の例など書いていきます。
親世代では馴染みのないサービスなので、怪しいのでは?と思うのも当然ですからね・笑。
郊外のハイレベルな子供たちの教育
親の学歴が高いと子供も高学歴率高くなりがちです。
もちろん、例外はありますよ。例外の子供たちと出会ったりしてきたので、よく分かります。
約10年前、仕事をしている時、夕方の早い時間帯に実施していたプリント学習には平日は近隣の小学生、土曜日はさらに郊外の歯科&医者の子供たちが通塾していました。
近隣の小学生の親御さんと教育観が違うのが分かるのは、小学4年生になった時です。
土曜日に通っていた子供たちは、クラス指導がスタートする4年生、厳密に言えば小学3年の2月にクラスの方へ移籍しました。
この場合、車の送迎可能範囲内に進学塾があったので、通えます。
けれど、私が高校時代のA町には進学塾は1つも進出していませんでしたね。たまたま、A町出身の子と同じ部活になったので素朴な疑問をぶつけました。
「どうやって勉強してきたの?」
私のストレート過ぎる質問に、彼女は真面目に答えてくれました。答えは以下の通りだったのをよく覚えています。
- Z会を受講していた←スミマセン、小学生からなのか不明です。
- 土曜日は市内の塾に車で通っていた←高校の多くの同級生がこの塾出身でした。
Z会は分かるのですが、土曜日に車で市内の塾に通っていたとはスゴイ、と思いました。
けれど、これは郊外のハイレベル生徒は普通のことだった模様。
高校生の自分は視野が狭すぎて、郊外に住む生活水準高めの家庭の教育観を知らなかったのです。
いや、本当に。
そして、塾で仕事をしてみて、郊外に住んでいる教育熱心な保護者の子は土曜日に車での送迎をもろともせずに通っていた姿をみて、A町のみんなと重なりました。
近年、ネットの発達で情報はボーダレスに
高校生時代や、塾講師として働いていた時代は、ハイレベルな授業を受けるために進学塾に出向くことは当たり前のことでした。
もちろん、その頃からZ会などの応用的な教材を使用して高校入試や大学入試に備えることも可能。A町の子達のように。
しかし、今は親世代に比べて都会と地方の学習環境や情報格差はネットの発達の恩恵を受けてグッと縮まっています。
Amazonなどのオンラインで、かつては地方の地方では手に入らない難易度高めの問題集や情報本も手に入れられます。
北関東のG県の名前がないですね・・・。
ナゼ??
それはさておき、地方の書店でこのような案内本を置いているのを見たことがありません。
でも、ネットでは地域差なく、ボーダレスで購入可能。
かつての私のように東京の従姉妹からもらった、ソニープラザで購入したという舶来品のお菓子を手にし、どうしてウォークマンの会社がお菓子を?、と長年モヤモヤすることもありません。
学習環境は変わったのか?
親世代なら、郊外(田舎)に住んでいて教育熱高めな家の選択としては、小学生時代は公文・学研、その後チャレンジやZ会の通信系、というのが多かったと思います。
余裕がある場合は、街中の進学塾に車で通う、という王道パターン。
まれに、自宅塾を開校している学歴高めの主婦や元教員といった存在があるかもしれませんが、それほど多くはないハズ。
そういった状況が大きく変わったのかと言われると、う~ん、どうでしょうか。やはり基本的には旧来型を踏襲している印象ですね。
子供①のクラスでも、郊外から通っているお子さんはチラホラいるようです。ただ、車の送迎は親の負担はかなりのものですよね。
頼れる親戚が近くに住んでいない&弟・妹が風邪を引いて同伴できない&旦那さんが出張で不在、という条件が重なると、現実的に送迎が厳しくなります。
通塾が難しいけれど、自宅でハイレベルな学習習慣を体験させたい、と思うと一昔前なら家庭教師しか選択はなかったでしょう。
そして今、ネットの恩恵を受けられる時代になりました。
オンラインで勉強する
10年前、現役塾講師だった時はネット上での指導はまだまだでした。
DVDなどを利用した映像講座が最先端。現在の主流は2010年代に普及してきた、オンライン上で映像講座を見る、というスタイルですね。
スタディサプリはその代表格。
スタディサプリ
高校生の大学受験向けや社会人の英語勉強で有名ですが、小学4年生からもサービスを提供しています。
しかも、2018年現在は月額980円(税抜)で無学年、基礎&応用別の設定なし、なのに激安。
無学年なので、小学6年生が4年で習った苦手単元を復習することが可能。教材も、ダウンロードして印刷するか冊子で購入OK。
ダウンロード&印刷はコスパ最高!と思いきや、講座によっては問題のページ数が200~300あるので、そういった場合は大人しく購入した方がいいですね。
冊子で問題を購入しても、1冊送料込みで1,200円。前期後期に1冊ずつなので、1教科の1年の教材費は2,400円の計算。
う~ん、安いです。
基本の月謝は激安で教材をバンバン買わせて利益を上げるタイプの塾もあるので、スタディサプリは良心的と言えます。
で、郊外に住むハイレベル学力を目指すお子さん向けのおススメの使い方は以下の通り。
1.基礎学力がついているなら応用講座をとり、苦手単位は基礎講座で徹底理解に励む。
2. 自分の基礎学力はちゃんとついているのかを、スタディサプリの授業を見て確認する。
算数は得意だけど、国語がメタクタ、社会の地理がサッパリという子もいるでしょう。
また、クラスではトップだけど全国的な世界では自分の学力はどの程度かを、全国配信のスタディサプリで理解力を自覚できます。
Z会やチャレンジのように、年に2回ほどある全国規模のテストはないので、自分の実力を知るには四谷大塚の統一模試などを使い、全国での立ち位置や苦手単元を把握することが大切です。
苦手対策がスタディサプリの醍醐味と個人的に感じています。
クラス形式の塾だと、生徒各人の大まかな成績別にAクラス、Bクラスと分けられたら、細かい科目ごとのクラス分けはなかなか難しい実情があります。
子供①が通う塾でも、生徒数が増えてくる5年・6年では科目別のクラス分けは行われていません。
そういった対策を講じている塾は全国で探せばあるようですが、生徒の管理面が大変になるので、一般的に実施するのは厳しいです。
個人的には、スタディサプリをメインにするのもいいけれど、さはり強力なサポーター、という位置づけがいいのかな、と。
受験熱高めの地域でよくある、塾の宿題や分からない問題を個別や家庭教師でサポート、というダブル体制が激安かつ郊外でも実現可能、と思いますね。
そして、英語の先取りが可能なのも魅力的の一つです。その場合は、なにか特別な申し込みは一切必要なく、普通に中学生の講座ボタンを押し、英語の授業を選択します。
中学生英語なので、アルファベットからと昔ながらの文法主体ですが、英会話を習っているけど少し文法の知識も、という小学生(の保護者)にはいい講座です。
別途英語の文法を習おうとすると、月額980円(税抜)では実現不可能でしょうから。スタディサプリ 会員登録すると14日間無料体験← コチラからサイトにいけます。
オンライン家庭教師
ネットの発達で一番変化を感じたのは、リアルタイムで遠隔地からの指導が可能になった、という点があげられます。
こういったオンライン家庭教師の使い方は、今までの家庭教師と同じ出も良いのですが、地方郊外ではお目にかかれない超有名大学の大学生や、凄腕プロ先生に出会える利点があります。
ただ、地方の校外でも凄腕プロ先生はいる場合もありますが、超レアケース。
3等1,000円万円程度の宝くじに当たる確率、と言えば分かりやすいですね。
オンライン家庭教師の使い方としてよくあるのは、大学受験生が大学入試の2次対策で1月下旬に駆け込みで申し込む、です。
現役の志望大学学部の大学生(AOや推薦入学ではない学生)から2次対策をしてもらうことは、心強いです。
地方郊外の小学生では、公立中高一貫の入試対策のために使用など。または、中学進学を機に首都圏に戻る予定で、その準備で利用する、とか。
また、憧れの大学の現役生から直接教わることで将来への夢に向かってモチベーションがアップするなどの心理面の効果もあります。
塾に通っているけど、極端に算数・数学が出来ないから授業を受けるというあるあるから、入試で英作文の配点が高いから克服したい!、などの細かい対策もOK。
小学生の英語必修化に向けて、英検対策ができますね。
地方にいるだけで、教育産業の恩恵格差を解消してくれるツールと個人的に思います。
グーグルで検索すると、かなりの数がヒットしますが、運営会社が大きくて安心できるのは2つあります。
そして、両社とも教材費を取らないシステムをとっています。
インターネット家庭教師Netty
運営は家庭教師で有名な家庭教師のノーバス
ノーバスは、個別指導塾ノーバスも運営しています。主に東日本を中心に展開していますね。
運営が1対1の家庭教師や個別形式の塾の指導ノウハウが蓄積されているので、インターネット上でもスムーズに行われます。
この、指導ノウハウと言うのは短期間で出来上がるものではありません。
進学塾でも、過去のデーターと言うものは宝。
合否などの精度が高いのも、どれだけデーターが集まっているかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
インターネット家庭教師Netty家庭教師と個別指導を運営していることもあり、登録している先生の数は7万人!!
いや~、凄いですね。
先生が合わなければいくらでも交代できるような人数です・笑。
こちらの特徴は、元塾講師的観点からすると、モニタリング機能です。
管理職の方が教え方などをチェックしている、双方の言動を監視する(生徒からアプローチ、先生からアプローチ)、などのチェック体制は必要です。
先生と生徒に丸投げに比べれば、会社としては生産性が落ちます。丸投げしている間に管理者は他の業務ができますからね。
月謝を出しているのは保護者です。保護者視点から考えていることが伝わってきます。
最大の目玉は、テキストやプリント等を無料提供している点。
これ、なかなかできないですよ。
知り合いのママさんでも、月謝が安いから入塾させたけど教材費がかかる、という愚痴を聞いたことありますから・・・。
本当に、教材費の値段や購入の頻度は要チェックなんですよね。
インターネット家庭教師Netty
ネットの発達で、オンライン学習の世界も激変してきているな、と感じますね。Nettyは入会金も無料です。
家庭教師をお手頃価格で提供、というのを打ち出している印象です。
授業時間は50分です。
無料体験授業の申し込みはこちら→インターネット家庭教師Netty
ワオティーチャー
ワオ、というと???、という方が多いかもしれませんが、関西の進学塾で有名な能開センターの会社名が、ワオ・コーポレーションです。
つまり、運営会社は能開センターと同じという意味。本名がワオ・コーポレーションで芸名が能開センター。
幼児・小学生のお子さんがいるママさんは、教育アプリワオッちを作っている会社、と言うと分かりやすいかもしれません。
ワオッち、我が家の子供たちも愛用しています。とくに、パ・リーグ算数ホームランは計算スピードが速いと飛距離もでて、おススメの計算ゲームです。
あと、ワオッちの英検4,5級のアプリは無料ですが、衝撃的な高性能です。このアプリで今の5級はリスニング重視ということを痛感しました。
親世代とは別次元の英検になってることが分かりますよ。
さて、ワオッちの話ばかりになりましたが、ワオティーチャーに戻ります。
HPを見ても、さすが母体が大きいだけにしっかりした作りなのが分かります。
オンラインの家庭教師のワオティーチャー
インターネット家庭教師Nettyと異なるのは、先生が在籍している大学がネット上で検索できて、旧帝大、医学部医学科、プロ講師、その他と明確。
あなたに最適なオンライン家庭教師のワオティーチャー
検索条件に、先生の出身地選択があるのですが、珍しいですね。
能開センターは受験激アツの関西を中心に全国展開しているので、塾生が大学生になったらオンラインや個別系でアルバイトする、ということになっていると推測できます。
母体の規模的にも、ノーバスの塾生が学生になってからノーバスでアルバイトするよりは、人数が多いと思います。
やはり、自分が通っていた塾でアルバイトするのは採用面でも有利ですし、採用側も安心ですしね。
また、ワオティーチャーの方でも、管理ルームで授業を監視しており保護者としては安心です。
隠れた売りは、教育アドバイザーの存在を前面に出している点。
経営面で考えると、先生と生徒に任せた方が楽ですが、Nettyと同様に第三者が管理しています。
表には出てこない部分も大切ですからね、教育産業は。やはり、個人情報を扱う業種ですし。
ワオティーチャーは能開センターまたは個別指導クラスの会員以外は入会金が21,600円(税込)がかかります。
Nettyと比べると、料金で勝負してはいないのが伝わってきますね。
ただし、東大生オンリーの東大家庭教師友の会は小学生コースは1時間3,500円が最低ラインだったりしています。
別途入学金は必要となりますけどね。
そこに交通費と学習サポートが加わるので、ワオティーチャーの値段は特別高くはないと感じます。
そもそも、東大生が来てくれる圏内に住んでいないと頼めない話です・笑。他の旧帝大の先生でも同様。
まとめ
自分が仕事をしていた2000年代末期から10年経過しましたが、集合系や個別系では大きな変化は起きていません。
オンライン上で勉強する、というと親世代では考えられなかった手段なので二の足を踏みそうですが、ネット先進国のアメリカでは超有名大学の講義が無料で受けられ、学位まで取得可能になっています。
参考記事:MITの講義を無料で!学位が取れるMicroMastersとは?~オンライン学習の未来~
オンライン=怪しい、効果ない?、という考えを捨てないといけない時代に突入していることが分かりますね。
ネットの発達で日本国内だけではなく、全世界規模で教育チャンスの格差がボーダレスになってきています。
もちろん、ネット環境の設備がなければ話は始まりませんが、日本ではネット環境での格差はほぼありません。
今後、ネット系の学習サービスのコンテンツは増え続けていくと予想されるので、アンテナを立ててキャッチしていきたいものですね。